<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

ナデシコSS投稿掲示板


[広告]


No.297の一覧
[0] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2006/01/03 00:23)
[1] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2005/12/27 12:43)
[2] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2005/12/27 12:20)
[3] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2006/01/03 00:31)
[4] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2005/12/26 14:54)
[5] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2005/12/27 23:39)
[6] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2005/12/29 00:51)
[7] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2005/12/30 23:55)
[8] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2006/01/04 04:21)
[9] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2006/01/03 04:00)
[10] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2006/01/07 22:17)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[297] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~
Name: マドロック 前を表示する
Date: 2006/01/07 22:17
─ナデシコ アキト自室─
そこでは薄桃の髪の少女と茶髪の青年が居た。
青年は少女の話を聞いて居る。
少女の話を聞いて困惑の表情を浮かべている青年,青年の名をテンカワ・アキトと云う。

「それって,本当か?」
アキトの疑問にラピスは首を縦に振り
「態々見殺しにすることもないだろう,って」
と,答える。
「そうか・・・じゃあ今の状況もそれの?」
「そのはず」

ナデシコは現在,次の目的地サツキミドリ2号と連絡が取れないで居た。
何の前兆も無しに通信が途切れたのである。
まぁ,黒衣の男のせいなのだが,ナデシコクルーは当然の如く知らない。
なので現在,ナデシコはサツキミドリ2号に向けて全速力で向かっている。
もうそろそろ戦闘待機が云いわたされるだろう。

「じゃあラピス,食堂に行くか」
アキトの言葉にラピスは何度か首を横に振り
「・・・人が(一杯)居るところ,キライ」
と云う。

ラピスは人混みを好きではなかった。
自分が人と違う容姿をしているのを気にしているのだろう,人の視線を気にするようになった。
だから,人が混み合うところは好きになれないのだろう。

「・・今は昼食には遅い時間だから,昼時ほど人が居ないから大丈夫だと思うぞ?」
少し考えアキトが云う。
「・・・本当?」
「本当。それに今の時間帯ならルリちゃんも居るだろうし」
ルリもラピスほどでもないが,人混みがキライなので今のような時間に食事を摂っている。
まぁ,ブリッジの仕事の影響も有るのだろうが・・・・。
「・・・解った」
ラピスが不承不承ながらも頷いた。
ルリが居ると云うことで安心したのだろう。

同じ身の上と云う事もあり,ラピスとルリはすぐに仲が良くなった。
恐らくナデシコ内ではアキトを除けば一番ラピスと仲が良いのはルリだろう。

─食堂─
食堂にはアキトの予想以上に人が居なかった。
(これは,ルリちゃんも居ないかな?)と思い,焦りながら周りを見る。
ラピスが愚図ると機嫌を直すのが結構大変らしい。

(・・・・居た)
と,アキトの視線が止まる。
そこにはイツキとしゃべりながらチキンライスを食べている蒼銀の髪の少女,ルリが居た。
(二人って仲良かったかな?)と疑問を持つアキト。
まぁ,それはさて置きルリが居るのは事実である。

「良かったなラピス,ルリちゃん居たぞ」
「・・・ウン」
と云い二人はルリの元に向かう。

この後4人は戦闘待機が言い渡されるまで雑談を楽しんでいた。
会話中イツキとルリの間がぎこちなかったがそんなことは些細なことである。

─ブリッジ─
そこは丁度ミーティング
ルリが食堂で食事を摂っていたのはオモイカネが居れば,あまり支障がないので
ミナトとユリカに,今の内に食事を摂って来た方が良い,と云われたからである。
まぁ,アキトと一緒に食べられると解っていたらユリカも一緒に行っただろうが。(行けるかどうかはさておき)
因みにラピスはオペレーターと云っても見習いなので,正式にシフトには組み込まれていない。

「メグちゃん大丈夫?」
ミナトがメグミを気遣う。
「・・大丈夫です」
と云うが,言葉とは裏腹に顔色は良くない。
サツキミドリ2号の通信士と話していたのでその分ショックが大きかったのだろう。

少し間を置き
「・・・昨日まで話してたのに,元気に話していたのに・・」
と呟く。
「大丈夫よ,メグちゃん。通信機器が故障しただけなのかもしれないし・・元気出して!」
「そう・・ですよね。また呼びかけてみますね」
ミナトの言葉に少し元気が出るメグミ。
「うん♪」
メグミの顔色はまだ悪いが,先ほどより元気があるので安心するミナト。

─ハンガー─
そこでは,ルリ,ラピスと別れたアキト,イツキが話していた。
ヤマダはもうそろそろ来るだろう。
出撃は出来ないが・・(現在0G専フレームはイツキの分しかないので,ヤマダは出撃できない。因みにアキト機は換装なしで,宇宙,地球,どこでも行けます)

