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No.32319の一覧
[0] 木ノ葉学園の日常[Φ卑弥呼Φ](2012/03/22 17:55)
[1] 卍さんの周り[Φ卑弥呼Φ](2012/03/21 04:07)
[2] 渡る世間は馬鹿ばかり[Φ卑弥呼Φ](2012/03/21 05:53)
[3] サクラといの[Φ卑弥呼Φ](2012/03/21 15:11)
[4] 幼なじみ[Φ卑弥呼Φ](2012/03/21 23:54)
[5] ストイックな転校生[Φ卑弥呼Φ](2012/03/22 17:52)
[6] 強い女は美しい?[Φ卑弥呼Φ](2012/03/22 23:48)
[7] クシロの春 前編[Φ卑弥呼Φ](2012/03/23 02:19)
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[32319] サクラといの
Name: Φ卑弥呼Φ◆b7c18566 ID:838fc90f 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/03/21 15:11
すいません
せっかくコメント頂いたのに返信ができません(@_@)
誰か教えて頂けませんか?


個性的な生徒達が集まる木ノ葉学園

今日もシュールな日常が始まる

ガララッ

「おっはよー!!」

元気な声でチョウジが教室に入って来る

チョウジの手には大きな本が挟まれとった

何やろアレ

「チョウジー、アルバム持って来たみてぇだな!!」

待ってましたとばかりに席を立つキバ

どうやらキバがチョウジにアルバムを頼んどったみたい

「何あんた中学のアルバム持って来てんのよ!!」

いのが席を立ち上がる

「まぁまぁ、そう叫ばなくてもいいじゃん」

テンテンがいのを宥める

「中学の頃のお馬鹿トリオが見てみたいってばよ!!」

「そのあだ名やめろってんだよ」

騒ぐナルトにシカマルが面倒くさそうに答える

「私も見てもいい?」

ヒナタがいつもより控えめに言う

「いいよ!その為に持って来たんだから」

チョウジはそう言うとドサッとアルバムを自分の机に置く

「じゃあ、さっそく…」

興味深々のテンテンがアルバムを開いて、クシロとヒナタとナルトとキバが覗き込む

ペラペラとページを捲っていく

「あー!!いの発見!」

三年二組のところでキバが叫ぶ

「チョウジ君にシカマル君もいるね」

「いのって中学ん時からギャルやってんな!!」

「ふっ、まあね」

いのは得意気に答えると立っとるんに飽きたんか、自分の席に座りその長い足を机に投げ出す

「プッ、オイ誰だよコイツ!?いっけてねー!!」

キバが指差すところに皆が目をやる

鮮やかな桜色の髪をボサボサに垂らして目を前髪で覆っとる

綺麗な緑の瞳はどこか悲しそうにカメラを見ている

「それ、サクラよ」

写真を見ずに思い詰めた表情でいのが答える

「はぁ!?サクラ!?」

キバの一声でどうでもよさそうやったサスケが覗き込んでくる

「何て言うか…暗くね?」

キバの言葉に頷くナルト

ガララッ

「おはよー」

サクラが教室に入ってくる

「皆して何見てるの?」

慌ててアルバムを隠そうとするが案の定、サクラに見られてしまう

最初は普通だったサクラだが、アルバムを見つけた瞬間血相が変わる

「それ、何のアルバム…?」

サクラの表情が曇る

サクラは既に気付いとんやろな

「さ、サクラ、これはだな…」

キバが必死で言い訳を考えている内にサクラがキバからアルバムを奪う

ペラペラとページを捲る

「…やっぱり」

ここにいる全員の表情が曇る

「どうせ、私を笑ってたんでしょ?」

サクラがキバに冷たい視線を送る

「…っ」

キバは何も言い返せへん

「そうよ。私は俗に言う高校デビューよ。」

