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No.2262の一覧
[0] ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/20 14:03)
[1] Re:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/19 14:12)
[2] Re[2]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/19 18:22)
[3] Re[3]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/20 00:21)
[4] Re[4]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/23 12:22)
[5] Re[5]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/21 22:23)
[6] Re[6]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/11/29 00:41)
[7] Re[7]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/02 16:11)
[8] Re[8]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/02 18:35)
[9] Re[9]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/03 23:45)
[10] Re[10]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/03 23:36)
[11] Re[11]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/03 23:50)
[12] でーた戦闘力(いいかげん)[ひから](2005/12/11 14:44)
[13] でーた登場人物(いいかげん)[ひから](2005/12/04 16:02)
[14] Re[12]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/12 16:11)
[15] Re[13]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/12 16:12)
[16] Re[14]:ダーク・ランス(いいかげん)[ひから](2005/12/20 22:31)
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[2262] Re[4]:ダーク・ランス(いいかげん)
Name: ひから 前を表示する / 次を表示する
Date: 2005/11/23 12:22
百倍以上の戦力差相手に、
入念な準備もなく戦いを挑まざるを得ない状況に陥ったときに、
果たして、勝ちうるものだろうか。

どんなに一人一人が強くてもそれは不可能である。
まぁ、この世界においては例外もおおいだろうが…。

すくなくとも、
集団に効く魔法や、対多数の技能を持っていない。
職業『遊び人とコスプレイヤーと武道家』などという、
バランスの悪い、を通り越し、ふざけているとしか思えないパーティにおいて
この状況を打開する術はない。

抵抗むなしく、三匹はあっさりと捕まってしまった。
悲しきかな、三匹に待っているのは―
「よう、お目覚めかい?」

頭がいたい―。
聞いた事のない声だ。
ここは何処だ。地面がひんやりと冷たい、薄暗い、
空気も悪い。森の空気がすいたい。はて私はなぜここに―

「―まだ寝ぼけているようだな。ほらよっ」

野太い不快な声だ。
そんなことを思っていると、勢いのついた水を浴びせられる。

「ひゃ!!なっ―」

一気に覚醒する『やもりん』
起き上がろうとするが、手も足も鎖で縛られ、動けない。

自分の状況を自覚する。
そうだ、あの時、自分は手も足も出せず、無様にやられたのだった―。


圧倒的な数の違いから勝てぬと知りつつも、せめて数人でも道連れに

…そんな思いは、たった一人の赤い兵士に崩された。

不気味な笑みを貼り付け、一人、前に出てきた男。
『忠』と書かれた兜をまぶかに被った、赤い兵士。

販促的に強かった。
あっさりと、それこそ赤子を捻るように、反撃する間もなくやられた。

兵の中でも一目おかれる存在なのだろう。
薄れる意識の中で、
リック将軍万歳、と皆が歓声を上げるのを聴いた気がする。

あの男の顔を、笑みを思い出すと、
『死神』というフレーズが自然、浮かんだ。
思わず震えが来る、


「なんだぁ、まだ完全には覚めてねぇようだな。もう一杯いくか?」
「黙れ!ここはどこだ?」

『やもりん』の返事に冷水の入ったバケツを手に持ち、構えていた
特徴のない兵士はにやり、と笑みを浮かべる。

「なんだ、しっかり、覚めてんじゃねぇか。
 …にしても頑丈だな。
 すげぇ一撃頭に喰らったから、ひょっとしたら
 しんでんじゃねぇかと思ったが。」

頭、くらったのは頭か。そういえばじんじんする。
早すぎでわからなかったが。
人間というのは、軍兵というのはあんなにも強いのか―。

あの男にはこれから先どんなに修練をつんでも、
才能限界値までレベルを上げても勝てる気がしない。
格が違った。

「リック将軍にやられてショックかい?気にすんな。
 あいつはリーザス最強とすらいわれているからな。
 そんなことより
 もっと気にしなきゃならないことがあるんじゃないか?」
 
そうか、やはりあいつは別格か、にしても強かった。
力は無くとも、勝利をもぎ取るダークだったら、どう戦うだろう。
あいつに弱点などあるのだろうか?


