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No.40682の一覧
[0] 狂った人格者 第1話・青月[ナルトさん](2014/11/13 18:35)
[1] 狂った人格者 第2話・アカデミー卒業[ナルトさん](2014/11/10 04:48)
[2] 狂った人格者 第3話・殺し[ナルトさん](2014/11/10 04:48)
[3] 狂った人格者 第4話・二班で一班[ナルトさん](2014/11/13 20:23)
[7] 狂った人格者 第5話・演習 前編[ナルトさん](2014/11/14 23:32)
[8] 狂った人格者お知らせ[ナルトさん](2014/11/16 22:41)
[9] 狂った人格者 投稿しました[ナルトさん](2014/11/17 19:47)
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[40682] 狂った人格者 第1話・青月
Name: ナルトさん◆68f6dca0 ID:ef01eda4 次を表示する
Date: 2014/11/13 18:35
 何となくで書きます。エタらない様にはしますので読んで頂ければ嬉しいです。
 オリキャラが主人公です。ヒロインもオリキャラです。設定が変わります。
 嫌われ者はナルトではなく主人公です。エロシーンも出る予定です。オリジナルの忍術が出たりします。





「何でこんなことになったんだよ。何で俺が化け物扱いされなきゃならないんだよ」

「···ごめん」

「何でお前が謝んだよ」

 夜の森の中に少年と少女の声。どちらも学校に通うくらいの幼い年齢だ。

「はぁ、明日は卒業か?」

「うん。セイも受けるでしょ?」

「アイツ等が合格させてくれると思うか? させてくれる訳がないだろ」

 セイと呼ばれた藍色の髪の毛に血の様な赤い瞳を持ち病院などで着ける眼帯をしてそれを隠すように髪を長くして片目を隠す少年、青月がそう言うと少女は俯いた。

「火影でも来たら行けるけどな」

「それだ!」

 声を上げて勢い良く立ち上がる少女に青月は驚いた表情を見せた。

「それだって、何がだよミカ」

 ミカと呼ばれた銀色の髪の毛に青い瞳を持ち上腕部に包帯をまいた少女は最初の落ち着いた表情に戻ると自分の考えを話し出した。
 ミカの説明は火影に頼んでアカデミーに来てもらい不正を無くそうと言う物だがそんなのは子供の発送だ。

「里のお偉いさんがそんな事する訳ないだろ?」

「じゃあ頼みに行ってみようよ」

 青月は余り···と言うか全く乗り気じゃなかったが一緒に行くことになった。
 森の中を歩いて町の外れまで来ると青月はミカから距離をとって歩き出した。その理由を知るミカだが悲しそうな表情を見せて居る。そのまま歩いてミカが火影邸に入って少しの時間差を作り青月も火影邸に入って行く。

「うむ、どうした二人とも」

 人の良い笑みを浮かべて二人を出迎えたのはこの里の一番の権力者、猿飛ヒルゼン=火影である。

「夜分遅くにすみません。実は火影様に明日のアカデミーの卒業試験を見に来て頂きたいのですが」

「おぉ、そんな事か。勿論大丈夫じゃ」

 火影の軽い返答にミカは嬉しそうに返事をして部屋を出ていく。青月もそれに続いて部屋を出ていく。そして時間差を置いて一人ずつ火影邸を出て森の方へ向かう。
 来た時よりも遥かに多い蔑む様な視線や自分のことを言う「化け物」と言う言葉が津波の様に向けられる。なんとも無いと言えば嘘になるが毎日の事なので既に馴れた。本当に馴れと言うのは恐ろしい物だ。
 その時突然投げられた大人の拳よりもやや大きめの石が青月の頭にぶつかる。

「···」

 当たった衝撃で止まるがまた直ぐに無言で歩き出す。
 まだ、忍の目が俺に向いている間は無理だ。まだ、もう少し···

「この、化け物が!!」

「くたばれ!!」

 大人達はそう言うと次々に石等を投げ付けてくる。他にも鉄の棒で殴り着けてくる者達まで居る。

「···」

 体じゅうから血を流しても何の反応もしない青月に痺れを切らした大人達は今度は刃物まで持ってくる。
 あぁ、本当に何なんだよ。コイツ等は。

「くたばれ!!」

 そう叫んで腕を振り上げる大人は青月の腕を深く切り裂いた。血飛沫が飛び散り視界が赤く染まる。だが男はそれでは終わらず次々に切り着けてくる。他の男も同乗して切ったり殴ったりしてくる。

「···ぁ」

 小さな声を出して地面に崩れ落ちると直ぐに男達は地面に押し付ける。そのまま切り続けられるが青月は死ぬ事が無い。何故か体の傷は徐々に治っている。

「ふん、今日はこのぐらいで終わらせてやるよ」

 あぁ、やっと解放されるのか。

「おい、腕くらいは折らせろよ」

「好きにしろよ。俺はそろそろ戻るわ」

「じゃあ俺は足で」

 数人の大人は帰って残った暇人達は青月の腕と足を掴んだ。

 あぁ、もうさっさとやってくれ。早く終わらせてくれ。ほら、そうだよ、そうそうもっと力を入れなきゃ折れないだろ。何やってんだよ、折るくらいは簡単だろうがミカが待ってるんだよ。早く行かせてくれ。

「ふん!」

 気合いの声と同時に左腕と右足を折られる。その後は折られた腕と足を踏み続けるが青月は悲鳴を一つも上げない。顔をほんの少し歪めるだけで殆どが無表情だ。

「おいおい、悲鳴も上げない表情も歪めない。何なんだ? このガキ」

 何言ってんだ。俺をこんなにしたのはお前らだろ。もうミカ以外に感情を見せるのは無いだろうな。

「おい、そろそろ時間が無いから帰るわ」

 一人の男がそう言うと次々帰っていき最後の一人が見えなくなると少し痛む体を起こして森へ向かった。

「セイ、ごめん。何も出来なくて」

「俺がするなって言ったんだろ。いちいち謝らなくても良いよ」

「うん」

「····もう遅いだろ。帰ったら?」

 青月の言葉に「もう少し」と答えるミカ。
 少し続いた静かな沈黙をミカが破った。

「肩にもたれても良い?」

「良いよ」

 青月の返事に笑みを浮かべると青月の肩にもたれかかった。青月はそれを優しく撫でながら微笑む。

「セイ、明日は絶対に合格しようね」

「あぁ」

 青月はミカを抱き締めながらそう返した。ミカも青月を抱き締めた。


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