6年後
鈴原サクラ(20歳)「あぁ、ウチも知らん間にハタチかぁ…」
あれから時が経ち、ウチの引き取られた組織の名前はヴィレと名乗るようになり
ネルフの敵対組織として対立するようになった。
サクラ「(これまで色々あったわ…ただ子供の私は大人に甘えるしかなかったんや、今やヴィレの一員、世界のヒーローの一員みたいなもんなんかなー?)」
サクラは物思いに耽る…これまであったこと…
そして…最も憎むべき相手のことを…
数年前までは彼のことが憎くて仕方なかった。
今ではネルフが世界を不幸に陥れた存在として知られているけど
ニアサードインパクト前当時の認識は世界を守る組織であり、職員は皆世界を守る為に必死やった。
救おうとした結果不幸を招いたけど
その結果から世界は救われたし、ウチは生きとる。
今なら分かる。ミサトさんやリツコさん…
それとアスカさんは碇シンジさんを憎んでなんていないんや…
ちゃう、旧ネルフ職員の何人かは憎んでなんていないと思うわ。
あれこれ悩んだ結果17歳くらいで勉強を辞めてしまったウチやし
もともと頭は良くないけどこれだけは分かる。
あの行きすぎた教育
ネルフと碇シンジさんを憎むように仕向ける教育は希望を持たせるためやったのかも知れない。
誰かが悪になるしかなく、世界を救うには彼を悪にするしかなかったんや。
だからこそヴィレも設立する事ができたのだと思うわ。
サクラ「(一番辛かったのは旧ネルフ職員さんやったんやろうね…)」
特にアスカさん…