現在フェイト・テスタロッサ本拠地である[時の庭園]で母親であるプレシア・テスタロッサに[お仕置き]を受けていた。だがそれは、親が子に向けて行う行為では無かった。
「ぐっ・・・あっ・・・・」
プレシアの鞭がフェイトの体を縦横無尽に引き裂かん、とばかりに唸りを上げる。そこに親子らしさは欠片も存在しなかった。
「あんな,ジュエルシードがたくさんある状況で何もせずにボケッと
と立ち尽くしているなんて・・・。そんなに母さんを悲しませたいの?」
「ごめんなさい・・・」
プレシアは、容赦なくまた鞭をふるう。フェイトは短く悲鳴を上げうなだれる。永遠に続くかと思える、[お仕置き]とはとても言えない[拷問]。しかしそこに在る白衣を着た男が声を掛ける。
「お、おいプレシア。その辺にしておいたらどうだ?そっそいつが使い物にならなくなったら困るだろう?」
「うるさいわね!!人の教育方針に口を出さないでくれる!?」
フェイトはこの男が嫌いだった。ある日、突然家に来て自分とは滅多に話してくれない母さんと小難しい話とは言え会話をしているし、いつも何かに怯えている様な感じだった。
そして私を物としか見ていないような態度が、何よりも嫌いだった。
「まだ、あれには働いてもらうことが山ほどあるんだ!!!こんな所でダメにして見ろ!!!もう全部台無しだ!!!」
「分かったわよ。やめればいいんでしょう。」
しぶしぶ、鞭打ちを止めそのまま行ってしまうプレシア。全く、と言いながらどっかに行ってしまう白衣の男。急いで駆け付けてきたアルフ以外誰もフェイトの事を心配する者は居なかった。
プレシアは一人、時の庭園の庭でジュエルシードを眺めていた。意外と集まったがまだ足りない。もっと集めなくては目的を達成出来ない。そんな事を考えながら焦っていたプレシアに突如、襲い掛かるアルフ。その攻撃はあっさり防がれ、プレシアを説得しようとするもまるで通じず時の庭園から落下するアルフの思った事は誰でも良いからフェイトを助けて、だった。
一方アースラでは、なのはとユーノの説教が終わり垣根とクロノが叱られようとしている所だった。
「さて、あなた達。なにか言い訳は?」
「すみません・・・」
「この俺に常識は「黙れ」御免なさい・・・」
あの垣根も笑顔のリンディに気圧されている。長くなりそうだなと思いながらなのは達は思いながら、エイミィは時間をもったいないと思ったのかなのは達にフェイトについて分かった事を伝え始める。
「それで、このモニターに映っている女性がプレシア。フェイトちゃんのお母さんのはずなんだけど・・・」
「なにか、おかしい所でも?」
煮え切らない態度のエイミィに、なのはは疑問を持ち質問をするがエイミィは頭を振り、
「う~ん?もうちょい調べてみないと分から無いかな?何か分かったら教えてあげるよ。」
説明が終わった所で、二人への説教も終わった様だ。二人とも物凄く落ち込んでおりなにやらぶつくさ呟いてる。
「めんなさいごめんなさいごめんなさいごめ・・・」
「いませんすいませんすいませんすいませんすい・・・」
二人ともなんか怖かったので、話しかけるのはやめておいた。この後解散になり家に帰ろうとするなのは達だった。