翌朝……。トリステイン魔法学院では、昨夜から蜂の巣をつついた騒ぎが続いていた。
何せ、秘宝の「破壊の杖」が盗まれたのである。
それも巨大なゴーレムが、壁を破壊するといった大胆な方法で。壁にはお決まりのサインが書いてあった。
「破壊の杖、確かに領収しました。土くれのフーケ」
教師たちは集まり口々に好き勝手な事をわめいている。
だれかを糾弾し、責任の所在を押し付け、厄介事が自分にまわってくることを恐れている。
「衛兵はいったい何をしていたんだね?」
「衛兵などあてにならん。所詮は平民ではないか、それより当直の貴族は誰だったんだね」
ミセス・シュヴルーズは震えあがった。昨晩の当直は自分で有った。
本来は夜通し詰め所に待機しなければならないが、形式的に夕方一度見回りを行いさっさと家に帰って寝ていたのだ。
「も…申し訳ありません」
ボロボロと泣き崩れた、当直なんてまともにやる教師なんていないのだ。
ましてや土くれのフーケ。魔法衛士隊を蹴散らし白昼堂々と盗みを行う程の強力なメイジ。
その正体は誰ともしられていないのだ。当直についていたとして犯行を止めれたかといわれると難しいところである。
「泣いたってお宝は戻ってこないのですぞ、それとも「破壊の杖」を弁償出来るのですかな」
「ですが、当直をまともにやっていないのはわたしだけじゃないはずです、
それに土くれのフーケなんて、誰にだって止められません」
「詭弁ですな、開き直りとは見苦しい。今問題となっているのは昨晩当直をさぼっていたのは誰かということですな。
たとえば、私たちがまともに当直をしていなかったとしても貴女がさぼってもいいということにはなりませんぞ」
「そうですな、責任は彼女にあり、我々にはありませんぞ」
黙って成り行きを任せていたオールド・オスマン、魔法学院の学院長は残念そうに全員を咎めた。
「これこれ、責任の所在というのであれば、わしを含め全員にあるのじゃ。
この中の誰もが、まさかこの魔法学院に賊に襲われるなぞ、夢にも思っていなかったのじゃからの。
それを協力して解決するかと思いきや責任のなすりつけ合い、それが生徒の模倣となる教師の行いか」
誰もがうなだれるように、顔を伏せている。
「…で、犯行現場を見ていたのは誰だね?」
「この三人です」
ルイズとキュルケとタバサがコルベールに指差された。
サイトはさらに後ろに控え大人しくしている。
オスマンは興味深そうに、サイトを見つめた。
「ふむ、君たちか、くわしく説明したまえ」
ルイズが進み出て、昨夜の記憶を思い返し説明を始めた。
「大きなゴーレムが現れて、ここの壁を何度か殴り破壊したのです。肩に乗っていたメイジが宝物庫の中から何かを…、その破壊の杖だと思うのですが…盗み出した後、またゴーレムにのって城壁を超え逃げ出し最後にはゴーレムは土になり、肩に乗っていたメイジは影も形もなくなっていました」
「ふむ、後を追おうにも手掛かりもなしか。」
頷き何かを考え込むようにオスマンは髭をこする。
「ときに、ミス・ロングビルはどうしたね?」
学院長の秘書である、この非常時にどうしたのだろうかと尋ねた。
「それが…その、朝から姿が見えませんで」
噂をすれば影とでもいうかのように、ミス・ロングビルが現れた。
「申し訳ありません、朝から、急いで調査をしておりましたの。
今朝がた起きたら、大騒ぎじゃありませんか。宝物庫はこの通り。
すぐに壁のフーケのサインを見つけたので調査をいたしました」
「ふむ、仕事が早いの。して、結果は?」
「フーケと思われる賊の居場所が分かりました」
「な、なんですと」
コルベールは素っ頓狂な声を上げた。
「周辺の廃屋等盗賊が潜めそうな場所を絞り込み、近在に住む農民に聞き込みを行ったところ
運よく近くの森の廃屋に黒ずくめのローブの男を見たようです。恐らく彼はフーケで、廃屋はフーケの仮の隠れ家ではないかと」
ルイズは叫んだ。
「黒ずくめのローブ、それは、フーケです。間違いありません」
オスマンは目を鋭くして、ミス・ロングビルに尋ねた。
「そこは近いのかね?」
「はい、徒歩で半日。馬で4時間といったところでしょうか?」
「すぐに王室に報告しましょう!王宮衛士隊に頼んで兵隊を差し向けてもらわなくては」
コルベールは提案したが、オスマンは首を振ると年寄りとは思えぬ迫力で怒鳴った。
「馬鹿者!王室なぞに知らせてる間にフーケは逃げてしまうわ、しかも盗賊ごときとまともに取り合ってもらえるかもわからん。
その上…身に降りかかる火の粉を己で振り払えぬようで何が貴族じゃ!魔法学院の宝が盗まれた、我々の力で解決する。
我々の持っている杖は玩具ではないのじゃ、そうじゃろう?では、捜索隊を編成する。我をと思うものは杖を掲げよ」
オスマンは期待した目であたりを見回す。魔法学院の教師といえば殆どがトライアングルクラス。
あれだけ魔法に自信を持ち、能力の高い者たちが多いのだ。しかし、誰も杖を掲げない。困ったように顔を見合すだけだ。
「おらんのか?フーケを捕まえて名をあげようと思う貴族はおらんのか?ミスタ・ギトーどうじゃね?