「そう云えばイツキちゃん」
ふと,アキトがイツキに話しかける。
「はい?」
「イツキちゃんとてルリちゃんって仲良かったんだね?」
と,先ほどの疑問を口にするアキト。

そう,ルリとイツキとの初対面は良い雰囲気,とはお世辞には云えなかった。
アキトの記憶では何か,牽制し合っていた節が有った。
まぁ,解っていないのはアキトとラピス位であるが・・・。

「そう・・ですね。仲は良いと思いますよ」
と,アキトの疑問に最高の笑顔で答えるイツキ。只,眼が笑っていなかった事を除けば・・・。
「そ,そうなんだ」
イツキの笑顔に得体の知れない物を感じ,少し引き気味のアキト。
すると

─ビー!ビー

と,音と共に

【現在,サツキミドリ2号は木星蜥蜴に襲撃されている模様。パイロット各員はエステバリスに登場して下さい!!】

放送が流れる。

「な!?」「!」

その報告に驚愕するイツキと少し驚いた風のアキト。

(やっぱり後の処理は俺達か・・・)
と,黒衣の男に対する不満を漏らしながら機体に搭乗するアキト。
イツキは少し呆然としていたが,すぐに機体に搭乗する。
するとウィンドウが開き

【エステバリス隊の皆さん,出撃して下さい!】

ユリカの命令が下る。

「テンカワ・アキト,出る!」
「イツキ・カザマ出ます!」
漆黒,純白のエステバリスが,カタパルトから飛び出す。
二機はコロニーの方角に機体を向け,バーニアを噴かしコロニーへ向かう。

─サツキミドリ2号付近 宙域─
そこには所々爆発しているコロニーとその周りを飛び回っているバッタ,ジョロの姿があった。幸いカトンボ級の姿はない。

(・・バッタやジョロだけでコロニーを落とす火力は無いはずだ・・・コロニーの動力源をやられたのか?)
と思いつつコロニーを見る。
所々破損しているのでよく分からないが,脱出ポットは全部無くなっている。
(どうやら,ラピスの話通り云ったようだ・・)

ラピスの話していた事とは,ハッキングし木星蜥蜴が襲撃する前にコロニーの人々を避難させよう,と云う物である。
もちろん,ハッキングしたのはラピスやアキトではない。

「イツキちゃん,どうやらコロニー人達は脱出したみたいだ!」
「本当ですか!?」
と信じられない,という風に聞き返すイツキ。
当然だ,普通なら全員死んで居てもおかしくはないのだから。

「あぁ!取りあえずバッタ達を撃破しよう。生存者が居たとしてもこれではどうしようもない!」
「了解しました!」

その声と共にアキトはPDFナックルを放ち,バッタ,ジョロを撃破していく。幾ら数が居てもこれは防げない。
イツキはライフルとナイフを巧く使いながら撃破していく。ナデシコにスカウトされただけ有って動きに無駄がない。
アキトとイツキは連携を取り,取り付かれないようにしながらバッタ,ジョロを撃破していく。

順調に撃破して来たがバッタ,ジョロの数は遠目から見るとそんなに変わりはない。
これじゃ,焼け石に水だな,とアキトは右前腕部にPDFを纏う。
いつもよりも長く集中する。
「イツキちゃん!離れろ!」
「!」
アキトの声に素直に反応しその場を離れるイツキ機。

「行け!」
と,アキトの掛け声と共にPDFナックルが敵に向かっていく。
接触の寸前PDFが拡張。刹那,爆発。
先ほどより広範囲且つ大量に撃破していく。

その後,ナデシコが到着し,バッタ,ジョロの掃討は完了した。

─ハンガー─
「どうも初めまして~!新人パイロットのアマノ・ヒカルでーす!」
「「「「「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」」」」」
整備班が叫ぶ。

「あたいはスバル・リョーコ!同じくパイロットだよろしくな!」
「「「「「「来たあぁぁぁぁぁぁぁ!」」」」」」
整備班が叫ぶ。

「マキ・イズミ。上に同じ,同上。思いやることそれは同情。ククク・・・」
「「「「「よっしゃあぁぁぁぁぁぁ?」」」」」」
整備班が叫・・・・ぶ?

