チチチという小鳥のさえずり、まだ日も昇り始めた時間、
ルイズの部屋の大きなベッドの上に、サイトを囲むように眠っている。
右側に腕枕をする様に頭を乗せ体を寄せてるのがシエスタ。
左側で体をちぢこませて、すり寄ってきてるのがエルザ。
そして・・・
サイトの鍛えられながらもまだ薄い胸に柔らかく手をつき、
膝立ちになりながら、ゆっくりと出し入れを繰り返している。
朝すっきりと目覚めてもらうために、激しさはいらない。
サイトが起きそうな気配を感じ、そっとベッドから出たのはシエスタ。
柑橘を少し向き、水をベッドまでもってくる。
「ぁあふぁ…サイト…め……っ覚めた?」
柔らかく自在に締め上げて、ルイズはサイトの様子を伺う。
タルブの森の後から、感覚が鋭敏になっている。
例えば、サイトが何をしてほしいかとか、あっ、今だしたそうとか
後ろを見ていないのに、シエスタが柑橘を向き終わったなとか。
エルザが起きて羨ましそうに見ているなとか。
ちょっとした人の感情の動きや周りの物ごとが見えるようになってきた。
サイトが言うには鍛え上げれば、魔力や体の流れも分かる様になるらしい。
「お早うございます、旦那様」
そういうと向きたての柑橘を手ずからサイトにあーんと食べさせる。
軽く唇に指を触れるのも忘れない、そして水を一杯口に含むと口移しで飲ませるのだ。
「おはよ、お兄ちゃん」
エルザが軽くサイトの背中に回り込むとゆりかごを揺らすようにサイトをゆする。
射精感が高まっているのがルイズには分かった、そして我慢せずに朝一番の濃い精子を中に収めるのだ。
「っあ……凄いとぷとぷ出てる……うぅ」
頭の先から指先から足のつま先まで痺れるように快感がいきわたると堪らず少し腰をおろしてしまった。
ルイズの狭くて入りきらない奥にぐっと押し込まれ、息を吐きながらびくびくと気をやる。
油断せずにぬぷりと引き抜くと膣を締め上げて、漏れ出さないように紙布で蓋をしてから
ショーツに足を通し、モンモランシ特性の香水を振りかける。
エルザとシエスタはぴちゃぴちゃと舌を這わせ、サイトを綺麗にしている。
いたって平和な朝の始まりだった。
日が昇り始めるころ、まだ4人は部屋の中でゆっくりとしていた。
今日はタルブ戦での勝利を国を挙げて祝っているのだ。
ある者は街へ向かい、ある者は部屋で自国の勝利に酔いしれるのだった。
ルイズおもむろに立ち上がり、締め切られた部屋の扉を開けた。
驚いたのは目の前でフードを被り、今まさにノックをしようとしていたアンリエッタ姫だった。
驚き立ちすくんだものの、すぐに部屋に入ると短くサイレントの魔法を唱える。
シエスタは窓を締め切り外から見えなくする、エルザが種を放り短く魔法を唱えると蔦が扉を窓を抑え込んだ。
「医療、清掃業は反応もよく順調にいっているわ。
反面平民用の風呂や農作物、道の整備等には時間がかかっているみたい。
なかでも治金の進みは芳しくないようね……」
特に武具や農具の生成については、平民と関わる部分が多いため、
貴族としてのプライドが邪魔をして中々上手く進んでいないようだ。
他には石の有無や、単純に時間がかかってしまうものはしかたがない。
「うぐぅ……んぅ」
「それとやはり、裏切る者が出てきたようね。まあお互いを監視しているような状況じゃ無理ね。
すぐ発覚してしたから、逆に疑心暗鬼になってしまってる、いいことだわ。
それと……タルブ戦のこと裏で色々と処理してくれたようよ」
「うぁ……ん……ぐぅ…」
「なるほどね、内政自体は予定より少し進みが良いね、問題の所も予定していた通りだ。
人を何人かだそう、石に関しては地図に印をつけておいた
特に風石に関しては数や量も多い、大々的に発掘しておいてほしい」
ルイズがサイトの言葉に頷き地図を書類に増やす。