先ほどあれだけ文句をいっていたんじゃ名乗りをあげないのかの。コルベールくんはどうじゃ」
「いえ…今日は少し調子が悪く…」
ギトーはそそくさと後ろに下がる、コルベールは戦いたくないのでうつむいたままだ。
ルイズは俯いていたが、やがて決心したかのように杖を掲げた。
「ミス・ヴァリエール!何をしているのです、あなたは生徒なのですよ、ここは教師に任せて…」
ミセス・シュヴリーズが驚いたように声を上げる。
「誰も杖を掲げないじゃないですか?」
結局大人たちは誰もが責任を取りたくないのだった。
ルイズはキッと唇を強く結び前を見据えるその姿は凛凛しく美しかった。
そんなルイズを見て、キュルケも杖を掲げた。
「ふん、ヴァリエールだけに任せてはおけませんわ」
そしてタバサも杖を掲げる。
「タバサ、あなたまで危険な目にあおうとしなくてもいいのに…」
キュルケがそういうと、タバサは短く答えた。
「心配」
キュルケは、感動した面持ちでタバサを見つめ、ルイズも唇をかみしめつつお礼を言った。
「そうか、では頼むとしようかの」
誰も何も言わなかった。杖を掲げなかったうえにこれ以上何をいっても偽善だ。
オスマンは、ふむ、と笑いながら続けた。
「ミス・タバサは若くしてシュヴァリエの称号を持つ騎士だと聞いている」
タバサはこたえずにぼーっとしているが、教師たちもキュルケやルイズも驚いている。
王室から与えられる爵位としては、最下級の称号ではあるもののタバサの年齢で取得しているのが驚きだ。
継承や金や地位で与えられるものと違い、純粋な業績に対して与えられる実力の称号なのだ。
「ミス・ツェルプストーはゲルマニアの優秀な軍人を多く出した家系の出で、彼女自身の炎の魔法も強力だと聞いている」
キュルケは、得意げに髪をかきあげた。
次は自分の番だとばかりにルイズは可愛らしい胸をはった。
「ミス・ヴァリエールは、優秀なメイジを多く輩出したヴァリエール公爵家の息女で、
まだ魔法の才は開花してないが、座学は優秀で必ずやこの窮地を打破してくれる案をだすと信じている。
その上、グラモン元帥の息子に決闘して打ち勝った、珍しい使い魔を従えてもいる」
魔法の部分は残念だが、思ってた以上に持ち上げられ嬉しそうにサイトの顔を見る。サイトは優しく微笑んでいた。
「魔法学院は諸君らの努力と貴族の義務に期待する。
魔力を温存させるために馬車を用意しよう、ミス・ロングビルは彼女らを手伝ってくれ、よいな」
ルイズとキュルケとタバサは、真顔になって直立すると「杖にかけて!」と同時に唱和し、可愛らしくスカートの裾をつまみ恭しく礼をする。
4人はミス・ロングビルを案内役に出発した。
サイトは今回も煩いのでデルフは部屋に置いてきた。隠密行動には向いていないのだ。
馬車はすぐに外に飛び出せるように屋根のない荷馬車のようなものが準備され、
道中、オスマンの秘書なのに御者を買って出たミス・ロングビルにキュルケが過去を根掘り葉掘り聞き出そうとしていた。
葉っぱは掘れるかっつーのどういう事だよ、くそっくそっ!と何処かで叫ぶ声が聞こえたような気がしたが気のせいだろう。
鬱蒼とした森に差し掛かり、馬車を降り徒歩でしばらくして一行は開けた場所に出た。
森の中の空き地といったような場所で確かに廃屋があり、朽ちた焼窯と壁板のはがれた物置がある。
5人は小屋の中から見えないように、森の茂みに身を隠したまま廃屋を警戒して見つめた。
「わたしの聞いた情報だと、フーケはあの中にいるという話です」
サイトたちは、ゆっくりと相談しあの中にいるなら奇襲が一番だという結論に至った。寝ていてくれたならなおさらである。
サイトは、作戦を説明し始める。
まず、素早いサイトが偵察兼囮をやる。フーケが中にいなければ一人で部屋を調査する。建物も大きくはないので一人で十分だろう。
