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No.391の一覧
[0] 召喚自衛隊[A-JAX](2005/06/19 10:56)
[1] プロローグ[A-JAX](2005/05/05 17:00)
[2] 第1話[A-JAX](2005/06/26 20:07)
[3] 第2話予告[A-JAX](2005/05/05 18:17)
[4] 第2話[A-JAX](2005/06/28 20:34)
[5] 第3話予告[A-JAX](2005/06/26 17:48)
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[391] 召喚自衛隊
Name: A-JAX 次を表示する
Date: 2005/06/19 10:56












特報























【召喚】

官庁、特に、裁判所が日時・場所などを指定して人を呼び出すこと。
リィンバウムにおいては、召喚術(サモーニング)で異界から使役対象を呼び出すことをさす。











【自衛隊】

自衛隊法に基づいて設置された日本の軍事・国防組織。
陸上・海上・航空の三自衛隊よりなり、防衛庁の管理下におかれる。
最高指揮権は内閣総理大臣にある。






















異世界「リィンバウム」

かつて、

この世界の平和を守るために

想像を絶する戦いを繰り広げた勇者たちがいた……

あれから1年……

その異世界「リィンバウム」の存在すら脅かす

強大な敵の手によって、

世界全体を揺るがす異変が

今、まさに始まろうとしていた






そして……

「リィンバウム」で言うところの「名も無き世界」

その極東のある島国では、

国民の罵声の中、旅立つ者たちがいた……






















「総員、帽ふれェー!!」

「ハイ! こちらは神奈川県横須賀市にある海上自衛隊横須賀基地です! 
 たった今、艦隊が出航しました!
 日米新ガイドラインのもと、日本国民、そして自衛隊が歴史的第一歩をついに踏み出しました!
 戦後以来初めての日本のPKF、いわゆる国連軍への参加です!!」

「自衛隊の海外派兵はんたぁーい!」

「バッキャローッ! アメリカの犬め!!」

「この軍国主義者どもが! 平和憲法を守れェー!」





















 西暦20XX年8月。

 自衛隊は、創設以来初めての「戦場」へと赴くことになった。

 中東某国で勃発した紛争に対する国連軍の派遣……。

 この国連軍への自衛隊参加を、時の日本政府は国民不在の下に決議。

 米国を中心とした諸外国の圧力と、国際社会からの孤立の恐怖に屈した結果であった。

 かくして、

 最新鋭のイージス艦と、陸上部隊を満載した輸送艦を中核とするPKF派遣艦隊は横須賀を出航。

 それは、運命の航海の始まりであった……。





















「しっ、司令!」

「何だこの光は……?」

≪艦橋! こちらCIC! 緊急事態です!≫

「何事だ!?」

≪先行艦の『つくよみ』と殿艦の『すさのお』が、レーダーからロストしました!!≫

「何ぃ!?」

「消えただと?」

≪他の僚艦も相次いでロスト!!≫

「馬鹿な」

「まさか沈んだということはあるまい。レーダー出力を最大にして探すんだ!」

「それと無線でも呼びかけてみろ」

≪駄目です! 各艦応答ありません! 全交信可能域、完全に沈黙!!≫

「衛星通信は!?」

≪通信衛星、軌道上に確認できません!!≫

≪故障ではありません! 本艦以外の全艦からの応答ありません!!≫

「……僚艦が全て消えただと? この海域でいったい何が起こっているんだ?」

「光がーッ!!」

「!?」

『うああああああああああああああああああッッ!!!!』











謎の光に飲み込まれる自衛隊艦隊!

彼らの運命や如何に!?






