開き直ったように言い張るサクラ

「さ、サクラちゃん…っ」

「笑いたかったら笑えばいいじゃない!!」

ナルトの手を振り払って教室を出て行くサクラ

「サクラちゃん!?」

「追うな!」

いのの言葉にサクラの後を追おうとしたナルトの体が止まる

「チョウジ!あんたサクラの事知ってんでしょ!!何でこんなもの持って来るのよ!!」

いのがチョウジを怒鳴りつける

「待てよいの、チョウジは悪くねぇよ」

いのの肩を持つキバ

「チョウジも、最初は断ったんだってばよ。でも、俺達が頼んだから…」

ナルトの言葉にいのは「はぁ…」と溜め息をつく

「話すわ。サクラの事」

いのは何かを決心したかのように話し始める

クシロ達はその話に耳を傾ける


あれは中学三年、一学期の時…

いのとサクラは初めて同じクラスになった

オシャレで人気者のいのは、地味なサクラの存在を三年になるまで知らなかった

ある日のお弁当の時間

「いのー!弁当食べよー」

クラスでも学年でも一番目立っていたグループにいたいの

そのメンバーで昼食をとっていた

「ねぇ、誰あの子?」

いのは一人でお弁当を食べているサクラを見る

「あぁ、デコリーンね」

「デコリーン?」

友人の言葉にいのは疑問を浮かべる

「あれー?いの知らないの?春野サクラ!オデコが広いからデコリーン!誰が命名したのか知らないけどね」

「てかあいつキモくね?デコの広さ指摘されたくないのか知らないけど前髪で目ぇ見えないし!」

いのは友人達に不快感を覚える

「悪口は止めなよ!!」

「いの…分かったよ」

グループのリーダーであるいのには逆らえない

「あたし、サクラと食べてくる!!」

いのはお弁当を持ってサクラのところへ向かう

「ねぇ、サクラ!一緒に食べない?」

「え?山中さん…」

綺麗な緑の瞳がいのを見る

「山中さんなんてやめてよ!いのって呼んで!」

サクラの返事を聞かずに彼女の机にお弁当を置き、椅子をセッティングするいの

「じゃあ…いの…ちゃん」

「フフッ、サクラってカーワイイ!」

満面の笑みを浮かべるいのに対し控えめに笑うサクラ

その表情から今の快活さは感じられない

それからサクラといのは友達になった

二学期になった頃

「サクラー!!これあげる!」

カチューシャを片手にサクラの席に駆け寄ってくるいの

「い、いのちゃん!?」

カチューシャをサクラの頭にカパッと被せるいの

「可愛いじゃん!!やっぱあたしってセンスある~」

サクラに手鏡を差し出すいの

「いのちゃん…いいの?」

そのカチューシャはシンプルな赤色で控えめに着けられたらリボンがサクラに良く合っていた

「サクラの誕生日って3月28日でしょ?その頃はあたし達卒業しちゃってるしさ!!それに、それ昨日お店で見た時、絶対サクラに似合うって思ったし!」

「いのちゃん…ありがとう…大事にするね?」

緑の瞳から大粒の涙を流すサクラ

「あーっ、もう!ほら、泣かないのー」

サクラを宥めるいの

そんなサクラにいのは純粋に嬉しくなった

それから三学期

「サクラー、高校どこ行くー?」

サクラといのは居残りでプリントの整理を行っていた

「木ノ葉学園かな。いのは?」

すっかり明るくなったサクラがいのに尋ねる

「何だ、あたしと一緒じゃん」

「いのならもっと下狙えるでしょ?」

「…あんた一丁前に言うようになったじゃない…このデコデコ!」

「親切心で言ってやってんでしょ。いの豚!」

憎まれ口を叩く二人だがどこか嬉しそうだ

「あたしはー、頑張って勉強してんのー」

「一緒に行けるといいね!」

「絶対二人で受かるわよーっ!」

それから月日が経った頃

二人は木ノ葉学園の受験に来ていた

「ねぇ、いの!私イケメン見つけちゃった!」

受験の帰りにサクラが言う

「偶然ねー、あたしも!」

「あ、あの人だわ!」

