第二話 二人のアキト?
地下シェルター入り口
「はい、はい、それではお願いします。許可は取りましたんで、入っていいですよ。では、自分はこれで!」
そういって、ジープで走り去る軍人。ところで許可って何の許可だろう?
そしてアキトは、
「あそこまでやってくれたんだ・・・行かない訳にはいかんよなあ・」
そう言って地下へと入り、地上と地下とを繋ぐ通路を閉じた
地下シェルター
ぐうぅぅぅ~
栗色の髪をしたかわいらしい子が、これまたかわいらしくお腹を鳴らせた。
「アイ、すぐにまた家へ帰れるからもう少し我慢してね・・」
そう言ったのは二十代半ばの美しい女性だ。どうやらこの子の母親らしい
だがアイと呼ばれた子は
「でも、お腹減ったよう・・ママ、なにか無いのぉ・・」
駄々をこねる
アイが駄々をこねているとき
ズズゥゥゥン
といって、地下シェルターが揺れた
地下シェルター隔壁ドア前
「地上班、地上班、応答してくれ!地上班!?」
地下シェルターが揺れ、何があったのかを地上の部隊に聞こうとする軍人。だが、地上の部隊が応答しないことに途惑いだす
「もう駄目なんじゃねえの~。地下がこの有様なんだ、もうどうし様もねえっしょ。違うか?若造」
と、やや酔い気味の老人が軍人に言う。そしてお酒の栓を開けその喉にお酒を走らせる。そのお酒を飲み終わるのと同時に
「お~い、ここ、開けてくれないか?一応許可は取ってるんだが・・」
アキトの声だ。その声に軍人が反応する
「あ、はい。連絡は着ております。地上の者からは真っ黒な方と連絡が入っておりますが・・」
「真っ黒って・・まあ、否定はできんが・・」
そう呟くアキト。そして、
「そうだ、だから早い所開けてくれないか?」
アキトがそう言うと、隔壁が少しずつ開く。そして開ききる前にアキトはシェルターへ入った
地下シェルター
「はい、これをあげる」
そう言ってさっきの栗色の髪の子、アイにみかんを渡したのは、過去のアキトである(面倒なんで、少しの間、未来アキトが黒アキト、過去アキトがそのままアキトとします)
「お兄ちゃん、ありがとう。わたしね、アイっていうの」
「そっか、君の名前、アイっていうんだ。よろしくね、アイちゃん」
その光景を見ていた一人の男がいた
「なっ!?アイちゃん!?しかもあれは昔の俺!?ということはここはあの時と同じシェルターだっていうのか!?」
そう、黒アキトである。彼の周りの人々はそう叫ぶ黒アキトに冷たい視線を向ける
彼がそのまま見ているとアキトが驚き慌て、それを聞いたアイの母親がくすくすと笑っている。どうやらあの台詞を言われたようだ
そのとき、
シェルターの天井の隙間からから一機の黄色い無人兵器が、後にバッタと名づけられる兵器が降りてきた
「うわあぁぁー!!!」
「イヤァァァー!!!」
叫び逃げ惑う一般人たち、それを守るためにバッタに向かって銃を乱射する軍人たち。どうやら新兵のようだ
「民間人を守れー!!」
そう言って銃を撃つが一向に止まる気配がない
そんな軍人を見かねてアキトが、
「俺が奴を止めます!その隙に・・」
そう言ってジープに乗ろうとする。そこに、
ガァン、ガァン、ガァンン!!
三発の銃声、そして動きを止めるバッタ
「え?」
アキトが間抜けな声を上げながら後ろを振り向く。そこに居たのは硝煙を銃口から出している銃を持つ真っ黒のマントを全身に羽織、顔にはこれもまた黒いバイザーをつけている怪しい男(アキト談)こと、黒アキトが居た
あとがき
ここまで話を作るだけで頭が痛くなる、
そんなMADです
黒アキトがやっちゃいました(笑)
アキトの活躍するシーンを奪っちゃいましたね
次もできるだけ早く更新するつもりでいますので見放さないで下さい
でもやっぱり変な文章・・・
では、次回も会いましょう