「っ、ん、ぅぅ、ぁ・・・あ」
痛い、痛い、痛い、気が狂いそうな幸せが身体を貫く。わけもわからず、とろけるような痛みに溺れていく。
痛い、苦しい、内臓が圧迫される、身体の弱いところ一番奥の上側をすられている。
やめて、どうして?辛いのに幸せなの。これは何?
受け入れるには小さな身体に、背を這うようにブロンドの桃色の髪が広がる。
白い肌はピンク色の染まり、犬のように這いつくばり
前方に延ばされた手は、掌を広げてサイトの手に重ねるように合わせられ拘束されている。
サイト、サイト…、助けてサイト。名前を呼ぶたびに幸せがこみ上げてくる。
こんなこと教えてほしいわけじゃなかったはずなのに、今苦しみも困惑も幸せも今サイトが与えてくれる。
「なんでぇ・・・う・・・許して・・・ぇ」
ずちゅずちゅと粘膜のこすれあう音がして、華奢なルイズの肢体は飛魚のように跳ねていた。
鋭敏すぎる感覚に意識を追いやる事すら出来なかった。
覆いかぶされられる重みに圧迫感とどうしようもない幸せを感じてしまう。
凶悪なサイトの剛直が未成熟の膣に出入りしている。玉のように汗を流しながら、涙を流し懇願するルイズは幻惑的だった。
どうしてどうして?何故こんなことをされているの?無意味な考えだけがめぐっていく。
サイトにとって、生と死は同価値である。快楽も苦しみも同価値である。
全ては無意味で価値のないものだからだ、どうせ終わりには元通りになることに重みを見出す事が出来なかった。
自分の命は1エキューよりも価値がないとも考えている、だからどんな事でも耐えれるし何でもすることが出来た。
マイナス感情を抑え何にでも幸福感を感じる新しい能力は、その意味では便利だった。
サイトはおそらく一番付き合いが長く、ルイズ以上にルイズを知っていたので、結局一番手軽で無慈悲な手段をとることにした。
傾倒依存させるデメリットよりメリットを大きく感じたのだ。
ルイズは、まるで籠の中の鳥のように蝶よ花よと寵愛を受けてそだてられてきた。
殿方に全て任せるようにとルイズの母カリーヌから教わっていて性に詳しいことをしらなかったし、
サイトとともに冒険を繰り返し、平民の知り合いが増え、貴族にも友達と呼べる間柄がいた頃ならばいざしれず、
今のルイズは、幸福を教わることもなく、興味は魔法一辺倒で勉強や書籍も魔法に関するものばかりだった。
「何をするの?」
きょとんとした顔つきで布団を剥ぎ取られたルイズはサイトを見つめる。
色気のないナイトビスチェも無知で健康的な肢体をさらしている、下着をはいてないのと合わさっていけない雰囲気をかもし出している。
この期に及んで危機を感じていない、いったいどうしたのか?何か粗相をしたのか不安になっている。
さっきまで優しく抱きしめて背を撫でていた手がねころばされた手にかさねられている。
何をされているんだろうか?わかるようなわからないようなもどかしい気分でサイトに任せる。
少しずつ近づく距離に目を離せない、意外に長い睫黒い瞳に映る自分が見える。
「んっ・・・え?」
ふいに唇に柔らかい感触がした、何が触れた?サイトの唇が触れたのだ。
知っている契約のときにした行為だった、もう一つ意味があったような・・・
(そうだ、キスだ・・・わたしキスしちゃったんだ)
一度経験している、あの時は何がなんだか判らなかったが・・・もちろん今も判ってはいないがキスの意味は知っている。
いけないことをしている?わたしなんだかいけないことをしちゃっているの?
