「どうかしら、結城?」「良いね。初めて見るタイプの衛士だよ。」タケルの実機訓練を見て、素直な感想を述べる結城香月博士も一安心し、小さい溜め息を吐く。「それじゃ……」「けど、わかんない事があるんだよね~?」「えっ?」すると突然疑問系のセリフを吐く結城「いやいや、別に戦術機を作る作らないって話じゃないよ。けど今白銀君の戦闘やデータを見て思ったんだけど……なんであんな風に戦術機を創ったの?」「あんな風にとは……一体何処か不備な所がありましたか?」結城のセリフに戸惑いながらも、その言葉の意味を訪ねるエルヴィン 「ああ、言い方が悪かったね、ゴメンね。不知火・改…だったよね?『コレ』自体は別に問題は無いよ。むしろ良い機体だ。けどね、白銀君が乗るには、この造りじゃ問題アリだね。」「と…言うと…?」「機体が脆い戦術機を『普通』に創ってるから、白銀君の機動力に耐えられないんだよ。」結城の発言に衝撃を受ける一同タケルやエルヴィン・巌谷中佐は勿論、あの香月博士ですら驚愕する。「彼の機動は通常の衛士とは比べ物にならないぐらいアクロバットな機動だつまりそれは機体の関節部が負担が凄い事を意味する。けどこの不知火・改は、それを前提とした機体として創られていない通常の不知火より性能が良くて機動力が長けているだけ。そんな機体に後から付け足すように強化したしてるのが白銀君の不知火・改これじゃ、白銀君が衛士としての成長が続いてる限り、戦術機が耐えられる訳がない」結城の言葉に沈黙が広がる理解していても、現状としてどうにも出来なかった巌谷中佐それに足掻くだけ足掻き、現状として改善出来なく苦悩を抱くエルヴィン解ってはいたが、様々な方面へ忙しかった為、力になれなかった香月博士そして、自分の為様々な人達に苦労をかけ、罪悪感を抱くタケル 様々な気持ちを持つ一同だったが、容赦なく結城は言い放つ。「あと…この関節部のパーツだけど…見た事無いパーツだけど…ナニコレ?」「それは、私が日本の各開発メーカーと共同に開発したパーツで、従来の物に比べて…」「うん、性能は解る結構良いパーツだけど、白銀君に使わせるなら、コレは改良の余地あるよ。」「えっ…?それは一体?」「例えばこの膝の関節上下に動く分には合格点だけど、『横に対する耐久力』に対しては些か脆いね。…こういう風に膝を内側に向けながら膝を曲げた場合、横に対する負荷が掛かるよね?そういった場合に掛かる負荷が蓄積して、脆くなってる。」「莫迦なっ!!ちゃんと実用化する際に様々なパターンを想定したテストを行い、クリアしましたっ!!問題が有る筈が…」「テストをした時って、白銀君がテストパイロットしたの?」「えっ?いえ…違うテストパイロットですが…?」「それじゃあ脆くて当たり前だよ。さっきも言ったけど、通常の衛士が使う分には問題は無いよ?けど、白銀君が使うには問題アリなの。もし、コレを白銀君に使わせるんなら、やっぱりテストパイロットは白銀君じゃないと意味は無い理由は簡単、白銀君の機動に耐えられる戦術機を創るなら、テストパイロットは白銀君でなければならない。勿論、関節ひとつに対してもそう、新開発のパーツなら尚更だ。それだけ白銀君の機動特性は『異常』なんだから。」鋭い眼でエルヴィンを見つめる結城さっきまでの飄々とした態度から一転し、『開発者』として厳しく接する。 「性能としては劣るけど、耐久性で言うならば撃震や瑞鶴に使った膝関節のパーツを使った方がまだいいアレはその重量故に耐久性は抜群に良いからね。戦場で『もしも』の事が起きるよりはまだマシだし、性能が劣った分は他でフォローすれば良い。」流石に最早反論も出来ず、下唇を噛み締めるエルヴィン 己の不甲斐なさに悔やむが、結城がエルヴィンの手を取り、語る。 「今悔やんでも仕方ないよ。