<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

SS投稿掲示板


[広告]


No.2281の一覧
[0] 鬼畜召喚師ランス第四部[Shinji](2006/05/22 05:19)
[1] Re:鬼畜召喚師ランス1[Shinji](2006/05/24 07:40)
[2] Re:鬼畜召喚師ランス2[Shinji](2006/05/24 22:38)
[3] Re:鬼畜召喚師ランス3[Shinji](2006/05/26 05:06)
[4] Re:鬼畜召喚師ランス4[Shinji](2006/05/26 22:59)
[5] Re:鬼畜召喚師ランス5[Shinji](2006/05/29 06:12)
[6] Re:鬼畜召喚師ランス6[Shinji](2006/05/29 23:56)
[7] Re:鬼畜召喚師ランス7[Shinji](2006/05/31 09:37)
[8] Re:鬼畜召喚師ランス8[Shinji](2006/06/01 19:07)
[9] Re:鬼畜召喚師ランス9[Shinji](2006/06/02 15:47)
[10] Re:鬼畜召喚師ランス10[Shinji](2006/06/02 21:28)
[11] Re:鬼畜召喚師ランス11[Shinji](2006/06/05 02:54)
[12] Re:鬼畜召喚師ランス12[Shinji](2006/06/07 04:06)
[13] Re:鬼畜召喚師ランス13[Shinji](2006/06/08 22:19)
[14] Re:鬼畜召喚師ランス最終話[Shinji](2006/06/11 08:49)
[15] Re:あとがき(第四部)[Shinji](2006/06/11 08:31)
[16] Re:ランス一行の旅路[Shinji](2006/06/12 20:51)
[17] Re:エピローグPart1[Shinji](2006/06/16 16:45)
[18] Re:エピローグPart2[Shinji](2006/06/17 23:37)
[19] Re:エピローグPart3[Shinji](2006/06/23 13:43)
[20] Re:エピローグPart4[Shinji](2006/06/27 01:08)
[21] Re:エピローグPart5[Shinji](2006/06/29 00:16)
[22] Re:Last Part[Shinji](2006/06/30 19:26)
[23] Re:鬼畜召喚師ランス あとがき[Shinji](2006/07/01 03:56)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[2281] Re:鬼畜召喚師ランス7
Name: Shinji 前を表示する / 次を表示する
Date: 2006/05/31 09:37
第7話:妖魔


……都庁南の塔、41階。

あれから何度か戦闘を行ったが、40階を満遍なく回っても、
もう悪魔が出現しなくなったので、一行は41階に上がったのだ。

すると、ランス達を待ち構えるように3体の悪魔が出現した。

その悪魔は"妖魔"であり、ランスが狙っていた悪魔の種族だった。


『こ、こいつら! 一体何処から……』


一体目は"妖魔 キンナラ"で、メズキのように馬の頭。

そして黄色い長身の人間の肉体と、大剣を持っている。

魔法にも優れ、マハラギオン・スクカジャ・ラクカジャを使うのだが、
ランス達の登場に一番慌てている様子だ。


『むぅ……下の部隊はどうなったと言うのだッ?』


二体目は"妖魔 ガネーシャ"で、青いゾウの頭の悪魔だ。

即死魔法の"ムド"と、アトラスも使った"ディアラハン"をも使う。

キンナラと違って若干冷静な悪魔のようだが、
やはり来るはずの無い敵が来て驚いている様子。


『やられたと言うのか? どちらにしろ、通す訳にはいかんな……』


最後の三体目は"妖魔 ハヌマーン"、通称"猿の神"。

速さと手数に優れ、"タルカジャ"を使う最高クラスの妖魔だ。

三体の中では一番強いのか、キンナラとガネーシャよりも一歩前に出ている。

……こんな三体は、メシア側の都庁の悪魔達の中では、
頭数は少ないが非常にバランスの取れた編成であり、
戦うのであればランス達は"五体満足"で済むか際どい所だろう。

