1999年・11月7日仙台・第二帝都・周辺市内--- 「お待たせしました。」「これで全員揃ったな。」少し駆け足でタケルの下に近寄る孝之と慎二タケルの他には政弘・正樹・駿、そしてタケルの腕の中に護という、珍しく100%男というビミョーにむさ苦しい集まりだった。 今日はタケル・政弘・正樹・駿が休みだったのだが、偶然孝之・慎二も休みだった為、息抜き(主に女性関係)を目的で街に出かけていた。 「護君も一緒ですか?」「真耶さんは出番だからな。休日ぐらいやちるさんに楽させないとな。」「すっかり『お父さん』ですね。」タケルの腕の中でスヤスヤと可愛らしく眠る護その姿を見て、萌え空間が発動するタケル達。 「そ~いえば、孝之と正樹お前達はどうなんだ?」「なっ、なんですか、イキナリッ!?」「どう…と言われても…」「俺が言うのもなんだか、お前達二人はオレと『同類』だからな…女性関係には…………その大変さが、身に染みる程良く分かる。」「「フグッ!?」」恋愛原子核を持つタケルの弟子(?)と称される弟子一号・孝之と弟子二号・正樹正樹に関してはタケルに匹敵する程好意を持つ女性が居るからタケルとしては、その大変さが良く分かる。 「孝之は速瀬に涼宮正樹は伊隅四姉妹だからな…」「ぐはっ!?」「な、何故それをっ!?」更にクリーンヒットを受ける孝之正樹に関しては、『何故知ってるんですかっ!?』と戸惑う程だ。「白銀大尉…此処に孝之に関して面白い話が……」「……ホウ?何かね、平少尉?」きゅぴーんと目を光らせる慎二それに乗ってタケルも目を光らせる。 「実は…孝之に好意を持つ女性が新たに現れて……」「「「「な………なんだってッ!?」」」」「何故みんなしてッ!?」孝之に新戦力(女性関係)に驚愕するタケル正樹・駿・政弘ですら悪ふざけでノリノリでセリフを合わせる。(M○R風に)「そ、それは一体誰かねッ!?」「ハッ…同じ部隊の中隊長の…U大尉?」「「「「U大尉だってッ!?」」」」「何故イニシャル!?」相手の名前(イニシャル)を聞いて驚愕するタケル達正樹はU大尉=碓氷大尉とは知らないが、ついでに驚く。 「そ、それはいつ頃からなのかねっ!?」「『明星作戦』前辺りから何やら怪しくて、最初は気付きませんでしたが、最近になって表情に出るようになり、発覚致しました。」「なんと…」「ちょっと待て慎二ッ!?それ冗談だよなッ!?」「…………………………………………真実だ。」「NOーーーッ!!」本当の話にショックを受ける孝之モテる事自体は嬉しいが、修羅場が更に凶暴度アップする為、『ハハハッ…オレ…BETAに殺される前に修羅場で逝っちゃいそうだ……。』と暗い瞳をしながら呟く。「おや?平に……鳴海じゃないか?」「あっ、碓氷大尉」すると孝之の背後から碓氷大尉が現れて更に孝之に追撃する。 「碓氷大尉も休みでしたか。」「ええ、久し振りに休暇を貰ったわ。今日はゆったりと買い物を楽しもうと街に来たの。」碓氷に声をかけるタケル普段は見る事の出来ない私服姿の碓氷に男性陣が『ホウ…』と見とれる白いセーターに紺のロングスカートそして何故か……国連軍使用のフライトジャケットを纏っていた。 「……何故私服にフライトジャケット?」「実は…お気に入りのジャンバーが……小さくなっちゃって…」タケルの質問に少し頬を赤らめながら応える碓氷「えっ?大尉、全然太ったようには見えませんけど?」「コラ、平ッ!!別に太った訳じゃないわッ!!」素直に答える慎二の顔面に右ストレートを入れる碓氷『南無~…』とそばで慎二にタケル達が合掌する。 「ただ最近………………………胸が大きくなっちゃって…チャックが閉まらないのよ…」「ホウ……成る程……」「だから何故みんなして俺を見るのッ!?」顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうに答える碓氷そしてタケル達全員が孝之に視線を向けてニタリと嫌な笑みをする。「なんなら孝之を荷物持ちに連れて行きます?」「えっ…?」「ちょ…慎二ッ!?」そして慎二の言葉を聞いて、驚きながらも嬉しそうな表情を見せる碓氷この瞬間、慎二の情報が確定した瞬間だった。 「良いのかしら…?せっかくの休みなのに……?」「エサさえ与えてあげれば問題無しッ!!此方に居てもむさ苦しい男連中しかいませんし、こき使って下さい。」「そう……なら鳴海を借りて行きます、白銀大尉」「は、ハイ…鳴海………………健闘を祈る。」「見捨てられたッ!?」「それじゃ行くわよ、鳴海♪」そのまま孝之の首襟を捕まえて連行する碓氷碓氷は嬉しそうな笑みを見せながらルンルン気分で孝之と共に人混みの中に消えて行く…… 「全員………鳴海少尉に…敬礼ッ!!」そして、この後孝之の身に起きる修羅場に対し、敬礼をして見送るタケル達。勿論自分の身が可愛いので、孝之を助ける勇者は誰も居ない…。因みに後日、コレを知った水月と遙は、孝之を売った慎二をトイレに連れ込んで可愛がった(水月の拳に血痕アリ)らしい……。 「…さてと、勇者が一人立ち去ってしまったが、正樹…お前はどうなんだ?」「オレは………相変わらずですよ…。」「………………そうか…」苦い表情をしながら答える正樹瞳に光が無い事から、その壮絶さが容易く想像出来てしまうタケルなんせ、タケルはそれ以上の修羅場を体験してるからね。 「……最近、みちるのアタックが激しくて……多分、今年中に結婚させられるかもしれない…。」「…そういうモンだ…気がつけば逃げ場が無いし、その時にはもう……回避不可能ナンダヨネ~…。」「大尉…今ならその気持ち…良く分かります。」キラリと目から一筋の涙を流すタケルその気持ちが最近良く分かるようになってしまった正樹この瞬間、彼等に友情が芽生えたのは言うまでもなかった…「……まあ、こんな所で立ち話もなんだ……何処か喫茶店でも寄って行かないか?」「そうですね…。」政弘の提案で喫茶店を探すタケル達すると前方から、見慣れた人物が歩いて来た。「ん………宗像?それにその人は確か…」「なっ…!?何故白銀大尉と前島がっ!?」そして美冴の隣に見た事のある男性が美冴と『仲良く』歩いていた。 「確か貴方は『本土侵攻戦』の時に…。」「あの時はありがとうございます。おかげ様でロケットを無くさずに済みました。」「タケルさん、この人は?」「名前は知らんが、宗像の恋「白銀大尉!?」…という訳だ。この態度を見れば判るだろう?」珍しく慌てる美冴顔を真っ赤っかにしながらも誤魔化そうとする態度を見て『こんな宗像を見るのはレアだ……』と面白がるタケル「…という事だ。内緒の方向でいくぞ。」「クスクス…わかりました。」「助かります…」タケルと正樹の判断に感謝する美冴力が抜けたように頭が下がる。「ところで名前は…?」「ハイ、私は帝国陸軍第24戦術機甲大隊に所属する『桐島直人少尉』と言います。白銀武大尉の噂は、美冴や先任達から色々と聞いてます。」「……色々…なんか気になるな…。」「アハハ…。勿論色モノみたいな話も有りますけど、殆どが戦場での活躍ですよ。特に『本土侵攻戦』は目撃者も多いから『白銀の守護者』で有名ですよ。」「…その呼び名なんとかならないかな~…。むずカユくて、未だに慣れないんだけど…。」『白銀の守護者』の呼び名に照れてるタケル未だに慣れず、恥ずかしかっていたりする。「ところで大尉…また珍しく男だけのメンバー引き連れてどうしました?」「いや…今日は息抜きしようと集まってさ…。」「成る程、余りにも珍しい光景だったもので」「がはっ!?」