失敗したと思うなら、これを『財産』にして教訓にすればいいもし---『リベンジしたい』という気持ちが有るならば、胸を張って前に進むべきだよ。」「----っ!!」「リベンジ…する気有るかい?」「勿論だっ!!!」「なら良し♪」新たな決意を決めたエルヴィンの表情を見て、ニコニコと笑顔になる結城「夕呼~?そういえば『FX-01』のメモリーチップまだ有る?」「あるわよ勿論…何度となく破壊したかったけど、一応無事にあるわよ。」「………なんか不安な言い方だな~…」「当たり前じゃない!!あんなトンチンカンな暗号文入れた『設計図』見てたら鬱憤が溜まる一方よっ!!」ガァァッ!!と吠える香月博士よっぽど不可解な暗号文に腹を立ててる模様… 「先生…それって一体どういった暗号文なんですか?」「………実物を見ればわかるわ。」タケルの質問に対して答える香月博士白衣のポケットから一枚のメモリーチップを取り出し、パソコンに差し込み、表示する 「コレよ……」「どれどれ………………………………………………………ナンデスカ、コレ?」パソコン画面を見るタケルその後ろから巌谷中佐やエルヴィンが覗きこむと…………三人してハニワのような顔になる。 画面には可愛い熊の顔や腕の力コブのような絵文字のようなモノが戦術機らしき図の各部分に書かれていた。 「恐らくはパーツの名前なんでしょうけど、その奇っ怪な暗号文のせいで解読出来ないのよ。」香月博士の額から怒りマークが2つ3つと浮かび上がる。『天才』としてのプライドを打ち砕かれた事が理由なのか、それとも結城のこの人を舐めくさった性格が理由なのかはわからないが、ひじょ~にブチ切れていた。 それを見た結城は----アクマのような良いカンジな笑みを浮かべて----「それ、別に暗号文じゃないよ(笑)単なる伏・せ・字・みたいなモノだよ☆」この瞬間---時が止まる。そして周囲の空気が冷え込む勿論、香月博士を中心にして---「この……バカ結城がぁぁぁぁぁっ!!あの頃費やした時間を返せぇぇっ!!」「フッ、甘いな。」一気に爆発して釘バットをブンブンと振り回す香月博士しかし当の結城は矢○ジョーのように両腕をブラ~ンと垂れ下げながらノーガードで回避する。 「さ・て・と、話を進めようか☆」「………本ッッ当に良い覚悟してるわね…!!」全て回避して元気ハツラツな結城に睨みつけながら息をゼーゼーと切らす香月博士その姿を見て同情の眼差しを贈りながら我が身を守るようにタケル達は二歩三歩と後退する。 「夕呼、このメモリーチップをシミュレーター訓練に使ってくれない?」「…………はっ?」「実はこのメモリーチップのとあるデータをインストールしてからシミュレーター訓練に使用すると、『FX-01』の機体データが使えるんだ。」「な、なんですって!?」「まあ、まだ機体の外見的な姿は決まってないから、仮の姿として陽炎になってるけど、中身はまるっきり別モノ従来の戦術機の概念をぶち壊す『モンスター級』の戦術機だよ。」「……つまり、そのデータを使って、白銀にテストプレイさせる気なのね?」「正解♪」メモリーチップに入っている戦術機データ『FX-01』にタケルをテストプレイさせようと提案する結城その真剣な眼差しを見て『本気』と悟り、少し考える香月博士 そして考えた末の答えは---「…考えても仕方ないわね。わかったわ結城、その提案採用するわ」「なら善は急げだよ。時間は有限だ、一分一秒も無駄には出来ないよ?」結城の提案が通り、シミュレータールームに向かう事になったタケル達「ここよ、結城」「ほへ?随分と小さいシミュレータールームだね?」「当たり前よ、ここは秘密裏に開発とかする際の部屋の一つよ。ここのセキュリティーレベルは私か私が許可した者以外は入室出来ない所よ。」「成る程ねぇ…」香月博士の説明を受けて納得する結城まるで興味が無いように真っ直ぐ目的地に向かう。 