<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

Muv-LuvSS投稿掲示板


[広告]


No.4008の一覧
[0] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION (Muv-Luv オルタ&SRWOGクロスオーバー作品)[アルト](2013/01/21 20:25)
[1] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第0話 プロローグ[アルト](2008/08/28 21:08)
[2] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第1話 異世界からの来訪者[アルト](2008/08/29 21:41)
[3] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第2話 新たなる出会い・・・そして・・・[アルト](2008/08/31 20:44)
[4] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第3話 イレギュラー[アルト](2008/08/31 20:40)
[5] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第4話 再会[アルト](2008/09/16 23:44)
[6] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第5話 姉妹の絆[アルト](2008/09/04 01:33)
[7] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第6話 不協和音[アルト](2008/09/05 08:43)
[8] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第7話 過去、そして現在(いま)・・・[アルト](2008/09/07 08:55)
[9] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第8話 侵入者の影[アルト](2008/10/16 22:13)
[10] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第9話 抹消された戦術機(前編)[アルト](2008/09/12 22:09)
[11] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第10話 抹消された戦術機(後編)[アルト](2008/10/16 22:17)
[12] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第11話 戦乙女再び[アルト](2008/09/21 23:33)
[13] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第12話 白銀の力[アルト](2008/09/23 21:34)
[14] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第13話 激突!孤狼と白銀[アルト](2008/10/16 22:30)
[15] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第14話 失われし記憶[アルト](2008/10/16 22:41)
[16] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第15話 真実が明かされるとき[アルト](2008/10/18 23:16)
[17] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第16話 純夏の想い[アルト](2008/10/22 01:41)
[18] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第17話 拒絶[アルト](2008/10/24 01:19)
[19] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第18話 得られたモノ[アルト](2008/10/24 01:19)
[20] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第19話 とある日常の訓練風景[アルト](2010/10/05 18:39)
[21] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第20話 BETA侵攻[アルト](2008/10/28 21:51)
[22] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第21話 紅き機神来たりて・・・[アルト](2008/10/30 17:56)
[23] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第22話 覚醒[アルト](2008/11/01 01:04)
[24] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第23話 新たなる力[アルト](2008/11/06 00:09)
[25] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第24話 邂逅[アルト](2008/11/06 00:07)
[26] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第25話 忘れられぬ日々[アルト](2008/11/16 21:36)
[27] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第26話 立脚点[アルト](2008/11/16 21:35)
[28] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第27話 運命のあの日[アルト](2008/11/22 00:26)
[29] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第28話 蠢く陰謀[アルト](2008/12/06 21:15)
[30] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第29話 総戦技演習へ向けて[アルト](2008/12/07 00:13)
[31] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第30話 島を行く[アルト](2008/12/20 00:23)
[32] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第31話 動き出す影[アルト](2009/01/12 15:06)
[33] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第32話 南国の激闘[アルト](2009/01/12 23:27)
[34] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第33話 脱出[アルト](2009/02/02 21:19)
[35] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第34話 吹き荒れる熱風、疾風の如く[アルト](2009/03/13 00:46)
[36] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第35話 暴れまわる幽霊達[アルト](2009/03/13 00:45)
[37] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第36話 Dancing dolls[アルト](2009/03/19 22:21)
[38] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第37話 疑念[アルト](2009/04/06 23:14)
[39] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第38話 一時の休息、そして新たなる始まり[アルト](2009/04/09 22:43)