もしフーケがいた場合は、挑発して外におびき寄せる。廃屋には土がないので外に出るとおもうので、魔法を使わせる間もなく一網打尽にする。
魔法を使える三人はどちらにせよ、外で警戒し不測の事態に備えるようにすることとした。
ミス・ロングビルは危険も多いので、危なくなったら構わず逃げるということで周辺の探索をしてもらうことにした。
ミス・ロングビルが一人離れ周辺の探索に向かうと、警戒し始めようとした三人を集め、こっそりと作戦を言い渡す。
もし、廃屋に誰もいなくてゴーレムが出てきた場合は、自分がゴーレムを使って無防備に近い本体を捕縛するので、足止めしてほしいこと。またその具体的な作戦を。
素早く十手を掴みルーンが発動するのを確認すると、小屋の中の様子を一応なりとも確認した。
誰もいなかった時の合図をして皆を呼び寄せた。
「罠はないみたい」
タバサが魔法の杖を振るい確認すると、サイトはゆっくりと小屋に入っていた。
「中に人もいなそうだ、杖状のものがあるか探してみる。皆は警戒を続けてくれ」
そういうと皆こくりと頷く。小屋の中にいない以上戻ってきたフーケと鉢合わせになる可能性もあるのだ。
程なくしてチェストの中から、破壊の杖を見つけたサイトは外に出て皆に告げる。
「なんか、凄く呆気なく見つかったけど、これかな?」
「それ、見たことあるわ。確かに破壊の杖よ」
キュルケがそういって、破壊の杖であることをみとめた。
ルイズに破壊の杖を渡すと、続けてサイトは言った。
「フーケはいなかったけど、危険が少ないことにこしたことはないな。
ミス・ロングビルさんを呼んで学院に帰ろうか」
タバサが重ねるようにして言う。
「任務完了」
しかし、それを見越したかのように少し離れた場所の土が盛り上がり、徐々に大きくなってフーケのゴーレムが姿を現した。
「ゴーレム!」
キュルケが叫んだ。
「よし、みんな手はず通りに頼む」
そういうとサイトは、すごい速さで森の奥に消えていった。
最初に反応したのはタバサだった。
凄まじい錬度で魔法を紡いでいく。空気中の水蒸気を凍らせ、何十にも及ぶ氷の矢で相手を貫くタバサの得意魔法だ。
「ウィンディ・アイシクル」
ところが、何十という氷の矢は大きく防御力はあるが的でしかないゴーレムをことごとく外れ地面に突き刺さる。
それを離れた場所で確認していたフーケは鼻で笑う、貴族でシュヴァリエとはいえ所詮子供かと、
このままゴーレムを暴れさせれば、誰かが私にわからなかった破壊の杖のつかってくれるかもしれない、あとはそれを奪えば…
「ファイヤー・ボール」
今度はキュルケが胸元から杖を取り出し、火の玉を打ち出している。
しかし、今度もまたゴーレムに当たらず、地面に刺さった氷の矢を溶かしている。蒸発するでもなく溶けるだけにとどまっている。
「なんだいあれは、威力もてんで低いし全然当たってないじゃないか。
あれだけ、大口たたいていてふざけているのかい」
もはや、笑いを通り越してあきれていた。これでは、破壊の杖の使い方なんて分からないかもしれないとうな垂れながら、
それじゃあ、もう用はないねとこの貴族の娘っ子らを蹴散らして次に期待しようかなんて思っているとゴーレムの動きが鈍くなっていることに気がついた。
周りの土を使いゴーレムを作り上げたせいか、地盤が緩くなっていて、さらには溶けだした氷の矢が地面をものすごいぬかるみに変えていっている。
「な、そんな!魔法をそんな使い方にするなんて」
馬鹿にしていた全部外れていた魔法は、このための布石だったとでもいうのかい。
そう舌打ちするも既に遅く、あがけばあがくほどゴーレムは深みにはまっている。
「あっ、ミス・ロングビルさん、こんな所にいたんですね探しましたよ」