「さてと…このメモリーチップを差し込んで、秘密のコマンドをチョイチョイちょ~い♪っと入れると…」「パスワード入力?」「そっ。俺しか知らないパスワードを打ち込んで…ハイ、完了♪」「早いですね…」「ま~ね。けど、実際のインストールはこれから少し待ってね。」嬉しそうに段取りする結城まるで子供が興味のあるオモチャを手に入れたようにはしゃぎだす。 それからしばらくするとインストールが終了した画面が現れる。 「それじゃ白銀君、管制ユニットに搭乗してね♪」「あ、ハイ」「そうそう、ひとつ忠告しておくよ。」管制ユニットに向かうタケルを呼び止める結城その時の結城の表情は---イイ感じに笑顔で嫌な予感をバリバリと感じさせていた。 「『スピード』出し過ぎには注意してね♪ステージはハイヴ内だから、壁に激突して終~了は無しだよ?」「は、はぁ…?」嫌な予感がした割には、至ってマトモな忠告だった為、拍子抜けするタケル しかし後にこの考えに後悔するタケル彼は『あの』香月夕呼が認めた天才 その認めた天才が『まとも』な筈が無い---「準備完了、何時でも良いですよ。」『それじゃ逝くよ~☆』「逝くっ!?」結城のボケに突っ込むタケルそんな事を無視するかのようにシミュレーターがスタートする。 (まずは前方のBETA群を無視するか…)単騎突入な為、BETAとの戦闘を控えるタケルまずは水平噴射跳躍でBETA群を突き抜けようと操縦桿を傾けると---事態は起きた。 「なっ---!!?」タケルに襲いかかる予想外の重圧 何時も以上のGがタケルの全身に襲いかかり、驚愕する 「なっ……なんてGだよっ…これはっ!?」スピードメーターを見て驚愕するタケル何時も通りに跳んだつもりが、いつの間にかスピードゲージが既に800キロを超えていた。 「嘘だろっ!?まだ上がる……850…900…950…ってバカなっ!?」タケルでさえ体験した事の無い事態に戸惑う。既に現在のスピードが『音速』に突入した事態に混乱する なんせ戦術機で『音速』を出してるのだ。シミュレーターとはいえ、その非常識極まりないスピードに流石のタケルも焦りだす まだ軌道降下部隊の再突入とかで音速は経験してるとはいえ、まさかの戦術機の機動で音速飛行一体誰が予想出来る? そして事態は再び起きる。前方に『降ってきたBETA』が進路を塞ぎだす。勿論回避しようとするが--- 「グゥゥッ!?何だよ、この反応!!」急停止を試みたタケルの全身に凄まじいGが襲う。すぐさま急停止を止め、進路を少し変えて発進すると、凄まじい加速で飛行する 「やべっ!?」そして進路を変更した為、壁にぶつかりそうになる白銀機回避しようと操縦桿を倒すと、信じられない程の反応で急旋回する そしてBETA群を抜き、少し離れた所で一旦停止し、着地するそして勿論タケルも爆発する。 「なんですかこれはっ!!洒落にならない程のスピードとGはっ!?」『だから言ったでしょ。『スピード出し過ぎには注意してね』って☆』「最初っから教えて下さいっ!!」『ええぇぇ~…それじゃ面白くないでしょ?主に俺が』「ぶっちゃけやがった!!」先程の嫌な予感が的中し、何故あの時油断したのだろうかと後悔するタケル(これだから天才って奴は…!!)心の中で愚痴るタケル…しかし、タケル自身も『天才衛士』と呼ばれてる以上、人の事は言えないのである。 『元々は光線級のレーザー照射から少しでも回避出来る考えと、制空権を少しでも取り戻す為に創ったんだけど……如何せん、扱える衛士が居なくてねぇ~…創りたくても創れなかったんだよ~。』「当たり前だっ!!!もう少しスピードを抑えないと衛士が潰れるわっ!!」『いや、普通の戦術機創るの飽きたし、俺非常識がモットーだから…』「自重してくださいっ!!」『自重?