「はぁ、はぁ……やっと、ついた……」
息を切らせながら、少女は顔をあげた。汗ばんだ額に爽やかな風が吹き抜ける。
彼女は今、地面を遠く離れた大木の枝の上にいた。瞳に映る空が、いつもよりずっと近く感じられる。
己の背よりも高い位置に張り出した枝に飛びつき、すがりつき、よじ登って、ようやくたどり着いたのだ。
悪戦苦闘の結果、枝にまたがる細い足には擦り傷がついていた。硬い木の皮に懸命にしがみついた手も、じんじんと痛い。
それでも、辛くはなかった。遠く離れた地上を見下ろしても、怖くはなかった。
抑えきれない笑みを浮かべながら、彼女は枝の先へ、より細い方へと向かう。その先で、か細い声をあげる雛へと近づいていく。
「さあ、もう大丈夫よ」
大人ぶった声をかけながら、そっと手を伸ばした。
開かれたふたつの手のひらがゆっくりと近づき、その身を捕らえる。
「おとなしくして――そう、いい子ね、いい子」
無意識に姉の口調を真似ながら、雛を持ち上げる。
そのブラウスの袖は土に汚れている。この夏におろしたばかりのスカートの裾も、先程引っかけて破ってしまった。大人達に見つかったら、間違いなく叱られるだろう。けれど今の少女にとって、そんなものは些末事に違いない。
大切なものはただひとつ――その手の中におさまった、小さな温もりだけ。
とくとくとく、と小さくて速い鼓動を感じる。力を入れればすぐに壊れてしまいそうな、か弱い存在。彼女はその唯一の庇護者にして支配者だった。
「もう、そんなに怯えないの」
ピィピィと声高に啼く雛を、偉ぶった声でたしなめる。
「大丈夫よ。わたしが助けてあげるわ」
そうよ、と彼女は胸の内で頷く。姉でもなく、使用人でも、両親でもなく、自分がこの子を助けるのだ、と。そう思うと、不思議と力が沸いてきた。
睨みつける。高い梢の先にある巣。どんなにがんばっても、あそこには届かないだろう。だったら、と彼女は下を見る。いくつもの枝の先、隙間に覗く地面。
「……魔法なんて使わなくたって……」
呟き――震える雛を手に、樹を降り始める。
木登り自体ほとんど初めての彼女にとって、両手を使わずにそこから降りていくのは大変な難事だ。慎重に慎重に足を動かし、体を肘で支え、お腹を幹にへばりつかせ、ゆっくりと降りていく。額に再び汗が浮かぶ。
類いまれな集中力を発揮し、なんとかその試練も達成――するかにみえた、そのとき。
最後の一歩でしくじった。
近づいた地面に安堵して、不用意に足を下ろした先は、芽生えたばかりの若い枝。細すぎる枝から、ずるっと足が滑る。体が、幹から離れる。
「きゃあっ」
悲鳴と共に背中から落ちた。どすん、と衝撃が走る。息が詰まる。
しかし幸いなことに、そこは落ち葉が積もってできた土の上だった。柔軟な子供の体は怪我らしい怪我もなく、すぐに起き上がる。けれど
――痛い、
起き上がった少女が涙目になるのも、しかたのないことだった。幼い頬にはひっかき傷。落ちる途中で擦った足にも、血がにじんでいる。慣れない類の運動に全身は疲れ果て、背中は痛い……。
そこで、はっと思い出した。
「あっ、ごめんなさいっ!」
思わず素の言葉で叫ぶ。あわてて手元を覗き込めば――ピィ、と小さな応え。
どうやら大事はないようだった。速い鼓動もしっとりとした感触も生命の温度も、何も変わらずその手の中にあった。
よかったぁ、と少女は安堵の息をもらす。それから、自身の血に気づいて、ぎょっと息を呑んだ。慌てて袖でおさえる。
ピィ、と雛がまた啼いた。
「だ、大丈夫よ! これくらいたいしたことないんだから!」
雛にか自分にか、あまり意味のない強がりを口にする。それから、改めて立ち上がった。イタタ、と思わず漏れた声はご愛敬。
痛みを気にすまいと、ことさらに背筋を伸ばし、まず屋敷の方を見た。思考を巡らす。
屋敷の大人達は忙しい。まして医者達は、末娘のお願いなんて取り合ってはくれないだろう。
なら、どうすればいいか?
