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No.2262の一覧
[0] ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/20 14:03)
[1] Re:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/19 14:12)
[2] Re[2]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/19 18:22)
[3] Re[3]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/20 00:21)
[4] Re[4]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/23 12:22)
[5] Re[5]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/21 22:23)
[6] Re[6]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/29 00:41)
[7] Re[7]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/02 16:11)
[8] Re[8]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/02 18:35)
[9] Re[9]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/03 23:45)
[10] Re[10]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/03 23:36)
[11] Re[11]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/03 23:50)
[12] でーた戦闘力(いいかげん)[ひから](2005/12/11 14:44)
[13] でーた登場人物(いいかげん)[ひから](2005/12/04 16:02)
[14] Re[12]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/12 16:11)
[15] Re[13]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/12 16:12)
[16] Re[14]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/20 22:31)
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[2262] Re[13]:ダーク・ランス(いいかげん)
Name: ひから 前を表示する / 次を表示する
Date: 2005/12/12 16:12
「ふん、気持ちよさそうに寝やがって…」

道中の疲れがでたのか、はたまた、アレの行為が激しかった為か、
すやすや裸で眠るかなみを一瞥し、

軽くシャワーを浴びたダークは、さっと体を拭くと、乱雑に脱いだ服に体を通す。


服装を整え、剣を腰に挿し、鏡に映る自分を確認。
うむ、一つ頷き、もう一度かなみを見、ダークは眉をひそめた。

「う~む、馬鹿とはいえ風邪引くかもしれねぇな?」

かなみを気遣い、投げるようにだが、毛布をかけてやる。
毛布をかぶせられても、起きる様子のない『かなみ』にダークはあきれた。

「これで、目を覚まさないなんて、忍者失格だな。」

今回の事件が無事終わり、再び会うことがあったら、自分が
かなみを鍛えてやろう、とダークは決めた。

武力では、『かなみ』とそう変わらないかもしれない。
技術では、むしろ『かなみ』の方が上だろう。

だが、心構えや、考えなど、教えるべき点はいくらでもある。

リーザスに忍者が一人しかいないというのも考えものだ。

戦争を望むのでなくとも、いや、そうであればこそ諜報部門は重要性を帯びる。
ヘルマンに多数『忍者』を潜入させていれば、今回の事件も事前に察知でき、
対抗策も練れたはずである。

リーザスはもっと忍者を増やすべきである。

JAPANの忍びを雇い寝首かかれる事を恐れるのであれば、
自国で育てるのも一つの手だ。

ともかく、今度の戦が一区切りついたら、
リーザスは他国に対して、早急な対策を打ち出すべきである。
さもないと、此度のようなことは往々にして起こるだろう。

再度の侵攻を懸念するダーク。ダークはリーザス王国に協力的である。

この世界ではないとはいえ、仮にも自分が治めた国である。
愛着があるというのもあるだろう。

だが、それだけではない。

当面、世界の中庸を求めるダークにとって、
現在の人間界三分割、リーザス、ヘルマン、ゼスの三カ国
に分かれいる状態は理想的といえる。

肥沃な土地、恵まれた環境などがある為、10年や20年すれば、
情勢も変わっていくかもしれないが、
三カ国最弱は、現状リーザスなのである。

そんなリーザスに、ダークがてこいれしようと考えるのは
至極当然のことであった。


毛布から浮き出るお尻を見
それに、くのいちの術も教えてやらねば、と生唾を飲み込むダーク。

耐え忍ぶ、かなみに、エッチな指導をしているところを
想像し、思わずにやける。

「ぐふふ、…おっといかんいかん。
 とっととこの街を出るか。俺様は偉大すぎるから、
 街に俺様がいるというだけで、
 失業者が減ったり、犯罪が減ったり、事件が解決したりと
 歴史が大きく変わってしまうからな。」

