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No.42250の一覧
[0] もしサスケに幼馴染の女の子がいたら[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/21 21:18)
[1] お団子なんて嫌い![やめろめろめろイタチめろ](2016/07/31 22:27)
[2] 忍者学校にて[やめろめろめろイタチめろ](2016/07/31 22:29)
[3] 写輪眼[やめろめろめろイタチめろ](2016/07/31 22:29)
[4] 今日はいい朝[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/01 23:49)
[5] 二人のうちは[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/01 23:51)
[6] 悪夢[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/02 22:53)
[7] 喪失[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/04 21:08)
[8] 友達[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/06 00:00)
[9] 復帰したい[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/06 23:02)
[10] 修行[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/07 19:32)
[11] 学校[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/07 22:03)
[12] 組み手[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/08 22:24)
[13] 二年後[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/10 21:53)
[14] 卒業試験[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/14 20:27)
[15] 行方不明[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/15 22:11)
[16] 第七班、結成[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/16 19:03)
[17] はたけカカシ[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/17 20:47)
[18] 第一任務[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/18 22:02)
[19] 鈴取り演習[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/21 15:49)
[20] 任務完了[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/21 22:39)
[21] 最悪の一日[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/27 00:00)
[22] また捜索任務[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/23 22:05)
[23] 波の国編1 出発[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/30 22:17)
[24] 波の国編2 写輪眼のカカシ[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/30 22:18)
[25] 波の国編3 初戦闘[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/30 22:18)
[26] 波の国編4 偽りの任務[やめろめろめろイタチめろ](2016/08/31 22:28)
[27] 波の国編5 再不斬[やめろめろめろイタチめろ](2016/09/04 20:59)
[28] 波の国編6 無音[やめろめろめろイタチめろ](2016/09/05 23:09)
[29] 波の国編7 再不斬vs第七班[やめろめろめろイタチめろ](2017/01/06 00:06)
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[42250] 写輪眼
Name: やめろめろめろイタチめろ◆8ac501a9 ID:efa5df1b 前を表示する / 次を表示する
Date: 2016/07/31 22:29



視界に映るのは耳の下ほどまで伸びた黒い髪の少女。

目を瞑ると、それは見えなくなる。
まぶたの裏に映るのはひたすらの闇。

集中。
集中。



ひたすら閉じた両目に意識を集中させる。
真っ暗な視界の中、体内のチャクラをひたすら目だけに向けさせる。

脳裏に思い浮かぶはイタチ兄さん。
そしてシスイさん。





私は、静かにこう呟いた。




「…………写輪眼」

















「……鏡の前で何やってるの?サクヤ」



お母さんの声に目を開くと、目の前の少女…つまり私が鏡に映る。
その両目は、赤く光って……はいなかった。


「どうしたのそんなに自分を見つめちゃって。何か悩みでもあるの?」


心配そうに尋ねてくるお母さんに向かって、ずっと内緒にしていた行為を素直に話した。





「……写輪眼の練習」


「はい?」


「だから!写輪眼!練習してたのよ」


「写輪眼は練習で出来るものじゃないわよ?」


…………。






……。





えっ。


衝撃の事実。
今までの努力はなんだったのだ。


あまりの言葉に頭の中にお団子とアンコさんが浮かんできた。それと同時にシスイさんが浮かぶ。あ、何か腹が立ってきた。
いけないいけない、思考がどんどん現実から逃げていく。




「…じゃあどうやったらできるの?」


恐る恐る尋ねてみる。



「いつかその時が来れば、あなたにも出来るようになる…かもね。」


「なにそれ。よくわかんない」



「写輪眼は一族の中でも開眼する人としない人がいるのよ」



写輪眼。うちは一族だけが使うことのできる、目に宿る力。
開眼すると、相手の次の動きが読めたり、相手の術をコピーして使用することができるというとんでもない目だ。
サスケをあっと驚かせたくて毎日密かに練習していたのだが、どうやら無駄だったらしい。
がっかり。




「まあ、そんなに焦ることないじゃない。写輪眼が使えなくったって、あなたは私の娘だもの。きっと強くなれるわよ」



別に強くなりたいわけじゃないんだけどね…。ただ、サスケを驚かせてやりたかっただけだし。
しかし、知りたくなかった情報を知ってしまい、体から力が抜けていく。
まあ、びっくりさせたいがためにひたすら練習してた私も私だったけど…世の中そんなに甘くないらしい。



「……なーんだ。練習してもできないんだ…ねえ、お母さんは写輪眼使えるの?」



「もちろん、使えるわよ。ほら」




答えた時には、既にお母さんの目は変化していた。
赤い目に、三つの勾玉が黒目の周囲を覆うように点在する。写輪眼だ。



「使えるんだ……お母さんが使えるなら、私もいつか使えるようになるかな?」


「まあ、私も私のお母さん…つまり、あなたのおばあちゃんも使えたからね。きっと使えるようになるわ」



嬉しい返事が返ってきたので、ルンルン気分で意味もなく飛び回る。
早く使えるようになりたいな。写輪眼。それがあれば、サスケをあっと驚かせることができる。



「やったあ。早く使えるようにならないかな」



期待に胸を膨らませると、自分の部屋へと戻った。









「……本当は使えない方がいいんだけどね、こんなもの……。」






そう小さく呟いたお母さんの言葉の意味は、この時の私には理解できなかった。



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