キンナラとガネーシャは抜刀しているのだが、
ランスの目的は彼らと戦う事では無いので、雷神剣を抜かずに近付いた。


「(ピピッ)妖魔……"ハヌマーン"だな?」

『いかにも……ガイアの者よ、死にたくなければ引き返すが良い。』

「いや、俺様はガイア教徒なんかじゃねぇぜ? お前に用があったんだ。」

『ケッ! 何デタラメ言ってやがる!?』

『ハヌマーン殿、耳を貸してはいけませんぞッ。』

『……悪いが彼らは聴く耳を持っていないようだが?』

「(う~む、確かにガイア教と思われるのは仕方ねぇよなぁ~……)」

≪くるっ≫


一番強いと思われる"ハヌマーン"と交渉を始めようとするランス。

しかし、キンナラとガネーシャが口を挟み、本題に移れない。

よってどうしたものか……と考えるランスだったが、
リア達が自分を見守る背後を振り返って、ハッと閃いた。


『一瞬であれど我々に背を向けるとは、大した根性だな。』

「へっ、お前らもそんなに余裕で良いのかァ?
 後ろの、間抜け面で"欠伸(あくび)"をしている奴を見てみろッ!」

『何ィッ?』

『それがどうしたッ?』

『むっ!? (あやつは――――)』

「ふわ~~あぁあァ……」


前を向きながら、ランスは親指で後ろを指し、
ハヌマーン達は後方にいる"アニス"を注目した。

この時のアニスは、もう10回程マリスに"マカジャマ"を掛けられ、
ややイジけているのか、緊迫した状況でだらしなく欠伸をしていたのだ。

戦わせられない只の部外者の呑気な欠伸でしかないのだが、
その欠伸を、"ハヌマーンだけ"は違う捉え方をしたようだった。

ランスはそれを察して、"しめた!"と思いながら口を開く。


「くくくっ……お前には感じたか? あいつの"魔力"がよ。」

『確かに、あの余裕……只者ではないようだな……』

「だろぉ? 例え俺様たちと戦おうとしてもな、
 お前らはあいつの"メギドラオン"で一瞬であの世逝きだぜ。」

『な、なんだとぉ!?』

『ぶざけおって!!』

≪がばっ!!≫

『――――待て、命を無駄にしたいか!!』

『えぇ!? そ、そんなに強いのかよ、あいつらッ……』

『は、ハヌマーン殿……』


確かにアニスが"メギドラオン"を使えばハヌマーンたちは消し飛ぶだろう。

だが、只では済まないのはランス達も一緒なので、使わせれる筈が無い。

つまり……"ハッタリ"であり、アニスは余裕ぶっているのではなく、
ただ不貞腐れて欠伸をしているだけなのである。

よってリーダーたる者、部下の命は大事にせねばならず、
その志を持っていた"ハヌマーン"だからこそ、
アニスの存在は驚異的なものである事から、罠に引っ掛かってしまったのだ。

