涙と共に散華せよ。其（それ）が、お前に下される審判なれば。

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「俺は結局届かなかった。その俺さえも越えられないのなら、ここより先に進んだところで結果は見えている」
だから――この過去の遺物を超えて見せろ。先人を超える輝きを見せられないのなら、譲ることなどできはしない。
「言葉だけなら何とでも言える。お前達の謳う絆とやら、真実未来を継ぐというのなら、それに見合った夢を魅せるがいい」
背負ったものも、踏みにじったものも、ただ下すことができるほど軽いものでは断じてない。
それが加害者の一方的な戯言なのだと自覚しながら、それでもそこに込める意志だけは譲るまいと、漲る戦意を星と紡ぐ。
「――来いよ、希望を騙る詐欺師共。真実になると嘘（ユメ）を突き通したところで、絶望を前に潰れるのみと知るがいい！」

「――巫戯けるなよ、どこまで見当違いなことを言っている」
届かなかった？いいや否。ここまで繋げてきたんだろうが（・・・・・・・・・・・・・・・）。
どれほど悲惨だろうが惨めだろうが、アンタが繋いできたからこその今がある。俺達が進んできたからこそ開ける道がある。
「…所詮は夢想、理想論。現実に落とし込むための方策もなしに吼えたところで、それは文字通りの遠吠えでしかない。そうした指摘は確かに的を得たもので、ただ抱くだけの想いなら無価値だと、そう切って捨てるのも無理はないのかもしれない」
だけど、それは諦めの言葉じゃない。
「『それでも』と、誰かが思って。無価値から始まった叫びでも、無意味なものにしたくないって託してくれた誰かを知っている」
もしかしたら。ずっと昔、一人きりで世界なんてものを背負ったどこかの大馬鹿が、間違えてでも、取りこぼしてでも。…救いたいと願っていたのかもしれない輝きを知っている。
「誰かが英雄になれるなら、だれもが英雄になれるはず。