猿飛ヒルゼンが3代目火影となり、平和への道を歩みつつあったが、問題が2つ出た。
1つは、木の葉の里の財政の悪化だった。
木の葉に多くの忍びや民が住むことになったが、人が多くなればなるほど、里を運営するたの金が必要になる。主に里が食料を買うための金だ。だが里に金があまり入らなかった。
民からの依頼が減ってきたのだ。平和のため護衛の依頼はほとんど来ず、来る依頼といえばペット探しだった。
ペット探しの依頼料だけでは、全く里を運営出来なかった。
もう1つは、木の葉の忍びが修行をして戦闘技術を高めても、平和のため戦闘技術を生かす機会がなくなったことだ。
(くそ。真面目に修行してるのに、平和だから、戦って英雄になるチャンスがない。戦いてえよ。俺の力を里のみんなに認めさせてえよ)と真面目に修行をしてる木の葉の忍びたちは思っていた。
「ヒルゼン、このままでは木の葉の里が財政不足で破たんするぞ」
「わかってるダンゾウ」
「打開策はあるのか?」
「思いつかない。ダンゾウはあるのか?」
「2つある」
「それは何だ?」
「火の国の民から税金を納めてもらうことか、他の大国の忍里をつぶして木の葉への依頼を増やすことだ」
「そんな方法は認められない」
「じゃあ、どうしろと?」
「わからない」