キンナラとガネーシャは戦う気のようだったが、
ハヌマーンに止められると、彼は聞く態勢に入ったようで言った。


『くっ……できるな、用を言ってみろ。』

「がははは、懸命だぜ! じゃあ、これを見てみろッ!」

『ふむ、デビルサマナーの証……か。』

「知ってたか? なら話は早ぇな! 俺様の"仲魔"になれッ!」


……


…………


『リーダーの事、頼んだぜッ?』

『不本意だが、仕方あるまい……』

「おう、お前らは帰って寝とけ~!」


交渉の末、"妖魔 ハヌマーン"はランスの仲魔になった。

Lv63……ランスを若干上回るのだが、
アニスのレベル(70以上)が適用されたようなので、
ハンドヘルドコンピューターへの受け入れが完了した。

しかし、彼が仲魔になる条件は色々とあった。


ひとつ、部下であったキンナラとガネーシャには手を出さない事。

ふたつ、キンナラとガネーシャに多少のマッカを支払う事。

みっつ、この後の"都庁・北の塔"での戦いにハヌマーンを参加させる事。


「ランスさん、これで仲魔探しは終ったのですか?」

「いや、まだだぜ? もう一体仲魔が必要だ。」

「合体には、二体居ればいいんじゃなかったのぉ?」

「何を言うか、次で最後なんだから、"三身合体"に決まってるだろうッ。」

『ランス様、一体何を作られるのですか?』

「ふっふっふっ、それは見てのお楽しみだな。」

『それは楽しみじゃのぅ~。』

『……(私を凌ぐ……"あちら"の悪魔……か。)』

「それじゃ、今度は"北の塔"に行かねぇとな。
 CHAOS属性の悪魔を仲魔にせにゃあならん。」

「それでは、もう"こちら(南の塔)"に用は無いと言う事ですか?」


ハヌマーンの三つ目の願いは、ガイア側の悪魔と戦いたいと言う事。

ランスがどちらにも属さないデビルサマナーと言う事は言われて理解した。

しかし、この後同じように"トラポート"でカオス側の塔に行くようなので、
"三身合体"に使われて戦線を完全に離脱してしまう分、
それなりにガイア教徒を叩いておきたいと言うのだ。

対してランスは、ハヌマーンは普通に強い悪魔なので、それを許可した。


「そうなるなぁ、此処にゃあもう用無しだ。
 時間もあるようだし、さっさと二体目を仲魔しねぇとな。」

「……では、"戻らないといけません"ね。」

「何、戻るだとぉ? まだ時間があると――――」

「アニスさん。」

「えっ? わわっ!」

≪ぐいっ!≫

「どうして、ずっと我慢していたのです?
 先程の欠伸までも、演技だったと言うのですかっ?」

「そ、そんなッ……この程度ッ大した事はッ!」

「えぇっ? ち、ちょっとぉ、凄い血が滲んで……」

『なんと、痩せ我慢じゃったのか?』

『いけませんね、道場でゆっくりと傷を塞がなければ……』

「これは違う、違うのです! え~っと……
 ち、ちょっとリキんだら赤い汗が出てしまっただけですッ!」

「……もうちょいマシな言い訳できねぇのか?」

「良いですか? "トラポート"が使えるのはアニスさんだけです。
 そのアニスさんが倒れれば、私達全員、生きて帰れなくなります。」


ランスはまだまだやる気だったが、マリスが急に帰還案を持ち出した。

アニスは隠していたが、彼女の病み上がりの体は、
一時間足らずだが、戦わずにせよ動いただけで、
傷口が少しづつ……少しづつ、開いてしまっていたのだ。

道場夫婦には許可を受けておらず、内緒で同行していたらしい。

滲み出た血はまだ少なく、包帯の途中で止まっているのか、
巫女服を汚してしまってはいないが、マリスに引っ張られた弾みで、
露出した包帯は赤く染まっているのが見えており、
アニスは痩せ我慢での脂汗を滲ませているほどだった。
(ちなみに、不貞腐れて欠伸していたのは演技ではない)

しかしアニスは"まだいける"ような事言うのだが、
(実際拘束されていた時の陵辱により、感覚が麻痺しつつあり間違いではない)
マリスに真っ向から定説を言われて、少し項垂(うなだ)れながら言った。


