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No.7384の一覧
[0] 戦国ランス 現実→転生 オリ主、オリ有り 【習作】 第6話うp[てすと](2009/04/01 19:54)
[1] 第1話「え?戦国時代の日本じゃなくてJAPAN?」[てすと](2009/03/15 23:53)
[2] 第2話「まさか死亡フラグが建ったキャラに転生するなんて・・・」[てすと](2009/03/16 14:53)
[3] 第3話「まずは死亡フラグの回避が先決です」[てすと](2009/03/16 14:52)
[4] 閑話1 ~妹から見た兄~[てすと](2009/04/01 15:48)
[5] 第4話「あと少しで原作開始」[てすと](2009/03/26 12:54)
[6] 第5話「意外なところで出会うもんだ」[てすと](2009/03/28 18:42)
[7] 第6話 「あれ?なんでこんな事になってるんだっけ・・・」[てすと](2009/04/01 20:07)
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[7384] 第5話「意外なところで出会うもんだ」
Name: てすと◆851f9a6e ID:e1742470 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/03/28 18:42






こんばんは
いやぁ夜の街道っていうのは寒いし暗い!(当たり前
オッス俺山本二十一ハタカズ
元は現代人だったが・・・今はルドラサウムが作ったというトンデモ世界に来てしまっているのだ!
とりあえずピンチ・・・誰かボスケテ。




転生して27年たったわけだが・・・未だにこれが夢なんじゃないかって思えてくる。
昔の記憶はほとんど思い出せなくなってしまったが・・・原作知識だけはなんとか記憶に残すことが出来ている。自分の命綱はさすがに手放せない。
昔はよく泣きながら生き残るために鍛錬した記憶があるが・・・今じゃこうやってネタにすることで自分自身の笑いをとるくらいには諦めてしまえている。
・・・なんか自分で自分を笑うとか寂しい人、もしくは危ない人なんじゃ?と一瞬思ってしまったが深くは考えないでおこう。主に俺の心のために。


・・・とりあえず5年間もの長い旅を終えた俺は前とは比べ物にならないくらいのパワーアップをすることができた。旅に出る前は領地内の迷宮探索や盗賊狩り等を行っていたが、いかんせん魔物やよせあつめ相手ではある程度の位置で強くなれなくなってしまっていた。
というより物足りなくなってしまっていた。
魔物や盗賊相手に剣や弓を鍛えたところでたかがしれていた。
魔物相手では体力が上がるなど肉体のポテンシャルは増加するが、剣の腕ばかりはある程度自分より強い武士もののふと戦わねば磨かれなかった。

その点において今回の旅では嫌でも鍛えることが出来た。
もし魔人や使徒と戦うことになっても善戦することが出来るだろう。

とりあえず俺がなんとかして瓢箪が割れるのを阻止すれば良いだけの事であるから問題はない。
今回の修行はこれから起こる戦いで生き残る事が目的だ。
魔人と戦うことが前提じゃない・・・もっともある程度は戦うことが出来るだろうと考えてはいるが。
俺には決定打がないからそこまで深く考える必要もないだろう。


考えが変な方向に行ってしまっていた。とりあえずそんな事今はどうでもいい。今は早く家に帰って家族の顔が見たい・・・。








なんて考えながら歩いていると
突然絹を裂くような女の悲鳴が聞こえてきた。

「くそっ、鬼か盗賊でも出たのかっ!?」
内心で舌を打ちながら駆け出す。
実はJAPANは治安が悪い。
少し前に大きな戦で国をまとめていた者が死んでしまい、群雄割拠の時代になってしまっていた。
まとめる者がいなくなれば覇権を狙っての争いも増える。
戦が増えれば割を食うのは民草であった。
当然それによって治安も悪くなり、国主の威光の届きにくい辺境では盗賊まがいの事をする輩が多かったのである。
その他にもJAPANには妖怪やら鬼やらが度々人里を襲うこともあり、一般的な民には住みにくい土地であった。

声が聞こえたのは森の中、街道から森へ突っ込む。
木々の枝がこすれ、体中を叩き痛みが走るがかまわず突っ切る。
あの声からして相当やばい状況だろう。急がなければ間に合わない!


森の中を全力疾走しながら目を凝らす。
視線の先には開けた空間があるようだ。男の怒鳴り声等も聞こえてくる。
それを確認すると同時に更に力を入れて大地を蹴る。
一気に残りの森を駆け抜けて広場へと躍り出る。

・・・そこには20人程の集団に囲まれた緑の男とピンクの女がいた。




「ランスさまー さすがにこの人数は無理ですよー ここは逃げましょうよ~ ひゃん」
もこもこしたピンク髪を結い上げた女が、大陸鎧を着た男をつかんで引っ張って泣きながら懇願している。
「うるさぁぁぁい!ここで盗賊を倒さねば宿場のかわいいこちゃんとウハウハできんではないかー!奴隷は黙って俺様の後ろに隠れておけ!」
大陸鎧を着た男はピンク髪の女を捕まえようとしていた盗賊を切り倒しながら叫んでいる。
周りには既に10近い塊が転がっている。圧倒的に不利な状況にありながらも男は諦めていないようだ。むしろ余裕すら感じられる。

(なんだかピンチそうだけど余裕に見えるから不思議だよな・・・流石!)
俺はとりあえず右手で獲物を確認しつつ盗賊へ向かって地を蹴った。


























Side:ランス

(チッ・・・聞いていたより数が多いじゃねーか。流石にこれ以上はやばい・・・ランスアタックで一気に突破して逃げるか?)

