「ヨシュア君。その衣替えはどうした心境の顕れなんだい?」
ローエンバウムホテル内のレストラン。恒例となったブランチ兼ミーティングに集ったジンチームのオリビエは、黒を基調としたミニスカニーソックスという旅立ち初期の出で立ちに逆戻りしたヨシュアに疑問を投げ掛ける。
普段着の八卦服(チャイナドレス)は、昨晩のユリア中尉との場外乱闘でズタボロにされてしまった。第三者に事情を漏らすわけにもいかないので、「ちょっとした女の気紛れよ」と曖昧に言葉を濁すと逆に男性陣の体調を問う。
昨日の試合でエステルは戦闘不能に陥りながらもクルツの計らいで実質ノーダメージで乗り切り、オリビエも致命傷は免れたので良好だが問題はジンだ。
筋肉が普段よりも一回り萎んでおり、見た目からして迫力に欠けて巨漢の彼がとても小さく感じる。
戦闘中の負傷は左腕の甲骨の皹一つだが、真・龍神功を使った後遺症で肉体のポテンシャルは平常時の半分が限界。虎の子のブースト技は使用不可という制限まで課せられた。
「それじゃあ……」
「ああっ、この上ないベストコンディションだぜ」
回鍋肉(ホイコーロー)をがっつきながら、ニヤリと不敵な笑みを浮かべて嘯く。
人間生きていれば、不意の怪我や病気による体調不良は避けられない。ましてや、この類の武術大会に出場すれば、勝ち上がる都度ダメージは蓄積されるので万全の身体状態など望むべくもない。
だからこそ臥薪嘗胆。武闘家(ウーシュウ)は何時いかなる状況でも臨戦態勢との心構えを周囲に指し示した。
「ウーシュウが戦場に立ち会う時は常にベストコンディションだから、心配は御無用。何より俺はお前たちと組めたお蔭で決勝まで勝ち残れたのを有り難く思っている」
一般的に勝負事は勝った時よりも負けた場合の方が得られる物が多いとされているが、ノックアウト方式のトーナメント戦では事情が異なる。
敗者はその場で道を閉ざされ、勝利する事によってのみ次の階層での更に高いレベルの闘争が約束される。
ジンがいかに強力無比な拳法家でも、単独では緒戦のレイヴンAチームに勝てたかも微妙なので仲間の助力に感謝の念が絶えないが、ヨシュアはこれから彼のモチベーションに水を差す事実を告げなければならなかった。
「確かに準決勝のクルツさん達との闘いはとても有意義なファイトでしたが、残念ながら決勝では互いを称え合うような気持ちの良いバトルをするのは難しそうです」
そう牽制したヨシュアは机の上にガウから摘出した銀色の弾丸を転がして、男衆の表情が険しくなる。
細かい説明は一切なされなかったが、この銃弾の存在からもう一試合の準決勝の顛末を即座に理解したようで、オリビエが大仰に両肩を竦める。
「やれやれ、どうにも優雅さに欠ける連中だと思っていたが、むさ苦しいのはマスク姿の外観だけでなく性根もみたいだね。目的は二十万ミラの賞金か、はたまた優勝の栄誉か?」
「そのどちらでもないわよ、オリビエさん。どうやら私たち遊撃士関係者を王城に招き入れたくない事情をお持ちのようで、仮に反則負けを宣告されるにしても、晩餐会に出席できない程度には痛めつけられるでしょうね」
彼奴がメイル達と戦った地点では別の遊撃士チームが勝ち残っていたので、不正が発覚しないようにある程度自重せざるを得なかったが、次のラウンドを考慮しないで良いファイナルではその足枷もない。
情報部が御輿として担ぐ大会主催者デュナン公爵の手前もあるので、いきなりルール無用の残虐ファイトを仕掛けてはこないだろうが、勝敗が行方知れずの接戦に縺れこんだら裏技の行使に躊躇はない。