[40] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第39話 悠陽からの招待状[アルト](2009/04/29 20:43)
[41] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第40話 新たなる仲間[アルト](2009/05/04 17:07)
[42] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第41話 天照計画(Project Amaterasu・プロジェクトアマテラス)[アルト](2009/05/18 22:58)
[43] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第42話 武神の産声[アルト](2009/06/10 23:09)
[44] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第43話 彼方への扉[アルト](2009/05/29 18:53)
[45] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第44話 白銀 武の受難[アルト](2009/06/10 23:29)
[46] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第45話 天元山での出会い(前編)[アルト](2009/08/03 18:37)
[47] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第46話 天元山での出会い(中編)[アルト](2009/08/04 00:13)
[48] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第47話 天元山での出会い(後編)[アルト](2009/08/31 01:05)
[49] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第48話 御守岩をぶった切れ!![アルト](2010/01/05 14:14)
[50] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第49話 迫り来る悪夢[アルト](2010/01/07 20:32)
[51] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第50話 数多の可能性[アルト](2010/01/10 23:19)
[52] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第51話 成すべきこと[アルト](2010/01/16 20:49)
[53] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第52話 護りたい背中[アルト](2010/01/31 21:06)
[54] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第53話 歪められた12.5事件[アルト](2010/01/27 22:43)
[55] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第54話 夕呼の企み[アルト](2010/01/31 21:03)
[56] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第55話 共に歩む尊き者よ[アルト](2010/02/04 00:28)
[57] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第56話 月が闇を照らすとき[アルト](2010/02/08 20:21)
[58] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第57話 シャドウミラー包囲網を突破せよ[アルト](2010/03/19 01:22)
[59] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第58話 合流(前編)[アルト](2010/05/02 22:47)
[60] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第59話 合流(後編)[アルト](2010/07/02 00:40)
[61] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第60話 偽りの仮面[アルト](2010/07/03 21:44)
[62] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第61話 DCの遺産[アルト](2010/08/01 22:10)
[63] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第62話 奪還作戦[アルト](2010/09/03 23:00)
[64] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第63話 究極の名を冠したモノ[アルト](2010/09/12 18:29)
[65] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第64話 ゲイム・システム[アルト](2010/10/02 23:51)
[66] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第65話 潰えし野望[アルト](2010/11/01 18:55)
[67] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第66話 開かれた次元の扉[アルト](2010/11/12 20:46)
[68] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第67話 新西暦と呼ばれる世界[アルト](2010/11/15 23:18)
[69] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第68話 導かれた悪意(前編)[アルト](2011/01/08 19:35)
[70] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第69話 導かれた悪意(後編)[アルト](2011/01/20 23:44)
[71] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第70話 因果律の番人[アルト](2011/02/02 21:30)
[75] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第71話 帰郷[アルト](2012/07/15 19:01)
[76] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第72話 A-01新生[アルト](2012/07/15 19:08)
[77] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第73話 明かされた出生の秘密[アルト](2012/11/05 11:54)
[78] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第74話 解隊式[アルト](2013/01/21 20:24)
[79] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第75話 ベーオウルブズ(前編)[アルト](2013/01/28 17:37)
[80] 本編登場機体設定資料(ネタバレ含む)[アルト](2011/01/20 23:46)
[81] 本編登場キャラクター設定資料(ネタバレ含む)[アルト](2010/01/27 22:49)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[4008] Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION 第69話 導かれた悪意(後編)
Name: アルト◆ceb42498 ID:f0f37b8f 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/01/20 23:44
Muv-Luv ALTERNATIVE ORIGINAL GENERATION

