<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

ナデシコSS投稿掲示板


[広告]


感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[309] 起動戦艦ナデシコ ~黒衣の傭兵~
Name: 黒炎
Date: 2006/06/30 19:44
プロローグ「傭兵と桃色の少女」

ここはネルガル社長派の秘密研究所、ここでは非合法のマシンチャイルドの研究が行われていた、目的はただ一つ会長派のマシンチャイルド
ホシノ・ルリを越えるマシンチャイルドを作り上げることだった

しかし、そんな彼らの野望もついえてしまった
………そう、黒衣の傭兵の手によって………

ネルガル社長室
今ここには三人の人物が居た

「さて、傭兵君、報告をしてくれたまえ」

高価そうな会長の椅子に座っている長髪の軽そうな男アカツキ・ナガレがそう言った。

「……良いだろう、取り合えずお前の依頼通り社長派の研究施設はそこ
にあったデータもろとも完全に破壊した研究者も全員排除した、
……研究に使われていた子供達だが……この子以外の子供は全員死んでしまっていた。」

そう言ってアカツキの正面にたっている男が傍らにいる桃色の髪に金の目が特徴の少女の頭を撫でた、少女はずっとその男の服の裾を掴んで放さなかった

「そうか……、じゃあその子はどうしようか?」

「この子に決めさせれば良い………お前は今から自由だ、どうしたい?」

「……ワカラナイ、デモアキトトイッショニイタイ」

少女がそう言ったのに対して男の方は驚き、アカツキは大笑いした

「ハハハハハ。いや~、どうやら気に入られたみたいだねぇ、テンカワ君、どうだい?いっそその子の家族になってあげたら?」

「しかしだな……」

「ダメ?アキト」

「……良いだろう、じゃあ名前を決めないとな」

「ナマエ?」

「ああ、名前だ、そうだな………ラピスってのはどうだ?」
アキトがそう言った

「ラピス?……ソレガワタシノナマエ?」

「ラピスねぇ、いいんじゃないの、じゃあその名前で戸籍を作っておくよ、立場はどうしようか?」

アカツキが首をひねる

「俺の娘と言うことにしておいてくれ」

「わかった、そうしておこう」

「………頼む」

「いいってことさ、じゃあ次の依頼だ」

アカツキが仕事の顔に戻る

「またか……、それで?」

「『スキャバレリプロジェクト』、その計画に君に参加してもらいたい」

「『スキャバレリプロジェクト?』なんだそれは?」

「詳しい話はプロス君よろしく」

アカツキがそう言うとアキトの後ろに赤いベストにちょび髭をつけたいかにもサラリーマン風の男が居た

「なっ(全然気付かなかったぞ、なにものだこいつは?)」

「どうも。わたくしプロスペクターと言う者です、プロスとお呼び下さい早速ですが説明させて頂きます。『スキャバレリプロジェクト』と言うのは………」

火星
「はっ、今誰か説明って言わなかった?」
そんなことを呟いた女性がいたそうな

「なるほど、で?俺になにをしろと」

アキトがきくとプロスが答えた

「ええ、ですからテンカワさんには我がネルガルで開発中の戦艦ナデシコにエステバリスのパイロットとして参加してもらいたいのです。
あと、できればラピスさんの方にもサブオペレーターとして乗って頂きたいのですが……」

