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No.37816の一覧
[0] 銀が行く 銀魂×エヴァンゲリオン[パルパル](2013/06/11 18:00)
[1] ビッチってバカにはするけど実際にいたら結構そそる[パルパル](2013/06/10 23:58)
[2] 不思議な場 来たらやるよね かめはめ波 えっやらない? じゃあごめん[パルパル](2013/06/21 00:38)
[3] 天パ、襲来[パルパル](2014/06/23 22:06)
[4] 事後、それは説明会[パルパル](2016/05/26 22:35)
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[37816] 天パ、襲来
Name: パルパル◆5f88b2a8 ID:b626a39f 前を表示する / 次を表示する
Date: 2014/06/23 22:06
結構書いたと思って投稿すると短く感じるマジック
お久です


NERV 初号機格納庫

碇シンジ、それが僕の名前だ。
不幸話になっちゃうけど僕はこれまでの人生を幸せなほうだと思ったことは一度もない。
僕は両親に育てられたという記憶がない。
母は亡くなり、父はここNERVで仕事をしていて物心ついた時には先生に預けられていた。
その父からある日、手紙が届いた。
手紙はIDのコピーで隅には父の名前で『来い』とだけ書いてあった。
見たときは色々あって捨てようとしたけど先生の説得で来ることにした。
そして同じくNERVでミサトさんに連れられ、暗闇の部屋に来ると照明がつけられる。

「これが人の造り出した汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオンの初号機」

そこには紫を機体色と額の一本の角が特徴的な巨大なロボットがあった。
これが、エヴァンゲリオン...

「これも父の仕事ですか...」
「そうだ」

声のするほうを見てみると、そこには髭を生やしサングラスをかけた僕の父、碇ゲンドウがいた。

「久しぶりだな」
「父さん...」



「人類の...敵だぁ?」

ユイの言葉に銀時は疑問を浮かべる。

「そうよ。人類の敵が、『使徒』が攻めてくる」
「何だそりゃ、宇宙生物でも出たのか?」
「ここは貴方の知る世界では無いわ、天人もいなければ宇宙生物も...たぶんいないわ」

するとユイは銀時に背を向け虚空へ歩き出す。

「おいどこ行くんだ?」
「迎えよ、あの子の」
「あの子?」
「シンジに、私の子に」

そう言いながらある程度歩くと、立ち止まり手をかざす。
すると二人の視界は暗闇から色ある世界へと変わる。
銀時はこの光景に驚きはしないものの察することまではできなかった。

「何これ、万華鏡写輪眼?つーかお前どこいった?」
「今見えるのはエヴァから見える意識の外、つまり外の世界よ」
「あれ、お前ここから出られねーんじゃなかったっけ?」
「今見えるのはエヴァから見る景色、私はそうやって外を見ることが出来る」
「出たわけじゃねーのかよ...ん?」

銀時は後頭部から脊髄の辺りに違和感を感じ手で押さえる。

「ねぇ何か首の後ろがすげえ風通し良くなったんだけど。スースーするんだけど」
「えっ...あぁそこはエヴァがエントリープラグっていうパイロットを搭乗させるものを挿すスペースがあるの。もうすぐパイロットが搭乗するわ」
「え、そんなとこまで俺らに伝わるの?戦うんだよね?腕とか斬られたらどうすんの?」
「まぁ...我慢と慣れで」
「切れェェェェェェ!!今すぐ全ての繋がりを切ってくれェェェェェェ!!」
「大丈夫よ私も感じるから」
「そういう問題じゃねーんだよ!見ず知らずの奴に自分の身体好き勝手やられる感じがァアン!?」

銀時が抗議している間にパイロットを乗せたエントリープラグは初号機に挿入される。

「は、入ってくる!?太くて長いのがが入ってくるゥ!?」
「やめてくださいその言い方!」

そして全て差し終えると二人に男の子の声が聞こえる。

「おぉ、何かスッキリした気がする。あなたと合体した感がある」
「なんか卑猥に聞こえる...」

すると頭の中で銀時やユイとも違う別の誰かの声が聞こえてくる。
ニゲチャダメダ ニゲチャダメナンダ
「え、何これ?ぶつぶつ聞こえてくるんだけど?」
「パイロット、シンジの声よ。エヴァはパイロットとシンクロすることで動くからその副作用と思えばいいわ」

ユイが丁寧に説明するが銀時はぶつぶつと聞こえる声に気に入らないようで表情をしかめる。

ニゲチャダメダニゲチャダメダニゲチャダメダニゲチャダメダ
「ねぇこれホントにお前の息子?病んでないこれ大丈夫?」
「し、思春期なのだからそりゃあ考え事くらいするわ」
ニゲチャダメダニゲチャダメダニゲチャダメダニゲチャダメダニゲチャダメダニゲチャダメダニゲチャダメダニゲチャダメダ
「いや俺のとこにもガキ居たからさすがにわかるわ。思春期以前の問題だよ。もはや暗示だよこれ?最高にローってやつだぞ?」
「いいの!シンちゃんは優しい子なの!ちょっと人より臆病なだけで根は...貴方子供が居たの?」
「従業員だよ、家ねえから住み込みなだけ。つか過保護か」

銀時の意外な一面に驚くユイに銀時は正しく訂正を入れる。

「そ、そうなのね。それにしても素直な子なのね」
「まぁある意味素直ではあるな。頭の中が飯と酢昆布とゲロで出来てる奴だけど」
「それこそ思春期以前の問題だと思うわ」
「おいおい、そこは『だろうがァァァァ!!』って言うとこだろ?テンション上げて、もう一回!」
「いい加減貴方の世界と此方の世界の人達を一緒にしないでください!?もうキャラ壊さないでお願いだから!?」
(あ、壊れた)

等と二人で話しているとエヴァの頭上の天井がどんどん開いていく。

「ん、何だあれ?」
「あ、いくわよ」
「えっ?」

バシュッ!