電車の中でサクラが指差す方向にいたのは黒髪と端正な容姿が美しい少年だった

「何であんたと男のセンス被るのよっ!それにねー、あの人はサスケ君って言うのよー」

いのもサスケをマークしていたらしい

「サスケ君って言うの!?格好良い~」

それから二人は暫くサスケに見とれた後、ファミレスで雑談をし、家に帰った

合格発表当日

合格者の受験番号が貼られる看板の前に立つサクラといの

「緊張してきた~」

寒さと緊張で震えるいの

「大丈夫だって!自分を信じなって!!」

いのの背中を叩くサクラ

「そりゃあサクラ、あんたは自信に満ち溢れてるかも知れないけど、あたしはかなりギリギリなのよ!?」

いのが叫んでいる内に看板に紙が貼り出される

「あ、貼られたみたいよ」

サクラが自分の番号を探し始める

受かったと喜ぶ者、落ちて泣く者、いのの緊張は絶頂だ

「あ、あたしの番号あった!!」

サクラが飛び跳ねる

「いのは?」

サクラがいのの方を見る

いのは固まっている

「いの?」

サクラがいのの顔を覗き込む

「受かってた!!やったぁ!!」

号泣でサクラに抱き付くいの

「良かったねぇ…」

つられてサクラも涙目になる



「つまり、今のサクラがあるのはいののお陰って事なんだよ」

全てを話終わった後、シカマルが口を開く

「そんな過去があったのか…」

キバが申し訳なさそうに俯く

「あたし、サクラのとこ言ってくる!!」

いのが教室を出る

「待て!!俺も!」

キバがいのの後に続く

その場にいた全員が走り出す

「てかサクラってどこにおるん?」

いのに聞く

「あたしの勘では屋上!!」

「よし!行ってみるってばよ!!」

屋上の扉を開こうとしたいのの手がとまる

「どうした?いの」

最後尾のシカマルが尋ねる

「サスケ君…」

いのの目先には屋上の塀に腰掛けているサスケとサクラの姿があった

「い、行きづらいってばよ…」

微かに声が聞こえてくる

「気にするなよ」

「でも、サスケ君だって私の事心の底で笑ってるんでしょ?」

サクラがまじまじと答える

「笑ったりなんかしない…俺も昔は辛かった」

「え?サスケ君が?」

サスケの言葉に耳を疑うサクラ

「過去を代えたいって子供みたいに思っていた。でも、あいつが言ってくれたんだ。未来を変えればいぃって。」

「サスケ君…」

「うじうじしてたって何もならないだろ。今ここにいる仲間を大切にすればいい」

「そうだね。私、ちょっとムキになってた」

表情に明るさを取り戻すとサクラはスッと立つ

「ありがとうサスケ君。私、皆に謝ってくる」

サクラは笑顔で答える

「あぁ」

柔らかい表情でサスケが微笑む

「サクラ」

いのの声でサクラの足が止まる

「いの、それに皆。ごめんなさい。八つ当たりして。私はいのに救われたのに」

「サクラ…」

「サクラ、俺もごめんな?イケてないとか言って」

キバが顔の前で手を合わせる

「いぃよ、キバ。謝らないで」

サクラが微笑む

「さ、仲直りしたし、教室戻ろ!」

いのが切り出す

「そうだな、じゃ、誰が一番早く教室着くか競争なっ!ビリは罰ゲーム!行くぜ!」

「あ!ずるいキバ!!」

「待たんかいコラアァ!」

キバを追い掛けるクシロとテンテン

「めんどくせぇけど、罰ゲームはもっとめんどくせぇな」

渋々走るシカマル

「ねぇ、サスケ君」

「何だ?」

諦めて歩いているサスケとサクラ

「あいつって、誰?」

「さぁな」

転けているナルトを見て鼻を鳴らすサスケ

「イェーイ!!一番乗りーっ」

「キバふざけんなお前ぇ!!」

「クシロー、減らず口にしか聞こえないー」

「お団子頭は黙っとれ!」

「誰がお団子頭じゃアアァァア!!」

新たな喧嘩勃発!!



end


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