「まあ、そういうことさ、どうだい?受けてくれないか?」

「いいだろう、ラピスもいいか?」

「ウン」

「では、ここにサインを」
そう言ってプロスが用紙を何処からともなく出した

「わかった………」

アキトがプロスから用紙を受け取り目をとおす

「プロスさん、ここの内容削除してもらってもいいか?」

「どれどれ、ん-ー、まあ良いでしょう、ではサインを……」

「ああ、……ほら、ラピスも……」

「ウン」

「では、ナデシコの出航は来月となりますので」

「ああ。わかった」

こうしてアキトとラピスのナデシコ乗船が決まった



[309] Re:起動戦艦ナデシコ ~黒衣の傭兵~
Name: 黒炎
Date: 2006/07/01 11:36
第1話「ルドベキア」

プロスト契約を完了したあとアキトとラピスはある町外れの工場にきていた。

「モリカワ、いるか?」

アキトがそう言うと工場の奥から40代後半くらいの男が出てきた

「おお、アキトじゃねーか久しぶりだな、で?そちらのお嬢さんは?」

男、モリカワがラピスを見ながら言った

「ラピスと言う、成り行き上助けたんだがな、俺が引き取ることになった。……それより俺のルドベキアの様子はどうだ?」

「まあ大体終わってるんだがな、ちょっと追加したいモンがあったんでそれを取り付けてる所だ」

アキトの問いにモリカワが頭をガシガシとかきながら言った

「追加したいもの?……なんだそれは?」

「ああ、それはな新型のエンジンと武器だ」

「新型エンジン?」

「お前ネルガルのナデシコって知ってるか?」

「ああ、来月出航予定のやつだな俺とラピスもそれに乗ることになっている」

アキトが言ったことにモリカワが驚きの声をあげる

「まじか!まあ伊井さ、そのナデシコに搭載されている相転位エンジンは知ってるか?」

「ああ」

「実はな、ある筋からその相転位エンジンの設計図を手に入れてだな、
小型化に成功したんだよ!つってもほとんど不良品に近いがな?」

「不良品?なぜだ」

「フルパワーで運用するとエンジンが暴走して……どかん、だしかも並のライダーじゃ機体に振り回されるだけ」

「何でそんな危ない物を積む、俺に死ねと言うのか」

アキトが怒鳴る

「そうじゃねえよ、ちゃんとリミッターもつけてあるし、お前なら扱えると思ったから積んだんだ」

「ホントに大丈夫なんだろうな?」

「ああ、俺の腕を信じろ」

「……わかった、お前とは長い付き合いだ、信用するさ、で?武器の方はどんなのなんだ?」

「それは実物を見てもらった方が早いな、付いてきてくれ」

そう言ってモリカワが工場の奥へと進んで行った

「わかった。ラピス行くぞ」

「ウン」

アキトとラピスもそれに付いて行く

工場の奥には漆黒のエステバリスが一機鎮座していた
これがアキト専用のエステバリス通称ルドベキアである
しかしルドベキアは他のエステバリスとはかなり違った姿をしていた

「大分様子が変わったようだな」

以前はただの黒いエステだったのでアキトは違和感を感じた

「ああ、……まず左手に付いているのガトリングだがツインガトリングガンと言ってな見ての通り砲門を2つにすることによって連射性をのばした、一応言っとくがこれを使っている時は他の武器は持てないからな。つぎに腰にマウントしているブレード、これはディスフィティレーションフィールドを収縮させて刃に纏わせることができるがそのぶん機体の防御が薄くなるのが欠点だ、しかもルドベキア意外の機体だとフィールドが完全になくなっちまう、ついでに名前だがガトリングの方をガルム、ブレードの方をフェンリルと名付けさせてもらった」

「ガルムとフェンリル神話に出てくる2匹の狼か……」

「そうだ……で?質問は?」

「相転移エンジンだが……どのくらいの出力が出せる?」

「そうだな、リミッターの限界は本来の60%位ってところか」

「そうか、……で?料金はどんだけ上がるんだ?」

「んー、まあ本来の修理にプラスαだから………、ざっとこんなもんか?」

モリカワが電卓を叩いてその数字をアキトに見せる

「なっ、……こんなにするのか?」

そこに書かれてある値段を見てアキトが驚愕の声をあげる

「まあ少しぐらいまけといてやるが、ローン組むか?」

「そうしてくれると助かる、それといつぐらいに引き取れる」

「そうだな、急ピッチでやって一ヶ月くらいかな、まあナデシコ出航までには終わらせとくから安心しな」

「頼む……」

「あいよ」

「じゃあ、行くぞラピス……」

「ウン、ワカッタ」

「じゃあよろしく頼む」

「おう」

そう言ってアキトは出て行った



[309] Re[2]:起動戦艦ナデシコ ~黒衣の傭兵~
Name: 黒炎
Date: 2006/07/04 19:10
第2話「ND-001機動戦艦ナデシコ」

アキト達がナデシコに乗ることになってから1ヶ月がたった、その間アキトはラピスに世間の常識やその他人と関わることを教えていた
ラピスは飲み込みが早くアキトに教えられたことを次々と覚えて行った
最近ではネルがルの会長秘書であるエリナキンジョウウォンとも仲良くなったらしい

