件の組み手は、当人たちにとって、取り分けナルトにとって、それなりに衝撃的な出来事だった。
それが切欠となって、彼らの日常に、何かしら大きな変化が生じたわけではない。
しかし、小さな変化はあった。友情というには、いささか程遠いものではあるが、ナルトとサスケの間に奇妙な仲間意識のようなものが芽生えつつあった。
教室で顔を合わせればニ、三言葉を交わし、訓練場で鉢合わせればナルトの修行にサスケが助言をする。その程度の些細な変化だ。
ただ、それは劇的な変化でもあった。
元々、ナルトがサスケに対して抱いていた印象は、最悪に近いものだった。優等生に対するやっかみが多分に入り交じっていることは、否定できない。特に、成績ドベで落ちこぼれのナルトからすると、涼しい顔で淡々と課題をこなしていくサスケは、尊敬よりも先に嫉妬を禁じ得ない存在であったに違いない。
だが、その心底は、それほど単純なものではない。ナルトの快活な人柄とは対称的に、その心中は、恰も彼自身の名が示すかのように、ドロドロとした汚泥の如き葛藤が絶えず渦を巻いていたのだ。
うずまきナルトは孤独だった。物心ついたころ、既に両親の姿はなく、不幸な幼子に接する大人たちは、皆一様に無情で冷たかった。他里の忍者に比べると人情深い、ともすれば甘いとすら評される木の葉忍者としては、有り得ない態度である。
いったい何が、ぜんたい誰が悪いのかと問われれば、当然ナルトが悪いと答えるより他にない。その出自が、そして何よりも運が悪かったのだ。その一点に尽きる。
九年前の十月十日、それがナルトの生まれた日だ。限りなく真円に近い十三夜の月が、地上の陰を明々と照らす夜に、里の者たちは何を見たのか。彼らは黙して語らない。箝口令が敷かれていた。
しかし、ナルトは理解していた。成績は悪くとも、決して愚鈍ではないのだ。面と向かって「バケモノ」と罵られれば、否が応でも理解せざるを得なかった。
遡ること九年前。真円に至らない歪な月が、夜の闇を蒼白に彩る十月十日。木の葉隠れの里は、未曾有の大災害により壊滅の危機に瀕していた。
九尾の狐
それが災害の名だ。
峨々たる山容の如き巨躯と、渺々たる海原を想わせる膨大なチャクラ、そして文字通り、狐のような狡猾さと、禍々しい九本の尾を備えた美しい怪生であった。
皓々と冴え渡る月光を受け、薄っすらと輝く金色の毛並みは、手練の忍たちが放つ幾千、幾万もの斬撃を受け止めて傷一つ付かなかった。峻険な山脈の如き牙が列を成す顎は、数十人単位で発動する対軍忍術を哄笑と共に貪り食らった。一本々々が独立した生物のように蠢く巨大な尾の一薙ぎは、巌のように鍛え抜かれた剛健な肉体を、瞬く間に血霞に変えた。
絶望という言葉が、この上なく似合う威容である。まさに災害と形容して然るべき存在だった。
もっとも、ナルトを始めとした里の子供たちは、この忌事についてそこまで詳しくは知らない。特に九尾襲来の経緯と恐るべき能力、そして何よりも細かい時系列などは、曖昧に伝えられてたい。
しかしだ。どれだけ厳格な情報統制を敷こうが、人の口に戸は立てられず、雄弁に物語る瞳の色も隠せない。
九年という歳月の中で、里の被った傷は確かに癒えた。瓦礫の山と化した町並みは、元通りの賑わいを見せている。
だが、人の心は癒えない。血と臓腑の海に為り果てた肉親は、親友は、恋人は、決して帰ってこない。
胸の裡にあって外気に晒されることのない傷は、悔恨の膿を孕んだ。抑え切れない憎悪は、視線から滲み出し、何も知らない不幸な少年に注がれた。そして、大人たちの心情に感化された子供たちもまた、ナルトを忌み嫌うようになった。
故にナルトは、正しく理解していたのだ。
(なら、しようがねーってばよ)
自身と怪物にどのような関係があるのか、はたまた己こそが本当に怪物そのものなのか。ナルトには分からない。