「まだ表に出る時ではないからね、しばらくは矢面に立ってがんばってもらうよ、アン」
アンリエッタ姫はがくがくと首を強制的にふらさせられている。
アンリエッタは暗がりの中、裸のまま四つん這いになりサイトの椅子となっている。
頭には王家のあかしである王冠が乗っているのが滑稽でもある。
サイトに執拗に後ろの穴を人差し指でほぐされながら、サイトの体重に耐えている。
ひたいや脇には脂汗が浮かんでいる上に口もふさがっているために上手く呼吸もできない。
口をふさいでいるのはエルザで、腰のあたりには奇妙なオブジェがそそり立っている。
エルザの腰には魔法で生成した蔦が絡み合いまるで肉棒のような形を保っている。
それをゆっくりと出し入れを繰り返し、アンリエッタの細い食道を犯しているのだ。
喉元を突かれるたびに、えづき涙を流しているのである。
加えきれず歯が当たるたびに、どろりとした白い汁が出てくるのだった。
「あは、アンお姉ちゃんったら、美味しそうに咥えてエルザの噛み噛みしてるよぅ」
アンリエッタの少し開いた股ぐらで腰を動かしているのはシエスタだった。
こちらもエルザの蔦が複雑に絡み合い、エルザよりも大きなオブジェが出来あがっている。
しかも濡れるたびにかゆみの成分がにじみ出てきて、もっとえぐってほしくなる。
ゆっくりとした出し入れがもどかしく、腰を振り振りと動かしてしまう。
「アンリエッタ姫ったら、凄く艶かしい腰の動きをしていますよ、
これでは、姫ではなくて娼婦の方がお似合いですね、うふふ」
シエスタも自身のかゆみに耐えながら、焦らすように動いている。
前後から異形の張り方で前後を責められ、まるでサバトのようだ。
手も足も責苦と支えきれない体重に震えながら、絶え間ない焼き切れるような快感と、
サイトが座る腰のあたりから、脳髄にかけてただれるような幸福感にさいなまされる。
既に変わってしまったアンリエッタはサイトに隷属することこそが幸せなのである。
「んぐぐぐぐぅうう、ぅううーーぅ、ぅあぁあ」
アンリエッタは涙を流し喜びにただただ浸った。
所は変わってワルド領の寂れた屋内に、怪我を直したワルドが書物を調べていた。
母の残した日記や、アルビオンで取得した紙切れに書いてある名簿にかいてある人物について調べている。
もがれた左腕の代わりに魔法杖を仕込んだ義手を忌々しげにさすりながら……。
今はレコンキスタよりもこちらを調べる方が先だ。
情勢を見る限り、レコンキスタの分が悪い。
例え逆転の一手をもっていても、恐らくレコンキスタに勝ちの目はないだろう。
むしろ、そうでないと困る、この痛む腕の敵が取れなくなってしまう。
相対して肌で感じたのは、恐らくあの使い魔が一手も二手もいやそれ以上の先を見据えている。
トリステインは急激に変わってきている、他国はこれに気が付いているのだろうか?
6体の遍在を操り情報収集しているが、出来ればもう一人信用に足る部下がいれば…と一人ごちる。
魔法研究所アカデミー、それとリッシュモン、ガードが固く思うように情報が集まらない。
特に魔法研究所は、出入りも厳しく制限されている。
どうにもここが妖しくないだろうか、ゴンドラン?記憶にない名前だった。
いや、一度、一度だけあったあれは母の気が狂う前の前日、ぼそりと呟いていたような。
だとしたら、魔法研究所に何かがあるのか?
いや、わからない、まずは念密な調査が必要になる。
ぞわりとした悪寒が広がる、これは丸で国の裏の暗部を調べるようなものだ。
本当にこのまま調べていいのだろうか?後悔は……いや、何のために敢えて汚れた水をすすってきた。
胸のペンダントをぎゅっと握る。まるで…らしくないな、母の無念を願いを叶える、その為に自身があるというのに。
窓からちらつく曇り空に、義手の付け根が軋む痛みに顔をしかめながら堅く誓った。