第69話 導かれた悪意(後編)





《syouko side》



あれから数時間後、私とリシュウ先生は横浜港で迎えの船に乗り、クロガネへと到着していた。
この船の人達と会うのも久しぶりだけど、再会を喜んでいる暇は無い。
兎に角今は、攫われてしまった冥夜さんを助け出すのが最優先だからだ。
冥夜さんが拉致された際、一番近くに居たのは先生だし、何よりも詳細を一番理解しているのも先生なのだから当然だと言える。
そういった理由から先に先生がブリッジに赴き、事情を説明してくれている間、一先ず私は格納庫にある愛機の下へ向かう事にしたのだった―――


「―――改修を受けたって聞いたけど、一体どこがどう変わったのかな? 見た目は何処も変わって無いみたいだけど……」
『基本的に外観に手は加えてないよ。それに装置そのものはそっちじゃなく、カイザーの方に搭載してるからね』
「あ、オオミヤ博士。博士もこっちに?」
「ああ、今回俺もレーツェルさん達と共に向こうへ行く事になった。キョウスケやリュウセイ達の事も気になるし、何よりも彼らの機体修復には専門家は多い方が良いだろうと思ってな」
「なるほど……」


“ロバート・H・オオミヤ”博士、現在はテスラ・ライヒ研究所において“安西 エリ”博士と共に超機人の研究を行っている科学者だ。
よくよく考えてみると、私は博士とこうして二人だけで話をするのは初めてかもしれない。
尤も知り合ってそれほど月日が経っている訳でも無いわけだから、当たり前って言えば当たり前なんだけどね。


「そういえばさっき専門家は多い方が良いって言ってましたけど、向こうに行くのは博士だけなんですか?」
「俺の他に向こうへ赴くのはリシュウ先生、それからマリオン博士と安西博士だな。後、アズマ博士も御同行すると聞いているが……」
「私は一応反対したんですけどね。でも、何かあった時のためについて行くって聞かないんですよ」
「なるほどな。だが、こちらとしては博士に御同行して頂けるのは心強いんだ。本当はカークにも同行して貰う予定だったんだが、色々と理由があってな。正直言って俺とマリオン博士だけじゃ心許無いんだよ」
『あら、私が付いて行く事がそんなに御不満なのかしら?』


声のした方に振り返ってみると、案の定そこに居たのはマリオン博士だった。
眉間にシワを寄せ、睨むような目でこちらを見ている。
多分、オオミヤ博士の言った事に対して怒ってるんだろう。


「いえ博士、そういう訳じゃありませんよ。ただ、二人だけでは手が足りない可能性があると思っただけです」
「まあ、そういう事にしておきましょう。では、私は他にも仕事がありますのでこれで失礼させて貰いますわね」


それだけ言うと博士は、踵を返してその場を後にしていた。
確かにさっきまではあの人が居た様な気配は無かったんだけど、ひょっとして自分の事が話題に上がったのを感付いたんだろうか?
それってどんなエスパー? いや、この場合は地獄耳って言った方が正しいのかもしれない。


「ハミル博士が一緒に行かない理由、何となくだけど解りました。原因はマリオン博士ですね?」
「ああ、カークも一緒に行くって聞いた彼女が『私だけで十分です!!』って強引に突っぱねたんだ。尤もこちらの世界でも何が起こるか分からない以上、誰かが残る必要はあったんだが……」


多分これは私の想像だけど、マリオン博士の事だから『私のアルトとヴァイスをあんな男の手に委ねる訳にはいきません!』なんて言ったに違いない。
っと、こんなことを考えてたらまた博士が戻ってくるかも知れないわね。
変ないざこざに巻き込まれないうちにレーツェルさん達の所に行った方が良いと考えた私は、オオミヤ博士に別れを告げその場を後にしたのだった―――






『―――結論から言えば、彼らはシャドウミラーの残党ではない可能性が高い。恐らくリシュウ先生が見たという量産型ナンバーズは、過去に彼らと密接な関係にあった者がそれらを利用しているのだろう』


合流してから左程時間は経っていないにも拘らず、レーツェルさんは月に居るギリアム少佐に連絡を取ってくれていた。
相変わらずの手際の良さに私は驚かされるばかりだ。


「えっと、それってつまり……?」
「彼らは様々な勢力と関わりを持っていたが、中でも一番密接な関係を取っていた者達が居る……この世界においてのパトロンとも言える者達がな」
「戦争を上手く利用し、様々な勢力に自社の製品を売り込んでいた輩……イスルギ重工じゃな?」
『その通りです。最近、とある筋から得た情報なのですが、どうやら奴らは過去にシャドウミラーから量産型のナンバーズを借り受けていたらしく、それらを用いてまた何かを企んでいるらしいのです』
「連邦が再び新政権に移行したこともあり、奴らはそれらに何かを提供する代わりに自らの行いを黙認させている……という訳か」
『そうだ、ゼンガー。近々結成されると噂のある大統領直轄の部隊、それと並行する形でイスルギは、独自の私設武装集団を作ろうとしているらしい。恐らくはその下準備も兼ねているのだろうと考えられるが、恐らく実行犯は彼らでは無いだろう』
「何故、そう言い切れる?」
『今回の一件に関してイスルギは、何らかの形で協力しているに過ぎないという事さ。たとえ政府が彼らの行いを黙認していたとしても、公に事を起こしてしまえばそれを庇う事は難しくなる……そう言った経緯から踏まえ、第三者を上手く誘導して事に当たらせているんだろう』
「なるほど、状況次第によっては、その第三者を切り捨てる算段というわけじゃな……あくどいやり口じゃのう、まったく」
「でも、なんで冥夜さんが攫われなきゃならないんですか? そう言った事に関して、彼女は何の関係も無いと思うんですけど」