だが、心の捌け口というのは、誰にだって必要なものなのだ。一人ぼっちで寂しい少年が、やり場のない思いの丈を稚拙な悪戯として発散するように。
なんとも皮肉な話ではなかろうか。理不尽な境遇こそが、その身に注がれる「理不尽さ」を理解する一助となっていた。
頭で割り切れるものと、心から湧きあがってくるものは、必ずしも一致しない。幼いながら、ナルトは知っていた。
ただ、勘違いしてはならない。ナルトの「しようがない」は、諦念ではないのだ。
(今は、しようがない。けど、いつかは……)
生来の直向さは、逆境にあって、心の礎をより盤石な、それでいて歪なものへと変貌させていた。
しかし、あるとき、その礎を根底より揺さぶる事件が起きた。うちは虐殺事件である。
復学したものの、どことなく上の空なサスケを見て、ナルトは思った。思ってしまったのだ。家族を失い、一人でいることの寂しさを知ったであろう彼となら、友好な関係を築けるのではないか、と。
それがいかに非道い想いなのか、どれだけ醜悪な考えなのか理解していた。だが、心から自然に湧き上がる感情は、抑えることができなかった。
幼年期に一番必要なのは、飴であり絆だ。充足感で満たした後でないと、鞭と試練は、脆い心の器など容易く砕いてしまう。
規格外な心の強さを持つナルトでも、それは同じだ。何も知らされることなく、ただ悪意に晒され続け、すっかり乾いてしまった心は、絆という雨を何より渇望していた。
そして、当然のように、その期待は、大きく裏切られることとなる。
サスケの心底には、「うちは」という礎と「イタチ」という支柱があった。その二つが在る限り、サスケの心が揺らぐことは、決してないのだ。
長らく他者の視線に晒され続けたナルトだからこそ分かった。サスケは、家族の死に囚われていない。静かに燃える黒い瞳は、既に先を見据えている。
ナルトの双眸が暗い憎悪の色を帯びた。
許せなかったのだ。自身の期待が裏切られたことに腹を立てたのではない。
どれだけ望もうと決して得られない家族を、自身が切望して止まないモノを、容易く割り切った男に対し止めようのない嫌悪感を抱いたのだ。
無論、客観的に見れば、個人的な嫉妬であり、ただの八つ当たりだ。ナルト自身も理解している。
しかし今一度、繰り返そう。頭で割り切れるものと、心から湧きあがってくるものは、必ずしも一致しないのだ。
こうして先の組み手へと繋がっていく。
今にも爆発しそうな危うさを孕んではいたが、ナルトの思考は極めて冷静だった。
サスケが非常に強いのも分かっている。彼我の戦力差も考慮し、十中八、九負けることも想定の範囲内だった。
故に、相手の虚を突き、十中の一、二を取る。
今まで一方的に対手を屠ってきたサスケだ。希望的観測ではあるが、与えられる痛みに慣れていない可能性が高い。ならば一撃でいいのだ。
相手が痺れを切らして隙を晒すのが先か、自分が倒れるのが先か。要は我慢比べだ。そして、我慢ならば誰にも負けない。
後に、サスケの強靭な肉体の持つ異様なタフネスを知って慄然とすることとなるナルトであったが、この時は、確固とした勝機を見出し、勝負に臨んでいたのだ。
果たして、その顛末は、既に周知の通りだ。
冷水を浴びせられた、どころの話ではない。暴発寸前だった感情の爆弾は、妙な方向に逸らされて花火になってしまった。
だが、決して不快ではなかった。
大嫌いな相手から受けた掛け値なしの賞賛は、脳髄に深と染み入り、乾いた心を瞬く間に潤した。
ナルトとて、これまで全く褒められたことがないわけではない。大人たちが皆、冷たいわけでもなく、例えば、アカデミー教師のイルカや、現役復帰した三代目火影など、ナルトに対して友好的な人物からは、それなりに褒められた経験もある。
しかし、彼らは、ナルトの心の奥深くまでは決して踏み込んで来ない。年長者からの優しい言葉は、薬にもなるが、「依存」という名の毒にもなる。それを理解しているためだ。
