1998年・11月2日仙台・月詠別邸--- 「うーん…」チュンチュン…と小鳥の鳴き声が響く爽やかな朝に目を覚ますタケル「おはよう、タケルもうすぐ朝ご飯だぞ。」「おはよう、おや?ずいぶんと寝癖が…」目を開くと、タケルの両側から、真耶と沙耶が声をかけてくる。「何だろうね…このパターンは…」嫌な予感がビシビシすると… 『おはようございま~す♪タケルちゃん、起こしに来たよ~♪』「やばっ!!やっぱり純夏の奴、来やがったか!!真耶さん、沙耶さん早く起きて---」ガバッと起き上がるタケル振り返って真耶と沙耶に声をかけてると---2人共、寝間着として着ていた浴衣がはだけて、豊満な胸をさらけ出していた「タケルちゃん、朝だ……よぉ~…」ガラッと襖を開く純夏。しかし、豊満な胸をさらけ出している真耶と沙耶そしてタケルが入れば、純夏のする事はひとつ。 「タ~ケ~ル~ちゅわぁぁぁん……!!」「まっ…まて、純---」「タケルちゃんの……バカァァッ!!」「アルゴスッ!!」キラーンッ!!と『どりるみるきぃぱんち』で、星になるタケル真耶も沙耶も冷静に『朝から飛んだな…』『ああ…』と星になったタケルを見つめる。 「おはよう、純夏。朝から良いパンチを放つな」「お、おはようございます…2人共…胸出てるよ…?」純夏に挨拶する真耶純夏も挨拶をするが、さらけ出している胸を2人に教えてると… 「ああ…これか…」「タケルの『寝相』で脱げただけよ。純夏もそのうち、同じ事されるから、覚えておいた方が良いわよ?」「ええぇぇぇっ!?タケルちゃん…なんてスケベな寝相してるんだよ…」沙耶の話を聞いて、驚く純夏その際、顔を真っ赤にする。 一昨日---タケルが香月博士のイタズラによって、真耶・沙耶と籍を入れて夫婦になった話を聞いて、驚愕する純夏。霞・クリスカ・イーニァは『白銀ハーレム計画』の『真実』を知っている為、驚かないが、一応純夏にフォローを入れる一応、『香月博士のイタズラ』という説明を受けて、納得はするものの、やはり乙女の怒りは収まらない。 しかし、誕生日プレゼントの手作り人形の件もあり、一応『ふぁんとむ』は止めてあげようと考えていた。 しかし、霞が『……純夏さんは、私やクリスカさんと一緒で『許嫁』扱いらしいですよ…?』と一言を放つと、真っ赤っかになり、『ぱんち』も回避する事になった。しかし、やはり神様はイタズラ好きらしく、結局はタケルにレバーブローをお見舞いし、横に100m程吹っ飛び、川にプカプカと土左衛門になっていたタケルを見て許した。「純夏…頼むから、朝から『どりるみるきぃぱんち』は止めてくれ…」「じゃあ、『ふぁんとむ』にするね♪」「尚更だっ!!」居間に集まり、朝ご飯を食べるタケル達。白銀夫妻も一緒に住み、賑やかになっていた。「タケルちゃん、実は来年の1月頃には『訓練学校』に入隊する事になったんだ♪」「ああ、知ってる。昨日先生から聞いてるぞ今の訓練兵が順調良くいってるから、来月の末には卒業する事になってるんだよ。」「タケルちゃん、良く知ってるね~…」「当たり前だ、戦術機の訓練に、偶に『教官』として行ってるからな。今の訓練兵も俺の教え子だよ。」「ええぇぇぇっ!?タケルちゃんが教官!?」タケルが偶に教官をしてた事に驚く純夏。「そうだ、だから純夏が訓練兵に入隊して、『総戦技演習』をクリアしたら、オレが偶に教官として教える事になる予定だ。」「うう…なんか目の敵に狙われそうだよ…」「バ~カ、そんな事するわけ無いだろ教官は教え子に『平等』に扱わなければならないんだ。…そんな事より、今の内に覚悟しとけよ…?まりもちゃんは、教官としては『優秀』だけど、『鬼軍曹』として有名なんだ…お前がしっかりしないと、周りの連中も連帯責任で一緒に罰を受ける事になるから気をつけろよ?」「うう…プレッシャーだよ…」アワアワする純夏だが、そんな事構わずに朝ご飯を食べるタケル「今の内にランニングぐらいはしとけよ?体力作りは基本中の基本だぞ?」「わかったよぉ…」ウルウルと涙を流す純夏を見て『仕方ねぇな…』と救いの手を差し伸べる 「明日からするんなら、オレも付き合ってやるよ。だけど、甘くはしないから、覚悟しとけよ」「あ、ありがとうタケルちゃん!!」タケルも一緒にランニングに付き合ってくれる事になり、元気を取り戻す純夏そんな姿を見て『やれやれ…不器用ね。』と微笑む楓 「純夏ちゃんは、今何をしてるんだい?」「香月先生に言われて『CPの訓練』もしてるんだ。香月先生の言うには、『衛士になっても、当分はCPして働いて貰うから、今の内に勉強しておきなさい』って、言われてるんだ。『イリーナ・ピアティフ少尉』ってポーランド人の人に、今教わってるんだよ」「へぇ…純夏ちゃんがCPか…」純夏がCPの訓練をしてる事に意外な反応をする影行だが、タケルは香月博士から話を聞いていたので、驚かないでいた 香月博士曰わく---『凄乃皇に搭乗するまでは、CPで働いて貰うわ、その方が安全だしね。それに、CPの技術を持っていれば、凄乃皇や色々な所で役立つ筈よ。』---らしい。「タケルちゃんは、今日は何するの?」「午前中はシミュレーター訓練午後から、訓練兵の教官だよ」「忙しそうだね~…」タケルのスケジュールを聞いて『うわぁ…』と驚く純夏そんな事をしている内にタケルは『ごちそうさま』と朝ご飯を食べ終わる。 「早ッ!!早いよタケルちゃん!?」「早飯は衛士としては当たり前だぞ?」タケルの一言を聞いて周りを見ると、純夏とやちる以外は『ごちそうさま』と朝ご飯を食べ終わる。 「早く食べろよ、支度したら基地に行くぞ」「わわわっ!?待ってよ、タケルちゃ~ん!!」慌てながら朝ご飯をガツガツ食べる純夏 (こんな時がずっと続くと良いですね~…)クスリと笑いながら、今の生活に満足するやちるだった。