「あっちは大盛り上がりですねぇ」
「そうだね」
(ちょっと下がった気もしたけど・・・)
アキトとイツキは着艦後,騒ぎを遠くから見ている。
「イツキちゃんは行かなくて良いのかい?」
「えぇ,あんまり人だかりって好きじゃないです」
まぁ,嫌いなわけでもないですけどねと,加えるイツキ。

その後話すことも無くぼーっとしている二人に,パイロットの三人が近づいてくる。

「よぉ,お前等パイロットだろ?さっき云った通りパイロットのスバル・リョーコだ。よろしくな」
「アノマ・ヒカルで~す。どうぞよろしく!」
「マキ・イズミ以下同文」

「ぁ,ああ。テンカワ・アキトです,よろしく」
「えぇっと,イツキ・カザマです。どうぞよろしくお願いします」
と,三人の勢いに飲まれながらも答える二人。
「所でよぉ「ちょおっと待ったぁ!」なんだぁ?」
リョーコが話を変えようとしたところで奴が現れた。

「お前,誰だ?」
「俺かぁ!?俺はダイゴウジ・ガイ!このナデシコのエースパ「おぉい!ヤマダァ!」ッチ!何だウリバタケ!?大体俺はダイゴウジ・ガイだといつもいつも!」
「んなことはどうでも良いんだよ!お前用にエステを調整しなきゃならねえんだから早くこっち来い!」
「チィ!そう言うことならしょうがない!良いか!?俺はダイゴウジ・ガイ覚えておけ!」
と,ヤマダは疾風の如く現れ,疾風の如く消えていった・・・。
(※ヤマダの0G専フレームはリョーコ達が持ってきました)

「何なの~?あの人」
「き,気にしないで頂けると有りがたいです」
「い,一応ナデシコのパイロットのヤマダ・ジロウって云うんだ」
「ん?ダイゴウジ何たらって云ってなかったか?」
「魂の名前,らしいです・・」
「なんだそりゃぁ?」
「魂の名前,魂の名前・・・。ダメ,思いつかないわ・・」
その言葉を最後に会話が無くなる五人。

「そ,そうだ!」
「「「?」」」
「どうしたの,リョーコちゃん?」
「あの,黒いエステ乗ってたのは誰だ!?あの,ヤマダって事は無いだろうし・・・」
「あぁ,一応俺だけど,どうかした?」
との答えに

「どうかした?じゃねえよ!あの戦い見てはい,そうですか。で済ませられるかよ!!それにPDFSystem使えるんだろ!?オレ使えなかったんだ!!だから試合しようぜ!試合!」
興奮した面持ちで云うリョーコ。
自分より強い者と戦いた云う者あまり居ないが,リョーコはそのカテゴリーには入らないらしい。
まぁ,ヤマダはヤマダで別である。

実際アキトの実力は,同僚のイツキ・カザマ達に云わせると「連合のエースパイロットなんて眼じゃないですよ!」との事らしい。
まぁ,贔屓目は有るだろうがそれを抜きにしても凄いらしい。

「あ,あぁ。まぁ,機会が有ったら・・ね」
「絶対だぞぉ!約束だかんな!」

リョーコはアキトの答えに満足したのか意気揚々と整備班の所に向かった。ヒカルとイズミもその後に付いて行く。

「おもてになりますね,アキトさん」
「勘弁してよ。イツキちゃん・・・」
アキトはこれからの事を思ったからか,イツキに嫌みを言われたからなのか,疲れた顔をしていた。

─ブリッジ─
アキトは戦闘報告をしにブリッジに来たが,そこにはルリとラピスしか居なかった。

「あれ?ルリちゃん他のみんなは?」
「ぁ,アキトさん。お疲れ様です」
「オツカレサマ。みんな,食堂に行った」
「参ったなぁ。ユリカに戦闘報告しなきゃならないのに」
「大丈夫だと思いますよ。艦長そう云うの気にして成さそうですし」
「コクコク」
「まぁそうなんだけどね」

「それにしても,アキトさん」
ルリが話を振る。

「うん?」
「イツキさんじゃないですけど。本当におもてに成りますね」
「ウン。アキトはスケコマシ」
「・・・」
ルリは素晴らしい笑顔で,ラピスは少し怒った風に,痛いところを突く。
アキトは固まっている。

「ち,違うよ。きっとアレは純粋にパイロットとしてだよ」
「そうでしょうか?」
「そうだよ」
「ホントウ?」
「本当,本当!」

「まぁ,今回は信じましょうか。ね,ラピス」
「ウン」
「信じてもらえて嬉しいよ・・・」
と表情では顔が引きつっていながらも,ルリとラピスの仲の良さに心が温かくなる。
(・・・・絶対に護ってみせる)
この選択が間違っていなかった事への嬉しさを覚えると同時に,決意を新たにするアキト。

三人の雑談はブリッジクルーが来るまで続いた。


こうして歴史を変える小さな一つの戦いは終わりを告げる・・・。
だが戦いはまだ,始まったばかり・・・・。


─後書き─
前回の投稿で云うの忘れました,あけましておめでとうございます!
今後とも宜しくお願いします。
因みに,メグミイベントはないです。
サツキミドリ2号の人達は全員脱出しているので・・・。

PS,あつきさん指摘ありがとう御座いました。


前を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.020977973937988