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No.297の一覧
[0] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2006/01/03 00:23)
[1] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2005/12/27 12:43)
[2] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2005/12/27 12:20)
[3] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2006/01/03 00:31)
[4] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2005/12/26 14:54)
[5] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2005/12/27 23:39)
[6] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2005/12/29 00:51)
[7] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2005/12/30 23:55)
[8] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2006/01/04 04:21)
[9] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2006/01/03 04:00)
[10] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~[マドロック](2006/01/07 22:17)
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[297] 機動戦艦ナデシコ~PROMISE~
Name: マドロック 前を表示する / 次を表示する
Date: 2006/01/03 00:31
―ネルガル 支部長室―
そこには予想内そして予想外の人物が青年を待っていた。
廊下,支部長室の間で固まっている青年,名をテンカワ・アキトと云う。

そこには,大関スケコマシ,アカツキ・ナガレ。ネルガルシークレットサービス長,プロスペクター。そして,会長秘書エリナ・キンジョウ・ウォンが居た。
※アカツキだけ,紹介の仕方が違うのは仕様である。

数秒経った頃だろうか?ロン毛の男アカツキ・ナガレが
「どうかしたのかい?」
と,聞いてきた。
「い,いえ,支部長室に喚ばれたので,てっきり支部長が私に用が有ると思って来たら,支部長が居ないもですから・・・」
アキトは,内心少し動揺しながら扉を閉め室内に入っていった。

(さて,多少怪しまれているだろうし,注意しないとな・・・。)
と,考えつつ
「ところであなた方は?」
聞かないとまずいので,知っているが一応聞いておく。
すると
「あぁ,申し遅れました私プロスペクターと申します。まぁ所謂,人選ですかな?をしています」
「プロスペクター?」
「はい」
「失礼ですが,本名?じゃないですよね?」
「えぇ,まぁ。ニックネームだと考えて頂ければ」
そういうとプロスは営業スマイルを浮かべていた。

「はぁ・・知っているとは思いますが,私はテンカワ・アキトです。テストパイロットをしています」
「後ろのお二人は?」
「僕はアカツキ・ナガレ「私はエリナ・キンジョウ・ウォン,会長秘書をしているわ」さ・・・」
と,エリナが間髪入れずに自己紹介してきた。
「はぁ,会長秘書さんですか・・・・・,すると,そこにいる人,アカツキ・ナガレさんでしたか?はネルガルの会長さんですか?」
「っ」「ほぅ」「・・・っ」
アキトの問いに三人は三者三様の驚きを浮かべていた。
エリナはそのまま,驚いていた。アカツキは大した物だ,という風な驚きである,プロスもアカツキと同じように見えるが,少し違うようだった。

「な,何で解るのかしら?」
と,動揺を隠しながら聞いてくる。
まぁ,声からして,バレバレで有るが・・・・
「えぇっと,会長秘書さんが一緒にいると云う事はそう云うことではないのかなぁ,と思っただけですが・・」
(す,少しみすったかもしれない・・・しかし,そこで肯定するのはどうかと思うぞ)
と,アキトもアキトで少し焦っていた。

「ハハハ,テンカワ君ご名答僕はネルガル会長さ,よろしく頼むよ。ククク・・・」
どうもエリナの反応がツボにはまったらしく,アカツキは笑いを噛みしめながら自己紹介をしてくる。
「はぁ,こちらこそよろしくお願いします・・・」

「それで,私にどのような用があるのでしょうか?」
アカツキの笑いが収まったのを見計らって,アキトは会話を進めようと促す。
「うんまぁ,それなんだけどね,君にはあるプロジェクトに参加して貰いたいんだよ」
「プロジェクト?」
「そう,噂で聞いたことが有るだろう?」
「えぇと確か火星に残してきたネルガルの貴重資料や研究員などを回収する,と,云う物だった気がします・・・」
「あとは,その戦艦が変形するとか,しないとか・・・」
「いえいえ,変形はしませんよ。前者は正解ですがね」
と,,プロスがアカツキの後を引き継ぐ。
「それで,テストパイロットの私に何をしろと?」
「あなたには,機動兵器部隊の隊長をやって貰うわ!」
「はぁ,隊長ですか・・・・ん?・・隊長!?」
アキトもまさか隊長を任されるとは思わなかったので,盛大に驚く。

「まぁ,当然でしょう,あなたは状況判断,パイロットとしての腕前,どれをとっても一流ですから」
「はぁですが・・・・」
(まぁ,一応渋っておくか・・即決即断なんて疑われるし・・・)
「お給料これだけ出しますがどうでしょう?」
と,プロスが向ける電卓には信じられない額が有った。
「いぃ!?マジですか!?」
「はい,それにこんな物も着いてきます」
プロスが,やはり営業スマイルを浮かべながら,書類を見せた。

暫くアキトは書類を見ていたが。
「専用機・・・ですか?」
「えぇ,あなたが提案したPDFSystem,残念ながら使いこなせる者は少数ですが,なたはその中でも,一番使いこなしています」
「だから,専用機ですか?」
「えぇ,やはり,エースには専用機を,と云うのが定説でしょう?」
と,営業スマイルを浮かべている。その笑みの裏に有るのかは読み取れない。恐らくエステバリスの実用性,序でにPDFSystemがどのような物か,実戦で確かめてみたいのだろう。

「解りました,引き受けます・・・」
「おぉ,そうですか,ではこれにサインを」
このあと,重要事項,伝達事項などを数個アキトに伝えて三人は退室していった。

そこには,数年前・・・そう,空港で黒衣の男,イケシ・カイトに着いていった刻の,決意の表情を浮かべたアキトだけが,支部長室に残っていた・・・・。

そして・・・・

―ネルガルの一室―
「スキャパレリプロジェクト?」
「そう,我が社でも軍属経験のある君を推薦する声が多くてね~」
「それで私に何をしろと?」

―ある会社の会長室―
「やっぱりやめちゃうの?」
「えぇ」
「そりゃまたどうして?」
「やっぱり充実感かな~♪」

―アニメ制作現場―
「はいOK」
「「「お疲れ様でしたー!」」」
「メグちゃーん」
「はい?」
「ネルガルの人だって」

―違法改造店―
「何ぃ!?俺をメカニックに?!」
「あぁ,違法改造屋だが良い腕をしている」
「行く!行く!!あいつから離れられるんならどこへでも!」
「では,書類にサインを」

―遺伝子研究所―
そこには,かつてテンカワ・アキトと共に居た少女が居た。
だが,その眼はテンカワ・アキトと共に居たときの様な眼ではなく,テンカワ・アキトと会う前の無気力な否,絶望している様な眼だった。

―ミスマル邸―
「ユゥリカァー!」
「おじさんも怒ってるよ?」
「だってこの服ださださで着られないんだもん」
「コラァ!ユリカ!学生気分もいい加減にせ「キャアアアア!」
一波乱有った後・・・

「ユリカ,立派にお勤め果たせよ」


青年と少女はまた再会する,ナデシコで・・・・
―火星何処か―
「始まったな」
「大丈夫かな?」
「さぁな,この先どうなるかはあいつ次第だ」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・

「ダッシュ?」
「何か?マスター?」
「例の機体アキトが来るまで仕上げておいてくれ」
「イエス,マスター」


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