イスルギ重工の悪巧みと冥夜さんの存在、これだけでは何の関係があるのかサッパリ解らない。
私はほぼ一般人とも言える立場だし、そういう込み入った事情に関して疎いのも理由の一つだ。
それに独自の私設武装集団なんて、そんな物を作って一体何をしようっていうのよ。
まさか、それを使って戦争根絶のために戦う……なんてワケ無いよね。
そもそもイスルギ重工は、どちらかといえば戦争をなくす事よりも、それを煽っている様な会社だし……


『彼女が狙われた理由……それに関しては、心当りが無い訳でもない』
「どういう事だギリアム?」
『恐らく向こうは、その少女が異世界からの転移者だという事実を突き止めている筈だ。それを踏まえた上で考えられる原因……それは今から約二百年以上も前に発表された論文に関係している可能性がある』
「随分と昔の話じゃな? して、ギリアム少佐、何故その論文とやらが彼女を連れ去る理由に繋がるのかね?」
『この論文は、今回の一連の転移事件を調べるうちに部下が偶然発見した物です。その論文に書かれた理論、それは因果律量子論と呼ばれる物……当時の学界に発表した人物は“ユウコ・コウヅキ”という名の物理学者でした』
「ユウコ・コウヅキだと? まさかその人物は……?」
『ああ、恐らくこの世界のミス香月だろう。その論文には、並行世界の存在や並列世界間の因果の相互的やり取りを媒介とする存在についての記述が示されていたんだ』


因果律量子理論……私にはそれが一体何を意味する物なのか、これっぽっちも理解出来ないでいた。
元々物理はあまり得意な方ではないし、そんな大昔に発表された論文であるにも拘らず、学生である私が知り得ないという事はそれほど有名ではない物なんだろう。
でも、ギリアム少佐やレーツェルさん達は、そんな私の事などお構いなしに話を続けて行く―――


『―――これは私の憶測でしかないが、イスルギ重工側も何らかの形でこの論文を知り得ていたに違いない。そして、その御剣 冥夜という少女が異世界からの転移者である事実。それらを統合し、因果の相互的やり取りを媒介する存在である可能性に気付いたんだろう』
「では、彼らは彼女を利用して数多の並行世界への扉を開こうと企んでいるのか?」
『それは何とも言えないな。だが、ただの人間にそんな力があるとは思えん。尤も私自身、転移を経験した事はあっても、私個人の力のみでそれを達成した訳ではないからな』
「システムXNや時流エンジン、オーバーゲートエンジンの様な物を用いない限りは不可能という事か……」
『ああ……そして、並列世界同士を隔てる次元の壁は、そう簡単に開けるものではない。たとえ開く事が出来たとしても、時空の捻じれに巻き込まれ、下手をすればそこから出る事すら叶わないのだからな』


確かにロアもそう言っていた。
同一世界間の空間転移は、転移座標周辺にそれ相応の空間が確保できていれば可能だけど、世界間を渡る転移の場合は難しいと……


「でも、あいつらがそれらを何とか出来る方法を持っていたらどうするんです? その可能性が高いからこそ、冥夜さんは攫われたんじゃないんですか?」
『否定できんな……何分様々な勢力と関わりを持っていた企業だ。空間転移装置に近い物を有している可能性は高いかも知れん』
「だったら、早く冥夜さんを助けに行かないと!」
「落ち着きたまえショウコ。今、ギリアム達が全力で捜査に当たってくれている。もう暫く辛抱するんだ」
「……はい」


レーツェルさんの言うとおりだ。
ここで焦ったとしても、今はまだ何もすることは出来ない。
正直私は、無力な自分が歯痒くて仕方が無かった。
何故あの時、私は彼女を一人にしてしまったのだろう。
原因の一端は私にもあるんだ。
だから事を焦って仕損じてはいけない。
そういう結論に至った私は、ただひたすら冥夜さんの無事を祈っていたのだった―――