「おいおい、無視はしてくれるなよ。
 そんなことより、さっきの質問に答えてやるぜ。ここはどこか、
 だったか?
 ここは、リーザスの地下牢、罪人を収容する場でもあれば、
 てめぇらのような、怪しい奴を尋問する場でもあるってわけだ。

そう宣言すると男は近づき、
うつ伏せになっている『やもりん』に馬乗りになる。

「…!何をする気だ!」
「決まってんだろ、尋問だよ尋問。何しに城まで来た。」
「………ただの観光だ。」

べしぃ、
「ぅあぅ!」

お尻を強く叩かれる。

「何が目的だ。」
「っ観光だといったろう。」

べしぃ、
「あぅっ。」

薄暗い中で
ブルマをはいた水の滴った女の子のお尻を叩く。
モンスターとは知りつつも、男は興奮を隠せなかった。

「おれ、首がいてぇんだわ。お前にやられたんだよ。」

べしぃっ、『やもりん』のお尻を叩き、
漏れる悲鳴を心地よく聞きながら、兵士が話しかける。

「私が…ぐっ、そんなわけないだろう。うぁ
 わ、私は、何もする前にあいつに…っ。」

『やもりん』はお尻を叩かれ、屈辱に打つ震えながらも、返事を返す。

「その前だよ、そ・の・ま・え、いきなし延髄蹴りかましてくれたよなぁ。おい!」

べしぃ、
叩く音が部屋に、反響する。

「うっ、あ、ああ…あのときの奴か。ふぅっ、
 く、弱かったな。お前。」
「!?…てめぇ!」
「う、ぐぁぁ!!」

『やもりん』の言葉にかっとなった男が、立ち上がり、寝ている彼女の腹を
おもいきし蹴る。
身体が浮くほどの衝撃をくらい、痙攣する『やもりん』

「うっ、…ぐっ…はっ…あ」
「少しは、てめぇの状況を理解したらどうだ。」
「ふ、ふふ…小物が。」
「てめぇ!……おっと、おもわずきれちまうとこだったぜ。」

そういい、兵士は、再びにやけ笑いを浮かべる。
その態度の変化にやもりんは、眉をひそめる。

「お前は、実は、死んでるかも知れねぇし
 生きてても重症でしゃべれないんじゃねぇかってことでな。
 上の奴らも期待してねぇんだ。残りの二匹から聞き出せばいいとな。
 だから、お前がどうなろうと、しったこっちゃねぇってことだ。わかるか?」

そのことばに『やもりん』は他の二人の事を思い出す。
自分は早々に気絶させられ、あの後の事はわからないが、
この男の発言から、彼女らも捕まってしまったようだ。
あの人数相手に、逃げ切れるとも思えないし当然といえば当然だが。

ここにはいない、彼女らも同じ目に合わされているのだろうか。

「本当は、二人での尋問だったが、金をつかませて、
 相棒には出てってもらった。
 はどめやくはいねぇってわけだ。」
 
「…なにがいいたい。」

「口の利き方には気をつけたほうがいいぞ。
 俺がお前に何しようと、お前がどうなろうと
 誰も文句を言わないってわけだ
 お前がどうなるかは、全て俺の気分次第ってことよ。」

『やもりん』は悔しさに歯を食いしばる。
私にあっさりやられたザコ、そんなザコに、自分が
いいようにされるのが我慢がならない。
しかし、どうすればいいのか…。

手首も足首も拘束され、
あの男に頭を一撃されたためか、体も不調を訴えている。

助けを呼ぶにも、仲間は二人とも捕まっている。
ダークがいるが

多くの兵がいる中、城の中には、
流石のダークもはいってこれないだろうし、

自分の居場所をしらせる術もない。

何より、自分が捕まっていることをダークは知らないだろう。
これでは城の中に入る以前の問題だ。

つまり、どうしようもない。

「くく、楽しませてもらうぜ。」

男は再びやもりんに近づき、顔を自分に向けさせ、
悔しげな顔を浮かべる『やもりん』を見ていやらしく笑う。

「外道が…。」

鋭い眼光で、男をにらむ。
だが、今の『やもりん』にそれ以上のことはできない。

「いいねぇ。気の強い女は好きだぜ。
 どこまで持つかな、へっ、 
 お互い自己紹介しようか、俺の名前はザラック。
 今日からお前のご主人様になる男だ。」

特徴のない兵士はそう宣言した。
『やもりん』人生最大のピンチが訪れようとしていた


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