「だから、決勝戦を真っ当な形で勝利するには、彼らに反則する隙を与えずに短期決戦で勝負を決める必要があるわ。その為の算段も用意したけど、正直アネラスさん達との決戦で用いた策略がお子様ランチに感じる程にエゲツナイ戦術だけど」
「構わないぜ、軍師殿。相手がルールを遵守する気がないのであればな」
太眉を顰めたジンが巨大な掌の中で実弾を転がしながら、ヨシュアの作戦にゴーサインを出す。
「武闘家の中にはバーリトゥードを持て囃し、制限されたルールの中で競い合うポイント制の競技を下に見る者も多いが、俺はそれは違うと思う」
定められたルールの枠内で持技を上手く遣り繰りしてお互いに切磋琢磨し合うのが、あらゆるスポーツの醍醐味なのだ。予め賛同した規則の範囲内で抗せなくなるや否や取り決めを破るのは、覚悟の強さなどではなく己の未熟さを誤魔化そうとする弱さだと主張する。
「爆弾魔(ボマー)の悪名を持つブラッキー氏も追い詰められても爆弾を使おうとはしなかった。シャークアイの旦那も明確な規制がないにも関わらず、攻撃力が落ちるのを承知で銛からきちんと鏃(やじり)を外してきた。俺たちがやろうしているのは純然たる力比べであって、問答無用の殺し合いではないからさ」
彼自身、泰斗流で多くの野試合をこなしてきて、師匠と一番弟子の命を賭した果たし合いに立ち会った経緯もあるので、武術の本質が殺人術であるのを否定はしないが、だからこそ再戦と成長の機会が与えられる面で競技スポーツを評価している。
「何よりも折角の晴れ舞台で大会を台無しにして、楽しみに集ったお客さんを興醒めさせるのは気が引けるしな。当然、俺たちはきちんとルールを守った上で勝つつもりだよな、軍師殿?」
「もちろんです、ジンさん。ただし、前衛の二人には今まで以上に身体を張ってもらうことになるけどね」
そう前置きすると、対情報部戦に用意した全員分の装飾具(アクセサリ)を机の上に並べる。準決勝までとは明確にコンセプトが異なったアクセサリの山々にエステルはゴクリと生唾を呑み込んだ。
「ヨシュア、お前、こんなレアアイテムをどこから調達してきたんだ?」
「ちょっとしたツテでこの試合だけレンタルしただけよ。今更云う迄もないけど、昨日までと違って今回の主役になるのはオリビエさんということになりそうだから、手配魔獣討伐で培った私達の集団戦術の成果を初めて衆目にお披露目することになりそうね」
◇
「おお、エステル君とヨシュア君でないか?」
エーデル百貨店の前でアントンとかいう厭世青年から最終巻を受け取り、カーネリア全巻をコンプリートしたエステルは、グランアリーナのホールで白髪白髭の人の良さそうな老人に呼び止められ驚嘆する。
我が町ロレントの市長クラウス氏で、兄妹とは実に100日ぶりの再会になる。
「本当にお久しぶりです、クラウス市長。五大市長会議に参加しにグランセルまで来られたのでしょうか?」
「はっはっはっ、相変わらずヨシュア君は聡いのう。もう一つ古い知人に会う用事があったので晩餐会の時刻より早めに王都を訪ねてきたのじゃが、男爵から君らが決勝まで勝ち残っていると聞いたのでこれは是非とも見物せねばと思うてな」
大会最終日は前日徹夜で場所取りする者がいる程の盛況ぶり。当日券はすべて売り切れたので仕方無しにダブ屋からチケットを購入したが相場の三倍近い値をぼられた。知人に余計な出費を強いた以上は無様な試合は見せられないと更に重圧がかかる。
「良い旅路に恵まれたようで、二人とも見違えるほど逞しくなったの。とくにエステル君はあの頑固な釣公師団に変革を促すとは思わなんだぞ」
「あれ、何で俺が師団に在籍しているって知ってるんすか?」