先程と同じ問題に立ち戻る。けれど、その答えはもう、さきほど木登りに挑戦しながら見つけていた。狭い世界に生きる彼女に、ひとつだけあった心当たり。この夏休みの間にできた、もうひとつの愉しみ。
屋敷から視線を外し、森を見やる。鳶色の瞳で木々の作る濃い陰の向こうを透かして、にこりと笑う。
そして、少女は森の中へと消えていった。
*** しにたがりなるいずさん 6 後 ***
サイトに抱えられたまま前庭へ出ると、跳ね橋の前でちいねえさまが待っていた。
「ルイズ、こっちよ」
「ちいねえさま?」
驚く私を、姉はにこにこと笑いながら手招く。
――ちょ、ちょっと、はやく下ろしなさいよ!
私はあわてて、ぼけっとしているサイトの頭をはたき、下ろさせた。生意気な抗議の声は無視して、姉の元へと自分の足で駆け寄る。こんな風のあるところで、病弱な姉を待たせるわけにはいかなかった。
けれど、お具合が特別良いのだろうか、ちいねえさまはいつも以上に優しい笑顔でそんな私を見つめている。その穏やかな鳶色の視線を前に、私は、
――あ……、
悪戯が見つかった子供みたいに、高揚がすっと醒めるのを感じた。
――私、何をしてるのかしら……?
一瞬の戸惑いの後、自分を取り戻す。
――学院に戻る? 馬鹿じゃないの? それでその後はどうするのよ? 家長<お父様>の言葉に逆らって出征なんて、できるわけないじゃない。
何をうかうかと使い魔の口車に乗せられているのか。自分の浅はかさに恥ずかしくなる。けれど、自己嫌悪に陥る私に、小鳥のさえずりのように優しい声は言った。
「ルイズ。大丈夫よ」
――え?
姉が微笑んでいる。
「ほら、どうしたの? 使い魔さんと学院に戻るのでしょう?」
「えっ、あ、あの――――そっ、そうなの! そのっ、急に学院に戻らないといけなくなって」
「そう」
思わず口にしてしまった拙い言い訳は、柔らかく受け流され。ますます恥ずかしくなって顔を伏せた私は、そのために、そのときの姉の表情を見逃した。
「なら、なおさら馬では遅すぎるわね。よかったわ、準備しておいて――」
「へ?」
妙に楽しげな声に顔を上げれば、橋の先を示される。
そこでは学院から連れてきたメイドが、馬車に繋がれたドラゴンの手綱を握っていた。
――は?
ぽかんとする私に、姉が言う。
「これなら速いでしょう?」
「え、ええ、そうですわね――て、ちいねえさま!?」
「なあに?」
「どどどうして、あんなものがっ!?」
「貴女に必要だと思って」
――え!?
