第2話「ND-001機動戦艦ナデシコ」
アキト達がナデシコに乗ることになってから1ヶ月がたった、その間アキトはラピスに世間の常識やその他人と関わることを教えていた
ラピスは飲み込みが早くアキトに教えられたことを次々と覚えて行った
最近ではネルがルの会長秘書であるエリナキンジョウウォンとも仲良くなったらしい
「ラピス、明日プロスが迎えに来るから一足先にナデシコに乗り込んでおいてくれ」
「わかった、アキトは?」
ラピスはアキトの膝の上でテレビを見ながらいった
「俺はルドベキアを受け取ってから行く、途中でならし運転するつもりだ」
「わかった」
「良い子だ、じゃあ準備をしておきなさい」
「うん!」
そう言ってラピスはアキトの膝からおりると自分の荷物をまとめるために部屋に入って行った
翌朝、プロスが運転する迎えの車に乗りラピスは早めにナデシコに向かった、それを見送った後アキトはモリカワの工場に向かって行った
「モリカワ、ルドベキアの方は準備できてるのか?」
「ああ、もう少しまってくれ今ブースターの最終調整中だ」
「わかった」
「それよりお前この前の嬢ちゃんはどうした、今日は来てないのか?」
「ああ、一足先にナデシコに向かってもらってる」
そんなことを話している内に時間が過ぎて行った
そしていきなりの衝撃が工場を襲う
「なぁ、なんだぁ?蜥蜴の攻撃かぁ?」
「どうやらそのようだ、多分狙いはナデシコだろうな。
……ルドベキアで出る、調整は終わっているんだろ?」
「ああ、まあな」
「世話になった」
そう言ってアキトは愛機に乗り込んだ
「テンカワアキト、ルドベキアでる!」
そうしてバーニアを吹かせたルドベキアはナデシコのあるサセボブロックに向かって飛び立って行った
「ん?……あれは」
サセボに着いたアキトが見たのはピンクのエステがバッタやジョロから逃げ回っている所だった
「取り合えず、ナデシコに通信を入れてみるか……こちらアキト、ナデシコ聞こえるか!」
『こちらアキト、ナデシコ聞こえるか!』
いきなり通信がかかってきたのでナデシコの通紳士であるメグミレイナードは報告を入れる
「艦長、こちらに向かってくる機体から通信が掛かってますが」
その言葉を受けてナデシコのオペレータ席に着いていたホシノルリが型式を照合する
「……型式照合します……出ました、今日合流予定のパイロットさんみたいです」
「わかりました、スクリーンに出して下さい」
艦長のミスマルユリカがそう言った
「了解」
『こちらルドベキア、ナデシコ、現状説明を要求する』
「艦長のミスマルユリカです、ただいま本艦は木星蜥蜴と交戦中、臨時のパイロットの方に囮になってもらっています。できれば援護して頂きたいのですが。」
『了解した、どのくらい残せておけば言い?』
アキトのその問いにはプロスが答えた
「そうですなぁ、50%ほど残していただければナデシコの宣伝にもなると思いますので、よろしくお願いします、はい」
『了解』
そう言ってアキトは通信を切った
それを受けて、ユリカが号令を出す
「急ぎましょう」
ナデシコの通信を切ったアキトはまずピンクのエステに接近してた
もちろんその時に回りにいたバッタやジョロは一気残らず撃破しているのだが、そしてピンクのエステにも接触して通信をはかる
「そこのエステ聞こえるか?」
『はっ、はい。えっとあなたは?』
ウインドウに出てきたのはまだ少女だったと言っても年齢は見た感じアキトより少し下のようだが、その少女の顔を見たアキトは少し驚愕の表情をするがすぐに仕事の顔に戻った
「ナデシコのパイロットだ、今から援護するさっさと作戦ポイントまで退け」
『わかりました』
そう言って退いて行くエステを追撃しようと追っかけて行くバッタをアキトはガルムで一気ずつ確実に落としていく
「くそ、確かにこいつは予想以上のじゃじゃ馬だ、だが使いこなしてみせる!うおぉぉぉぉおぉぉおぉ」
どががががががが
アキトもガルムでバッタを牽制しながら作戦ポイントに向かう
バッタがミサイルを撃ってくるがそれを素早い動作で躱しながらバッタを打ち抜く、その動きはまるで踊っているかのようだった
そして作戦ポイントに着くとナデシコが浮上してきた
『グラビティブラスト発射準備完了』
『目標!敵まとめてぜーんぶ、てぇーーー』
ギュォォォォオオォォォオン
そしてナデシコの艦主砲グラビティブラストが残った蜥蜴の戦力を全て破壊する
「これがグラビティブラストか、凄い威力だな軍が黙っていないぞ」
そのアキトの心配は見事に的中することになる、キノコの反乱と言うことにより