「蒼の派閥召喚師見習いマグナ、ただいま参りました」

「同じく、蒼の派閥召喚師見習いトリス、ただいま参りました」

「では試験を開始する!」










『古き英知の術と我が声によって、今ここに召喚の門を開かん……
 我が魔力に応えて異界より来たれ……』

「新たなる誓約の名の下にマグナが命じる」

「新たなる誓約の名の下にトリスが命じる」

『呼びかけに応えよ……異界のものよ!!』










「……ッ! こっ、これは!?」

「選ばれなかったサモナイト石も反応している!?」

「まっ、まさか! 暴走!?」

「いかん! マグナっ!! トリスっ!!」

「うわああーッ!!」

「きゃああーッ!!」










「……」

「ここ……どこ?」

「ぅ重い! 早く退きやがれぇー!!」

「うわーーーっ!! ぶたないで! 食べないで!! 痛いことなんかしないでーー!!」






「…………え?」

「どう……なってんの?」










「また光がッ!!」

「今度は何が来るの!?」










「……ひと……人間……?」










「自分は陸上自衛隊東部方面隊所属、樋口アキヨシ2等陸尉であります!」





















 遥か遠く、聖王国領辺境の街サイジェントで起きた「無色の派閥の乱」から1年の後。

 聖王都ゼラムにある「蒼の派閥」の養成施設にて、2人の召喚師が誕生した。

 若者たちに与えられたのは、視察の旅という任務。

 だがそれは、若者たちを疎む者によって仕組まれた事実上の追放だった。

 追い立てられるようにして旅立つ若者たち。

 だがその瞳はうつむくことなく、しっかりと前を見つめていた……。

 そんな若者たちの旅に、成り行き上同行することになった1人の自衛官。

 彼の瞳に映るものは、はたして……。





















「どうして僕が、君たちのことを見送らなくちゃならないんだ?」











「堅固な城塞に頼るほど人は油断するものだ」













「……君たちは馬鹿か? 戦って切り抜けるしかないだろ!」













「す……すごい……」

「これが、『名も無き世界』の兵士か」












「世界征服をたくらむ悪の魔王を退治する!」











「これから先の旅は、3人で力を合わせていかねば成功せん」












「いや、これはこれでいい機会じゃないかな」

「旅をすることで初めて見えてくることって案外あるものよ?」











「俺はイヤなんだ。見ないフリで、都合の悪いことだけを避けて生きてくのは……」













「ちょいと筋書きは変わっちまったけど、大逆転といかせてもらうぜ!」













「やはり生身の人間に向けて撃つのは抵抗があるな」












「マグナさんは、いらない人なんかじゃありませんよ」











「虫の知らせってやつか?」

「ああ。一番最近じゃ2年前、訓練中に乗っていたヘリが墜落した」












「なぜ非戦闘員を、民間人を殺す!? 狂ってやがる……!」





















「人を殺したのは初めてだ」






















「戦闘において最も難しいのは退却である、か……」

「ヒグチさん?」

「……先に行け。俺は少しここに残って、連中の足止めをする!」

「!!」

「そんな! 駄目だよッ!」

「そうです! あなただけを置いてなんて行けません!」

「このままじゃ敵の追撃を振り切れない」

「でも!」

「……それに俺はレンジャーだ。こういった場所での戦いはお手の物だ」

「……ヒグチ……」

「行けぇっ!!」











初めての実戦!

彼は生き残ることができるか!?























「人生はやってもダメなことばかり~♪ どうせ駄目なら酒でも飲んで寝よか~♪」












「『名も無き世界』の兵士って、みんなああなのかしら……?」

「もし『名も無き世界』と戦争になったら、リィンバウムに勝ち目はないな」











「この国の仮想敵国はどこだ?」













「彼女が魔王召喚の依り代!?」













「悪い軍隊なんていない。いるのはいつも、悪い指揮官だ」












「……で、あの落ち目の大悪魔は今何してんだ?」











「俺の歌を聴けぇーッ!!」

「レッ、レイム様!?]

「過激にファイヤーッ!!」

「ちょっ、レイム様! それ作品違います!!」












「レイムという男、ヤツは心の底に何かを隠している」











「急げよ。そろそろエルゴたちも感づく」













「ここは貴女の知るものとは違う世界、違う歴史になっていく」

「あなた……神にでもなるつもり!?」

「歴史を作るのは神ではない。人間だ」













「自分の身の丈をいつから忘れたんだろうね? この世界の人間は……」












「何でてめーがそこにいる!?」











「あなたたちが何者でも、そんなこと関係ない!!」

「俺たちはは決めたんだ! 絶対に、アメルのことを守るって!!」












「力は正しいことに使え。少なくとも、自分が正しいと信じられることに」





















世界を揺るがす強大な敵

謎の黒い騎士

そして、

竜や鬼、悪魔すらをも使役する力を持つという召喚師たち

激しき戦乱の予感を秘めて

今、冒険が始まろうとしている

果たしてこの戦いに終わりは訪れるのか?