「わ……わかりました~、貸して貰った服が汚れるのは嫌ですし、
 戻る事にしましょうか……ぶつぶつ。」

「(そっちかよ……)だったらそれで決まりだ、前の場所に送れるかッ?」

「あぁっ! それどころじゃ無いみたいですよぉ~?」

「何ぃーッ?」

≪ドォンッ、ドンドンッ!!≫

「居たぞーーッ、侵入者だーーッ!!」

「ゲッ!? メシア教徒かよッ!!」

「あれは……"ターミネイター"。」

≪フォンッ!! フオオォォーーンッ!!≫


"メシア教徒 ターミネイター"、すなわち殺戮部隊。

両手にライフルとショットガンを持ち、ジェット装置で飛行が可能。

メシア側の空中戦の主力とも言える中堅的な部隊である。

天井に右手でハンドガンを発砲した一人の"ターミネイター"は、
直ぐさまライフルに持ち替えると、ランス達に近付いてくる。

すると数秒後、弾音を聞きつけた数人の"ターミネイター"も出現し、
低空飛行によりランス達をあっという間に包囲した。


「簡単にゃあ、帰してくれねぇか。」

「どうしますか?」

「決まってんだろ! 香とキクリヒメはアニスを見ておけッ!」

『はいッ。』

「そんな、大丈夫です! わたしはッ手を借りずとも……」

『そうもいかん、気をつける事は逆にあるのじゃ。』

「(……ま、ハヌマーンに戦わせるのは明日でも良いな。)」


……


…………


「…………」


……十数分後、回復道場の広間。

その中心で、道場主が座禅を組んで瞑想をしていた。

主に客を待っているときは、基本的にこのような形で待っている道場主。

ランスが始めて彼と対面したときも、このような感じだった。

しかし、この神聖で静かな部屋の雰囲気は長く続かず――――


≪……どすどすどすぅっ!!≫

「ぐ、ぐおおぉぉ~~っ!!」

「ただいま~。」

「うむ、ナイスクッション。」


道場主の頭上から、突然現れたランス・リア・マリスが降ってきた。

ターミネイター達を倒し、仲魔を回収し、トラポートを受けたのだ。
(仲魔が一緒だと、何となく不安だったのであえて回収した)