「あ、あのっ、でも、でもっ! お父様が……」
焦ってうまく言葉の紡げない私を――内側から溢れるひとつの感情に揺さぶられている私を――姉は咎め立てもせず、ただ、笑う。
「ルイズ、いいのよ。――ねぇ、貴女はとっても良い子ね。優しくて、我慢強くて、辛いことがあってもいつも黙って耐えてしまう」
「ち、違うわ、私、別に――」
「いいの」
穏やかに、姉は私の反論を封じ込める。笑って、こんな私をゆるしてしまう。
――本当に違うのに。私は貴女の言うような良い子なんかじゃないのに。
声に出せないまま、胸の内にますます大きく膨れあがる、その感情。
卑怯者の自分を責める内なる声。
――私《アンタ》にこんな風に優しくされる資格なんてナイのに。
「いつも何もできない頼りない姉さんでもね、妹のたまの『お願い』くらいは叶えてあげたかったのよ、」
ちいねえさまはそう言って、こんな私を変わらぬ優しさで抱きしめる。抱きしめてしまう。頭を撫でる――魔法が上手くできずに『まだ』私が泣いていた頃、よくそうしてくれたように――私に、触れてしまう。
(「ねぇ、ルイズ」)
――ダメ、なのに。
(「自分をダメだなんて決めつけないで――」)
「愛しているわ、ルイズ」
思わずその華奢な腕を振り解きそうになって、私は身を強張らせる。――もちろん、そんなことできるわけがない。
臆病で卑怯な私は、されるがままに姉の豊かな胸元に顔を預けた。すると、いつものように姉の香りに包まれる。息を吸えば、肺腑の奥まで満たされる。満たされて、もう息もできない。
(「貴女は私の大切な宝物」)
鼻の奥がつんと痛んで、そっと唇を噛んだ。
そう――いつだって、私をなぐさめ、励まし、ゆるしてくれたこの香りは、同時にどうしようもない息苦しさもこの身にもたらしてきた。優しくて甘い香り。病弱な姉の、骨身にまで染みこんだ薬の匂い――。
(「いつかきっとわかるときがくるわ」)
「……」
静かに心を殺していると、ようやく解放された。
「さあ、もう時間がないわね――行ってらっしゃい。使い魔さんが待っているわ」
見れば、姉の言葉通り、サイトが橋のなかばのところに立ってこっちを見ていた。
――……なによ、あの顔。
なぜか、ものすごく不機嫌そうだった。
ぼんやりしている私に、はやくしろ、と言わんばかりに手招く。ああ、追いつかれるのを心配しているのか。もうちょっとだから、待ってよ――。
「元気でね、ルイズ」
「あ、はい。その、ちいねえさまも、」
朗らかに別れを告げる姉に、私も、使い魔のことをいったん頭から追いやる。
顔には自分にできる一番の笑顔を浮かべていた。
姉に心配はかけたくない。ただでさえ弱い彼女の身を、損なうような何かにはなりたくない。
その一心で、精一杯、笑う。
「……ねぇ、ルイズ。もう平気よね?」
「?」
不意に問われた意味はよくわからなかったけれど、とりあえず大きく頷いた。
「ええ、もちろんですわ」
そして背を押されるまま、いってきます、と手を振って最愛の姉と別れる。
駆け出した先、青い空と橋の間にサイトが待っていた。
***
***
少女が森の中を駆けていく。
「ねぇ、ちいねえさま!」
小さな両手を胸の前で結んで、たったっ、と傷だらけの足も意に介さずに駆けていく。
「わたし、わかったわ。ちいねえさまのおっしゃっていたこと――」
あたりは奇妙に静かで、誰もその姿を咎め立てる者はいない。
「わかったの!」
少女は己の手を見る。ゆっくりと両手を広げる。
「魔法なんて、魔法なんて関係ない――」
花開くように、少女は微笑む。
***
***
教育の行き届いた学院のメイドも、さすがにドラゴンが牽く馬車を御した経験はなかったらしい。かなり怖がっていて危なっかしいので、サイトに手綱を持たせる。二人がかりなら、なんとかなるでしょう。