《meiya side》



あれからどれだけの時間が経過したのかは解らない。
手荷物の殆どは没収され、私は先程の男達のリーダー格の者によってとある場所へと連れて来られていた。
そこは西洋風の応接室といった感じの部屋であり、中には他に二人の男が居る。
一人は軍服の様な物に身を包み、容姿は初老の男性といった感じだろうか?
そしてもう一人……この人物は、私が部屋へと入るなり、まるで獲物を狩る獣の様な目付きでこちらを睨んでいる。
恐らくは護衛か何かなのだろうが、明らかにこちらを威圧している様な様子だ。


「……ご苦労だった少尉。お前は外で待機していろ。話しが終わり次第、また声を掛ける」
「ハッ、それでは失礼します、中佐」


命令された男が退出した事を確認した中佐と呼ばれた男は、そのまま目線をこちらに向けると、何も言わずにただこちらを見つめている。
こちらの出方を窺っているのか? それとも何かほかに考えがあっての事か? 疑問は尽きないが、このままでは埒が明かん。
気付けば私は、先に口を開いていたのだった―――


「―――こんな所に連れて来て、一体私をどうするつもりだ? 悪いが、私には何の価値も無いぞ?」
「貴様に価値が無いのならば、こんな所に連れてきたりなどはしない」
「では、何のために私をここに連れて来た? それ相応の理由があるのならば、答えて頂きたいものだな」
「我々は以前より、とある目的の為に行動している。その目的達成のためには、貴様という存在が必要不可欠なのだ」
「その目的のために私を攫ったのか? だとすれば、それは無意味だな」
「それは、自分自身に何の価値も無いから、という事だからか?」
「そうだ。それに協力を求められたとしても、この様な手段を用いて来る輩に対して私は手を貸すつもりなど毛頭ない」
「なるほどな、貴様の言い分はよく解った。だが貴様の存在は、この世界のミリタリーバランスを崩せるだけの価値があるのだ。我々としても貴様をこのまま解放するつもりはない」
「何っ? 一体それはどういう意味だ……」
『その事に関しては、私から説明させて頂きますわ』


理由を問い質そうとした矢先、それはとある者の声によって遮られた。


『初めまして、先ずはこの様な所に御足労頂いて申し訳なかったと謝罪させて頂きますわね』


声の主、恐らく相手は女性だろう。
部屋中を見渡してみるが、該当する人物は見当たらない。
そして、男の背後にあったモニターに電源が入り、そこに音声のみを示す表示が映し出された。
恐らく相手は、姿を現わさずに外部からこの者達とのやり取りに参加しているのだろう。


「謝罪をするならば姿を見せてはどうだ? 声だけでは、そなたが本当に詫びを入れているのかなど信用できん……」
『あらあら、なかなか手厳しいですわね。ですけどお嬢さん、言葉には気をつけた方が宜しくてよ? ほら、何と言ったかしら……貴女を保護して下さっている御夫妻は』
「なっ!? そなた、彼らに一体何をした!? 事と次第によってはただでは済まさんぞ!」
『今はまだ何もしてませんわよ。でも、それは貴女の心掛け次第……とだけ言っておきましょう。御自分の立場を十分に理解される事ですわね』


なるほど、ジャーダ殿達御夫妻は人質という訳か。
これでは脅迫を受けているのと大差ない。
それ以前に、私を保護してくれた方々の事を知っている以上、私がどういった存在なのかを相手は知り得ている可能性も高いな。
ジャーダ殿達やショウコ達以外の人達と接点があった訳でも無く、何故外部に私の事が漏れていたのかが気になるところだが、それはこの際置いておくしかない。
今は相手の出方を確認し、その上で有効な手段を考えねばならないのだ。


「それで、そなた達の目的は何だ? 一体何故私をここへ連れて来た?」
『簡単な事です。我々の目的の為に貴女の持つ知識が欲しいだけ……欲を言えば、貴女の乗っていたロボットも欲しいところですが、この際それは除外する事にします。あまり欲張っても良い事はないですからね』
「私の持つ知識? この様な小娘の持つ知識が役に立つとは思えんが?」
『フフフ、まあ良いでしょう。それに関しては、後でゆっくりと聞かせて貰えば良いだけですから……さて、貴女は“因果律量子論”というものを御存じかしら?』