エステルは訝しむが、クラウス市長はその質問には答えずに、「晩餐会で旅の四方山話に花を咲かせられるのを楽しみにしているよ」と更なるプレッシャーをかけながら観客席に消えていき、また一つ負けられない理由が上乗せされる。
「ねえ、エステル。市長さんの口から変人の巣窟名が出たようだけど、クラウスお爺ちゃんも釣りを嗜むの?」
「嗜むも何もクラウス市長は俺に釣りのイロハを教えてくれた師匠だよ。特に若い頃は『ロレントの釣戦鬼』とか呼ばれてブイブイ幅を効かせていたみたいだぜ」
「ふーん、今の好々爺然とした市長さんからは全然想像もつかないわね」
ヨシュアはそこで興味をなくして会話を打ち切った。また一つ妙な伏線が密やかに回収されたが、本筋に関わることは永遠にない。
◇
「やっほー」
馴染となった蒼の組控室のドアを開いたエステルは軽く目を疑う。
本日行われるのは決勝戦の一試合だけなので自分ら以外の同席者はいない筈だが、ウサギのヌイグルミを抱いた小柄な美幼女が長椅子に腰掛けながら明るい笑顔で微笑んでいる。もしかして、この部屋に住み着いている座敷童子なのかとの現実逃避的な考えが頭の中を過る。
「よう、お嬢ちゃん。ひょっとして迷子かい? ここは大会に出場する闘士しか入っちゃいけない聖域だから、係員さんと一緒に応援席の親元に戻ってくれないかな?」
ジンが極めて現実的かつ大人な対応で、少女をあやそうとする。黒いリボンでセミロングの紫髪を束ねた女の子はムーッと必死に背伸びしながら「私も選手だよ」と抗議するが、ジンの腰元にしか届かずに見ていて実に微笑ましい。
「はっはっは、実にジョークが上手いね、小さなマドモアゼル」
オリビエは幼子の妄言に取り合わなかったが、五年前にとあるコンベンションに参加していたエステルは少女の一言にピンときた。
「なあ、お前。もしかして…………」
「ご来場の皆様、大変長らくお待たせしました。これより武術大会、本戦最終日の団体戦決勝戦を始めますが、その前に毎年恒例のエキシビジョンマッチを開催します。十二歳以下の児童によって競われる個人戦幼年の部の決勝。まずは、北、紅の組。八葉一刀流門下生、ポックル君」
長々としたアナウンスが流れると、逆側の鉄格子が開いてハーフプレートを装備した坊主頭の少年が出現する。
子供離れした体躯の持主で(背丈は役1.7アージュ)、十キロの鎧を纏っても俊敏性を維持しており、演舞代わりに振り翳した剣撃がビュンビュンと空を斬る音を立てる。
「なるほど、そういえば幼年の部なんて前座もあったみたいだな。それにしても稚児同士のお遊びかと思いきや随分とレベルが高いな」
少年の剣捌きにまるでブレがないので、ジンは顎に手を当てて感心する。
何でも彼はかつてカシウスも師事したアネラスの祖父ユン・カーファイが師範代を務める『八葉一刀流』で十年に一人と呼ばれる天才児。いずれは剣聖の名を継ぐと専らの評判で昨年の同大会でも圧倒的な力量差を見せつけて優勝している。
膂力も成人男子に比べてさほど遜色なく、得物として大人用のロングソードを軽々と振り回し(※子供が扱うので結果的にアガットのような大剣扱いになる)、下手なチンピラなら余裕で薙ぎ倒せるだけの技量も保持している。
「破壊神(ティータ)が出場していたら、ガトリング砲抜きでも勝てると多寡をくくっていたけど、その目論見は少し甘かったかな?」
ここ十年間の幼年の部の決勝で八葉一刀流の常勝の歴史に唯一黒星をつけたのがエステルだが、五年前の自分が目の前の少年に勝てたかと問われても正直自信がない。