驚愕し注意が散漫していたため、気がつかなかったのか近くに立っていたサイトに声を掛けられ慌てて振り向く。
当然ゴーレムの動きは鈍くなり、これ幸いとルイズはありったけの風魔法を唱えた。
大きな爆音と爆風が面の攻撃でゴーレムの上半身にうちつけられる。傷は殆どつかないもののゴーレムがよろめいた。それだけで十分だった。
ぬかるみに足をとられ、ずしんと大きな音がしたかと思うと完全にゴーレムは転び地面に倒れもがいている。
タバサはさらに水の魔法を唱え、ゴーレムをぬかるみにはめ、キュルケとルイズが、火の魔法と爆発でちくちくと削っている。
「なっ、なっ」
慌てたのはフーケだ、今や魔法を使っているのがばれ言い逃れはできないうえに
頼みのゴーレムも動きが鈍くぬかるみから這いだせない。その上こっちには人もいて集中できない。
「おっと、そのまま話を聞いてください、ミス・ロングビルさん、ようやくフーケを見つけたんですよ」
来た、フーケは思った。もう言い逃れは無理だ、どうやって逃げるか、素早く策を張り巡らせる。
まずは話を長引かせ、隙を見て…
「あっ、怖がって逃げないでくださいね。一緒に捕まえましょう。ミス・ロングビルさん大手柄ですよ
俺がいます、安心してください。フーケが逃げたりなんかしたら、不幸な孤児の人たちが増えるかもしれないでしょう?」
何を知っていると続けようとして、うすら寒い笑みを浮かべているサイトの目を見た。
なんだい、その目は、なんて…なんて目をしてるんだい。今まで見かけたどの孤児たちよりも濁り淀んだ目をしていた。
まるで極悪なフーケが逃げたら孤児が増えるといいつつ、その実お前が逃げたらティファニアが不幸になるぞとほのめかしている。
サイトは構わず続ける。
「やっぱり、フーケは男でしたよ、わけもわからず縛られてました。
黒いローブを着ていたし、錯乱してるようですけど、ミス・ロングビルが捕まえてくれたんでしょう?」
何をいいだすんだ、無茶苦茶だ。
これは事前にサイトが捕まえていたラインの貴族崩れの犯罪もこそこそと行っている土メイジだ。
誰もフーケの正体を知らない、この茶番が終わればフーケの盗みもなくなる。
よって、世紀の大怪盗フーケはいなくなり、貴族は安心して暮らせるようになる。真実と事実は違うのだ。
「こっちは全部知っているってのに、相手は何も知らないって、それだけで敵を捕まえられると思いませんか?
向こうは何も知らなくて、こっちはフーケの居場所もしってたってのが勝因ですね。
それにフーケを捕まえたなんて事になったら、報奨金がでますね、誰か大切な人がいたらその人の助けとなるお金にできますよ」
本当にうれしそうにサイトは言う。
全部、全部知られているというの?罠にはめたつもりが、はめられてたのはこっち?
もしここで逃げ出したり、抵抗したらティファニアが危ないって言うの?
絶望がフーケを満たしていく。
「何が望みなの…」
「望み?俺は皆が幸せになればなーと思っているんですよ。
孤児がいたら、助けてあげたいなとも思うんですよ、いい事でしょ?」
「まさか…ミス・ヴァリエールが…?」
「ルイズは全然関係ないですよ、全部を知っているのは俺だけです。
手柄を立てて、ゆくゆくは自分の領地を持とうと考えてるんです。
その手伝いをしてほしいなって、望みっていうか只の独り言みたいなもんですけどね」
そして、サイトは笑いながら、そうだ思いついたとでもいうように続ける。
「望み、うーん、頑張ったご褒美に綺麗なお姉さんからキスってのもいいかもしれませんね」
フーケは絶句する。
「悪魔……」
「よく言われます」
ブリミルのくそったれなんか信仰できない。神がいつ助けてくれた!神がいたならお父様は助かった。私が辛い思いをすることもなかった。
貴族に頼るのはもってのほかだ。あいつらは、私たちから奪うばかりだ!!
