大坂城は広大である。
その広大な城の主・・・豊臣秀次は今、謁見の間で伸びていた。
「あっちぃ~」
夏だから当然である。
「あっちぃ~よ~。も~無理だ~」
文句を言い続けてる秀次だが、目の前の田中吉政は軽く無視していた。
「領内の街道整備状況ですが、ほぼ整っており・・・」
そこまで言ってから伸びている秀次に脇差を放り投げた。
「いてぇ! おま、刺さったらどーするつもりだ!」
「ちゃんと聞いて貰えないなら、最初から言いましょうか? ゆっくりと」
「すいません、聞くから勘弁してください」
いつもの光景であった。
「終わった~。なげぇよ、吉政。風呂だ風呂!」
秀次は一仕事終えて奥へ引っ込んでいく。
「今日はなんでこんなに暑いのか・・・死ぬわ、こんな日に長い話しやがってあの有能政治家め」
それでもより一層仕事押し付けて来たのだが・・・。
怒りつつ居住空間である奥へ入っていく秀次。
一斉に侍女が平伏するが、どうもこの風習に慣れないのでやめて欲しいと何度も言っていたが、立花嫁に聞き入れられなかった。
威厳がないのはしょうがないが、示しは必要とのことである。
「昼間から風呂入って酒飲めるのが天下人の特権かもな~」
もの凄く庶民的な特権である。
ちなみに風呂は総檜作りの贅沢な物である。関白にしては質素かもしれないが。
普通、彼ほどの地位にいれば一人で風呂に入ることはない。
大名ならお気に入りの小姓(ケツの穴的な意味で)とかお気に入りの侍女(軽い浮気)と入るものだが、彼はほとんど一人で入る。
現代人の感覚が抜けてないので、他人に体洗って貰ってもなんだか綺麗になった気がしないのである。
しかし、この日は違った。というか、たまに彼は一人で入れないことがある。
そう、彼の三人の妻の一人が一緒に入る日は・・・。
脱衣所について服を脱ぎ出した時、ゆっくりと脱衣所の扉が開いた。
「失礼します、秀次様」
「こ、駒! な、何か用・・・」
三つ指ついたまま頭を下げて秀次にこう言った。
「お背中を流しに参りました」
そういって扉を閉めて、彼女も服を脱ぎ出す。
秀次の側室、駒姫。現在、十五歳である・・・。
断ると泣かれるので、そのまま風呂に入る秀次。
駒姫も後から着いてくる。
「秀次様、お背中お流ししますねっ!」
座った秀次の背中に湯をかけてごしごしと手ぬぐいで擦る駒姫。
どっちも当然全裸である・・・。
ざばーとお湯をかけてから、突然駒姫は秀次の背中に抱きついた。
「秀次様」
「な、何かな、駒」
どきどきしながら聞き返す秀次。
「最近、私の部屋に渡ってくれないので、寂しいです」
「そ、そうだっけ?」
むー、と背中で駒姫が不満を鳴らした。
「稲様と甲斐様みたいに、胸とか無いからですか・・・?」
「い、いやそんなことないぞ! むしろそれがいいと思える時があったり・・・」
何を言ってるんだ、俺は。と秀次は少し落ち着いたらしい。
「忙しかったっつーのもあるけど、まあ、悪かったよ、駒」
振り返って駒を抱きしめてあげる秀次。
駒姫はまだ幼い体を全身で使って秀次に抱きついた。
「わたしも、子供が欲しいです・・・稲様と甲斐様ばっかりずるいです」
よし! と秀次が声を上げた。
「じゃあ、今から・・・しようか、駒」
その声を聞いた駒はびっくりしたように顔を上げて・・・恥ずかしそうに顔を伏せた。
「・・・はい」
秀次が風呂から出たのはそれから半刻ほど経ってからだったという・・・。
作者の限界により寸止めですw
XXX板は無理でしたw
感想が1000行ったりしたら何かお礼でも書こうと思っていたら、会社から帰ってきてすでに超えていましたw
何が起こったんだろうw
まあ文字埋めついでに、感想で多かった疑問に答えたりその他設定のコーナーw
Q.明治維新あるの?
A.ないんじゃないかなw
Q.今後日本はどうなっていくの?
A.さあ?w 私以外の誰かが続きを書いてくれるのを百年待ちましょうw 後書きにも書きましたが私には無理過ぎw
Q.信長の野望での秀次の能力はどーなるの?
A.内政100とかになるんじゃないかな~。武力は部下任せだけど、忍城攻略戦が有名になって高いかもしれませんね。
Q.なんで樺太まで取ったの?
A.第二次世界大戦で石油がなくて苦労するのを防いであげたかったからw樺太あっても大して変わらんかもしれませんが。
Q.仕事しながら書いていたっていつ書いたの?
A.帰ってからですが、プロットは仕事の休憩時間とかに考えてました。
Q.茶々の最後は?
A.罵詈雑言を言う気力も無くなった後、首をはねられただけなので書いてません。
Q.この政権って金かからない?
A.豊臣家は当時、世界一の金持ちだったという説もありますし、秀次が商業重視政策を取ってるので金はあるんでしょう、きっとw
この作品の秀次は史実の豊臣家みたいに道楽や建築や寺の修繕にそんなに金使わないしw
Q.後世ではどう評価されるのでしょう、この秀次
A.機会があれば登場人物の現代Wikipedia風でも書きますかw
Q.茶々の妹達はどーなった?
A.秀勝は側室も持たずに二人仲良く暮らしたと手元の設定に書いてありましたw もう一人は考えてなかったなーw
Q.真田十勇士とか柳生十兵衛は無名のまま?
A.変わりに飛騨の国から赤い仮面の忍者が(ry
Q.結局、秀頼は大野の子? 秀吉の子?
A.この小説では大野の子です。秀吉は種無し設定です。後の秀頼は結局北の政所が引き取って育てていく設定になってる・・・と書いてますねw
Q.外伝は?
A.XXX板が作者の技量では無理なので、ないかもw あるとしたら、可児外伝とか七本槍が三成を偲ぶ話とか左近の話とか・・・立花夫妻の話とか?w
Q.信雄の扱いひどくね?
A.安土城を焼いた奴を俺は許せん。残ってたら! どれほどの素晴らしいものだったか!
Q.そもそもなんでこんな話書き始めたの?
A.秀次ファンを増やしたかったからw しかし増えたのは三成ファンという罠。おのれ石田三成、史実通り敵側にまわらせるべきだったかw
以上、完結マークをつけるついでの蛇足でしたw
今度こそ、また別の作品でお会いしましょう。