美冴の鋭いツッコミに精神的ダメージを負うタケルそのやりとりを始めて見た直人は『…上官にそんな態度とって大丈夫なのか』と戸惑う。 「まあ、大尉の女性関係は大変ですから、息抜きはわかります。」「誤解を招きそうな一言だな、宗像……今度一緒に複座す「言い過ぎました、スミマセンでした」…宜しい。」美冴のイタズラを遠回しに『そんな知らない人が誤解しそうなイタズラするとは…仕方ない…お仕置きするぞ(怒)』的に語るタケルだが、セリフの途中で即座に謝罪の言葉を出す美冴瞳に光が無い様子からして、かなりのトラウマとして残ったようだ。 それから美冴達も喫茶店に同行し、飲み物を頼む一行 「成る程…だから怯えていたんだ。」「あの機動は下手したら人を殺せる…本当に……」「大袈裟だな、宗像……」「大袈裟ではありませんッ!!」怯えてた理由をしる直人だが、未だに実感が持てない様子しかしタケルは『大袈裟』と語ると珍しく美冴が興奮気味に否定する。「大尉、先程の話に戻りますけど、女性関係にはシッカリしてくださいよ?鑑やクリスカを泣かせたらタダじゃおきませんからね」「…それには重々気をつけてるんだけど…」「タダでさえ、大尉は人気の高い人なんですから…そこら辺はシッカリしてください。」同じ訓練部隊だった純夏やクリスカの心配をする美冴美冴の言葉が痛い程わかるのだが、『恋愛原子核』がそれを許さない為、『どうすればいいの?』と心の中で呟く。「あと…前島お前も伊隅大尉やまりかを悲しませるなよ?お前も白銀大尉と『同類』だからな…」「ぐふっ!?」今日二度目の『同類』という言葉に精神的ダメージを負う正樹結構気にしてたようだ。「そういえば…速瀬少尉が暴れてましたよ?」「…何をやらかした?」話題を変え、水月の話をする美冴『暴れる』という言葉を聞いて頭を抱えるタケル『ああ、アレか』と慎二が思い出すように話の内容を語る。 回想---- 『うがぁーーーッ!!なんか腹立つわねぇ…。』『お、落ち着いて、水月』暴れ牛のように暴れる水月を戸惑いながらも必死に抑える遙その様子を見慣れた先任達は『今度は何をやらかした?』と遠くから覗く。 『今度はどうしたんだ?』『あっ!!三人共助けてッ!!』『りょーかい。』騒ぎを聞いて孝之・慎二・美冴が近づいてくる遙のヘルプに暴れる水月を慣れたようにおさこむ孝之と慎二その素早い対応に驚きながらも、美冴も一応おさこむ『…落ち着いたか?』『…なんとかね』興奮状態から落ち着いた水月孝之が水月に理由を聴くと… 『だって…今年の新任達…白銀大尉や神宮司大尉の下に入ったって言うじゃないッ!!』『…そういう事か……』理由を聴き、『成る程…水月らしい…』と納得する孝之達美冴に関しては、ポカンと唖然とする。 『私だって、出来る事なら育ててくれた二人の下に付きたいわよ。』『要は羨ましいんですね…』『そうよッ!!悪い!?』『いえ、速瀬少尉らしいかと…』水月の理由を聞いてクスリと笑いながらも納得する美冴自分の恩師の事を慕う姿を見て、少しだけ嬉しい気持ちになる。『水月は白銀大尉や神宮司大尉の事尊敬してるからね~特に白銀大尉に関しては『目標とする人』だから尚更羨ましいんだよ。』『そ、尊敬!?』『は、遙!?』遙の口から予想外な一言に驚く美冴水月も突然の事にアワアワと慌てる。 『てっきり速瀬少尉は鳴海少尉一筋だと思ってました。』『宗像!!誤解を招きそうな一言するんじゃないわよッ!!』そして美冴にからかわれる水月ヤレヤレ…と苦笑いをしながら見守る遙達最早この光景は見慣れてしまったようだ… 『別に白銀大尉にラヴじゃないわよ。ただ…白銀大尉は私に目標とかを与えてくれた恩師だから、尊敬してるのよ。私や遙・孝之・慎二はね、『本土侵攻戦』の時に訓練兵だったから戦闘には参加出来なかったわ。香月博士にだって『足手まとい』って言われた私達の気持ち、解る?』