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No.2281の一覧
[0] 鬼畜召喚師ランス第四部[Shinji](2006/05/22 05:19)
[1] Re:鬼畜召喚師ランス1[Shinji](2006/05/24 07:40)
[2] Re:鬼畜召喚師ランス2[Shinji](2006/05/24 22:38)
[3] Re:鬼畜召喚師ランス3[Shinji](2006/05/26 05:06)
[4] Re:鬼畜召喚師ランス4[Shinji](2006/05/26 22:59)
[5] Re:鬼畜召喚師ランス5[Shinji](2006/05/29 06:12)
[6] Re:鬼畜召喚師ランス6[Shinji](2006/05/29 23:56)
[7] Re:鬼畜召喚師ランス7[Shinji](2006/05/31 09:37)
[8] Re:鬼畜召喚師ランス8[Shinji](2006/06/01 19:07)
[9] Re:鬼畜召喚師ランス9[Shinji](2006/06/02 15:47)
[10] Re:鬼畜召喚師ランス10[Shinji](2006/06/02 21:28)
[11] Re:鬼畜召喚師ランス11[Shinji](2006/06/05 02:54)
[12] Re:鬼畜召喚師ランス12[Shinji](2006/06/07 04:06)
[13] Re:鬼畜召喚師ランス13[Shinji](2006/06/08 22:19)
[14] Re:鬼畜召喚師ランス最終話[Shinji](2006/06/11 08:49)
[15] Re:あとがき(第四部)[Shinji](2006/06/11 08:31)
[16] Re:ランス一行の旅路[Shinji](2006/06/12 20:51)
[17] Re:エピローグPart1[Shinji](2006/06/16 16:45)
[18] Re:エピローグPart2[Shinji](2006/06/17 23:37)
[19] Re:エピローグPart3[Shinji](2006/06/23 13:43)
[20] Re:エピローグPart4[Shinji](2006/06/27 01:08)
[21] Re:エピローグPart5[Shinji](2006/06/29 00:16)
[22] Re:Last Part[Shinji](2006/06/30 19:26)
[23] Re:鬼畜召喚師ランス あとがき[Shinji](2006/07/01 03:56)
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[2281] 鬼畜召喚師ランス第四部
Name: Shinji 次を表示する
Date: 2006/05/22 05:19
●はじめに●
このSSは続き物で、4部作目になります。
初めて読もうとしてくださる方は、
本家の何処かにある1部~3部を是非先に読んでください。