一方、馬車の中におさまった私は、せっかくひとりきりなので、いそいそと靴を脱いで座席の上に寝そべった。ふかふかのクッションを抱きよせる。
――んー、なんだか、疲れちゃった。
考えなければいけないことがいっぱいある気がしたけれど、とりあえず全部放り出して、私は目をつぶる。
「……あれ、眠ちまったのか?」
しばらくすると御者役にも慣れたのか、サイトが窓を開いて馬車の中を覗き込んできた。
「んー、ん」
「どっちだよ」
まあ、正直、半分くらい眠気に負けていた。そして、それに抗う気にもなれない。
魔法を使いすぎたときの、いつものあの虚脱感とは違う。なんだかとても心地よい疲れだった。ひきこまれるまま、うとうととする私にサイトが話しかけてくる。
それも、不快ではなかった。
「それにしてもさー、お前の家族って皆、おっかないのな!」
「そう?」
「ああ。なあ、誰が一番怖いんだ? やっぱ、あのきっついお姉さんか? それとも親父さん? お袋さんとはほとんど喋んなかったけど、あのひともなんかただ者じゃないって感じだったよな、」
失礼な質問ね、となかば寝ぼけた頭で苦笑する。
誰がいちばん怖い、か。
私は、わざとなのか偶々なのか、サイトがたったひとりだけ挙げなかったひとを思う。
「ちいねえさま」
「…………何、だって?」
「だから――『ちいねえさま』よ。私がいちばん怖いのは、ちいねえさま」
「な、なんでだよ!?」
「だいすきだから」
「はぁ!? なんだよそれ!!――って、おい! ルイズ!?」
ああ、もう眠っちゃうな――意識がすぅと引き込まれていくのを感じる。私はその心地よさにうっとりとしながら、同時に、ほんのすこしだけ、どうしてサイトがこんなことに動揺するのか、不思議に思う。
こんな、当たり前のことに。
(「ねぇ、ルイズ。確かに、貴女は他の人よりも魔法が苦手かもしれないわ。でもね、今それがうまく使えないからって、自分をダメだなんて決めつけないで――」)
だいすきなちいねえさま。
誰よりも優しくて、賢くて、お可哀相なちいねえさま。
生まれたときから、お体が弱かった。たくさんのお薬と魔法で体のいろんなところを治しながら、なんとか命をつないできた。ひどい熱を出したり、呼吸が苦しくて眠れない晩が何日も続いたりするたびに「いつ死ぬかわからない」、その恐怖にさらされて。
ほんとうはずっと抱えてきたのだろう。毎晩、病に震え、毎朝、死に怯えながら――それでも私が近づけば、いつものように誰よりも優しく、なぐさめ、励ましてくれた。
私はそんな姉がだいすきだった。誰よりも、何よりも。愛していた。尊敬していた。あこがれていた。
だから……怖い。あの人に、この望みを知られてしまうのが、いちばん怖い。だって、
――そんなことを知られたら、きっと嫌われてしまうもの。
……本当になんて、嫌な子なんだろうと思う。
でも本当に、それだけが怖いのだ。
息ができないよりも何よりも、あのひとに嫌われる、そのことがいちばん怖い。
(「『死にたくない』」)
かつて姉がもらした言葉が、今もこの胸に突き刺さっている。『死にたがり』の呪いとなって、私をここに留めている。
そう、私はただの『死にたがり』だ。
死を希いながら、自ら死ぬこともできない、矛盾だらけの半端者。
なんて情けない、臆病者の卑怯者。
――でも、もしも……、
自己嫌悪と自家撞着で身動きすらとれない暗い眠りの底――私はふと思う。
――もしもちいねえさまが……ったなら、
ある『未来』を夢想して、ほのかな希望に心が明るくなるのを感じる。
――もう何もなくなるわね。私が思い留まる理由は全部、だから……、
たがの緩んだ心は、身勝手な祈りをこぼす。
“どうか、ちいねえさまが早くお元気になれますように。”と。
(……本当に嫌な子ね。やっぱり、私はぜんぜん良い子なんかじゃない。あんな風に愛される資格なんてナイ、)