出来得るならば、自身の手を差し伸べたい。胸中にかき抱いて共に涙を流したい。だが、ナルトの心を救うのは、彼と肩を並べて歩む同世代の者であるべきなのだ。
そういった彼らの思いは、この度、最高の形で報われたといっていいだろう。
今まで大した接点もなく、一方的に嫌っていた相手からの言葉だ。おべっかや気遣いのない、歯に衣着せぬ言葉であったからこそ、心を打ったのだ。
ナルトの心中で渦を巻いていた闇は、消え去っていた。
こうして小さな、されど劇的な変化を伴って季節は巡った。
二度散った桜の花が三度目の開花を迎える頃、十二才になったナルトは、無事にアカデミーを卒業し、晴れて下忍となった。
配属部隊の告知が為される日、未だ夜の明け染めぬ早朝に目を覚ましたナルトは、一人、アカデミーの教室へ向かった。時が来れば人でごった返し、昼時には、皆ここで配属先を告げられ一喜一憂することになるのだ。センチな気分に浸れるのも今だけだろう。
教室の中程にある席に腰を落ち着け、一度だけ教室を見回した後、前を見る。
アカデミーの教室は、我々の世界における大学講義室のような造りをしており、備え付けの椅子と机は、奥へ行くほど高所にある。ナルトの席からは、黒板前の壇上がよく見えた。
「イルカ先生、すげー鼻血ブーだったなぁ。純情ってやつだ、うん」
万感の思いと共に吐き出されたのは、碌でもない出来事の回想だった。ナルトが生み出した画期的な術、その名もいかがわしい、忍法「おいろけの術」が華麗にキマった瞬間の輝かしい思い出である。
己の脳裏に鮮明に思い浮かべた理想的な裸婦を、変化の術によってつぶさに再現するだけの術であるが、効果は絶大だった。教室は騒然とし、ませた男子は前屈みになり、イルカは鮮血をほとばしらせて倒れた。忍者にあるまじき失態である。
因みに、余談であり、話の流れをぶった切ってしまう形となるので大変恐縮ではあるが、この物語の後々の展開に少々関わりがあるので、もう少しこのおいろけの術について言及しておこう。
変化の印を組んで現れるのは、毎回きまって金髪でグラマラスな美女なのだが、その顔立ちは、変化前のナルトの面影が強く残っている。それでいて不自然に女性らしさが損なわれていないのは、ナルトが母親似の柔和な顔つきをしているからに他ならない。
ここから、ある事実が浮き彫りになる。つまりナルトは、おいろけの術によって「ハレンチな格好をした母親」に似た女性に化けているのだ。
もし、彼の両親が健在なら、家族会議必至の大変おもしろい事態になったことだろう。
さて、以上のように色々な意味で非常に強力なおいろけの術であるが、中には大して効果のない人間もいる。ふと、その珍しい人間のことが脳裏を過ぎった。
「んでもって、サスケの奴は、ムッツリだ。間違いないってばよ」
「誰がムッツリだ、コラ」
噂をすれば影がさす。
有り得ないはずの声を聞いて、反射的にナルトは振り返る……と思いきや振り返らなかった。
利き腕とは反対側の腕を即座に跳ね上げ、来るべき衝撃に備えんとするも、時既に遅く、つむじ目掛けて振り下ろされた拳骨は、鈍い音を立ててナルトの頭蓋を揺さぶった。
じんわりと染み入るように広がる鈍痛に、文字通り頭を抱えながら振り向くと、件のムッツリが立っていた。顰めっ面なのか笑っているのか、よく判らない表情をしている。ナルトの言動に呆れているのではなく、単に眠いだけなのだろう。
かつて、ナルトのおいろけの術に対し、素直な感想と率直な評価を述べた剛の者、うちはサスケである。
血管の浮き出る拳骨を解いて「おっす」と、簡素な挨拶を口にした男は、何事もなかったかのようにナルトの隣に腰を下ろした。
目尻に涙を浮かべ、抗議するような視線を向けつつ、ナルトも「うっす」と、短い返事をした。