=鬼畜召喚師ランス第四部=


プロローグ:セラフ


――――カテドラル、最上階。

神を迎えるという"屋上"の手前の大広間に、4体の天使が集まっていた。

ただの天使では無く、カテドラルの"メシア側全ての戦力"を纏める悪魔達だ。

そんな彼らを"セラフ"と言い、エリート中のエリートの天使である。


『皆さん、お久しぶりです。』


……まず、赤い鎧を纏っているセラフは"ウリエル"。

若い好青年のような顔つきから、普段はとても温厚ではあるが、
いざ戦いとなると、闘志を燃やして相手を叩き潰さんとする前衛型セラフだ。

天使階級上級第一位、大地の大天使とも言われ、
元はアークエンジェルだったが、出世により成り上がった逸材である。


『皆に会うのも、久しぶりだな。』


次に、青い鎧を纏っているセラフの"ラファエル"。

反り立つ逆毛が印象深く、ウリエルとは違って威圧感を感じる顔つきだが、
なかなか冷静であり、冷酷な一面を持つセラフだ。

直接攻撃と回復魔法に優れるので、中衛型のタイプと言える。

同じく天使階級上級第一位、人間の霊を統括する者と言われ、
ウリエルと同じように(下級ではなく中級階級から)出世した。


『……そうね。』


そして、黄色い鎧に纏っているセラフの"ガブリエル"。

ウリエルとラファエルと同じ階級であり、出世で成り上がったのも同じだが、
美しい長髪の女性の容姿をしており、天使と言う名に相応しい姿だ。

神話では財宝や富を支配する者と言われていることから、
メシアの実質ナンバー2であり、軍師のような存在である。

タイプとしては、攻撃魔法に優れる後衛型セラフと言って良いだろう。


『どうやら、揃ったようだな。』


最後に、三体のセラフよりも一回り大きな体格の"ミカエル"。

コヴェントリ聖堂の壁に配置されているミカエル像のように、
オールバックが印象的で、他のセラフとは違って剣で無く槍を手にしている。

太陽の化身とも言われ、この中のリーダーであり、
全てのスキルに優れている万能型セラフだ。

"カテドラル"のメシア軍を束ねる最高責任者が、彼と言っても過言ではない。

そんな最上階に集まったセラフ達は、何やら会議を始めるようであり、
椅子に座る4体の中……ウリエルが口を開いた。


『それでは、始めるとしませんか?』

『うむ……ではガブリエル、状況はどうだ?』

『はい、まずはカテドラルについてですが、状況はどうかと言いますと……
 ハニエルが倒れた事により、地上の部隊はほぼ壊滅し、
 カテドラルに進入したガイア教徒は、下層をほぼ制圧してしまいました。
 しかし、"我々"の部隊を使う事無く上層はほぼ"こちら側"が抑えており、
 エキドナが何者かによって倒された事は、不幸中の幸いと言って良いでしょう。』

『…………』

『まぁ、地上の部隊にしては頑張った方では無いでしょうか?』

『よって、現在は沈着状態に陥り、一階で小競り合いが続いている状況です。』


ラファエルは腕を組み、目を閉じ、無言で話を聞いている。

状況は良く無い様なのに、何故かリラックスしている様子の4体だが、
彼らは自分達が負けるとなどと微塵にも思ってはいない。

確かに一体一体のセラフが"一騎当千"の実力を持っているのだが、
その強すぎる力が各々を自惚れさせるのだろう。


『そうか、それでは地上に関しては、暫く大丈夫そうではあるな。
 では……ウリエル、"都庁"の状況はどうなっている?』

『……今はカテドラルよりも、都庁の方で激しい争いが続いていますね。
 少々押され気味のようですし、戦力を回した方が良いかもしれません。』

『猪口才ものね……ミカエル様、如何なされます?』

『ふむ、"ヴィシュヌ神"が倒される事は無いだろうとは思うが、
 都庁を落とされてしまっては、厄介な事になるだろう。
 カテドラルの下層を制圧されても、上層が無傷であれば、
 "神"をお迎えするのに何も問題は無いのだが、
 東京の空を護る者が居なくなってしまえば、神をお迎えする事が出来なくなる。』

『都庁を纏める"天魔ラヴァーナ"は厄介ですからね。
 ですが、所詮烏合の衆……ヴィシュヌ神には決して勝てませんよ。』

『ではウリエル、都庁への増援についてはお前に任せるが、
 お前は此処での待機は維持をしていろ。』

『了解です。』

『最後は……ラファエルね? "使徒"についてはどうなっているのかしら?』


カテドラルの状況報告、都庁での激戦……どちらも一進一退らしい。

それらの話が終了すると、未だに黙っていたラファエルに、カブリエルが話を振った。

するとラファエルは組んでいた腕を解き、目を開いた。


『……随一の使徒、"救世主殿"は順調だ、ぬかりなく任務をこなしている。』

『あぁ、そう言えば、"六本木で拾った魂"の方でしたよね?
 それで思い出したんですが……彼の"お友達"が、
 "ハニエル"と"エキドナ"を倒してしまった人物とか……』