(「ルイズ、貴女は素敵な女の子よ。私の大切な宝物。大好きな妹。今は難しくても、いつかきっとわかるときがくるわ。だから――」)
――ええ、ちいねえさま。ちゃんとわかっているわ。
空の遠くの方で、小鳥が啼いていた。
虚ろな夢の中で微笑みながら、私はそれを無視した。
*** しにたがりなるいずさん 6 後 ***
森の中で、男がひとり、暮らしていた。
彼は森の番だ。その生業と生きる術の大半を、彼は父から教わった。無口な父だった。だから彼も無口な息子になった。父の死後はずっとひとりで、教わった通りに暮らし、教わった通りに生きている。
自分で建てた小屋で、自分で作った家具に囲まれ、自分で育てたものと自分で狩ってきた獲物を食べ、自分で取り上げた犬達を傍に置く。
簡素な暮らしだ。もちろんそこには魔法も存在しない。
ひとりぼっちの冒険の果てにその小屋へとたどり着いた少女は、故に、魅了された。
以来こっそりと訪れては、鳶色の瞳をまん丸に開いて、その奇妙な暮らしを観察するのが日課となった。まるで野ウサギのような、臆病さと好奇心のいりまじったその視線に、気づいているのかいないのか。男は、彼女がやって来ても邪険にすることも、殊更に構えることもしなかった。
その無関心さ――ただ在ることを許され、何も為すことを望まれない時間――も、彼女には不思議に心地よい。
――それはなぁに? これはどうやって使うの?
次第に大胆になって色々と尋ねたりもするが、答えが返ることはあまりない。
階級が違うふたりは、遣う言葉も異なる。特に少女が高い声で話す貴族言葉は、彼にはあまり馴染みがないらしい。しかし、そんな一方的な会話も、少女にはじゅうぶん楽しかった。
しかし、その日は違った。彼女には彼に伝えなければならないことがあった。
彼の小屋を訪れた少女は、いつも以上に忙しなく、甲高く、熱心に話しかけた。その勢いに、彼も手を止めて少女を見る。
「――ちいねえさまに――今は――だから――わたしが――」
細い腕を一心にのばして、彼にそれを見せる少女。
「たすけたいの」
懸命の声に応えて身をかがめる男に、彼女はそれを押しつけた。大きな手に隠れる、小さな黒い羽のかたまり。
少女はほっと息を吐く。
一方、彼は自分の少年時代を思い出していた。彼もかつてこんな風に雛を拾ったことがあった。そのとき父はどうしたか――。思い出しながら、彼は器用なその指で、雛の細い首を掴んだ。
そして、きゅっと力をこめた。
「え?」
ぽかんと口を開けた少女の上に、男の影がかかる。屈み込んだ男は大きな手を伸ばし――差し出した格好のまま固まっていた彼女の手の上に、それを戻した。
鳶色の瞳がいっぱいに見開かれる。
「…………どう、し、て?」
尋ねられた男は、とつとつと語った。
――一度人の手に触れた雛を巣に戻しても、親鳥は世話をしないこと。
――雛は寒いのが苦手で、兄弟と一緒でないとすぐに凍えて死んでしまうこと。
――飛べない人間に飛び方を教えることはできないこと。
そして低い声で、昔聞いた父の言葉を繰り返した。
「だから、こうしてやった方がいい」
***
少女が森の中を歩いていく。
「――ちいねえさま――」
小さな両手を胸の前で結んで、てくてく、と傷だらけの足も意に介さずに歩いていく。
「――おっしゃっていた――まほうがつかえないからだめなんじゃないって――」
あたりは奇妙に静かで、誰もその姿を咎め立てる者はいない。凍りついたその瞳に、気づく者はいない。
「――だから――そう――」
少女はからっぽの瞳で己の手を見る。ゆっくりと両手を広げる。
「――まほうは――かんけいない――」
こわばった頬を歪ませて、少女は微笑む。
「――わたしがだめなのは、まほうがつかえないからじゃない――」
天啓がそこにあった。
<了>
てのなかのことり
(220829)