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No.293の一覧
[0] 機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/08/31 11:53)
[1] Re:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/08/31 11:54)
[2] Re[2]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/08/31 11:54)
[3] Re[3]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/09/01 12:00)
[4] Re[4]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/09/01 12:03)
[5] Re[5]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/09/01 17:00)
[6] Re[6]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/10/23 19:22)
[7] Re[7]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/09/03 17:58)
[8] Re[8]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/09/03 17:59)
[9] Re[9]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/09/04 21:57)
[10] Re[10]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/09/04 22:17)
[11] Re[11]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/09/05 22:35)
[12] Re[12]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/09/06 23:36)
[13] Re[13]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/09/14 21:34)
[14] Re[14]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/10/24 15:15)
[15] Re[15]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/10/14 20:14)
[16] Re[16]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/10/24 19:44)
[17] Re[17]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~[MAD](2005/10/26 19:20)
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[293] Re[15]:機動戦艦ナデシコ~願わくば・・・~
Name: MAD 前を表示する / 次を表示する
Date: 2005/10/14 20:14
第十五話 アキトの災難


格納庫


慌ただしく動き回る整備員を余所に、アキトは格納庫の隅に居た

「此処に居ましたか。捜しましたよ、テンカワさん」

「えっ!あっ、プロスさんですか。何か用ですか?」

アキトは突然話しかけられ戸惑いつつも、相手がプロスだとわかるとごく普通に聞き返した

「それがですねー、どんな理由があろうと勝手に我が社の最新鋭機であるエステバリスを動かした訳ですから・・・」

「罰を受けろって言うんですか?此処は戦艦だから・・・」

「いえいえ、違いますよ。
実は艦長がその事で話があると仰りまして・・・あなたをブリッジに連れて来いという事になりまして・・・はい」

アキトが思わぬことを口にした事にハンカチで汗を拭く真似をするプロス

「そうっすか・・・それはそうとユリカが艦長って本当ですか?」

「ええそうですよ。決して冗談ではございませんよ。事実無根で彼女がこの戦艦、ナデシコの艦長さんです」

そう言い切るプロスを見て大袈裟にため息をつくアキト
そこに黒いエステが格納庫に入ってきた。それを見たアキトが

「今すぐ行かなくちゃならないんですか?」

「ええ、出来ればそうして欲しいんですが・・・何か用事でも?」

「はい。あれのパイロットに助けて貰ったお礼を言いたくて・・・」

そう言って自分が乗っていたエステを見上げるアキト。そのエステにはいたる所に凹みがあったり傷があったりしていた

「それならば後からでもいいでしょう。後であの方もブリッジにきますから」

そう言ってアキトを促してブリッジへと先導するプロス。アキトは格納庫を出る前に振り返って後ろを見た。その視線の先には整備員に先導されてハンガーに収まろうとする黒いエステがいた


ブリッジ


ブリッジの入り口近くでユリカは今か今かとアキトの到着を待っていた

「ユリカァ・・・あのアキトって人、誰なのさ?」

ジュンの台詞。その台詞を聞き、ミナトとメグミ、それに如何いう訳かゴートも興味津々といった感じで聞き耳を立てている

「アキトはね、私の王子様なの!!」

「「「王子様~~~~!?」」」

ユリカの予想外の発言に声に出すジュンとミナトとメグミ。因みに何故かゴートは顔を朱色に染めていた

「うんそうなの。ユリカが困ってる時にいつも助けてくれる私の王子様!!」

ユリカがそう言うと突然開いたブリッジの扉。そこにはプロスとその後ろにいるアキトの姿が

「あ~~!アキトアキト~~!!」

突然アキトに抱きつくユリカ

「うわ!な、何すんだよ、お前!」

「相変わらず照れ屋だねぇ~、嬉しいくせに~。なんたってアキトは私がだ~い好きだもんね~!!」

「な、はぁぁ!?何言ってんだ、おい!誤解を招く様な事を言うなよ!」

二人の漫才(?)を見て呆然とするブリッジクルー。そんな中で一人だけショウが小刻みに肩を揺らしながら笑いを堪えていた


格納庫


アキト達が出て行った後、黒のエステがハンガーに収まり、コックピットを開いた

「待ってろよ~!直ぐに降ろしてやるからな~!」

ウリバタケが叫ぶ。しかしコックピットの中から出てきたアキラは

「いや、いい。このまま降りる」

ウリバタケがアキラの意図に気付いて止めるよりも早く、アキラはエステから飛び降りた。それを見て周りから歓声が上がる

「整備班班長は誰だ?」

歓声に応えず、取り合えず周りに尋ねるアキラ。それを聞きつけたウリバタケがアキラの前に出てくる

「俺が整備班班長だが、何か用か?」

アキラの黒い制服に黒いバイザーという姿に物怖じせずアキラに問う

「IFSの反応をもっと上げて欲しい。エステが俺の反応についてこれないようだ。それだけだ」

そう言って格納庫を出て行くアキラ。そんなアキラの態度を見て整備班の一人が

「何だ、あいつは?なにが『それだけだ』だ
もっと愛想ってのがないのかねぇ。それに黒尽くめの服装なんかしやがって、カッコイイつもりか?」

その言葉を聴き複数の整備員が愚痴をたれる。そんな中、ウリバタケはアキラの機体を見ていた

(傷が付いてないだと?被弾してないっつうのか?それにエステが反応しきれないだと?これでもネルガルの最新型のはずだぜ。そんなことがありえるのか?)

最後にやる事が増えたと呟きながら頭をガシガシと掻くのであった


ブリッジ


「アキトは私が大大だ~~~い好きぃ~!!」

「恥ずかしいからもう止めろって!!」

まだ二人のまんざい(?)は続いていた

「なんだか先行き不安です」

「そぉ?私は楽しめそうだからいいけど」

「ねえ、ヒスイ」

「なにラピス?」

「アキラはまだなの?」

「さぁ、私には分からないけど・・・」

「自分が呼びに行きましょうか?」

「いえ、いいですよショウさん。そのうち来ると思いますし・・・」

アキトとユリカの漫才(?)を聞き流しながらお喋りするメグミ外4名

「ほーんと、馬鹿ばっか」

当然の如く、ルリの台詞だ

「アキトは私が・・・」

「いい加減にしろ~!!」

「ユリカァ~~・・・」

「貴方たち、静かにしなさい!!」

「俺に台詞を~~~!!!」

若干オカマと暑苦しいのが混じったがナデシコの新たな歴史が少しずつ、少しずつ刻まれていく


あとがき


あはははは、あ~っはっはっはっは!!
壊れ気味のMADです

初めてジュン単独の台詞が出て来ました。おめでとうジュン!でも正直キーボードを打ってる途中までジュンのこと、忘れてました。(笑)
次回はとうとうアキトとアキラの火星以来の顔合わせ!因みにムネタケの叛乱はまだです。ごめんなさい!
では、また次回で会いましょう


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