悲しき出生の秘密

忘れられた伝説の地

全ての謎を解く鍵は誰の手に?






















「大変です議長!」

「あらあらまあまあ、そんなにあわててどうしたのです?」

「わっ、湾内に、異形の船団がッ!」










「……ふう。どう見ても横須賀ではありませんね」

「ああ。さらに付け加えれば、日本でもない」










「信じ難いことだが、どうやら我々は地球とは別の惑星……異世界へ来てしまったと思われる」











突如、リィンバウムに出現した自衛隊

ただの偶然か? 何者かの意思か?












「金の派閥議長、ファミィ・マーンと申します」

「自衛隊PKF派遣艦隊司令、深崎ヒロユキです。ようこそ『あまてらす』へ」











「この船団の所属と航行目的を教えてください」

「ただ一つだけお答えできる。我々はあなた方と同じ人間だ」

「あなた方はどこから来た人間ですか?」












「レイムの言葉は我々にとって、麻薬のように危険で甘い」

「ルヴァイド様! 私は、ルヴァイド様の決断を支持します!」

「我ガ将ヨ。アナタノ決断ニ従ウノコトニ、些カノ迷イモアリマセン」











「この艦隊が俺たちに残された国だ。その国を他の誰かに自由にされていいのか?」












「我々にとってデグレアは敵なのか?」

「今は、戦時下だと認識します」











「平和を尊ぶ人間の誇りは、銃や弾丸のみで守れるものではない」












「我々の力を有効に使うべきかも知れません。私が見た人々のために」











「本作戦は人を殺すための武器を持たない自衛隊としての救命活動である」













「ようこそ異世界(リィンバウム)へ。ここからはあなた方が客人(ゲスト)です」













「黒の旅団をこの国から追っ払う! それをやれるのは俺たちしかいない!」

「俺たちはトンパチをやりに来たんじゃない」

「殺戮が目的なら、我々が上陸する必要はないんだ。本作戦は威嚇であって、戦闘ではない」












「この展開、全てお前の思惑通りか?」











「これでまた一つ追い詰められたな」












「のこのこ出てくるとはな、エクス。もう少し利口な男かと思っていたぞ」

「なつかしい人がわざわざ訪ねてきたんだからね。出迎えるのは当然さ」











「占い師などやるのではなかった。そう後悔しているわ」

「ふん! まともに死ねると思うなよ! メイメイ!!」













「馬鹿めがッ!! 盛りおって、グラムスの部下らしいわ! 馬鹿めが!」













「俺はいったい、何のために戦っているんだぁあああああ!?」












「想定外のことはあったが、計画そのものは順調に推移している。だが、何なのだこの違和感は?」











「では、シナリオをフェイズ2に移行する」






















「海が船で埋まっている!」

「しかも全て軍艦だぞ! いったいどこの……」

「まさかあれは!」

「イオス?」

「知っているのか?」

「……ああ、間違いない。あの旗は『アルマダ』のもの!
 だが、帝国の最強艦隊がなぜこんな所に!?」










「いよいよですね提督」

「ああ、待ちに待った日が来たのだ。
 このリィンバウムの三極構造に終止符を打つ日が!」

「三極、すなわち我が帝国と、聖王国、旧王国による支配体制。
 しかしすでに旧王国は、先の奇襲作戦で王都を落とし、元老院議会も全て処刑しました」

「元老院亡き今、残った衛星都市郡もすでに戦意はなく、そのほとんどが軍門に下っています。
 唯一の懸念であった旧王国最大の軍事都市、崖城都市デグレアも、例の悪魔の謀略により壊滅したとのこと」

「旧王国は事実上滅亡、リィンバウムは現在、我が帝国と聖王国の二極支配となりました」

「ああ。だが、二極も必要はない。一極で十分。そしてそれは帝国だ!
 このリィンバウムは我が帝国が統一する!
 そして、聖王国の歴史は今日幕を閉じるのだ!」

「あの旧王国がついに成しえなかった悲願」

「聖国撲滅だ!!」











聖国撲滅論!