顔には内心を出さないように気をつけながら漆黒の剣を構えなおす。

(10人倒して・・・あと残り20・・・しかも囲まれてるって状況がマズイな)

最初は盗賊共が宴会している所の不意を打ったのだが、しだいに落ち着いた盗賊達は距離をとりながらランス達を囲むように陣取ったのだ。
流石のランスといえど前後左右からの同時攻撃には対応できない。
盗賊たちもランスに下手に近づけば切り殺されることが分かっているので、飛び掛る機会をうかがっている。
そこに両者の膠着状態が生まれてしまったのだ。
この状況を動かすには何かが必要だった。例えば第三者の乱入とか。





































事態が切迫している事に気づいた瞬間、今までにない踏み込みで大地を蹴っていた。
彼らはここで死ぬべき人ではない、死ぬはずがない。
わかっているが既に自分というイレギュラーが存在してしまっている以上、どこで物語に影響が出るか分からなかった。
獲物を両手で握りなおし、腰から水平に構え一足で飛び出す。

その様子に何人かの盗賊が気づき声を上げそうになったが、それは永遠に不可能となった。
すべての盗賊がただの肉塊になるのに、さして時間はかからなかった。


盗賊をすべて肉塊に変えた後、助けた2人の男女に向き直る。
2人の男女と自分の間にあり得ないほど変な方向に折れ曲がった人の形をしたものが転がっているが気にしない。
最初は吐き気を覚えるような光景だったが慣れてしまった。
JAPANでは良くあることなのだ。

ふと視線を感じて男女のほうに向けると、男が黒い剣を真正面に構えながら女を庇うようにして立っている。
無理もない。いきなり現れて盗賊20人を殴り殺す男がいれば誰だろうと警戒してしまう。
そんな存在が敵か味方かわからないのなら当然だ。
女を庇いながらこちらに視線を向けてくる男には隙がない。
それだけで歴戦の戦士だということが伺える。
後ろに立っている女の方も男に守られるだけの存在ではないようで、こちらの反応をうかがいながらすぐに動ける体制をとっている。


自分にしては助けたつもりだったけど、なんだか警戒されていることに軽い頭痛を覚えて溜息を吐く。
その様子に男女が怪訝な視線を向けてきていたので説明することにした。

「お二人さんをどうこうするつもりはないよ。ただ悲鳴が聞こえてきたから様子を見に来ただけ。さすがに分が悪いようだったから助太刀しちゃったけど・・・なんかまずかったかな?」

ちょっと申し訳なさそうにして尋ねる。
2人の方に視線をやると呆気にとられたような顔をしてこっちを見ていた。
その顔があんまり面白かったから噴出して笑ってしまった。
すんごい睨まれた・・・。


「とりあえず助けなんていらなかったが・・・手間が省けた。俺様を助けようとした心意気に免じて許してやろう。がはははは!」
大陸鎧を身に着けた戦士風の男が口を大きく開けて笑いながらそんなことを言った。
「ラ、ランス様~。ここは助けてもらったからお礼を言うべきですよ~。」
ひんひんと半泣きになりながら男に対する突っ込みをピンク髪をした女が言ったが
「うるさぁぁぁい!あの状況を抜け出すパーフェクトな作戦を実行しようとした所であの男が勝手に乱入してきたんだ!俺様の見せ場を奪ったんだから逆に謝るべきなのだー!」
と男は女をポカリと叩きながらそんなことを言い放った。

俺は呆気にとられてその光景を見ていたが、なんだかその光景が微笑ましくて笑い出してしまった。
男と女もいきなり笑い出した俺を見て不思議そうな顔をしていたが、男がお前の所為だと女をポカリと叩いていた。


ひとしきり笑った後、笑いすぎで出てしまっていた涙を指でこすりながら自己紹介することにした。
「す、すまん。二人の掛け合いが面白くてつい笑っちまった。俺は山本二十一ハタカズ。訳あってJAPANを放浪している侍さ。ここで会ったのも何かの縁だ。出来れば君達の名前も教えてくれないかな。」
腹筋がひきつっていたので息も絶え絶えになりながら言ったのは内緒だ。
男はそんな俺の態度が気に食わなかったのか、少しムスっとした表情をしながらもしぶしぶといった感じで答えてくれた。
「俺様は世界の勇者ランス様だ。JAPANには温泉めぐりにきている。こっちは俺の荷物持ちのシィルだ。」
そっぽを向きながら答えるその姿を見てまた笑いそうになったが、さすがに睨まれそうだったのでやめておいた。
シィルという女の方をみるとペコリをお辞儀をしてくれた。


そんなやり取りがあった後、尾張に行く途中だということを聞いたので一緒に行動をすることになった。
ランスの方はなんで俺様が男を連れて旅をせなあかんのだと呟いていたが、シィルさんがこの前みたいなことがあると大変ですよ?といった事を伝えると、しぶしぶといった感じで一緒についていくことを許してくれた。


俺の方はそんなやり取りが微笑ましくて暖かい視線を送り続けていた。
早く家に帰りたい気持ちもあったけど・・・寄り道をするわけじゃないから少しぐらいいいかなと思っていたことは内緒だ。








自分の修行の成功と主人公との遭遇、上手く行き過ぎているが故の油断だった。


























あとがき

主人公の武器
長くて硬い棒にしようと思うんだけど・・・どうしよう

ぶっちゃけると素材が使用者のテンションで硬度が変わる
肩たたき棒・・・とかどうよ


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