『例のサマナーね? 私も思い出しました。
 幾数もの仲魔を従えており、とても強い人間であるとか。』

『ふ~む、泳がせて置くには厄介な者かもしれぬな。
 ラファエル……"救世主殿"に始末させてしまってはどうか?』

『私もそう考えましたが……"救世主殿"はまだそやつを説得するつもりのようです。
 ですが、叶わなければ始末するように、念を押しておきました。』

『そうか、では引き続き様子を見て、説得は続けさせるのだ。』

『はッ。』

『"こちら側"に付くのであればそれに越した事は無いからな。
 例え逆らっても所詮人間、超人である"救世主殿"には決して勝つことは出来まい。』

『人間に殺られるなんて、あってはならないわ。』

『はははッ、ハニエルは油断したんでしょうね。』


これは、ランス達のことを言っているのではなく、例の"少年"の事である。

彼はこの後、カテドラルに大きな波乱を巻き起こす人物なのだが、
自分達の力に自信があるセラフ達は、何の危険性も感じていなかった。

大天使である自分は、いち天使とは格が違うというプライドがあるのだ。


『脱線したわね……ラファエル、他の"使徒"はどうなっているのかしら?』

『……探してはいるのだが、なかなか"救世主殿"程の魂は無いな。
 それなりに使えそうな"魂"は洗礼を受けさせ使ったが、殆どが出来損ないだった。』

『彼ほど"使徒"として役に立つ魂なんて何万人にひとつですからね、
 出来損ないなら、どんどん戦いに投入したらどうですか?
 神の為に召されるのであれば"彷徨える魂"も本望でしょうしね。』

『それはもう、やっている。』


ラファエルは前途のように、人間の霊を統括する存在から、
"神の下僕となりそうな魂"を探しては、転生させて配下としていた。

志し半ばでメシアを想って死んだ人間は、世の中幾らでもいるのだ。

戦力差で劣るメシア側は、強力なガイア側に対して、
"この方法"を使って相手を凌いでいたのだと言えた。


『そういえばラファエル……以前ひとつだけ、
 物凄い魂があったって聞いたけど、どうなったのかしら?』

『あッ! それは私も聞きましたよ、たまたま流れてきた魂が、
 超越した魔力を秘めていて、期待して良い"使徒"と言っていましたよね。』

『おぉ、ラファエル、それは私も気になるぞ。』

『そうですな……一応役には立ちました、が……』

『どうしたんですか?』

『ミカエル様……その件については、忘れて頂けませんか?』

『ラファエル?(何かあったのかしら……)』

『…………』

『ら、ラファエルさん?』

『ふむ……まぁいい、では各自引き続き任務に移るのだ。
 神をお迎えし、"千年王国"が地上に現れるまで、あと一息。
 破壊と殺戮が繰り返される世紀末の世に、終止符を打とうではないか!』

『……ハハッ!!』


……


…………


『(そう言えば、他にもデビルサマナーは残っているらしいな。
 "あちら側"に偏っている者は早いうちに始末させておくか。)』


会議が終了し、ミカエル以外のセラフは最上階の広間を出ていった。

数分後、広間に残されたミカエルは、一人思考していた。

彼も指示するだけでなく、やる事はないかと考えているのだ。

結果ミカエルは、サマナーの処理を考え付いたようで、口を大きく開いた。


『(私が出るほどでは無いが出る釘は、打っておくに限るからな……)
 ……サリエル、クシエル、それに"メタトロン"は居るかッ!?』


……


…………


……一方、最後に出て行ったラファエル。

彼は額を押さえながら通路を歩いており、
滅多に無い自分のしてしまったミスの件を考えていた。

命の重みを感じる事は無いラファエルだが、
少しでも戦力が欲しい状況での、自分の負い目による戦力の低下は痛かった。

彼は最近"この世界"には無く、違う場所から流れてきた死人の魂も転生させたのだ。


『(言えるものか……確かに役には立ったが、
 敵だけでなく、味方の小隊をも全滅させた"使徒"を作ってしまったなどと……)』


注1:救世主殿とは、原作でのロウヒーローの事です。
注2:ガブリエルは真1と真2では男性ですが、本作では女性悪魔です。


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