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No.2262の一覧
[0] ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/20 14:03)
[1] Re:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/19 14:12)
[2] Re[2]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/19 18:22)
[3] Re[3]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/20 00:21)
[4] Re[4]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/23 12:22)
[5] Re[5]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/21 22:23)
[6] Re[6]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/29 00:41)
[7] Re[7]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/02 16:11)
[8] Re[8]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/02 18:35)
[9] Re[9]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/03 23:45)
[10] Re[10]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/03 23:36)
[11] Re[11]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/03 23:50)
[12] でーた戦闘力(いいかげん)[ひから](2005/12/11 14:44)
[13] でーた登場人物(いいかげん)[ひから](2005/12/04 16:02)
[14] Re[12]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/12 16:11)
[15] Re[13]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/12 16:12)
[16] Re[14]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/20 22:31)
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[2262] Re[10]:ダーク・ランス(いいかげん)
Name: ひから 前を表示する / 次を表示する
Date: 2005/12/03 23:36
「あなたが、人助けとは、珍しい。」

それは、皮肉か?それとも本気で驚いているのか。

「ふん。俺様はいつでも正義の味方だ。」

面白くねぇ。
なんで助けてしまったのか。反射的だった。

汚れる前の児童の魂は、吸収したときけっこう気持ちがいい。
その気持ちよさを放棄してまで、手を出してしまった。

襲われているのがかわいい女の子ならともかく、

男、ガキ。俺様のもっとも苦手とするところである。

「あの、ありがとうございます。」

今の時代にめずらしい、礼儀のなったガキだ。
だが、だからといってどうというわけでもない。

「あぁ?気にすんな。本当に気まぐれだ。
 見殺そうと思ってたんだ、運運がよかったな。」

てきとうに、返し、とっとと行こうとすると。
後ろから『やもりん』が声を小さくして、警告を発した。

「ランス。私たちは見張られているようだ。屋根の上に、監視がいる。」
「まじか?」

神か?
…のわけはねぇよな。ちっ、一瞬びびっちまったぜ
面白くねぇ、まだこっちでは目立つことしてねぇし、
『逆行』は完璧でばれなかったはずだ、神がこの時代まで追ってくるというのはないだろう。

となると…だれだ?見当もつかん。

「捕らえて来い。さっきの番兵見たく殺すなよ。
 なぜ俺様を見張ってるのか吐かせるからな。」
「わかった。」

「ああ、それと相手が強そうだとおもったら、無理をしなくて言い。
 姿かたちだけ覚えて、俺様がいた宿屋で待機してろ。俺もそこへ向かう。」
「お言葉だが、今の私に勝てるものはそうはいないが…。」

あの赤い兵士、あれだけは例外だが、
と『やもりん』は心の中で付け加える。

「うぬぼれるなよ、この辺には『魔人』が三人もいるはずだからな。」
「ま、『魔人』だと?なんでこんなところに…」
「いいからとっとといけ、
 魔人の『使徒』も何人かいるだろうし、注意だけは怠るな。」
「承知」

頷き『やもりん』は地を蹴り、壁を蹴って家の屋根に消えた。

「す、すごいや。」

んまだいやがったか、ガキが。

うざったいそうにガキを一瞥するランス。

だがその後『ガキ』が『メナド・シセイ』である事を知り
驚愕することになる。
その後、メナドといくらか話をし、なぜか展開上
指きりげんまんまでし、ランスはメナドと別れた。


「しかし、今メナドは何歳だ?15、16ぐらいだよな。
 ううむ、胸も出てないし。」

あと一年でちゃんと成長するのだろうか。
そんな余計な心配をしながら、自分の宿へとかえる。

宿屋『あいすくりーむ』はしっかりと戸締りがなされていた。
何度も扉をたたき、ようやく開かれる。
魔物に荒らされてはいないようだ。ヘルマンも支配が目的だから
必要以上の被害は出したくないのだろう。

今街でやりたい放題している魔物も、
近いうちおとなしくさせられるはずである。

自室に入ると、『やもりん』が腕を組んで窓辺に座っていた。

「よう、はやかったじゃねぇか。」
「あなたがおそかっただけだ。」

みると、窓が割られていた。そこから入ったか。
まぁ、外の魔物がやったことにすれば弁償も免れるだろう。

苦笑いをうけべるランス。

「で、どいつだ。」

ランスが尋ねると、『やもりん』は押入れから
何かを引きずる。

何か、は人だった。ここらでは珍しい赤い服を着、
おなかを抱え苦しそうにしている。
さるわぐつをはめたのは『やもりん』だろうか、お陰でうるさくないのはいい、
が…。こいつは

「すばやかったが、それほど強くはなかった。
 己に合わぬ重い盾を持っていたせいだな。
 捕らえるのはそう難しくはなかったぞ。」

その人物の近くには、豪勢な盾があり、リーザスの紋章が入っている。
見間違いのあるはずのない、王の持つ武具『リーザスの盾』だ。

「…かなみじゃねぇか。」

そう、それは、リーザスの忍者、見当かなみであった。


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