でもそうすると使い魔の契約もいけないことで・・・
何も知らないルイズ。キャベツ畑やコウノトリを信じている可愛い女の子に、
無修正のポルノをつきつける時を想像するような下卑た行為と罵られても可笑しくない事をされようとしていた。
「嫌だった?」
どうしていいかわからず目をつぶることも出来ずに見つめ続ける。
嫌か?と聞かれたが全然嫌じゃなかった、ただ答えを出す事も出来なかった。
上の唇と下の唇でついばむ様に優しく押し付けられると、甘い痺れが柔らかく脳に響く。
「くふふぅ」
桃色の髪を掻き分けるように耳元に顔を押し付けられるとくすぐったさに身をよじった。
瞬間発展途上の小さな胸が可愛らしく主張するふくらみにサイトの手がそっと乗せられる。
恥ずかしいし、流石にこれはいけないことなんじゃと手で胸を隠そうとする。
「手、どけて」
ルイズを抱きしめながら耳元でサイトは言う。
ちゃんと拒否しなきゃいけないのに、何を言えばいいのか判らない。
胸をさわるなんて結婚した相手と最初の夜じゃないよ許してはいけないはず、それに・・・
「胸ちいさくて恥ずかしいから・・・」
ルイズは自分の言葉に顔を赤く染めた。
「なんで?可愛い胸だよ、ルイズ・・・手をどけて?」
再度続けられる要求に、恐る恐る手を外してしまった。
男の人に抱き寄せられる事がこんなに幸せなことだと知らなかった、全て任せてしまいたい。
ずっと天井を見続けていた目をゆっくりと閉じた。
サイトの膝が足を押し割って入ってくると、考えないようにしていた部分に触れる。
さらっとした愛液がお漏らしをしたようで恥ずかしいくて足を閉じようとしたが駄目だった。
「い・・・意地悪しないで」
考えられないくらい弱弱しい声で頼んだが全く受け入れられてもらえない。
服を押し上げるほど乳首はぷっくりと盛り上がり、優しく撫でられるたびに指や手のひらに引っかかり転がされる。
足はぐっとひらかされて羞恥に染まり、衣擦れや水音が目をつぶったルイズに襲い掛かる。
「サイトっ・・・あっ・・ぁっ・・・なんだかこわい」
このままでは皿の上のミルクをこぼしてしまうような自分が変わってしまうような不安。
そんな葛藤もうなじや首筋にふる唇の熱ですぐに溶けてしまう。
胸を撫でる手のくすぐったさと気持ちよさに体温があがっていく。
足の付け根の間から零れる粘液を何度も執拗に拭われ擦り付けられる。
上も下も良い部分にサイトが触れるたびにピリリとした痛みにも似た甘い刺激の痺れる魔法を流されたかのように跳ねる。
御へその少し下の奥のほうがきゅんきゅんと悲鳴をあげている。
「んふぅぅ・・・ちゅる。」
抱きしめられ閉じる事が出来なくなった口内にぬめりとした感触が侵入してきた。
息苦しさに押し返すように抵抗しても下側からなぞられ巻きつかせられ翻弄される。
(知らない、こんなこと知らなかった、お母様、お父様、ごめんなさい)
「ぷはぁ・・・っっ・・ふぁ・・・ぁ、ハアハア」
息をする方法も判らず蹂躙されていたルイズは名残惜しそうに舌と舌が離れようやく呼吸する事が出来た。
顔は紅潮し目元は潤み息苦しさから開放される、それすらも好意的に解釈してしまう。
全てサイトにまかせておけば大丈夫、だってこんなに幸せなのだから。
ルイズは無垢で美しく、とても・・・淫らだった。
「あっ・・?」
幼く未成熟なすじに熱い熱い肉の塊を押し付けられる。
まだ解されてもいない体の内側に無理やり押し入ろうとしている。
入り口が押し広げられ鋭い痛みが鈍痛となって身体の奥から拷問機械でばらばらにされているかのようだ。
「ぎぃいい!!!」
あまりの痛みにサイトを抱き寄せてギュッと両手で抱きしめ、頬に涙が零れた。。
一気に幕を破り貫かれ断裂した秘奥はぎちぎちと大きすぎる剛直を締め上げる。
一つの隔たりもなくサイトとつながる身体は、痛みと同じように無理やり幸福感を感じさせる。
「っ動かないで!絶対絶対!!動かないで!!」
ふうふうと息を整えようと懸命に呼吸をする。
それを許さないかのように止まっていた動きがゆっくりと再開しはじめる。
逃げられないように下から手を回しルイズと同じように抱きしめる。
痛い、幸せ、痛い、幸せ、痛い、幸せ。
交互にせめぎ合う鈍い圧迫感と鑢がけられたような痛み、脳髄を螺子で締め上げられたような幸福感。
「やっ、ゃ、あぁあー」
涙と涎でぼろぼろになった箇所がすすられる。
冒涜的に与えられる多幸感、脳に麻薬でも打たれたかのように幸せに屈し笑みまでこぼれる。
「酷い・・・ぃ・・・よぉ」
痛みとそれだけじゃない、甘い疼きにも似た何かが込みあがる。
わたしは、今わかるのは、サイトが与えてくれることが幸せだということ。
「嫌いになった?」
ふるふると一生懸命首を振り否定し、そして同じ言葉を幸せそうにつぶやく。
「酷いよぉ」
わたしは、もしかしたら悪魔を召喚してしまったのかもしれない。
それでもいい。わたしはサイトを拒めない、嫌いになれない。
冒頭に戻りサイトはルイズの逃げる体を押しつぶすように後背位で攻め立て上げる。
手は逃げられないように、片方ずつ上から絡めるように握っている。
ありえないほどぎちぎちと締め上げられる感触も血と精液が潤滑油となって心地いい。
ずちゅずちゅと濡れた音と小さな喘ぎ声が部屋に響き渡る。
ルイズの涙も汗も舌でなめとるとまるで甘露のように甘い。
自分の下でわけもわからず涙を流すルイズが綺麗で可愛くて愛しい。
知らないことは全部教えてやる。痛みも悲しみも全部幸せで塗りつぶしてやる。
だから、俺だけをみていればいい。今度こそ絶対幸せにしてあげるから。
ルイズは薄れゆく意識の中で、月明かりに照らされるサイトのその濁った瞳をみて、なんて綺麗なんだろうと思った。