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No.43002の一覧
[0] 鈴原サクラ「生きとったら28歳かぁ…」[ブイ](2018/02/25 21:15)
[1] プロローグ[ブイ](2018/02/25 21:32)
[2] 知の恐怖と無知の恐怖[ブイ](2018/02/25 21:32)
[3] 気付きと困惑[ブイ](2018/02/25 21:32)
[4] 追想[ブイ](2018/02/25 21:32)
[5] 憎悪は関心か[ブイ](2018/02/26 19:59)
[6] たった一人の冴えたやり方[ブイ](2018/02/27 15:36)
[7] 勘弁してほしいわ[ブイ](2018/02/27 15:37)
[8] おまけその1 トウジは何思う? Part1[ブイ](2018/02/28 22:28)
[9] おまけその1 トウジは何思う? Part2[ブイ](2018/03/01 22:47)
[10] おまけその2 もう一人の親友[ブイ](2018/03/01 22:47)
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[43002] おまけその1 トウジは何思う? Part1
Name: ブイ◆ce863cfe ID:99fddfa6 前を表示する / 次を表示する
Date: 2018/02/28 22:28
おまけ

対第10使徒

ニアサードインパクト


トウジ「(あのバケモンとシンジが戦っとる。あいつは世界を守ってくれた。せやけどワシらは助からんみたいやな)」


破損したシェルター、空へ浮かぶ無数の瓦礫、使徒を倒したはずなのに、世界が守られたはずなのに…
確信した。揺れる大地と紅く染まる空を感じて…ここまでだと。


トウジ「なんやワシえらい冷静やな…」


その呟きに反応して彼の側にいる少女が応える。


ヒカリ「諦めっていうのかな?それとも絶望なのかな?」


洞木ヒカリ…彼を想う少女であり、先程彼に守られた存在だ。


トウジ「せやな…それもある。複雑な気持ちやけど腹は括れとる。」


トウジ達と同じシェルターに居合わせた者は学校の生徒やその関係者
さらには近隣の住民などが含まれていた。


冷静な二人をよそに泣き叫ぶ者、嘆く者、必死で大丈夫と言い聞かせるものなど様々だ
彼ら以外は正気を保っていられないようだ。


普段偉そうに説教している大人は狂ったように錯乱し
仲の良いクラスメートは放心している。


トウジ「(どうしてワシはこんなに冷静でおられるんやろな…サクラの事も不安やのに…)」

トウジ「サクラ、大丈夫やろうか…?」

ヒカリ「きっと大丈夫、私たちの碇君達よ?私たちが信じなきゃ誰が信じてあげるって言うの?」

トウジ「センセかぁ…イインチョ、ワシ…シンジの親友でホンマ良かったと思うわ。」

ヒカリ「私も、アスカや碇君の親友で良かったと思う」

ヒカリ「二人が今生きているのかどうかわからない、けど分かる。二人は生きていてこの世界の希望になるんじゃないかって」

トウジ「せやろな、辛い思いもするやろけどワシらの分まで強く生きて、幸せを掴める」

トウジ「何かワシは誇りに思える。あんな強い男の友達だったことにな。」

ヒカリ「碇君…きっと恨まれるんだろうね。たくさんの人から…世界中の人から…」

トウジ「そんな奴おったらワシがどつき回…せたらええんやけどなぁ…」

ヒカリ「そんなのって…あんまりだよね…世界を守ったのに…恨まれるなんて…」グスッ、ポロポロ

トウジ「大切な人を失って許せる人なんてそうそうおらへん、ワシかてこの前シンジに八つ当たりしてしもうた…思い出しただけで自分を殴りたなる…。」

トウジ「けどな、分かってくれる人は必ずおる筈や。」

トウジ「ミサトさんや式波、綾波、あとはよう知らんけどネルフの職員さん、分かってくれる人が側にいてくれるはずや!」

ヒカリ「うん…うん!そうね!私達が信じてあげなきゃいけないもんね!」ニコ

ヒカリ「けど、私達が側で碇君やアスカの力になれないのは悔しいね。」


トウジ「そうやな、悔しいけどもうええ、悩んでもあかんのや。あいつら信じるのがワシらの役目や、もう満足やわ。それとな…最後に言っておかな後悔する事があるんや…。」


ヒカリ「?」


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