何故、こんな時間に……とは、両者共に考えていない。楽しみで寝られなかったに決まっている。自分だってそうなのだから、相手もそうなのだ。
しばし、閑寂とした時間が流れた。。
山の端から覗く太陽が薄っすらと照らす晴朗な空間に、ホトトギスの一鳴きが深々と響く。
悪くない空気だ。悪くない、しかし、いかんせん場が持たない。
静寂に耐えかねたナルトが口を開いた。
「ミズキ先生、捕まったんだってな」
「……。ああ、くの一クラス担任の……。猥褻行為か?」
「ちげーよ。つうか、相変わらず新聞読まないのな、お前。盗みだってばよ、盗み」
サスケの口から、猥褻行為という似つかわしくない単語が飛び出し、少々面食らったナルトであったが、気を取り直して話し始めた。
もっとも、ことのあらましは、いたって単純だ。数日前、明け方の四時頃。人間の眠りが最も深くなる時間帯に、禁術の記された秘伝書を火影邸から持ちだそうとした盗人が呆気なく捕まった。
それだけだと特に面白みのない話である。犯人が学校の先生だったというのは、それなりに話題性があるかもしれないが、話の発展性に欠ける。
取り留めのない話にしたって、落ちが必要である。
「……とまあ、それであっさり捕まったらしいんだけどよ。なんでか、ミズキ先生ってば、俺の姿に変化して泥棒に入ったらしいんだってば」
これは、公になっていない事実だ。三代目火影・猿飛ヒルゼンと、それなりの親交を持つナルトだからこそ知り得た情報だった。
勝手に自分の姿を使われたのが気に入らず「肖像権の侵害だ」と結んで、ナルトは憤慨した。
話を聞いたサスケは、口角を釣り上げて意地の悪そうな笑みを浮かべた。
「なるほど、くだらねえ悪戯ばかりしてるお前の格好してれば火影も油断する、と思ったわけだ」
心底から相手を馬鹿にした嫌な笑いだった。
「ぐぬぬぅ、しっけいな。そういう、お子ちゃまな遊びは、もう卒業したってばよ」
すっかりへそを曲げたナルトは、そっぽを向いて押し黙った。
無論、本気で怒っているわけではない。
それどころか、とんでもないことを考えていた。
(ミズキ先生は、失敗したけど、本物の俺ならどうだろう?)
それこそ子供の悪戯にできる。
途中、ヒルゼンによる邪魔が入るだろうが、そのあしらい方なら心得ていた。人生経験豊富なはずの火影様は、女の裸に弱い。もう随分な高齢で、猿の干物のような爺さんなのだが、老いてますます盛んなのか、並外れてドすけべえなのか、はたまたイルカのように純情なのか。いずれにしろ、おいろけの術が猛威を奮うことになるだろう。
(ま、悪戯で済まされなかったらやべーし。今は、超スゲー忍術とか必要ないから、やんないけどさ)
そう、今はまだ、そして、今はもう必要ないのだ。
そのように結論づけると、瞑目して思考を切り替えた。
話が途切れ、再び沈黙が教室を支配していた。
明かり窓から射す暁光が室内を軟らかな色合いに染めている。存外に時間が経っていたようだ。
登校時間が近いのか、学舎全体が徐々に活気づいている。
また少し、無言の間が続いた。
山の上へジリジリと上っていくた太陽を眺めていたナルトに、珍しくサスケから話しかけた。
「そういえば結局、お前、卒業するまでに俺から一本も取れなかったよな」
痛いところを突かれて、ナルトが顔を顰める。
「うっせぇ。俺は大器晩成型なの。背もこれから伸びるの。んで、いつかケチョンケチョンにしてやるってばよ」
「ああ、楽しみにしてる。だから、まあ、その、なんだ」
今度は、サスケがそっぽを向いた。
「配属先に迷惑かけたりするなよ。あと、死んだり」
頬杖ついて、ナルトも反対側を向いた。
「お前は、おかんか」
照れ隠しの冗談とツッコミのやり取りの後、もう二人は、言葉を交わさなかった。
同じ班に組み分けされることを知り、気まずい思いをするのは、まだ少し先のことである。
