垣根がなのはを、回収しに来た瞬間金髪の少女は奇妙な悲鳴を上げながらジュエルシードを回収する事すら忘れて逃げて行った。(その後を犬耳の女性が「フェイトー!!!待っておくれー!!!」と叫びながら追いかけて行った気がするが、スルーしておいた。)気を失っている、なのはに〜未元気付け薬〜メルヘン1200%配合を飲ませ(変な悲鳴を上げながら目を覚ました。)一緒に宿まで戻った。(士郎と恭弥は垣根の奇襲で眠らせた。)
連休が終わり、なのはが学校に行っている間垣根は家でユーノと共に二人で将棋をしている。(ちなみに垣根がユーノの駒を全て取っている)二人は次に一体どうするかなどを話し合っているが、なのはが居ないのであくまで予定である。垣根がいい加減将棋を終わりにするかと思いながら20回目の連続王手を決めようとした瞬間、なのはが帰ってきた。
「ただいま・・・」
帰ってきたのは良いが、いつもより元気が無い。垣根やユーノが尋ねてもお茶を濁す事から魔法関係では無いと思うがやはり気になる。しかし無理に聞き出しても良くないのでそっとしておく事にした。
夜、ジュエルシードを探すために街に出ていたなのは達だが急にあの金髪の少女の魔力反応があり急いでそこに向かう(垣根はこっそり隠れながらついてきている。)。そこには、あの少女が居てその比較的近くに発動寸前のジュエルシードもある。今回はなのはの呼びかけも完全に無視してジュエルシードを一刻も早く封印しようとする少女と、先に自分が封印しようとするなのは。お互いが譲らず同時にジュエルシードが二人の杖の先に触れ、同時にお互いのありったけの魔力でジュエルシードの封印を実行する。
その瞬間、辺り一帯にものすごい衝撃が走った。
無理矢理、封印しようとしたせいでジュエルシードが暴走し、[次元震]が発生したのだ。金髪の少女が物凄い衝撃波の中、何とか封印しようとした瞬間冷蔵庫が前をよぎった。[三枚]の翼でジュエルシードを包み込む。しかしあまりの衝撃に翼にひびが入るが、そんな事気にしている暇など無い。
「俺の未元物質に常識は通用しねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!」
そう叫び暫く経つと暴走が弱まりそして、衝撃波が弱まり完全に停止した。冷蔵庫のボディはボロボロで知らない人が見たら、粗大ゴミと間違えられそうなレベルだった。少女は垣根を見て震えながら、唇を噛みそして怯えながら、しかし垣根をしっかりと見つめながら言葉を紡いだ。
「今回は諦める。でも次は絶対に負けない。ジュエルシードを集めるのは私たちだ。」
そう言い捨ててすごい速度で去って行った少女。なるほどなのはの言っていたとても[寂しそうな目]とはあのことか。確かにあまり争い事が好きそうなタイプには見えなかった。ではなぜあんな見るからにヤバイ状態のジュエルシードに突っ込もうとしたのだろうか?疑問は尽きないが、まあまずは自分のボロボロのボディの修復となのはにジュエルシードの封印をして貰わないといけないなと思いながら、衝撃波ですっ飛んで行ってしまったなのは達の方へ向かう垣根だった。