それにより潰された道場主は、ランス達が退くと何とか起き上がる。


「あ、相変わらず……驚かせてくれる連中だ。」

「ふん、避けれないのが悪いぜッ。」

「!? それよりもだ、アニス殿を見かけなかったかッ?」

「アニスさんを、ですか?」

「えっと、あの娘ならぁ~。」

「今妻が探しているのだが、店を開けることも出来ぬしな……
 むぅ……何だッ? 上に何かあるの――――

≪――――どすんっ!!≫

 ……ぐほおおぉぉ~~っ!!」

「だから、上を挿してやったと言うのに。」


アニスの場所を聞かれ、人差し指で天井を指差すランスら三人。

すると今度は道場主の頭上からアニスが落ちてきて、彼を再び潰した。

波状落下によりダメージが高く、少しピクピクしていた道場主は、
アニスがどいてくれるまで待っていたようだったが……


「おい、アニス~?」

「アニスさんッ?」

「……ッ……」

≪ごそごそっ≫

「むっ!? いかんッ、傷口が開き過ぎて気絶しているようだぞ!!」

「何だとぉ~ッ?」

「!? あなた、これは一体……」

「おぉ、丁度良かった! 早速治療をし直さねばならんなッ。」

「"内の傷"は昨日癒しましたが、外の傷はこれからだったので、
 昨日あれ程、"無理してはいけない"と言いましたのに……」

「そうだったのですか? 私はてっきり……」

「う~む……テレポートだけしてりゃ良いって言ったのによ。
 随分と余計に動いて、負担かけちまってたしなぁ~。」

「大丈夫なのかなぁ?」

「な~に、丈夫そうだし、あのオヤジが診るなら平気だろ。」


"トラポート"を唱えるまでは大きな衝撃が無かったので平気だったが、
落下の衝撃の痛みで脳が驚き、アニスは気絶してしまったらしい。

たかが2メートルの誤差と言えど、デリケートな傷口には激痛。

アニスの下からゴソゴソと這い出した道場主は、
タイミングよく戻ってきた巫女とアニスを抱えると、
ランスとリア達とは別の部屋に治療の為に入って行ってしまった。

……アニスの借りた巫女装束も、外出用で着せてもらったのではなく、
只単にそれ以外の衣服が無かったからなのだ。


「ダーリン、どうするの~?」

「アニスがあれじゃあ仕方無ぇしな、カテドラルでレベル上げだ。」

「それしかありませんね。」

「その前に、適当に買い物もしておくぜ?
 そろそろ"戻れる"訳だし、金は使い切っておくに限るからなッ。」

「……むうぅ~……」

「(リア様……)」


……


…………


……それから、3時間後。

相手を"緊縛"させる効果のある弾丸、"閃光弾"を3セット購入し、
マリスには"シュツルムアーマー"を購入させてそのまま装着。

よりカテドラルでの悪魔との戦いを楽にさせる為、マッカは惜しまなかった。

一方ランスは未だに銀座で購入した"ドラゴンメイル"なのだが、
どうやらこの鎧が気に入っているらしい。


「ふぃ~、今日はこれくらいにしておくか。」

「結構、疲れたねぇ……」

「ランスさん、"どの程度"になりましたか?」

「"62"ってとこだな、アニスが高ぇから良いかもしれねぇが、
 上げて置くに越した事はないだろうしなァ。」

「えへへ~、リアは"56"なんだぁ。」

「才能限界に縛られる事が無いのは、良いものですね。」

『羨ましいものじゃのお。』

『私も人間の体として、"こちら"に来たかったものです。』

『…………』

「でも……リアが"あっち"に戻っちゃったら、
 "こっち"のレベル、無くなっちゃうのかなぁ……?」

「そればかりは、なんとも……」

「がははは、俺様はどっちでも良いけどな。」

「リアはやだよぉ~……」


そんな会話をしながら、カテドラルカオスを歩くランス達。

夜が近付き、ある程度消耗したので、今日はこれで切り上げるようだ。

そして回復道場が近づくと、ランスは仲魔達を回収し、
いつものように此処で夜を明かすべく、中にへと入った。


……


…………


……1時間後。

ランスは部屋に戻って武装解除し、一息つくと広間に出た。

すると……マリスとリア、そして道場主の姿があり、
ランスは三人の近くまで行って腰を降ろすと胡坐を組んで言った。

勝手にちゃぶ台の上にあるツマミに手を出すのも忘れない。


「おっさん、アニスはどうなんだ?」

「うむ……大半の外傷の治療も済み、今は眠っている。
 このまま夜中まで交代で魔法を掛け、一晩すれば動けるだろう。」

「明日も連れ出すつもりだが、良いんだよな?」

「無理に戦わすので無ければ構わぬが……心の傷はまだ開いたままだ。
 性分からか普通では察せ無いかもしれぬが、私には判る。」

「……(一度死んだ上に、レイプとかされてるみてぇだしな~。)」

「貴方~、そろそろ交替をお願いします。」

「わかった! ……では私は引き続き治療に移る、お主らも休むが良い。」

「おう、お前らもしっかり休んでおけよ~?」

「はい。」

「うん……リアもう……寝るぅ……」

≪ふらあ~っ≫

「んんっ? なんだぁ、あいつ。」

「……それでは、私も失礼します。」

「????」


道場主と話している最中、リアは何故かずっと暗そうだった。

彼女にしてはとても珍しくどよ~ん……としており、
ゆっくりと部屋に戻るリアにランスは思わず首を傾げた。

そんなリアを追うようにしてマリスも去り、
ランスが取り残されたが、彼も腰を上げると欠伸をしながら自室に戻っていった。


……


…………


……更に一時間後。

自室でシャワーを浴び、トランクス一枚のランスは、
ベットの上で後頭部で組んだ腕を枕にしながら、一人考えていた。

残り一体を仲魔にして合体で完成する、"新しい仲魔"の事をだ。

"その悪魔"を作ればランスは"あっち"に戻れるので、彼はニヤついていた。


「(最後は"あの種族"でラスト……か。
 色々と梃子摺ったが、ようやく帰れるって訳だぜ。)」


最初は"こんな世界"に飛ばされて冗談ではなかったが、色々な悪魔とエッチできた。

"エルフ"で始まり、今となってはあの"カミーラ"。

それらの悪魔を抱けただけで、こちらでの手間は清算できたと言っても良い。

しかも、まだ"アニス"と"最後の仲魔"が残っているし、ニヤつきを隠せない。


「(アニスは駄目だが、今夜は香でも召喚すっかな~。
 それかカミーラ……いや、いっその事3Pでもいいぜ。)」


こっちに来た当初は皆無だった、エッチでの耐久力は若干戻って来ている。

ようやく3Pであれば、無難にこなせるまでの体になったのだ。

そんな訳で、ランスは鼻の下を伸ばしてアームターミナルに手を掛けようとしたが……


≪――――コンコンッ≫

「ん、誰だ?」

「私です。」

「おぉ、お前か。 入って良いぞ~。」

≪ガチャ……≫

「……失礼します。」


部屋の入り口のドアをノックする音が響く。

その後、聞こえた声で誰だか判ったランスが答えると、ゆっくりドアが開き……

神妙そうな表情の、マリス・アマリリスが入室した。


○ステータス(初期値ALL5+ボーナス18+Lv=合計)
ランスLv62 力32 知12 魔12 体22 速22 運10
リ アLv56 力10 知20 魔30 体10 速16 運16
マリスLv60 力14 知28 魔16 体14 速28 運08
アニスLv72 力20 知10 魔40 体20 速25 運05
残金:5000マッカ


前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.022780895233154