ナニソレ?』ダメだコイツ…と涙を流すタケル先程香月博士が少し考えた理由が今ハッキリと理解した。『今回はスピードを抑えないで頑張って欲しいな~♪抑えたら、こっちから遠隔操作してハイヴ内三往復してやる。』「鬼畜!!外道!!」『フハハハハッ!!俺にとってその言葉は誉め言葉だよ、白銀君!!』「ドチクショーーーッ!!」強制的に音速戦闘をさせられるタケル涙を流しながら奮戦するが、中階層手間で撃沈する 「………生きてるかしら?」「……もうダメかも…」「…今回は同情するわ、白銀…アイツは戦術機開発に関しては天才なんだけど……性格が…」「先生も苦労してるんですね…」シミュレーター訓練が終わり、管制ユニットから降りて来ないタケルを心配し、覗きに来る香月博士辛うじて生きてはいたが、しばらくは動けない程ピクピクと痙攣していた。 そしてタケルと香月博士の間に深く強い絆が出来る………といっても主に結城の被害者同士の意味でだが… 「お疲れ様~」「この鬼畜がっ!!」「いやぁ~…其処まで誉めなくても…照れるな♪」「誉めてない!!」巌谷中佐に背負られながら結城の下に辿り着くタケル 「まずは結果だけど……良いねぇ…良いよ白銀君!!此処までFX-01を操作出来るとは…やるね。」「お願いだからスピードを落と「却下です。」…即答ですか」結城から高評価を貰うタケルだが、心の底からスピード低下を頼むが即答で却下される 「とはいえ、やっぱり衛士の安全面も考えないといけないから、耐G対策の改善はしておくよ。」「けど、戦術機で音速跳躍は拙いですよ」「あのねぇ…今回はデータを取るため長時間の音速跳躍だったけど、普段は普段通りのスピードで良いんだよ?」「当たり前ですじゃなかったら、こちらが参ります。」「さっきも言ったけど、あくまでも音速での戦闘は、対レーザーの回避対策と制空権の改善が目的なの光線級からレーザー照射を受けても即座に地上に退避出来る回避行動の改善と、制空権を少しでも取り戻して戦況を優位に立てれるようにする為の音速跳躍なの。だから普段は通常通りの戦闘で良いし、他に音速跳躍するにしたって、緊急時の移動手段しか使わないよ。」結城の説明を受け、『当たり前です』と強く返答を返すタケル 「けど白銀?アンタがさっき提案した『解放状態』だって似たようなモノよ?」「へっ?」「解放状態?ナニソレ?」香月博士の言葉に反応するタケルと結城結城に関しては詳しい説明をすると--- 「へぇ~…新OS・XM3かぁ…ねぇ夕呼、そのXM3のデータを見せて。」「ちょっと待ちなさい………ほら、これよ。」「どれどれ……フムフム……へぇ~…良いね♪」XM3のデータを見て、子供のように目をキラキラと輝かせる結城 「ちなみに言うけど、発案者は白銀よ。それを私や社が開発したのよ。」「白銀君が発案者!?やるねぇ~白銀君♪」流石にタケルが発案者と知り驚く結城そのせいもあって、益々タケルを気に入る。 「先生、さっきの意味は…?」「そのまんまよ。解放状態はリミッター解除する事で戦術機の能力を一定時間最大限まで引き出す案よね?つまりリミッター解除する事で戦術機のスピードも限界まで上がるって事よ?」「白銀君にわかるように説明すると不知火で例えると、最大速度は700キロまで長距離噴射が可能なのは知ってると思うけど、それはあくまでもリミッターを付けた状態のスピードなの。そこで白銀君に問題です。もし不知火がリミッター解除した状態でスピードを出したとすると、どれぐらい速度が出ると思う?」香月博士・結城と二人から説明を受けるタケル結城の問題に頭を捻りながら考える 「800キロぐらいですか?」「ブ~、正解は900キロ近くまでは可能だよ。けど長時間そんなスピードで飛べば、間違い無く空中分解するよ。もし900キロの速度で長時間跳躍したいなら、撃震クラスの防御力が必要だよ。