最新話、拝読させていただきました。今回は前回の話を連邦軍サイドから見た話なのですね。
この話を読んで、連邦側の彼女らが敵を舐めすぎだと感じさせられました。キャラの行動の端々にそう言う態度がありありと感じられ、巧いな、と思わされました。ただ、一寸一箇所だけ微妙にひっかかった部分があるのですが……。
部下の三人が敵との戦力差に浮かれるのは良いと思います。特に実戦初参加のカミーラならばあんな物でしょう。ただ、グレイス機がカミーラ機を追い掛け回すような『おふざけ』を隊長たるリンダが叱責しないのは少々ひっかかりました。もっとも、ほんのちょっとですので、叱責した描写を入れた場合は逆に蛇足と感じたかもしれませんね。
彼女らが敵を舐めすぎていると言うのは、戦術面からも感じられます。クリスですが、リックドム相手と聞き、アレックスのデータ取りに丁度良いなどと思っていたのがそうですね。今回の敵はマシンガン装備でしたが、普通ドムはジャイアントバズ……ガンダムシールドを粉砕する威力があります。３０％しか扱いきれない機体を腕利きのドムに晒そう等とするのは油断としか思えません。アレックス本体を無事に届けるという任務を忘れてるように感じます。
スカーレット隊についても、機体特性を無駄にしていますね。シールドを持って出たと言う事はスナパ２はたぶん片手用のビームガンまたはマシンガン装備だったのでしょう。ここでスナパ２も量産キャノンも全機狙撃用ビームライフルを装備し相手の射程外から撃ちまくるべきだったかと。スナパ２も量産キャノンも機動力ありますから、距離を保ったまま一方的に撃ちまくれたはずです。あの運用法ではＧＭコマンドとさほど変りがありませんね。機体性能に奢った様がよく表現されていたように思います。

一方のサイクロプス隊ですが、こちらにも不安要素はありますね。まず一番目に付くのはバーニィの浮かれ具合でしょうか。シュタイナーがしっかり目を光らせているうちは大丈夫そうですが……。もう一つはゲルググ用ビームライフル、ですね。本来その機体の物では無い武装を使うと言う事は、けっこう機構的にも無理が出てくる可能性がありますし。いざと言うときになって……などと言う可能性も大きい気がします。ケンプファー自体量産機というよりは未だＹナンバー機に近いですし不具合てんこ盛りな気も。

色々書きましたが、スカーレット隊のミスはどれも人間がやりそうなミスだと思います。スナパ２が個人的に好きな私としては不甲斐無さに腹が立つのですが（笑）物語としては良い感じだと思います。今回彼女らは手痛い教訓を得たわけですが、それを生かせるのか、生かせずにスペースデブリと化してしまうのか……。次回も期待しています。

追記）今回ユングとリンダがごっちゃになっていたみたいです。妹をかばって重傷がリンダ、泣いて謝ったのがユング、ですよね？

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