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No.519の一覧
[0] 世界は広く居場所は此処に[籠の鳥](2005/05/03 00:30)
[1] 世界は広く居場所は此処に 第一話[籠の鳥](2005/05/03 00:39)
[2] 世界は広く居場所は此処に 第二話[籠の鳥](2005/04/25 03:00)
[3] 世界は広く居場所は此処に 第三話[籠の鳥](2005/05/03 00:47)
[4] 世界は広く居場所は此処に 第四話[籠の鳥](2005/05/05 22:18)
[5] 世界は広く居場所は此処に 第五話[籠の鳥](2005/05/05 22:23)
[6] 世界は広く居場所は此処に 第六話[籠の鳥](2005/05/03 00:27)
[7] 世界は広く居場所は此処に 第七話[籠の鳥](2005/05/07 14:28)
[8] 世界は広く居場所は此処に 第八話[籠の鳥](2005/05/17 18:41)
[9] 世界は広く居場所は此処に 第九話[籠の鳥](2005/05/29 01:23)
[10] 世界は広く居場所は此処に 第十話[籠の鳥](2005/06/09 19:50)
[11] 世界は広く居場所は此処に 第十一話[籠の鳥](2005/07/06 08:56)
[12] 世界は広く居場所は此処に 第十二話[籠の鳥](2005/09/02 22:27)
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[519] 世界は広く居場所は此処に
Name: 籠の鳥 次を表示する
Date: 2005/05/03 00:30




世界は広く居場所は此処に
プロローグ






横島忠夫が失踪したのは、ある夏の日だった。
高校を卒業し、美神除霊事務所の正所員となった横島。
だが、その4ヵ月後、彼は突如行方を眩ませた。
失踪当日も普段通りの態度で職務に励んでおり、その突発性から当初は何かしらの事件に巻き込まれたのではないか、という説も上がった。
横島忠夫自身、トラブルの女神に愛されているかの如く、日常的に事件に巻き込まれているからだ。
だが、アパートの契約が解約されており、あまつさえ、GS資格の返上までされていた事から、その失踪が彼自身の意思であり、事故の可能性が薄れたことを指し示していた。
一切の事前連絡もなく、またそのような素振りも見せなかった彼に対し、周りのものはそれぞれの思いを抱いた。






美神令子
横島忠夫の雇い主であり、彼の師匠でもある。
突然の失踪に表面上彼女が見せたのは、憤りだった。
そこにいない横島に怒りをぶつける様に、使える限りの金とコネを用い、横島の捜索に当たった。
怒り心頭といった彼女の本質、キーパーソンであった横島を失ったことにより、彼女が孤独に苛まされていたことを知るのは彼女の母、美神美智恵ただ一人だった。






氷室キヌ
彼女が見せたのは、純粋な悲しみだった。
彼女がまだ“仮死状態”であった当初、肉体を持たぬ霊魂状態だったときからの付き合いであり、彼女にとって一番付き合いの長い存在が、横島忠夫であった。
周りにとって、わかり易いまでの好意を抱いており、その対象である横島の失踪は、彼女の精神的主柱の喪失であった。






犬塚シロ
彼女にとって横島は師匠であり、憧れであった。
それはある種の父性への憧れであり、横島の失踪は、実父が斬殺された時のことを思い浮かばせる事となった。
彼女は日々横島を捜し求め、散歩と称して走り周り、横島の匂いを探った。






タマモ
彼女は美神除霊事務所に身を置く者の中で、最も横島との関連が薄い少女だった。
元々金毛白面九尾の妖狐の転生体である彼女は、生まれ着いての人間嫌いである。
横島は命の恩人ではあるが、それでも他の人間よりは少しはマシ、でも馬鹿な人間。
その程度の感覚であった。
事務所内で最も変わらなかった人物でもあると言えよう。




職場というごく狭い範囲を見ただけでも、彼の失踪による影響の大きさが窺い知れる。
上司、同僚、弟子、友人あるいは知人。
彼の周りに与える影響の大きさは、計り知れない。












彼の生まれ持った性質である、ムードメーカーの気質。
それは歯車と歯車とを連結させる小さな歯車かもしれない。
だが、その小さな歯車無しでは、歯車通しは噛み合わない。
超一流とも言えるゴーストスーパーの知人関係でも、その影響は如実に現れた。
特に顕著に現れた人物は、伊達雪乃丞である。
彼は横島忠夫をライバル視していた。
それ故に、自然と彼の他人との接点は横島を通してのものが多くなっていた。
よって、横島という存在が消失し、彼は以前以上に一人である事が多くなった。
有事の際であっても、連絡が取れぬほどに。
連結器の欠けた歯車は、ポロポロと崩れ落ち、連絡を取り合わなくなる者、仲が険悪になるもの、様々であった。
そうして横島忠夫の重要性が確認され、3年が経った。
もし、彼が生きているのなら、既に成人している。
此処に再び、横島忠夫を中心とした物語が紡ぎ出される。





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