それは突拍子もない問いかけだった。
因果律量子論……詳しい事は知らないが、確か香月副司令が提唱する理論だったと記憶している。
それが何故、今この場に必要な問いなのか?
それに関して私は、まるで理解出来ないでいた。


『この理論はかつて、今から二百年以上前にこの世界のある科学者が提唱した物ですわ。その内容は、当時の学界では受け入れられる事は無く、今もなお大きな評価すら受けていません。ですが、この理論が正しかった事が近年明らかにされつつあります……それを証明する存在、貴女もその一人だということなのです』
「そなたの言っている意味が良く解らん。何故、私がそれを証明する存在となりうるのだ?」
『この理論は並行世界の存在、そしてそれらの様々な並行世界が何らかの事象によって接続された際、そこに存在する因果の相互的やり取りが行われる可能性がある事を示唆していました』


まさか、私がそれを証明する存在だとでも言いたいのか?
それ以前に、その様な荒唐無稽な話を信じろというのに無理がある。


『あら、どうやら貴女もこの話を馬鹿馬鹿しい物だと感じているようですわね? 良いでしょう、少し話題を変える事にしますわ……少し前の事になりますが、この世界に以前現れたモノとは異なる何かが出現しました。それは明らかにこちらの世界には存在し得ないモノ、その後もそれらは度々この世界に出現しています。そして、それとは逆にこの世界より消えてしまったモノもあるのです』
「何が現れたり消えたりしているのか知らぬが、それが一体何だというのだ?」


私は疑問を投げかけるが、相手はこちらの言葉など無視し、再び話を続けて行く―――


『―――では、何故その様な物が現れる事になったのか? それは異なる世界間の扉を開いた者が居るからだと私は考えていますの。そしてある時、一人の人間がこの世界へとやって来た……もう御理解頂けていますわね? 貴女は何故、この世界に現れたのかしら?』
「何故と言われても解らん。私がこの世界へやって来たのは、ただの偶然だ。来たいと思って来た訳ではない」
『なるほど、貴女は自分の意志に関係なく、巻き込まれる形となってこちらへ転移してきたという訳なのですね?』
「くどいぞ! 自分の意志で世界とやらが渡れるのならば、私は直ぐにでも元の世界へと帰っている!! 残念だが、私にそんな力は無い……」
『そうですか……では、もし私どもに貴女を元の世界に戻して差し上げる事が出来るかもしれない、と言ったらどうします? 尤もこれには、貴女の協力が必要になるのですが……』
「たとえ在ったとしても、ただで帰すという訳ではないのだろう? 悪いが、そなたの話しはどれもこれも信憑性に欠けるものばかりだ。しかも、人質まで捕っての話し合いなど、もはやそれは交渉とは呼べぬ」
『まあ、それでは私がただの悪者みたいじゃありませんか? そんな言われ方をしては、少々落ち込んでしまいますわね』
「この期に及んで、まだそのような事を言うか……」
『先程も申しましたけど、貴女も御自分の立場をもう少し理解した方が宜しくてよ? ですが、こちらもあまり酷い手段を執りたくは無いとだけ伝えておきましょう。時間はまだたっぷりとある訳ですし、もう暫くそこでゆっくりと考えて頂いて結構ですわ。では、一先ず私はこの辺で失礼させて頂きますわね。何分多忙な毎日を送っておりますので……それではロレンツォ中佐、後の事はお任せしますわね』
「お、おい! 待て!! 話はまだ……クッ、勝手な事を次から次へと……」


