リンディが代わりの船を調達しなのはを家まで送り届け、現在なのはは自宅に着いたところだ。そして、謎の騎士達の襲撃を重く受け取った管理局は地球に対策本部を設置する事にした。その対策本部の責任者がリンディであり、メンバーにはフェイトにもクロノもエイミィ居る。その対策本部の場所がなのはの家の近くであり、リンディが今なのはの母桃子と挨拶をしている所だ。そして、なのははお父さん帰って来た事を報告しようとリビングまで来たのだが、
「えぇっ!!ていとくん帰ってきてたの!!!」
「ああ・・・。昨日ぶらりと帰ってきて、直ぐにどこかに行ってしまったけどな・・・」
そこで、なのはは垣根が昨日帰って来ていた事を知った。なのはが遠出をしている間に垣根が家に帰って来たらしくすれ違いの様にまたどこかに行ってしまったらしい、なぜかボロボロの士郎と恭弥が教えてくれた。
「あの野郎、逃げやがって・・・おかげで後片付け全部俺達がする羽目になったじゃいか・・・」
なんか、恭弥がぶつぶつ文句を言っているがなのはは華麗にスルーして父、士郎に尋ねる。
「お父さん、なんかていとくん私に伝言みたいなの無かった?」
そこで、士郎は思い出したかの様にポケットを手を突っ込み中から何かを出した。
「ほら、たしか垣根が(逃げる寸前に)なのはに渡しておいてくれと。」
そう言って士郎が持っている物は、白い銃弾のようなものだった。どこかで見たことの有る様な物になのはは首を傾げるが、
「あっ!!これ[カートリッジ]じゃない!!」
いつの間に居たのか後ろから、エイミィが声を上げる。
「カートリッジですか・・・?」
「うん。カートリッジって言うのはね、圧縮魔力を込めたカートリッジって言うその弾丸のような物をデバイにをロードすることで、瞬時に爆発的な魔力を得るシステムの事なんだけど・・・なんでなのはちゃん持ってるの?」
エイミィは心底訳が分からないよと言った顔でなのはに疑問をぶつける。(士郎たちはあまり聞くものでは無いと判断したのかどこかに行ってしまった。)
「ていt」
そうなのはが言おうとした瞬間リンディがこちらにやって来た。何だか慌てているような顔をしている。
「なのはちゃん、エイミィ。ヴォルケンリッターを発見しました。これより直ちに出撃します。」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、紫電一閃!!!」
なのは達が出撃するよりも少し前、シグナム達はとある次元世界にて魔力蒐集をしていた。地球での蒐集が管理局にバレたため厳しくなり、他の次元世界で魔獣を相手にしている理由だ。
「これで、7匹め・・・」
しかし、幾ら歴戦の騎士であろうと凶暴な魔獣相手に連戦して無傷では済まない。特にシグナムとヴィータは特にボロボロだった。二人ともこの前の地球での失敗の責任を感じているのだろう。大分無茶をしている様に感じられる。ザフィーラとシャマルが幾ら注意しても一向に改善するつもりが感じられない。
「まだ、大丈夫だ・・・次に、!!!」
シグナムが言葉を切り、警戒態勢に入った。言葉には出さないが皆分かっているのだろう。管理局に見つかり、自分たちを捕まえにやって来たいう事が。こんな所で捕まるわけにはいかないので、ここは逃げるべきだろう。しかし
「この魔力・・・あいつか!!!」
どうやら、ヴィータを追い詰めたあの少女も来ているらしく静止する間もなく行ってしまった。シグナムは仕方が無いと言った風に、
「私が援護する。シャマルとザフィーラはそろそろ主の元に戻れ。全滅だけは何としてでも避けなければならん。」
どうやらシグナムはヴィータを冷静にさせた後自分が援護しつつ連れ戻すつもりらしい。当然その作戦にはリスクが大きいため全員で行けば全滅する危険も大きいため二手に分かれるらしい。
「・・・ご武運を。」
ザフィーラとシャマルはどちらかと言うと援護タイプだ。強硬突破などにはあまり向いていない。ここは、シグナムに任せるしか無い。
「ああ、絶対に戻る。」
そうシグナムは言い残しヴィータの後を追って行った。