音が鳴ると同時にエヴァの機体が猛スピードで上昇していく。

「くぅぅ...!」

パイロットのシンジはのしかかるGに何とか耐えようとする。
基本的にエヴァの中は安全でこういった重力にも対策は施されている。
感覚を機械でリンクすることである程度はこの重圧を感じるものの、100%ではないので軽減されるのである。
ではエヴァと直接リンクしている銀時はというと...

「ア゛ア゛ァァァァァァァァァァァァァァァァァ頭凹む頭凹むゥゥゥゥゥゥゥ!!?」

感覚を共有しているのでジェットコースターとは比べものにならない強力なGがかかり、心の準備をする暇さえ無かった銀時は絶叫する。
そして地上へ出るとリフトは急停止する。

「いいわね、シンジくん」
「はい」
「よくねェェェェェェェェェェェェェェェェ!?」

銀時は先程までのGから解放されるとギャアギャアと騒ぐ。

「お前やるなら前もって言えよ!そんな直前にやられて準備なんて出来るわけねーだろ!つーか運び方雑じゃね!?ガンダムみたいにブーストとか無いの!?」
「聞こえないわよ?」

ユイが一応訂正をいれるが銀時はわかってらぁ!と目の前の使徒に向き直ると女性の声が聞こえる。

「シンジくん、今は歩くことだけを考えて」
「歩く...」

その発言に銀時はえっ?と耳を疑う。

「何言ってんのコイツ?あれ敵なんだろ?目の前にいるのに悠長に歩く暇が...」
「シンジがエヴァに乗るのはこれが初なのよ?」
「はぁ!?即実戦とかアムロになれって言ってるようなもんだろ!」

そうこうしているうちにシンジがエヴァを一歩動かす。

「歩いた...!」

だが喜ぶのも束の間、二歩目で躓いて転んでしまう。
その瞬間銀時にも痛みが伝わり思わず鼻を押さえる。

「いっつモロに鼻ぶつけた!?ちょっ潰れてない?俺鼻血出してない?」
「えっ?ええ出してないけど」

銀時は鼻を気にするがユイはそれほど痛みは感じていないので疑問に思う。

(そこまで感覚を共有しているの?ここにいる以上銀時さんと私のリンクに違いは無いはずなのに...)

そしてシンジは痛みを堪えながら前を向く。
すると使徒が目の前にいてこちらを見ていることにシンジは半ば放心状態になる。

「シンジくん!早く起き上がるのよ!」

だが指揮官の声もシンジには届かず使徒は初号機を持ち上げその腕を強力な握力で折りにかかる。

「ちょっ痛い痛い痛い、痛いって一回離そう?離して離れろ離せやコラァァァァ!?」

だが初号機を操縦しているのはシンジなので銀時の叫びは無駄になる。

「ぐっなんつー力だよ...!おいどうするんだ!」
「い、いいのよ...これで...」
「ああ!?」
ボキンッ!!
「っ!?」

使徒はついに初号機の腕を折るとその頭を掴み上げ、肘の辺りから長いエネルギー体が伸びる。

「まずい!?」
「シンジくん避けて!」

だがそれに反応することが出来ず、そのエネルギー体を初号機の頭へ何度もぶつける。

「くそったれ...おいクソガキ!さっさと避けろ!このままだと」

だがそんな声もシンジに聞こえる訳が無く遂にエネルギー体は初号機の頭を撃ち抜く。

「がぁぁっ!?」

その痛みはダイレクトに銀時にも伝わり額を押さえる。
その光景にユイはハッとなる。

(エヴァとのシンクロ率が私より高い!?いや、むしろ私からシンクロ率を無意識に奪っている!?)

初号機はビルに叩きつけられると大量の血を吹き出してそのまま動かなくなる。

「作戦中止、パイロット保護を最優先!プラグを強制射出して!」
「駄目です!完全に制御不能です!」
「何ですって!?」

「いつつ、俺は中村さんじゃねーぞコノヤロー...」
(不味い、このままだと!)

すると先程まで沈黙していた初号機が再び動き出す。

「まさか...」
「暴走...」

一同がその光景に呆然とする中、司令官の碇ゲンドウと福司令の冬月はこれといって動じず勝利を確信する。

「勝ったな」
「ああ」

そしてゲンドウは内心でほくそ笑みする。
(全てシナリオ通りだ...)

一方、ユイは一人初号機の視界の端に映るNERV本部の方を見る。

(ごめんなさいゲンドウさん...)

作戦本部にいるであろう自らの夫、碇ゲンドウへ謝罪を送る。

(貴方の描いたシナリオは...)

「ずいぶん好き勝手やってくれたじゃねーか、この食い倒れ人形が...」

エヴァの口の辺りが大きく割れて人の口の形と成す。
最早エヴァは銀時と完全に動きを同化していた。

「たった今、崩れ去ろうとしてるわ」

そして、吠える。

「大阪に送り返してやろぉかァァァ!?」
アオォォォォォォンッ!!


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