「ラピス、明日プロスが迎えに来るから一足先にナデシコに乗り込んでおいてくれ」

「わかった、アキトは?」

ラピスはアキトの膝の上でテレビを見ながらいった

「俺はルドベキアを受け取ってから行く、途中でならし運転するつもりだ」

「わかった」

「良い子だ、じゃあ準備をしておきなさい」

「うん!」

そう言ってラピスはアキトの膝からおりると自分の荷物をまとめるために部屋に入って行った







翌朝、プロスが運転する迎えの車に乗りラピスは早めにナデシコに向かった、それを見送った後アキトはモリカワの工場に向かって行った

「モリカワ、ルドベキアの方は準備できてるのか?」

「ああ、もう少しまってくれ今ブースターの最終調整中だ」

「わかった」

「それよりお前この前の嬢ちゃんはどうした、今日は来てないのか?」

「ああ、一足先にナデシコに向かってもらってる」

そんなことを話している内に時間が過ぎて行った
そしていきなりの衝撃が工場を襲う

「なぁ、なんだぁ?蜥蜴の攻撃かぁ?」

「どうやらそのようだ、多分狙いはナデシコだろうな。
……ルドベキアで出る、調整は終わっているんだろ?」

「ああ、まあな」

「世話になった」

そう言ってアキトは愛機に乗り込んだ

「テンカワアキト、ルドベキアでる!」

そうしてバーニアを吹かせたルドベキアはナデシコのあるサセボブロックに向かって飛び立って行った






「ん?……あれは」

サセボに着いたアキトが見たのはピンクのエステがバッタやジョロから逃げ回っている所だった

「取り合えず、ナデシコに通信を入れてみるか……こちらアキト、ナデシコ聞こえるか!」


『こちらアキト、ナデシコ聞こえるか!』

いきなり通信がかかってきたのでナデシコの通紳士であるメグミレイナードは報告を入れる

「艦長、こちらに向かってくる機体から通信が掛かってますが」

その言葉を受けてナデシコのオペレータ席に着いていたホシノルリが型式を照合する

「……型式照合します……出ました、今日合流予定のパイロットさんみたいです」

「わかりました、スクリーンに出して下さい」

艦長のミスマルユリカがそう言った

「了解」

『こちらルドベキア、ナデシコ、現状説明を要求する』

「艦長のミスマルユリカです、ただいま本艦は木星蜥蜴と交戦中、臨時のパイロットの方に囮になってもらっています。できれば援護して頂きたいのですが。」

『了解した、どのくらい残せておけば言い?』

アキトのその問いにはプロスが答えた

「そうですなぁ、50%ほど残していただければナデシコの宣伝にもなると思いますので、よろしくお願いします、はい」

『了解』

そう言ってアキトは通信を切った
それを受けて、ユリカが号令を出す

「急ぎましょう」


ナデシコの通信を切ったアキトはまずピンクのエステに接近してた
もちろんその時に回りにいたバッタやジョロは一気残らず撃破しているのだが、そしてピンクのエステにも接触して通信をはかる

「そこのエステ聞こえるか?」

『はっ、はい。えっとあなたは?』

ウインドウに出てきたのはまだ少女だったと言っても年齢は見た感じアキトより少し下のようだが、その少女の顔を見たアキトは少し驚愕の表情をするがすぐに仕事の顔に戻った

「ナデシコのパイロットだ、今から援護するさっさと作戦ポイントまで退け」

『わかりました』

そう言って退いて行くエステを追撃しようと追っかけて行くバッタをアキトはガルムで一気ずつ確実に落としていく

「くそ、確かにこいつは予想以上のじゃじゃ馬だ、だが使いこなしてみせる!うおぉぉぉぉおぉぉおぉ」

どががががががが

アキトもガルムでバッタを牽制しながら作戦ポイントに向かう
バッタがミサイルを撃ってくるがそれを素早い動作で躱しながらバッタを打ち抜く、その動きはまるで踊っているかのようだった

そして作戦ポイントに着くとナデシコが浮上してきた

『グラビティブラスト発射準備完了』

『目標!敵まとめてぜーんぶ、てぇーーー』

ギュォォォォオオォォォオン
そしてナデシコの艦主砲グラビティブラストが残った蜥蜴の戦力を全て破壊する

「これがグラビティブラストか、凄い威力だな軍が黙っていないぞ」

そのアキトの心配は見事に的中することになる、キノコの反乱と言うことにより


感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.013746023178101