「というか、大人の部にエントリーしても予選ならそこそこ戦えそうな強者を稚魚のプールに放り込むとか反則だろ。あれっ? あの怪物君の不幸な対戦相手はもしかして?」
一堂の視線が白いワンピースを着た小柄な少女に集中する。
幼女は空の七耀石(セプチウム)を内封したかのような煌やかな瞳を輝かせると、人指し指を左頬に突き刺しながらチャーミングにはにかむ。
「対するは、南、蒼の組。今年遥々遠路クロスベルから来てくれた…………」
「はいはーい」
ヌイグルミを放り捨てた少女はスカートの裾を掴むとガバッと一気に捲りあげて、エステル達の眼前でそのまま脱ぎ捨てる。
「なっ?」
スケベだがロリの気はないエステルは赤面することなく面食らうが、少女は予めワンピースの下に別服を着込んでいたので単にコスチュームチェンジしただけ。
両手に赤のバンチグローブを嵌めて、上着はヨシュアと似た白の八卦服に下は短めのズボン。健康的な太股を露出しているのはミニスカートと同じく、何時の間にか黒のリボンを鉢巻きのように結わき直している。
「それじゃあ、行ってきまーす」
ガラガラと鉄格子が開いたので、少女はエステル達にウインクしながら闘技場に飛び出す。体操選手のような身の軽さで側転、バク転を繰り返し、最後にアクロバッテクなバク宙でムーンサルトを決めて、ポックル少年の目の前に着地した。
「基本的には王都の武門の子弟のみの内弁慶大会に態々クロスベルから参加しに来てくれた、カンフーガール・レンレン!」
「イエーイ!」
少女がノリノリの笑顔で、右腕を腰元に宛てながら左腕を空堅く突き上げる。満場の観客から大地が震撼するようなコールが巻き起こる。
「「「「「「「レンレン! レンレーン!」」」」」」」
昨年、個人戦で優勝したモルガン将軍よりもエリッサの猫メイド姿の方が紙面の反響が大きかった事例から判明したように、強いけど五分刈りのオニギリ顔で華がないポックル少年とお茶目で可愛い美少女のレンレンのどちらが一般客受けするかは論評するまでもない。
決勝トーナメント常連のユリア中尉が大会で異性同性問わずに絶大な人気を博していたように、ジンチーム紅一点のヨシュアも本来なら殿方を中心に支持を得られた筈だが、団体戦故にチームのパーツの一部として埋没してしまった感がある。
その意味ではシングルスターの幼女は会場の注目を一身に独占しており、前年チャンプにも関わらず脇役と化したポックルは軽く嘆息する。
「ねえ、お兄さん。『あーあ、この四面楚歌の雰囲気の中でこんなちっちゃい子を叩きのめしたら、俺完全に悪者じゃん。仕方ないから怪我させないように丁重にあしらってやるか』みたいなこと考えてない?」
気配もなく少年の懐まで潜り込んでいたレンレンは頭一つ高い少年を上目遣いで見上げて、ポックルはギクリと反射的に後ずさりする。
「や、やだなあ。武闘家としてこれから戦う相手にそんな失礼なこと思っている筈ないだろ?」
シドロモドロになりながら必死に言い繕ったが目が完全に泳いでいる。どうやら少女の疑惑は正鵠のようで、レンレンは唇に人指し指を当てて思案する。
「私はどこかの誰かさんみたいに弱い振りして寝首を掻く趣味はないから、特別に私の力を見せてあげる。係員さん、例のモノを持ってきてー」
なぜか再び施錠された鉄格子の向こう側にいるヨシュアの方をチラ見してから催促する。予め大会関係者と打ち合わせていたようで、複数枚のコンクリートのブロック塀が少女の前に重ねられる。
先程の空中ジャンプショーで少女の体術は証明されたが、今度はクラシカルな瓦割りで破壊力を誇示するつもりらしい。軽く深呼吸して膝を落として構えると、ブロックの前に右手を翳した。