でも、悪魔になら…それで、ティファニアが助かるなら…。
フーケは諦めたように屈辱で震えながら、サイトにゆっくり近づき口づけを交わす。
「マチルダ・オブ・サウスゴータ。この杖にかけて、忠誠を誓います」
短く杖を振るうと、ボロボロのフーケのゴーレムは崩れ去った。
そうして、サイトは有能な駒を手に入れ、破壊の杖を温存することに成功した。
ルイズ達は、破壊の杖奪還とフーケを捕まえるという偉業を成し遂げたのだった。
褒美としてルイズとキュルケはシュヴァリエの申請をしてもらい、タバサは精霊勲章を申請された。
フーケを捕まえたミス・ロングビルは少なくない報奨金を貰うのだった。
サイトは今回直接的には何もしていないと辞退していた。
フリッグの舞踏会では、着飾ったルイズの魅力に気が付き男たちが群がろうとしたが、それを完璧に無視しルイズはサイトに踊りを申し込んだ。
サイトもきちんと盛装し、流石長年仕込まれただけあり優雅にルイズをリードするのだった。
ますますうっとりするルイズと優雅に踊るサイトに、デルフリンガーはおでれえた、おでれえたといい。
キュルケは男どもに囲まれながらも、サイトに踊りを申し込んではルイズと同じようにうっとりしていた。
タバサは相も変わらず一人大食いを続けていた。
二つの月がホールに月明かりを送り、蝋燭と絡んで幻想的な雰囲気を作り上げていた。
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<あとがき>
ようやく原作第一巻まで進めることが出来ました。
小説を書くのが初めてで、ずぶの素人である本作品にここまで読んでいただきありがとうございます。
どうだったでしょうか?稚拙ながらもまぁまぁ面白いところもあったよなんて思っていただければ幸いです。
「現在」は六千年繰り返し続けたサイトが主人公となっております。
その6千年の間に色々試し、時には幸せに時には不幸になりながら、経験と記憶をかさねていったサイトです。
新スキル・カリスマと合わさり、ルイズはサイトからしたら御しやすく、簡単に手籠めにしています。
精神的にもろい部分があるため、魔法を使えるようにするという言葉にルイズは盲信し傾倒していくことになるのです。
本編は解決編で、なぜ繰り返すのかということが明らかになっていきます。
「過去」は、繰り返し絶望していくサイトが主人公の回想のような短編集です。
家に帰れると思っていたがループし、何をしても死んでも終わらない。終われない無限の牢獄。
大切なものがわからなくなって、心が傷つき運命に翻弄されていきます。
サイトが足掻き、絶望し、諦めきれず、だいたいが酷い目にあうお話です。
本作品を書いていて話の進みが遅く焦っていたのと、説明も少なくても、ある程度含める程度の言葉を書けば、
読者に理解してもらえ、むしろ色々想像してもらえるんじゃという作者の甘えが分かりにくい文章、構成になってしまったように思います。
そもそも一週間でここまで進めるということに無茶があったのかもしれないですね。
(書きたいことがあふれて暴走したように思います)
この後過去を2話程入れる予定です。きゅるけの*話で、みなさんをきゅるっきゅるけにしてやんよお
もう1話はスーパーギーシュで、作者はとんでもない中二病こじらせたの?黄色い病院にいくの?って話です。
そこまで終わりましたら、一度話を進めるのをやめ全体を見直し再構成したいと思います。
気が向いたらでいいのですが、ここがダメだった、ここが分かりにくい、こういう展開になるのではという考察や、その他要望を感想に書いていただきますと作者が喜びます。
(上手く反映できるかは、作者の力量次第ですが・・・)
本編サイトは、正常のように見えてやっぱり壊れていて、
副編も含めてあんまり救いのない話ですが、あまり重くならないように心がけたいと思います。
xxxもがんばるぞーっと、取り留めもなく書き連ねましたが、最後にこんな後書きまでみていただいありがとうございました。
それでは、また、次は副編でお会いしましょう。。)ノシ