勿論白銀君みたいなアクロバット飛行は無しの条件でね。」「さらに言うならば不知火・改となれば…音速も可能よ。勿論そんなスピード出せばオダブツだけどね。」「だから解放状態を使うとすれば、短時間…せいぜい3分~5分が限度です勿論完全にリミッター解除ではなく、七割~八割程の解除ですそれ以上解除したら、1分でも危険です」質問の答えを明かす結城その後に香月博士・エルヴィンと続けて説明し、納得するタケル「そっかぁ~……ってちょっと待って?さっきやったFX-01は音速出したよね…しかも長時間。」「うん、やったよ。」「………なんで長時間耐えれたの?」「それはね、骨格からバリバリと強化したり、関節部分を強化・改善したからだよ。」タケルの疑問に答える結城開発者らしい態度で説明する 「元々音速跳躍をする戦術機と設定してるんだから、まずは骨格の強度を上げる必要がある詳しい説明をしても白銀君はわからないから少し省くけど、通常の骨格に比べると、数倍の強度と柔軟性を可能にしたんだ。…といっても、本来は音速での跳躍は10分が限度でね、さっきのシミュレーターは、白銀君のFX-01の操縦データを採取する為に少しいじって長時間跳躍可能にしたんだ。」「アンタね…」先程の長時間音速跳躍の種明かしをする結城にタケルは少し呆れ気味になる 「そして関節部分に関しては、通常の膝や肘の関節はコの字型になっててね、曲げると関節部分が開くように創られてるんだけど…FX-01は特別でね、通常の膝・肘の関節部分にちょっとだけ横にも可動出来るようにしたんだ。そして関節部分の内側と外側に電磁伸縮炭素帯を付ける事で、筋肉の役目をさせて横に対する負担を減らしたんだ。」結城の説明を聞き、『成る程…』と納得するエルヴィンと巌谷中佐「そしてこの案は、他の関節部分にも使えて、これをする事によって、音速跳躍にも短時間限度だけど耐えられるって訳長時間音速跳躍したいなら、機体をうつ伏せ状態で飛行するしがないね。これは戦闘機のように抵抗力を減らす事で可能だけど、光線級がいるから長時間音速跳躍は実用的じゃない」「…つまり、スー○ーマンみたく飛ばないと長時間音速跳躍は無理と…」「そういう事。しっかし白銀君…そのネタ古いよ~?」「うっさい」ゲラゲラと笑う結城と拗ねるタケルそんな様子を見て香月博士やエルヴィン達もクスクスと笑みがこぼれる。 「とりあえずFX-01をもう少し改善して、XM3も導入しても大丈夫な機体を創るよ。その際は白銀君にテストパイロットを頼むから、その時はお願いね。」「わかりました。」少し諦め気味に返答を返すタケルすると結城のそばに香月博士が近づき、小さな声で呟く (…タイムリミットは来年の12月頃よ。)(随分と急な注文だねぇ~…)(…時間が余り無いの)(…成る程、だから俺を呼んだ訳か…)香月博士の言葉を聞き、覚悟を決める結城 その表情は--香月夕呼が認める『天才開発者』としての表情だった。 「任しておきな、夕呼必ず『最強の戦術機』を創ってみせるよ。」「頼んだわよ…結城」こうして、結城直之が参入し、タケルの専用機開発が本当の意味でスタートしたのだった… ~~あとがき~~しばらくぶりです、騎士王です今回話に出た不知火の最大速度ですが、700キロは本当ですが、リミッター解除した際のスピードは、オリジナル設定ですので、ご了承下さい。 追記・ 名前だけは結婚式イベントの時に出ましたオリキャラ・結城直之登場です すっかり、あとがきで書く事を忘れてました混乱した読者様申し訳有りませんm(_ _)m モバゲーで書いていたマブラヴ小説のオリキャラです。知っている人は知っているキャラで、モバゲーでは敵側のキャラでしたが、今回は味方です今後とも、結城の暴走を応援宜しくお願いします(えっ?(笑))