<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

SS投稿掲示板


[広告]


No.2262の一覧
[0] ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/20 14:03)
[1] Re:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/19 14:12)
[2] Re[2]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/19 18:22)
[3] Re[3]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/20 00:21)
[4] Re[4]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/23 12:22)
[5] Re[5]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/21 22:23)
[6] Re[6]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/29 00:41)
[7] Re[7]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/02 16:11)
[8] Re[8]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/02 18:35)
[9] Re[9]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/03 23:45)
[10] Re[10]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/03 23:36)
[11] Re[11]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/03 23:50)
[12] でーた戦闘力(いいかげん)[ひから](2005/12/11 14:44)
[13] でーた登場人物(いいかげん)[ひから](2005/12/04 16:02)
[14] Re[12]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/12 16:11)
[15] Re[13]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/12 16:12)
[16] Re[14]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/20 22:31)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[2262] Re[3]:ダーク・ランス(いいかげん)
Name: ひから 前を表示する / 次を表示する
Date: 2005/11/20 00:21
「これが、リーザス城か。」
「ふぇぇ、近くで見るとやっぱりでっかい家だねぇ。」
「ホントですね。私も感動しています。」

見上げるはでんと佇むリーザス城。三人いや、三匹の魔物はその
大きさに少々、圧倒されていた。

「ふむ、下見をしてこいといわれたが、そもそも、
 ダークはこの城に何のようがあるのだろうか?」
「う~ん、私達には教えてくれないんだよね。気になるぅ」
「はっ、まさか、この城を襲って自分のものにする気じゃ、
 そ、それはだめです~、私の正義に反しますー。」

はうぅ、と頭を抱え、だめだめと脳をシェイクする『セクシーナイト』

それにしても、城前で、フードをかぶった素性のしれない者達が
騒いでいるというのは、怪しすぎないだろうか。

とりあえず、周りの人々は、遠巻きに見守るものと
距離を置き目線を合わせず去っていくものとに二分した。

「安心しろ。いくらなんでもそれは無い。というか無理。
 たった四人でこの城を攻め落とそう、などとあの自信に満ちた顔で
 堂々といわれたら、むしろ惚れそうだ。」

「へぇ、『やもりん』。変なところがツボなんだねぇ。
 私はそんな無茶言われたら、すぐにベットの下に逃げ込むよ~。」
「逃げ出したら、お仕置きの一回や二回ではすまないんじゃないか。」
「ひぃ、それもいや~。私、戦闘とは無縁のキャラなのに~。」

『きゃんきゃん』の中では「お仕置き」が鮮明に浮かんでいるのか、
いやいやと、こちらも脳をシェイクしだす。

そんな怪しい一行の奇行を見逃すほど、リーザスは平和ボケしているわけではなかった。

「おい、お前達、怪しいな。何者だ。」

当然というか衛兵の声がかかる。

「…達、の中には私も含まれるのか?」

二匹とは距離をおきたい気分なのだろうか。『やもりん』
は衛兵に尋ねた。

「当たり前だ。不審者は連行し取調べを行う決まりだ。
 こちらにきてもらおう。」
「む、それは困る。
 私達は、調べにはきたが、調べられる為にきたのではない」

その言葉に、衛兵は眉をひそめる。

「ますます持って怪しいな。おい!」

そう言い、手招きをすると、四人ほど、城を見張っていた衛兵達が駆けつけてくる。

「不審者を発見した。こいつらを連行しろ。」
「ははっ!」

あっというまに、三匹は囲まれてしまう。
正気に戻った『セクシーナイト』が状況が読めず尋ねる。

「何ですかあ、あなた達。」
「どうやら、不審者と勘違いされたらしい。」

勘違いでもなんでもなく、不審者であるが、
『やもりん』が説明すると『セクシーナイト』は憤慨した。

「誰が不審者ですか!!わたしの名は『セクシーナイト』
 闇にはこびる悪を討つ正義の女の子モンスターです!!」
「あっ、馬鹿!」

衛兵達に驚愕が走った。

「も、モンスターだと!」
「ほ、本当か!?」

「失礼ですね。私の言葉に偽りがあるとでも?」
「馬鹿。自分からモンスターだとばらしてどうする。」

流石は馬鹿コンビ。自ら暴露し、それを認める発言をする。
さらには、

「私は自分を偽るつもりはありません。あなたも
 しっぽなんか隠してないで、堂々としてればいいんです。」

そういい、コートをめくる。

「うわぁ、馬鹿。」

そこからぴろりっ♪、とでてくるしっぽ、
もはや疑いようは無く
衛兵達、魔物と確信、断定。

「…おい、応援を呼べ。」
「は、はい。」

あわてて、衛兵の一人が城に引き返す。

「な、なんでこんなことに…」
『やもりん』は眩暈がした。

「大丈夫です。私はモンスターですが、
 あなた達に危害を加えるつもりはありません。なぜなら
 私には『正義』と『平和を愛する』心があるからです。」

状況の飲めていない一人、いや一匹が語る。

「そうです。魔物と人はきっと分かり合えます。
 その心に正義がある限り…。」

めをつむり、胸に手を当て、言葉をつむぐ。
完全に自分に酔っている『セクシーナイト』
そんな状態はしかし3秒と続かなかった。

「殺せーーー!!」
「ええっなんでーーー!!」

あがる悲鳴!

「まて、捕まえて、何が目的か、規模はどれくらいかを吐かせてからだ。」
「幸い、いまいるのは三匹だけ。捕らえろ。どうせその後、拷問するんだ
 怪我をさせても一向にかまわん。」

襲い掛かってくる衛兵達

「えっ、えっ、ひぃ、やめてー。なんでー」

『セクシーナイト』にとってはありえない展開。
不意打ちにも近い状況、抵抗もできず、つかまってしまう。


「まったく、今日ほどお前を馬鹿と思ったことは無いぞ。」

舌打ちして、『やもりん』は一気に跳躍。
『セクシーナイト』につかみかかってきた男の首に延髄蹴りを食らわす。
そのまま地に着く前に、回し蹴りを放ち、
もう一人の衛兵の顔面にヒット。

一瞬にして二人の衛兵が沈む。

―戦慄がはしる―

「「モンスターだモンスターがせめて来たぞー!!!!」」

遠巻きに様子を疑ってた連中が、悲鳴を上げ逃げ惑う。

「くっ、おい、逃げるぞ。」
「え、あ、は、はい。」

『やもりん』はいまだにお仕置きに震える『きゃんきゃん』をこずいて正気に戻し、離脱を図る。

しかし、逃げ切れるはずも無く。数分後
数百名の兵に囲まれた三匹の女の子モンスター、という絵図が出来上がった。


ぴーんち


前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.022078990936279