まったくも、この作者って酷いんだよ!
人事だと思って、一切手を貸してくれないんだから。
あの場所から脱出するの、大変だったんだよ!!
第7話 「人が創りしもの」
ところで、ここどこかな?
あたり一面、薄暗くてよく見えないけど…。
「考えてもし方が無い。僕の人生レッツゴー♪」
シンジさんのおかげで危機を脱出できたナデシコですが、以前ピンチには変わりありません。
応急処置は完了しましたが、相変わらず不調の相転移エンジン。エステバリスも損傷が激しくてまともに稼動できない状況です。
「しっかし、シンジ君、生きてるかしら…」
「さすがに、心配しちゃいますよね。チューリップに飲み込まれた艦っていまだに発見されていないって言いますし。」
ミナトさんと、メグミさんがシンジさんのことを話していますね。
性格はどうであれ、近い年齢のシンジさんが居なくなったのは寂しいです。
あれでも、結構料理とか上手いんですよ。シンジさんって。
しっかし、行けども行けども薄暗くてよく分からないところだ。ここって。
さっき居たところよりは広いところに出たけど、暗くて何があるのかさっぱりわからないよ。
「ん?」
今何か光ったような気が…。
って、間違い無い、ちょっと先のところで何かが点滅してるよ。
やったよ、助かったよ!!
MY LIFEがようやく取り戻せるよ!
え?まだ本格的に助かったわけじゃないのに、なぜそんなにはしゃいでいるかって?
人生、希望が無いとやっていけないしね♪
さて、この点滅しているのはボタンみたいだけど…。
押したら爆発、ってことは無いよね?よね?
『あるかもよ(by 作者)』
「え゛!?」
な、何か変な声が聞こえたような気がするけど…。
しかも、かなり不吉なこと言ってたし。
どうするべきか…。
……
しょうがない、このまま迷っていても埒があかない!
押してしまえ!!
「ポチっとな」
ヴン
……
………
…………
……………
………………
「よ、よかった…。生きてるよ!」
生きてるってスバラスィィィ!!
なんてすがすがしい気分なんだろうね!!
まるで、御正月に卸したてのパンツを履くような感じだよ♪
さっきの音と共に、周りが明るくなってる。電気がついたのかな?
でも、どこにも蛍光灯とかはないんだよね。
そう言えば、ナデシコの中も、蛍光灯は無かったような…。
細かいことは気にしない。これ子供の鉄則♪
と、思いたいけど、目の前にかなり大きい柱?があるんだよね。
これなんだろう?
***極東アジアの某一角***
「何ですって? 相転移エンジンの出力があがらないですって?」
「ええ、数時間前を境に、全ての試作品で臨界どころか想定出力の1%以下の状況が続いています」
「会長には知らせてあるの?」
「はい、先ほど連絡を入れましたところ"至急向かう"、との事です」
「(流石に会長も焦っている訳か…。下手したら宇宙軍との和解工作、失敗するかもしれないわね…)
分かったわ。私もすぐに向かいます。速やかな原因究明をお願いします。」
「了解しました!」
と、言うやり取りががあったとか無かったとか。
続く、かも知れない
****あとがき****
続いちゃいました。