一先ずこれで、彼らが何のために私を拉致したのかが解った。
どういった経緯で私が異世界からの転移者である事実を突き止めたのかは解らぬが、この者達は私自身がそれを行ったと考えている様だ。
勘違いもいいところだが、それを説明したところで今の私には何も証明できるものを持ち合わせてはいない。
この場にロア殿やキサブロー殿が居れば話は変わったかも知れぬが、それでは逆に元の世界へ戻る方法が存在する事実を知られてしまう。
八方塞とはまさにこの事だ……現状でこの場を打開するには、何とかして逃げるより手がないだろうが、恐らくそれも無理だと言える。
その理由は、先程から一言も口を開かぬもう一人の男が原因だ。
中佐と呼ばれた男の護衛だと思っていたが、この者は私を逃がさないためにこの場に居るに違いない。
それが証拠に男は、一向に私から目を逸らそうとはしないのだ。
常に威圧し続け、妙な動きをすれば即座に取り押さえれるといった気配がひしひしと伝わってくる。
だが、相手の要求を呑もうにも、私自身にはその様な力があるとは思えない。
答える術も無い私は、そのまま黙りこむほか無かったのだった―――


「―――我々が、何故貴様を欲していたかがこれで解っただろう? 正直言って、私も彼女から話を持ち掛けられた際、その様な力を持つ人間が居るとは考えてはいなかった。だが、もしその話が本当で、我々が空間転移技術を有する事が出来るのならば、我等の悲願達成に重要な意味を成す事になるのだ」
「悲願達成だと? 一体そなた達は、何を望んでいるのだ?」
「我等の悲願、それはこの惑星の真の統一のみ……今現在の連邦政府を打倒し、ビアン総帥やマイヤー総司令の目指した世界を構築する事だ」
「度重なる異星人や謎の存在との戦いを終え、この世界はようやく平和を取り戻したと聞いた……何故、今の政府を打倒せねばならんのだ?」
「確かに今の世は、平和と呼べるのかも知れん……だが、現在の地球連邦政府を牛耳る者は、総帥や総司令の主張を己が欲望の為に上手く利用し、自分達に都合のいい様に利用しているのだ……その様な事は許されてはならん」
「そなたは、そんな事の為に転移技術を欲し、今の平和な世を壊そうとしているのか!?」
「壊すのではない。本来在るべき姿へと戻すのだ……今でこそ異星人の存在こそ公になっているが、かつて連邦政府の愚か者どもは、異星人達と戦う事を良しとせず、この星を売り飛ばそうとしていた……地球圏と人類の存続を図るためにな。そして、人々は今もなおその事実を知らされてはいない。現政府は、自分達のして来た過ちとも呼べる事実をひた隠しにしているのだよ」


その事実に対し、私は驚きを隠せなかった。
私が知っているのは、異星人との戦争が迫る中、DCと呼ばれる組織が人類統一や異星人に対抗しうる戦力を見出し、育てるために世界に戦いを挑んだという事のみ。
これらはジャーダ殿達に聞かされて知ったに過ぎないものだが、確かにこの様な事実を発表してしまえば要らぬ争いが起こるのは間違いないだろう。
だからと言って、平和を脅かして良い理由にはならない。


「確かにそなたの言うように、真実を隠している事は容認できるものではないかもしれぬ。だが、そう言った負い目があるからこそ、今の連邦政府は平和を築こうと努力しているのではないのか?」
「だが、真実を闇に葬り、民衆を欺いている事には変わりは無い。そして、再び異星人が現れた際、奴らは同じ事を繰り返さないとも限らん……それを阻止するためには、今の世界を変える必要がある」
「……私はこの世界の事を詳しくは知らぬ。だが、そなたの行おうとしている事は、そこで平和に暮らす人々を蔑ろにしているとしか思えん……現政権が如何なるものであったとしても、それに対し武力を以って接しては何の解決にもならぬ。何故、話しあいで解決しようとしないのだ? 武力を振りかざした上での交渉など、それはテロと何ら変わらぬではないか!」
「……これ以上、貴様と話していても無駄の様だ。我等の考えを理解しろとは言わん。だが、貴様の持つ力は利用させて貰う……話しは以上だ」
「クッ……」


