1998年・7月21日京都防衛線--- 『これ以上、先へ進ませるかっ!!』『我等の…日本から立ち去れっ!!』岡山県付近に居たBETAが再び侵攻し、帝都に迫っていたそして現在京都防衛線で、生き残った九州・中国・四国の部隊を交えて、激戦を繰り広げていた。 『来るな…来るなァァァァァァァッ!!』その時、とある部隊の戦術機が、戦車級の群れに捕まり、戦術機の至る所を喰われていく。 ---最早、助かる見込みは無い部隊の仲間達が、その女性衛士の悲鳴を聞きながら助けれずに、歯を食いしばり、口元から血を流す。 そして、戦車級に群れに喰われるかというその時--!! 『------えっ…?』--奇跡は起きた。「諦めるなっ!!今助けてやるっ!!」群がる戦車級を短刀で斬り落とし、そばに居た戦車級達を突撃砲でミンチにする 「大丈夫かっ!!」『は…ハイ…』「ヨシッ!!こちらイグニス10、戦車級から救出する事が出来た。同じ部隊の者達が彼女を救出しに来てくれっ!!」『りょ、了解、感謝する。』被害に遭った女性衛士の部隊の者に通信を入れ、その間は護衛として、女性衛士を守護する。 『し、『白銀』の不知火・改…?』女性衛士は見とれてしまう。『白銀』に輝く不知火・改が自分を守護するように戦う姿を-- 見た事の無い機動息を呑む激しい攻撃瞬く間にBETAを殲滅する姿は、何故か魅了されてしまう。 後に彼女は知るあの『白銀』の不知火・改に乗る者こそ、今注目されてる白銀武中尉だという事を-- 『救出完了した、援護感謝する。』「了解、では我々は先で戦う!!」白銀の不知火・改と一緒に『赤』と『黒』の不知火・改が前へと進む。 『あれが…不知火・改…』不知火・改の性能を見て、ゴクリと息を呑む。 そして、後ろに振り向き、後退する 「イグニス5(真那)・イグニス25(駿)、援護感謝します。」「当然の事だ、気にするな。」「そうですよ、逆にお役に立てれて良かったです。」笑みを浮かべて、返答を返す真那と駿。タケルはそんな返答に苦笑いをしながらBETA達を殲滅していく「イグニス1(椿)から大隊各機へ。我が国に土足で踏み入ったBETA達に裁きを与えてやれっ!!」「「「了解!!」」」椿の号令と共に第17大隊の不知火・改達が、噴射地表面滑走で機体を更に前進させた「イグニス2(沙耶)フォックス1!!コンテナ、パージ!!」沙耶の攻撃開始の号令と共に放たれる92式多目的自立誘導システムが、前方にいるBETA群を直撃し、肉片と体液が大量に飛び散る!! 「要塞級の存在位置確定!!要塞級…60!?」「なんて量だ…!!」政弘が要塞級の存在を発見するが、その量に驚愕し、沙耶も唖然とする。 「イグニス10(タケル)からイグニス3(孝志)へ。大尉--どちらが多く撃破をするか、競いませんか?」「「「えっ!?」」」突然のタケルの発言に驚愕する大隊一同あの大量の要塞級を『狩ろう』と孝志にふっかけて来る。 「面白れぇ…その勝負乗った!!」「負けたら、戦いが終わったあと、腕立て300でどうです?」「良いねぇ、スクワット200も追加だっ!!」彼等の会話に要塞級への恐怖は無い有るのは、『生』への強い意思と誓い。--必ず生き残ってみせるそんな姿を見せる為にタケルは孝志にふっかけ、孝志もタケルの考えを悟り、話に乗る。 「--全く、仕方ない…許可する。だが、罰ゲームに首に『私は勝負に負けた敗北者です』と書かれたプラカードをぶら下げて、腕立て・スクワットをやって貰うぞっ!!」「「うわっ、鬼だっ!?」」椿の罰ゲーム追加に怯えるタケルと孝志その姿を見て、笑いを誘い、緊張と恐怖を解す。 「突撃前衛達は要塞級を殲滅せよっ!!罰ゲームは二人だけだから、安心して倒しに行けっ!!あとの者達は、要塞級の周りにいるBETA共の相手をしてやれ、勿論突撃前衛達の援護も忘れるなっ!!」「「「了解!!」」」椿の号令と共に突撃する第弐小隊達突撃前衛の誇りを掲げて要塞級に向かって行く!!そして、タケルと孝志の不知火・改を先頭にし、真那・駿・第二・第三中隊の突撃前衛達がついて行く。 「ウオォォォッ!!お前等如きにやられる訳にはいかねぇんだよっ!!」「くたばりやがれっ!!」『白銀』と『青』の不知火・改が舞い、要塞級を切り裂く触角の攻撃をひらりと回避し、時には両断してから胸部や頭部を切り裂く!! 「倒した要塞級に注意しろ!!場合によっては体内から光線級が出て来る場合が有るから、慎重に撃破せよっ!!」真那が各突撃前衛達に指示を出し、光線級への対処をする。 『18…19…20…凄い…!!』そして、その戦いを見て居た者達が居た-- 『あれが噂に聞く、不知火・改…いや、それにしても、あれは…異常だ…!!』タケル達から、少し離れていた場所から眺めていた者がいた…帝国本土防衛軍帝都守備連隊所属・『沙霧尚哉中尉』だった 『白銀』の不知火・改に注目し、異常なるスピードで要塞級を撃破していく事に唖然とする。 『--尚哉、余所見とは関心せんぞ?』「ス、スミマセン『彩峰准将』!!」タケルに魅了されてた沙霧に、注意をかける彩峰准将だが、彩峰准将も沙霧の気持ちを察する。 「--尚哉、確かにお前の気持ちも良く解る。あれを見て魅了されない方がおかしいが、今は目の前の戦いに集中せよ。」「了解!!」彩峰准将の言葉で気持ちを切り替える沙霧そして目の前の戦いに集中し、BETAを葬る。 (あのような者が、この帝都に居るとは…まだまだ日本も捨てた物では無いな…)あのような衛士が居るならば、必ずや日本を守る礎となる--そう思い、笑みを浮かべる彩峰准将 「私は後の若者達の為に、道を築くまで。BETA共よ…この私を簡単に倒せると思うなよ…!!」気迫を見せた彩峰准将がBETA共を次々と肉片と変えていく。