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No.4647の一覧
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[21] テスト[kuro](2010/12/16 04:44)
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[4647] チラ裏
Name: kuro◆32a76c29 ID:f876e5ed 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/06/05 07:04
チラ裏ですたい




「ランス、アタタック!!」

デジャブーが現れた。

気迫と剣風。

砂塵を撒き散らす剣戟に、アンリは投影した中華風の鉈。
干将・莫耶で冷静に対処する。
剣から流れ込む戦闘技術を使い、獣の戦いから人へ。
力任せではなく確りとした戦闘技法で対処する。

剣を弾き、流し、攻撃の隙を突く。
感情を押し殺すその戦い方は泥臭く見栄えのいいものではないが。
だからこそ人が上り詰められる到達点のように。
その戦い方は。
鋼のように鈍く光るのだろう。



たとえ、やる気がなくてタルウィとザリチェを飛ばされ。
それでも、やる気が起きず。
相手との相性のいいアーチャーの守りの型の真似事だとしても。
鉄壁どころかドーナッツだったりしても。

まあ、見た目そう見えるんだから良いんじゃね?




ランスがアンリの攻略に目処がたったころから。
怒涛の攻撃を続けている。
目が合えば仕掛けてくるそのしつこさは、アンリのやる気をガリガリ削った。

元からアンリはランスに興味がない。
ランスが世間一般的に鬼畜だろうと。
アンリから見れば普通でしかなく。
自分の思うがままに、他者を巻き込み自分勝手に生きる。
そんな自分勝手なランスは、
アンリから見て、ごく平凡の奴にしか見えず。
殺意は持つが敵意や嫌悪を持つ気にさえならない。

平凡過ぎて、興味が湧かない。
人らしく人を食らって行く性格が、
今時、珍しい位にしか感じないのが原因かもしれない。

ランスが息を上がってるうちに、アンリは適当に身体を解す。

「いい加減止めね~?腹減ってきたしさ~~」

「刺青!貴様今まで手加減してたのか!!そんな技今まで見てなかったぞ。」

「まあそれは、どうでも良いとして、今日はコレで解散な、はい!撤収~」

「うがーー!納得できるか!!」

「はいはい、うっさいーよ~、そんな細かい事気にしやがって、
ハイパー兵器なんていっても、
実は小指くらいじゃね?お前」

「なんだと!俺様のハイパー兵器を馬鹿にするのか!貴様こそ実は爪楊枝くらいだろう!!」

「なんだと!!これは臨戦態勢になってねーからだよ!
なれば、どーんだ、どーん!!」

アンリが大げさに
股間の前で両手で輪を作り上下すると。

「はん!!自身ない奴ほどそんな言い訳をするのだ!」

ランスが、さらに大きく腕を使って上下する。

「見栄は張るんじゃねーよ!!おもしれー
どっちがでけーか勝負してやるよ!!」

「ほざけ!!後で泣きを見るのは貴様だ!!」


その数分後。
お互いに野郎同士で見せ合う気がないので、通りかかった。
魔想志津香に比べて貰おうと近づいたら、炎の矢がダース単位で打ち込まれた。

結果、審判の職務放棄でドロー。




男は膨張率なんだよ!!
とはアンリの言葉。






まあ、そんなアホなことは兎も角。

前日に
イタリアでランス達と合流してから、

アンリは無事。
隠れ里に帰ってきた、
しかし
どうにも前には居なかった、
軍服らしき物を着た集団が屯って居るのが見えた。

その集団を無視して歩き
ウルザに報告したランス達は。

陰湿な顔で屯している集団をまったく気にしていない。
そんな、日常に入る異物。

その数日後。
恒例の作戦会議に気まぐれで参加したアンリは
いつもの車椅子の女とじーさんだけではなく、
ヒゲ面のおっさんが、話している場面に出くわした。

陰気な顔を少し向け、見知らぬ者がいるのだがという質問に
ウルザがランスさんの部下ですと答えている。

暗い表情のウルザとは違い、ヒゲ面は仰々しく。
祖国の解放 大作戦などという、中二臭のする作戦を大事そうに喋っていた。

終始話しの内容に不服の表情を崩さなかったウルザだったが、

ランスとヒゲ面(ネルソン・サーバー)は気にせず話を進め。

ウルザは止めることもできず、この作戦は実行される事に決定する。









〈ウルザ〉


ランス達が去り、静まり返る部屋。

・ ・・どうして、こんなことになったのだろう。


私たちが目指した、ゼスの二級市民開放。
亡き両親と兄。
皆と目指した理想の世界は、現実という重さに潰される結果となった。
自分の不甲斐なさが痛い。
家族は殺され、総てを失った。
そんな私に、ゼスの皆を救うなどという。
夢を語る資格があるのだろうか

悲しみが溢れ、涙が滲む私に、ダニエルは優しく手を置いてくれる。

ダニエルが出て行くことで、塞き止める物がなくなり、
情けなく涙を零してしまう私の前に。

椅子にだらしなく座る影が見える。

それはまるで、泣き出しそうな私を珍しい動物のように
キョトンとした瞳で見つめていて。

その緊張感のない瞳が。
まるで、自分の葛藤など塵に等しい出来事と突き飛ばされるようで。
流れ出した涙を止めることができなかった。


恥も外聞もなく泣いた後、顔を上げると。
影の正体。
アンリさんは暢気に机に足を上げながら、本を読んでる。

泣きはらした顔で、なぜ、まだ居るのですかと聞くと。
いや、あんたが面白い顔してたから暇つぶしにと。
世間話のように喋りだす。

「・・・」

「まあ、私は不幸です。助けてくださいって
泣き言が垂れ流しだったから、途中で本読んでたけどな」

「・・・違います私はそんなこと」

「あっそ、じゃあ俺帰っから」

「ま、待ってください」

読み終えた、全国美味いもの選手権全100店前編を戸棚に返して。
二三冊新に持っていこうとしている、アンリを呼び止める。

「何だよ、めんどくせーから図書カードは書かねーぞ?」

「そうじゃありません」

「じゃあ、なに?アンタの悲劇ごっこの邪魔でもしたか?
気にすんなよ、ギャラリーが居た方が盛り上がって楽しかっただろ?」

「貴方は私が悲劇に酔ってるって言いたいんですか・・・」

「そうじゃねーの?一生懸命。私は不幸です!助けてください!!って
馬鹿みたいに叫んでたろ?
良かったな。爺は慰めてくれたし、もしかしたら他の奴も慰めてくれるかもよ?」

「・・・違います・・・」

「帰ってやっから、楽しい楽しいヒロイン役を続けていいぜ」

「・・・違い・・」

「好きなんだろ?絶望して誰かに助けてもらうのが」

「違います!!私は本当にゼスの未来のことを!!」

「そういう設定が好きなのか?随分とまあ、いい趣味してんだな
今の状況だと最高の条件なわけだ?」






言葉の濁流。
心の奥底からの叫び。

それを目の前の相手にぶつける。

溜め込んだ。
自分への苛立ちと、絶望感。

何も出来ない、出来ないことを正当化してしまう自分自身。
その総ての気持ちが。
膨らみ過ぎた風船のように、針で刺されて割れた。

「はあ、はあ、はあ・・・」

「くそ!!馬鹿声出しやがって、耳が逝かれる・・」

耳に指を突っ込んで、調子を確かめているアンリ。


「もう、話しすんだか?俺はアンタの愚痴を聞いてやるほど、
やる気ねーんだけど?」

「・・・」

アンリはウンザリしたように、部屋から出て行った。

その後、ウルザの大声で爺が超スピードで掛けて来るのを無視して。



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