なのは達が、ジュエルシードの反応の有った地点まで行って見ると(垣根はまた士郎達と喧嘩していたため置いてきた。)そこには昼間会ったオレンジ色の髪をした犬耳の女性と何かに怯えた金髪の魔法少女がいた。
金髪の魔法少女は過剰なほど辺りを警戒しており、それは簡単に言うとビビッていた。ジュエルシードは危険な物だから、警戒したり怯えたりするのは分かるが耳を澄ますとどうやら違うようだ。
「冷蔵庫怖い、冷蔵庫怖い、冷蔵庫怖い・・・」
どうやら前回垣根と戦った時に軽い?トラウマを負ってしまったようだ。なんとなく気の毒に思いながらもジュエルシード集めとそのもう一つの目的を達成するため、なのはは警戒しながら金髪の少女に話しかける。
「あのー・・・」
「ひゃあああああああああああああ!!!!!!!!!!」
後ろから声を掛けた瞬間風船が弾けるかの如く妙な声を上げた金髪の少女。なのははそれに驚きつつ彼女を安心させるべく話しかける。
「ほら、私冷蔵庫じゃないよ。だからお願いだから話をきいて。」
「えっ!?・・・ほんとだ・・・」
なのはが冷蔵庫じゃ無い事が分かり冷静になる少女。さっき無様にも悲鳴を上げてしまった事をごまかすように咳払いをしてこちらを睨みつける。
「・・・警告したよね。もうジュエルシードの回収に関わるなって・・・」
しかし、彼女はこんな事を言ってないし、前回言おうとした所で垣根に乱入されて慌てて逃げ帰ったのだから。しかし心優しいなのはは、そんな細かい事には突っ込まない。
「・・・だけど、それでもジュエルシード回収を邪魔するのならば容赦しない・・・」
そう言った瞬間、少女の雰囲気が変わった。なのははそれに気圧されそうに成るがなんとか耐えて話をする。
「何であなたはジュエルシードを集めるの?それはとっても危険なんだよ!」
「あなたには・・・関係ない。」
必死に何とか聞き出そうとするなのはに、話をするつもりの無い金髪の少女。埒が開かないと、判断したのか犬耳の女性がなのはに襲い掛かる。
「いちいち、うるさいねぇ。大人しくお家に帰りな!!!」
「させるか!!!」
それを間一髪で防御魔法を使用するユーノ。それを合図と受け取ったのか金髪の少女が臨戦体系を取る。もう話では無理と判断したのか、
「そう・・・じゃあ賭けよう。お互いのジュエルシードを!!!私が勝ったらあなたの名前と目的を教えて。」
「いいよ。勝てたらね・・・」
そして二人の、魔法少女は再び激突した。
一方その頃垣根は、士郎たちとの激戦の後なのは達を探すがどこにもおらず、嫌な予感がしてなのは達を必死に探索する。
なんとか、なのは達のいる場所に見当が付きそこに向かう垣根の頭には、あのなのはが戦っている時、間に合わなかった時の事だった。
全力で飛び、何とか到着した垣根の目に映ったのは危なげながらもなんとか、喰らいつくなのはの姿があった。前回垣根は見ていなかったが、恐らくあっさりやられたであろう戦いからこんなにも成長した、はのはに目柱が熱くなりつつ(冷蔵庫だから以下略)どうやら一対一の戦いの様なので、参戦しそうになるのを必死に抑える。その後、やはり経験の差が大きかったせいか撃墜されてしまったなのはを救助するため、飛び出す垣根だった。