水月の気持ちを聴き、少し理解する美冴自分自身も『明星作戦』の時に戦えなかった事に悔やんだ事があったからだ。 『それ以来、私達は訓練以外にも時間が許す限り訓練したわ。特に私や孝之は遙達に止められるまでがむしゃらに訓練したわ。…そんな私達を導いてくれたのが、白銀大尉なのよ…。』焦りと悔しさでがむしゃらに訓練していた水月達そして、そんな時にタケルに導いて貰えたと語る水月達の表情に笑みが出る。『呑気な顔で現れて『頑張ってるな、お前達』なんて言われた時は少し腹立てたけど、その後直ぐに真面目な顔して私達に『今日は休め』って言われたわ勿論反論して私達は訓練を続けようとしたけど、その際に白銀大尉からきっっつい拳骨を貰ったわ。』『そしてね、白銀大尉はこう言ったのよ。『自分の体調管理も出来ない奴が強くなれる訳ないだろう。足下もフラフラ、顔色も少し青くなってる。そんな状況で訓練に挑んでも、結果を残すどころか、足を引っ張り合うだけだ。』ってね…。』『その時歯を食いしばって悔やんだよ。自分はなんて無力なんだろう…ってね。そんな俺達を見抜いて、白銀大尉が『今からシミュレータ訓練するから、休憩しながら見学してろ。』って言ったんだよ。最初は腹立てたけど、あの機動特性を見た途端、俺達は見とれて、ついさっきの怒りや苛立ちすら消え去ったよ…。』水月・遙・孝之がその時の事を思い出し、美冴に説明する。美冴も話を聞いて『白銀大尉らしい』とクスリと笑みを浮かべる。 『一応戦術機適性検査の時に一度見たけど、あの時とは違って、おふざけ一切無しの機動だったから尚更驚いたわ。そして、その時から私達にとって白銀大尉は『憧れの衛士』になったのよ。自分達もああなりたい---自分達も一緒に戦いたい---そして---あの背中に追い付いて、あの横で共に戦い、超えたいってね…。』その時美冴は水月が暴れた理由を理解し、納得するそして、口には出さないが心の中で『ある答え』に辿り着く。 (…もし速瀬少尉が鳴海少尉に出会ってなかったら…案外速瀬少尉も落ちてたかもしれないな…。)香月博士から聞いていたタケルの『恋愛原子核』をふと思う美冴『あながち恋愛原子核というのも嘘ではない』と確信し、からかうネタとして考えていた。現在---- 「---という事があったんですよ。よっぽど速瀬少尉は白銀大尉と一緒に戦いたかったみたいですよ?」「むぅ…嬉しいやら恥ずかしいやら…其処まで慕ってくれると照れてるな…。」美冴と慎二の話を聞いて照れるタケル水月に『…今度上手いメシでも奢ってやるか…』などと気分を良くしてる所をみんなに見られ、クスクスと笑われる。「良かったですね、タケルさん」「其処まで信頼を得られる事は容易ではない。大事にするがいい。」「ハイ」駿や政弘に言葉を貰うと、『教官の仕事やってて良かった…』と喜ぶタケル尊敬する人である『速瀬中尉』を思い出しながら、『まさかあの人からそんな言葉を貰うとは…』と心の中で呟き、頭の中の『速瀬中尉』は『なんでアンタが私の教官なのよっ!?』と握り拳をしながら愚痴を言ってる姿を思い描いて苦笑する。そしてしばらく時間が過ぎ、喫茶店を出た後、美冴・直人の二人と別れ、再び歩き始めるタケル達すると--- 『しーろーがーね~☆みぃぃつけた♪』「へっ……………………………………なぬっ!?」突然声を掛けられ、その方向へ振り向くと……酒瓶を握って『狂犬・神宮司まりも』が目を赤く光らせていた…!!彼女の後ろにある飲み屋街の通りは既に廃墟のような雰囲気が漂い、その幾つかの飲み屋の出入り口からは、呻き声と屍と化した犠牲者の体の一部がチラチラと見えていた。その瞬間、タケル達は悟る……『死亡フラグかな、コレ…?』つまり、全員が助かる事を諦めた。 「し~ろ~が~ね~☆一緒に飲むわよ~…(ニヤッ)」「「「「こ、こえぇぇぇっ!!!」」」」