そして私は、部屋から追い出されるように退室し、再び私をここに連れて来た男と共にその場を後にした。

聞かされて初めて知った事実、奴らの目的、正直言って全てを否定する事は出来なかったに近い。
真実をひた隠しにして来た政府の件は、彼らの言うとおり許される事ではないといえる。
しかし、だからと言って武力に訴えるだけでは、何の解決にもならないことも事実だ。
正当性を打ち出すのであれば、そう言った行為に出ずとも良い筈なのだが、恐らくはそれだけで解決し得ない所まで来ているのだろう。
だが、そのために関係の無い者達までもが巻き込まれてしまっては、結局のところ同じ事の繰り返しでしかないのだ。
今の平和な世界が続く事を願う者も大勢いるなか、それを壊そうとする行為を許す事は出来ない。
私が彼らに協力を拒むのは当然なのだが、今のままではそれを拒否し続けるのも難しいだろう。
それは、奴らの背後に居るであろう、あの声の主の存在だ。
一方的にこの場に連れて来られ、荒唐無稽な話を聞かされ、有無を言わさず従わせようとする行い。
声だけでは相手の表情も読み取れず、腹の探り合いを行う事も難しい状況だった。
恐らく、ショウコ達に出会う前の状況であったならば、喉から手が出る程の条件だったかも知れない。
尤も、素直に従ったかどうかは解らぬが、人は感情に左右されて道を誤る事もある故に何とも言えんが―――







「―――因果をやり取りできる存在、か……」


暫くして私は、独房と思われる場所へと連れて来られた。
そして一人になった私は、先程あの者が言っていた事を思い出していたのである。
果たして、本当にその様な者がこの世に存在しているのだろうか?
原因と結果、またはその関係を意味する言葉。
以前行った善悪の行為が、それに対応した結果となって現れるとする考えとも言われている。
それをやり取りできるという事は、すなわち様々な事象をコントロール出来る存在という事になるのだろう。
だが、そんな事が出来てしまえば、それはまさに神そのものといっても良い存在といえる。
残念だが、私はそのような者にはなり得ない。
やはりこういった哲学的な事は専門外だ。
せめてそれらを納得できるだけの何かを経験していれば話は変わっていたかも知れないが、それこそ無い物強請りに他ならない。
いや、待てよ……よくよく考えてみれば、何故私にはあの時の記憶があるのだ?
桜花作戦において死んだ筈の私、あの時私は一体何を考えていた?
もしあの時に考えていた事が原因となり、今の私が結果として現れていたのだとしたら、それは因果のやり取りを行った事になるのではないだろうか?
そうだとすれば、私はあの者の言うとおり、私は因果のやり取りを行った存在という事になってしまう。
記憶を引き継いでしまった事実、これは否定できないものであり、同じくあの世界での記憶を有するタケルや鑑、姉上もまた同様の存在である事になる。


「まさか、姉上が狙われた理由は……」


私がこの世界へと飛ばされる直前、シャドウミラーの兵士と思われる人物が発した言葉。
奴らもまた、先程の者の様に次元の扉を開く存在を求めていた可能性がある。
姉上と共に囚われた理由、もしそれが因果をやり取りできる者だったとすれば、確かに辻褄が合う。
私達は別世界の扉を開き、そこに存在する自分達の記憶を引き継いだという事なのであれば、確かに我らにはそう言った力があるという事の裏付けになるだろう。
あの公園で頭に浮かんできた記憶、ひょっとすればあれもまた別世界における私の記憶だったのかも知れない。


「クッ……!」


複雑な物が頭の中で絡み合い、完全に私は混乱してしまっている。
そんな事はあり得ないという考えと、起きてしまっている事象に対して気持ちの整理が追い付かない状況だ。
誰かに相談したいところだが、今の現状でそんな事を出来る相手などいる筈も無い。
自問自答を繰り返すしかなく、そしてパニックになり掛けていた私にこれ以上の結論を追い求める事は不可能だった。
そして落ち着きを取り戻そうとした矢先、再びあの頭痛が襲って来たのである―――


「―――うっ、こんな時に……今度は一体何だというのだ!?」


意識が遠退きそうになるほどの痛みと共に、視界が徐々に暗転し始めて行く。
再び私の脳裏に移る光景、そこは見慣れた場所であり、良く見知った人達が存在していた。
それは、平和な世界で私が仲間達と共に勉学に励む姿だったのである―――









あとがき


第69話です。


今回はあえて何も書かないでおきます。
クロガネ隊の活躍を楽しみにされていた皆様、彼らの活躍は次回に持ち越しとなりましたのでお詫びさせて頂きます。
それでは次回を楽しみにお待ち下さい。


前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.036022901535034