ダークは、かなみの荷物をあさり、黒い布を取り出す。

「おー、あったあった。あからさまに怪しいが。まだ夜も完全に明けてないし。
 この街にランスが二人いるよりはましだろ。」

そういい、顔を布でくるむ。

「がっはっはっは、似合ってるじゃねぇか。ダーク・ランス忍者バージョン。」

鏡に写る自分の姿を確認し、満足げに頷く、

「じゃあな、かなみ。……死ぬなよ。」

一言残し、ホテルを後にした。

………

空はしらけ始めていた。
賑わいを見せた夜の街も、今はなりを潜め、人通りもない。

ダークは少し懐かしげにあたりを見渡しながら街道を歩んでいた。

「さてさて。見慣れた景色見て感慨にふけってる場合じゃねぇな。
 とっととこの街を出て、『俺様軍』を早急に編成しなくてはな。」

『俺様軍』はどの国にも属さず、
普段何処にもその力を振るわず、均衡が崩れたときのみ、それを是正するため動く。

たとえば
この時代に『過去のランス』がいなかったら、『俺様軍』はリーザスを助けに向かっただろう。

(クジラが馬鹿やらかさないよう、俺様はこの世界を均衡に保つ)
 
ルドラサウムが嫌うのは一色に染まった世界、それを避けるべくダークは行動する。
実際のルドラサウムの趣向は少し違うかもしれない。

ジルの支配は1000年を超えたが、飽きられなかった。
その辺を煮詰めれば、新たな可能性もあろう。

だが、少なくとも、自分の統一により、起こった世界の崩壊をまのあたりにした
ダークはそう思っていた。

期限付きでダークは、ルドラサウムのご機嫌取りを買って出ようと言うのだ。
期限は、ダークがルドラサウムを越えるまで。

ルドラサウムは、いわば魂の集合体。
ならば、話は簡単だ。
ダークがルドラサウム以上の魂を集めればいいだけの事。

それだけで、ダークはルドラサウムを超え、ダークが新たな創造の神となる、


随分気の長ぇ話だが、俺様はあいつは滅すと決めている。

仕組みは既に整っている。
愚かにもルドラサウム自身がその法を己の身に行使した。

俺様の足掻く姿を見て楽しみたく、そんな『設定』を作り上げたんだろうが…、
俺様を甘く見すぎたようだな。
すでに、俺様は、テメェの目の留まるところにはいねぇ。

いなくても、まぁいいや、で済ますのだろう。
ルドラサウムにとって、遊びの一つが消えただけのこと。

テメェの敗因は、ただ一つ。
テメェの作り上げた世界を、生命を軽んじすぎたことだ。

「ちっ、むなくそわりい、またクソクジラのこと考えちまったぜ。
 いかんな。」

ダークは頭を振り、思考を戻す。

「クジラはまだまだ先のことだ。
 まずは『俺様軍』を編成。
 これから野にいる優れた人材でもスカウトしに行くか。
 このリーザス・ヘルマン戦争に関係ない人物で優れた人物、う~む。」


思い出深いアイスの街道を歩みながら、思考するダーク

よくよく考えたら、メナドを連れて来てもよかったなぁ、
などと今更ながら思う。

あの時は、偶然会っただけだし、
ハウレーンに的を絞っていたため考えもしなかったが、

鍛えれば使える、ハウレーンに勝るとも劣らない人材。
赤の副将の名は伊達ではない。

「せっかく助けてやったのだから、
 もっと恩を着せておいた方がよかったか?

『俺様が助けてやらなかったらお前は死んでいた。残りの人生は俺様の自由だ』

 とかいって強引にさらってくるべきだったか。
 女は強引さに弱いしな、う~む、これは失敗した。」

反省の色をみせるダーク。

だが、実際にそんなこと言われてもメナドは困惑するし、拒絶するだろうし。
無理やりさらわれれば、反抗もするだろう。

今回の出会いは、ダークの知る由もないが、
偶然にもメナドに好印象を持たせることに成功した。
いわばベストな出会いとなっていたのだ。

「まぁ、今更行ってもしょうがねぇか。
 あれ、そういえばキャンキャンは?ホテルの外で、待ってろっていったはずだが。
 …しかたねぇなぁ、街の中に遊びに行ったか、面倒なことにならなきゃいいが…」

さて、その件のきゃんきゃんはというと

「あそんであそんで~。」
「あ、あの。私。食事の下ごしらえをしなくちゃならないんですけど」
「いいよ、そんなことぉ、それより遊ぼう遊ぼうよぉ」
「な、なんで、女の子モンスターが家に…。」

裸にエプロンをつけたピンクのもこもこヘアー。
シィル・プラインの食事を作る邪魔をしていた。

見事に面倒なことになりそうである。


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