<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

エヴァSS投稿掲示板


[広告]


No.40706の一覧
[0] ボクラノセカイ (エヴァ二次創作)[名無し](2014/11/17 23:42)
[1] [名無し](2014/11/17 23:45)
[2] 2[名無し](2014/11/17 23:47)
[3] [名無し](2014/11/17 23:51)
[4] 4[名無し](2014/11/17 23:53)
[5] 5[名無し](2014/11/17 23:54)
[6] 6[名無し](2014/11/19 13:06)
[7] [名無し](2014/11/19 13:08)
[8] 8[名無し](2014/11/19 13:09)
[9] 9[名無し](2014/11/19 13:12)
[10] 10[名無し](2014/11/19 13:13)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[40706] 5
Name: 名無し◆df6f5276 ID:141cec78 前を表示する / 次を表示する
Date: 2014/11/17 23:54
「……」

「……」

母さんたちと別れ、僕達は学校に向け歩いていた。……いや、“僕達”ってのは、少し違うかもしれない。
二人の間に、およそ数メートルの距離を保ったままだった。傍から見れば、きっと何一つ関係のないように見えるだろう。もっとも、昨日今日会ったばかりの僕らに、もともとそこまでの関係はないだろうが。

でも、こう重苦しい初日は嫌だったりする。まったくこちらを振り向かず歩き続ける彼女に、声をかけてみた。

「……ね、ねえ。その中学校ってどんなところ?」

「……」

「生徒は何人くらいいるの?先生はどんな人?」

「……」

……まったく反応がない。完全に無視されている。もしかしたら聞こえていないのかもしれない……そんな、雀の涙ほどの可能性にすがって、もう一度声をかける。

「ね、ねえ……」

「――一つ、言っておくわ!」

突然、彼女は足を止め、僕の方を振り返る。腕を組み、仁王立ちをする彼女。なだらかな上り坂で、彼女は僕を見下ろしていた。

「確かに、あんたのお母さんと私のママは友達だけど、私とあんたには一っっ切関係はないんだからね!そこんとこ、勘違いしないでよね!」

そう言い放った彼女は、踵を返し、再び歩き始めた。

僕はというと、彼女のなんとも言えない迫力に圧倒されていた。


 ◆


学校に着くなり、アスカはどこかへ行ってしまった。まあ、おそらく自分の教室に行ったんだろうが……。
それにしても、ずいぶんと嫌われたようだ。何か思い当たる節があるかと胸に手を当ててみたが、何も思い浮かばない。
……それも当然だろう。何しろ僕は、挨拶くらいしかしていないのだから。だとしたら、あの不愛想っぷりは元からなのかもしれない。
あそこまで露骨にされると、なぜか清々しくすらもある。見た目は可愛いが、あれでは彼氏などいないのかもしれない。いるとするなら、それはきっと、菩薩のような男なんだろう。

そんなことをぐだぐだと考えながら、僕は職員室に向かった。担任の先生に会うためだ。

「――失礼します」

ガララとドアを開ければ、中では先生たちがせわしなくそれぞれ動き回っていた。これから学校が始まるから、その準備なのかもしれない。

「――あ、来た来た!おーい!こっちこっち!」

並べられた机の一角から、僕に向かって声がかかる。その声に向かって、職員室の中を歩いて行った。
そしてその人の前に着いた時、その人は、僕に笑顔を向けた。

「碇……シンジくんね?」

「あ、はい……」

「私が、担任の葛城ミサト。ミサトでいいわよ。よろしくね」

「……」

ずいぶんと、軽い人のようだ。さすがに先生を名前で、しかも呼び捨てで呼ぶわけにもいかないだろうに……。





前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.022451877593994