「おいおい、あの体型で本当に割れるのか?」
期待半分、少女の身の上を案じた心配半分の観客がゴクリと固唾を飲む中で、レンレンは「ぃやぁぁ!」と可愛らしい雄叫びをあげながらパーの形に開いた掌底を真下のブロックに垂直に叩きつける。
しかし、残念ながら三段重ねのブロックには何の変化も生じず、どうやら失敗のご様子。小さなお子さんだから洒落で済むが、大人の武芸者なら切腹ものの失態。少女は気恥ずかしさを感じたのか、ヨシュアと似た琥珀色の瞳にジワリと涙が零れた。
「えーん、イタイ! イタイ! イタイよー!」
痛みに耐え兼ねたレンレンは右拳を抑えたままゴロゴロと闘技場を転げ回り、そのコミカルな姿に客席がどっと爆笑した。
特別な技能を披露しなくても、生きているだけで芸になるのは可愛い小動物や赤ん坊などの特権なので、これはこれで楽しい見せ物ではある。
「あーあ、やっぱり『一番上のブロック』は割れなかったかあー」
ハムスターのように両頬をぷくっと膨らませフーフーと右掌に息を吹きかけると、「なんちゃってえー」と嘘泣きをストップ。子猫のような仕種で悪戯っぽく舌を出す。
次の刹那、誰も触れていないブロックが突然グシャリと崩れ落ちて、周囲の観衆は仰天する。
ポックルが慌てて駆け寄って残骸を調べる。一段目のブロックは無傷なのに、二段目と三段目は中央から真っ二つに引き裂かれている。
もし、先のレンレンの掌底で砕かれたのなら、衝撃は上方の一枚目を素通りして下二つのブロックに直接叩き込まれたことになる。
「あれは、泰斗流奥義『寸勁』。まさかあのような幼子が使いこなすとは信じられん」
「寸勁って、確か兄貴がグラッツさんをKOするのに使った身体の内部に直接ダメージを与える技だよな?」
エステルの質問にジンは険しい顔で肯く。
寸勁は流派相伝の門外不出の秘術なので、泰斗の一門に連なる者しか習得するのは叶わず、レンレンと名乗る少女が誰から技を教わったのか訝しむ。
(キリカか…………それとも、まさかあいつが? いや有り得ない。あの男は裏社会に潜った筈だ)
ジンの警戒心が伝染したように、ポックルは先程とは打って変わった真摯な表情でブロックの欠片を検分。無傷の一枚目と砕かれた二、三枚目を交互に見比べる。
少年は剣術家なので拳法は門外漢だが、結果から推測すればどのような原理の技なのかは自ずと察しがつく。
よしんば三枚全て叩き割られていれば、力量に感心こそすれ何の脅威も覚えなかっただろうが、直接の打撃物のみを無視した不自然な破壊法に畏怖する。
この少女がDEF(物理防御力)を貫通する術を身につけているとすれば、彼の纏う鎧や人並み以上に頑丈な肉体は何ら意味を持たず。あの小さな身体でも大人並みの体力を誇る自分と渡り合えることになるので気を引き締める。
「済まない、確かに君のことを嘗めていたみたいだ。俺も本気で立ち会わせてもらう」
実剣を鞘から引き抜いたポックルは迷いを捨てた切っ先を少女に向け、レンレンは満足そうな表情でニコニコと微笑んだ。
「それでは各々デモンストレーションも終わったので、これより幼年の部決勝を始めます」
剣と拳の二つの得物(けん)を構えた少年と少女が正面から激突する。
子供離れした体躯を誇り、大人レベルの剣の腕前を所持する八葉一刀流十年に一人の天才児ポックル。
かたや身軽な体術と寸勁などのスキルを会得しているとはいえ、ポックルの半分以下の体重しかない非力な拳法家レンレン。
客目線とは逆にメタ視点からだと色んな意味で悲しいぐらい勝敗が透けて見えるお子様同士の対決が今スタートした。