あとがき
すんません。また遅くなりました。リアルが忙しかったんです。ええ、過去形です。お医者さんから「死んじゃうよ。きみ、いまの仕事続けたら、体質的に死んじゃうよ」と言われたんで、今は毎日が日曜日状態です。また仕事探さないとな……。トホホ。
さて、今回のお話。予定では鈴取りまでいくはずだったのに……。なんでだ。
文章長いだけで、一向に話が進まないとか……。俺ってダメなやつだ。本当に、申し訳ないです。
一応、登場人物の心理云々を長々と解説するパートは、この話で終わって、次回からは、私の大好きな戦闘メインパートです。脳が焦げ、臓物が溢れ出すような無残極まりない描写ができるように頑張りたいです。
才ヌク……オマケ
・変なテンションで書いたあと、ボツにしたネタ
※九尾の説明シーン
その絶望感たるや、群馬県の見滝原市に出現したスーバーセルさながらである。
逆立ちしながら使い魔をばら撒いたり、高層ビル群を巻き上げたりしないし、「ぶるゎぁぁぁ!」と雄叫びをあげながら、かめはめ波を撃ったりなどは断じてしないが、個が持つに過ぎたる力は、魔女にも人造人間にも引けを取らない。
――「災害」という単語から「台風→ハリケーン→スーパーセル→セル(ドラゴンボール)」と一瞬で連想した結果。書いてから、さすがに完全体セルには、引けを取るだろうと思った。ワルプルvs九尾の怪獣大決戦は、むしろ僕が読みたい。某SSでは、ワルプルと対立どころか共闘しておられたけど……白面の御方が。
・書こうと思ったけど途中でやめたネタとか作品とか(ぶっちゃけ、誰かに書いて欲しい)
その1:黄金回転螺旋丸(NARUTO×ジョジョの奇妙な冒険)
ジャンプ読者なら誰もが思いつくであろうネタ。1:1.618の黄金比うんぬんかんぬんで生じる無限軌道の螺旋回転。ジャイロとエロ仙人は犠牲になったのだ…。
――SSじゃなかったけど、探したら既にあった。また、仮に書くとしても、チートくせぇ代物になって手が付けられなくなる可能性が非常に高い。
その2:NARUTO SLAYER(NARUTO×忍殺)
日本人が書いたNINJA漫画とアメリカ人が書いたサイバーパンクニンジャ活劇小説。これ以上に親和性の高い組み合わせがあるだろうか。いや、ない。単純に両者の世界観を擦り合わせるもよし、マッポーめいた世界観で繰り広げられるNARUTOでもよし、或いは、憑依するニンジャ・ソールがNARUTO勢とかでもいける。実に俺得で、夢が広がりング。
――ニュービー・ヘッズな僕の言語センスでは、狂気めいた忍殺語を使いこなせない。
その3:ほむほむの奇妙な冒険――情熱の紅い悪魔(魔法少女まどか☆マギカ×ジョジョの奇妙な冒険)
親友との約束を果たすために戦い続け、時の迷路に閉じ込められた少女。血を分けた実の娘すらも自身の栄華のために抹殺しようとした結果、時の牢獄に閉じ込められた男。なにもかもが正反対で、いろいろとそっくりな二人が出会い、成長し、絡まった因果の糸を消し飛ばす話。鎮魂歌を奏でるための物語。
――大好きなシャルロッテたんが、大好きなボスにボコられるところを想像したくない。読むならまだしも、書くのは辛すぎる。ああ、恵方巻き可愛いよ、恵方巻き。
その4:人類羅漢計画(北斗の拳)
魂を削る努力の末、北斗神拳伝承者となったジャギ様がツンデレる話。
――プロットの段階で絶望のゴールが見えたのでやめた。
その5:悟空にフルコースを(トリコ×ドラゴンボール)
なんやかんやあって、ご都合主義的な展開の末、悟空が天職を見つける話。トリコの世界観は、腹ペコキャラと相性が良すぎる。「おらぁ、腹減っちまったぞぉ」と、しょっちゅう腹空かしてるくせして腹八分目で済ましてしまう悟空さんも、たまには満腹になって欲しいなと思う。
――相性が良すぎて逆に書けない。
うむむ、ジャンプネタ多いな……。