第三話 火星のシェルターにさようなら
地下シェルター
「そこの老人!隔壁を開くな!逃げるなら向こうの通路から逃げろ!」
そう言って潰れたバッタの向こう側の通路を指差す黒アキト。言われて隔壁を開けようとした酔っ払った老人と軍人の動きが止まる。が、すぐに反論しだした
「馬鹿言ってんじゃねぇ!その機械はそっち側から落ちてきたんだぞ!?わし等に死ねってーのかい?」
そう言ってまた開けようとする。他の人も同じ気持ちなのだろう。黒アキトを非難の目で睨む
そのとき、隔壁が爆発した
隔壁の向こう側にいたバッタどもがミサイルを撃ったのだ
隔壁の近くに居た人たちは爆風で吹き飛び、多くの人間が隔壁の破片などが体に突き刺さり、潰され、本当に元人間か疑うほどにぐちゃぐちゃになっている者も居た
まさに惨劇と呼ぶに相応しい光景・・
「だから言ったのに・・馬鹿どもが!」
そう言葉を吐き、隔壁に限りなく近かったものたちの死体を見て罵倒する。そして黒アキトは動き出す。前回救えなかった親子を救うために
その頃アキトは、
「何でだよ・・なんで、こんなことに・・」
そう呟いてアイ親子に近寄る。アイの母親は爆風で吹き飛んだ際に頭を強く打ったのか気絶している。アイも母親の腕の中で気絶している。しかし今のアキトにそれを確認できるほどの冷静さが無い。
「う、ああぁ、ああううぅ・・・」
生き残った人も今は黒アキトの言うとおりに逃げている。だが、アキトは動かない。ひたすら嘆いていた。確かに恐怖は感じる。が、それ以上に目の前の親子を救えなかった事に苛立ちともいえ、悲しみともいえ、無力感ともいえる不思議な感覚に体を支配されていた
そこに、
「邪魔だ、どけ!」
黒アキトがやってきた
そして、過去の自分を突き飛ばし、
「まだ生きている。そこのお前、さっさと逃げるぞ!」
アイ親子の生死を確認し、抱え、アキトに言う。それを聞いたアキトは安堵したがその時今まで見えてなかった周りの状況を見て再び、
「うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!」
見てしまった、自分の周りに在る死体と迫りつつある大量の、
バッタバッタバッタバッタバッタ無人兵器バッタバッタバッタバッタバッタ無人兵器無人兵器バッタバッタ無人兵器バッタ無人兵器バッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタ無人兵器無人兵器無人兵器無人兵器無人兵器無人兵器バッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタ無人兵器無人兵器バッタ無人兵器無人兵器無人兵器無人兵器無人兵器無人兵器無人兵器無人兵器無人兵器無人兵器無人兵器無人兵器無人兵器無人兵器無人兵器バッタバッタバッタバッタ死体無人兵器バッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタ無人兵器死体無人兵器無人兵器無人兵器死体バッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタバッタ・・・・・・・・・・黄色い悪魔・・・・・・・・・・
「うあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああうううぅああ・・・ぁああぁぁ・・」
叫びと同時に広がるジャンプフィールド。それは黒アキトたちも包んでいく。もう止まらない
「ランダムジャンプ!?くそ、今度はどこへ・・・」
死体とバッタたちが見守る中、彼ら四人はボソンジャンプした
どこへ行くかも分からない、ランダムジャンプで・・・
あとがき
明日から学校、宿題も終わってない・・・
そんなMADは高校生です
自分なりに精一杯書かせて貰ってますが、脱字、誤字などがありましたら申してください。できる限り早く書き直します。
さて、分かりにくくてつまらん文章でしょうが、頑張りますので。
では、また今度お会いしましょう