前門の虎(メルギトス軍)、後門の狼(帝国軍)

絶体絶命の聖王国!!

その時、自衛隊は……






















「司令! このまま傍観者を続ける気ですか!?」

「……まだ、我々は攻撃を受けていない」







専守防衛








「飛び込むべきです! 我々には彼らを救える力がある!」







集団的自衛権の行使























「予定にない帝国軍の出現。これは私たちにとって凶なのか吉なのか?」












「……久しいな……イオス」

「あ、あなたは……」

「『極光の風作戦』で、お前が行方不明になって以来か」











「ルヴァイド。イオスはやはり帝国軍人だ。やつを信じるな!」












「深崎司令、お話があります」











「なんでこんな時に、同じ人間同士で殺し合わなくちゃならないんだ!?」













「残念ながら、今は戦時なのだ」













「お前には背負えるのか!? 百年、千年先のこの世界への責任が!」












「確かにこれは、この世界の歴史の流れに大きく楔を打つことだ」











「俺は自衛官だ。目の前の人命を救うことに迷いも疑いも持ちたくない」























「決めたよ。私はもう迷わない!」









決断






















「本艦隊に接近する複数の機影を確認。例の有翼召喚獣による航空部隊です」

「敵航空部隊、警戒空域に侵入!」

「総員対空戦闘用意」

「ESSM(シースパロー)、諸元入力開始!」

「シースパローは諸元入力完了後、目標が主砲射程に入ったと同時に発射」

「シースパロー諸元入力完了!」

「目標、主砲射程に入りました!」

「シースパロー発射始めッ! 斉射(サルヴォー)!」










「ヒグチさん! ジエータイの船から火が!」

「大丈夫。あれは対空ミサイルを撃ったんだ」

『みさいる?』

「創設より半世紀。海自の護衛艦がついにその牙をむいたか」

「何だあの火矢は!? まるで意思があるかのように、敵を追いかけ食らいついている!」

「ほーみんぐみさいる……自動追尾機能搭載ノろけっと弾。
 シカシ、アレホドノ高性能ナモノハ、ろれいらるニモアリマセン」










「シースパロー全基、目標撃墜(ショットダウン)!」

「続いて主砲の斉射により残敵を殲滅する」

「全艦、撃ちぃー方始め!」










「なんでこんなに当たるのよおッ!?」

「砲雷長! あのうるさいハエを叩き落とせ!!」










「皇帝陛下に全てをお伝えせねばならない。
 聖王国が、恐るべき力を手に入れたと……」










「……いずれにせよ、この世界の人間の常識も想像もはるかに超えた戦いでした。
 これが、『名も無き世界』の戦闘……」





















先の戦争から60年

戦争を知らない軍隊

あるはずのないと考える事態に備え、訓練をする軍隊

戦争をすることを認められていない軍隊

軍隊であることを認められていない軍隊

日本国自衛隊

異界の地で、戦争を知らない彼らの戦いが

……今、幕を開ける……






















「我々は国連軍である! 国際法に基づき、不当な侵略・攻撃を受けた人々を保護した! 
 この方々の身柄は我々国連軍所属の日本国自衛隊の下にある! 
 現在我々にはそちらに対し、武力を行使する権限が与えられている!
 速やかにここから退去せよ! これは警告である!」

「……? 何を訳の分からないことを……構うな! 総員攻撃開始! 聖女を確保せよ!」

「正当防衛射撃! 撃て(てぇいッ)!!」





















サモンナイト2 新番外編

召喚自衛隊






























































「……システムエラー……?」

「馬鹿な……なぜだ? クレスメントの血識を持つこの私をなぜ拒絶する!?」

「ゲイルは、貴様のために用意されたものではない」

『!!』

「あなたたちは!?」

「まさか、『ガイアの意思』か!」

「てめーの出番はもう終わったんだぜ。退場しろッ!」

「ぎゃああああああああああああああああああああっっっ!!!!」






















「……全ての事象は、我らが愛しき邪悪のために……」





















Coming Soon……



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