200X年日本某所
「あのクソじじい!帰ったら殺すッ!!」
人気の無い夜の山道を一人の少年が走っていた。
大体時速70㎞くらいで(オイ。
中々の美形のだが、両手と背中の風呂敷の中に大量に収まっている羊羹が全てを台無しにしていた。
「なぁにが『老い先短い老人の些細な頼み』だよ!県境の和菓子屋まで買いに行かせやがって……。帰ったらその老い先短い人生を終わらしてやる!!」
何故か腰に差してある刀に目をやりつつ、少年は壮絶な笑みを浮かべた。
このちょっとヤバげな少年の名は【神崎紫錬】
【天無剋神流】と言う古流剣術の宗家のうまれである(ちなみに免許皆伝)。
向かうところ敵無しなんだが、実の祖父である通称【クソジジイ】一度も勝てていなかったりする。
今回の羊羹の買出しも、試合に負けた所為だったりする
さて、ここで彼の格好をよく見てみよう。
髪はストレートの黒髪を後ろで軽く縛り、服はジーパンに黒のTシャツ。ごく普通の格好である……腰の刀以外は。
「見てろよ、クソジジイ!」
彼が一際高く声を上げたその時だった。
頭上が昼間の如く耀き、天が割れんばかりの轟音が轟いた。
雷、直撃。
「……へ?」
直後、彼の意識は光の中へ消えた。
あとがき
初のSS投稿です。はっきり言って素人以下の文章力ですが、皆さんよろしくお願いいたします。しかし、……ナデシコのナの字も出てないな(汗