口を三日月の形にして嗤いながらジワジワと近寄るまりも恐怖で怯えるタケル達後に『BETAなんか目ぢゃね~程の恐怖だった…』と語る。 「ニャア~~☆」猫のような声を出して飛び込むまりも回避は容易だが、回避した場合、悲惨な結末があると悟るタケルは駿に護を預けて、涙しながらまりもに捕まる事にした。しかし---此処にとある奇跡が起きる『ベシィィィンッ!!』「ぶぎゃ゛っ゛!!?」突然タケルの前に立ちはかる偉大なる人物(英雄)飛び込んできたまりもを、強烈なビンタ一発で吹っ飛ばし、タケルを守る。 『なんだいなんだい、こんな昼間っから酔っ払いとは…可愛らしい子がこんな事するんじゃない!!』「あ…貴女は…京塚のオバチャン!!」「おや、アンタは確か……タケルだったね?アンタも災難だったねぇ…」タケル達の前に現れたのは、『横浜の母』とも呼ばれてる人物・京塚志津江だった。その瞬間、タケル達には京塚のオバチャンが輝いてるように見えた。 「おやおや、護も怖かっただろう?今オバチャンがあの子をお仕置きしてあげるから、安心しなよ?」「ダァーダァー♪」護を優しく撫でてあげると、正樹に買い物籠を預け、歴戦の戦士のように狂犬・まりもに近寄る。 「いたた…よくも…白銀と一緒にお酒を飲む邪魔をしたわねぇ…」「フン、昼間っから酔っ払ってるとは良い身分だね。今キツいのをくれてやるから、目を冷ましな。」お互いの背中から黒いオーラを放つその黒いオーラの中心には狂犬と鬼神のスタ○ドを出現させ、火花を散らしていた。 「ハッ!!」最初に動いたのはまりも左右に素早い動きでフェイントを入れながら、オバチャンに突撃するそして目の前で消えるように腰を落とし、右側にまわりこんで、渾身の右ストレートを入れるだが--- 「甘いねぇ。」「なっ…ぐえっ!?」渾身の一撃である右ストレートをオバチャンは軽々と捌き、まりもの首を鷲掴みにする「お仕置きだよっ!!」「あぶぶぶぶっ!!」オバチャンの反撃強烈な往復ビンタを喰らわし、最後にキツいビンタを入れるそして、突然オバチャンが正座すると---まりもを膝の上にうつ伏せるように寝かせる。 「さぁ---覚悟しなっ!!」「きゃんっ!!?痛い痛いっ!!」ベシンベシンとお尻を叩くオバチャンその強烈な平手に涙を流すまりも そしてそれから30秒後--- 「へにゅう……」「全く…仕方ない子だね…」涙を流しながら気絶するまりも勝利を得たオバチャンは溜め息をひとつ吐いてタケルにまりもを渡す。 「タケル、この子を家まで送ってやんな。そしてきつ~く説教してやるんだよ?」「助けてくれて有り難う御座います。」「良いって事さ。さて、私はこれから帰って洗濯しないといけないから、帰るよ?」「「「「お気をつけて!!」」」」オバチャンに感謝しながら見送り、立ち去るオバチャンの背中に向かって敬礼するタケル達そして、オバチャンから託されたまりもを月詠家にいるやちるに預ける為、一旦戻るその際、まりもの呻き声に『オバチャン…怖いよ~…』と呟き、これ以降狂犬になっても、オバチャンには逆らう事は無かったとか…。あとがき---- しばらくぶりです、騎士王です。今回は珍しく長文になりました。今回は笑い重視にした話でしたが…どうだったでしょうか?やっと名前が公開しました、宗像の想い人(恋人?)のオリジナルキャラの桐島直人少尉オルタでは名前は明かしてませんが、両想いの男性が居るのは知ってましたが、実は本当は想い人=正樹にしたかったのですが、どうやらオルタの宗像の想い人は正樹じゃないのかな~?という事でオリキャラに変更しました。 (桐島直人のイメージキャラは『空の境界』の黒桐幹也をイメージしてます。)最後に…オバチャンはオルタ最強と思うのは、俺だけなのか?(笑)