「ええっと、こ、こんにちわ」
「可憐ちゃん、何緊張してるのよ?」
「うう……。だって、可憐、こういうの初めてだから……」
「それなら、可憐ちゃんの代わりに私がやってもいいけど……」
「あ、ホント? 良かった。それじゃ咲耶ちゃんが……」
「そしてお兄様はそんな健気な私を誉めてくださるの。咲耶、よくがんばったね。そしてその暖かな優しい手で私の事を……。いやぁん、そんなぁ〜ゥ」
「ええっ? あ、や、やっぱり可憐がやります!」
「可憐ちゃん、無理しなくても」
「可憐がやるのっ!」
「そ、そう? それならそれでいいんだけど……」
「えーっと、今回は、第1部終了のときのアンケートの集計結果の発表です。お兄ちゃん、ちゃんと見ててねゥ」
「有効投票総数は149票です。投票してくださった兄君さま、ありがとうございました(ふかぶか)」
「今回は、アタシの発明したこの『集計くんマーク2改』を使って集計したのよ。だから結果には間違いなし! あ、もちろん不正票はちゃんと弾かせてもらったかんね〜」
「それでは、まずはこれからチェキ!!」
最優秀助演女優賞

「助演ということは、主役では、ないんですのね」

「ふっ。……影になって、物語を支えた……人に贈られる、ものだね」

「へ? 影が薄い人に贈られる賞じゃないの?」

「……可憐、影が薄いわけじゃないもん」

「別に誰も可憐さんのこととは……」

「あう……」

「それでは、チェキっと発表するデス!! ちなみに、該当なしは15票デス!」
11位 鞠絵、亞里亞 1票
10位 衛 2票
9位 雛子 3票
8位 白雪 4票
6位 花穂、春歌 5票
5位 鈴凛 8票
4位 四葉 9票
3位 可憐 26票
2位 千影 34票
1位 咲耶 36票

「あ〜、四葉は4位でメダルもらえなかったデス〜。惜しかったデス!」

「ま、アタシはこんなところかな。あははっ」

「姫はなんだか納得いかないですの!」

「やっぱり花穂、ドジっ子だから……。くすん」

「えっと、ボクはべつにどうでもいいんだけど……。……はぁぁ」

「み、みんな、まだ助演女優賞だし。……でも、可憐は3位なのかぁ。なんだかちょっと複雑です」

「ま、当然よね。このお話を影から支えているのが私だって、お兄様はちゃんと判ってるのよ。うふふっ」

「……ふふっ」

「ううっ、なんだか余裕の笑みみたいですね、お二人とも……」

「それじゃチェキチェキっと次デス!」
一番割を食ってしまったヒロイン賞

「これは、文字通り一番チェキだったヒロインデス!」

「……亞里亞、よくわかりません……」

「チェキ!? えーっと、それはそのデスね……」

「つまり、一番可哀想だったヒロインっていうことなのよね?」

「イエス! さすが可憐チャマ!」

「えっへん」

「あ、ちなみに該当なし、つまり可哀想な娘なんていないっていうアニキは10人だったよ。んじゃ、いってみよっか?」
12位 白雪 1票
11位 雛子 2票
9位 春歌、四葉 3票
8位 鈴凛 4票
7位 千影 6票
6位 衛 8票
5位 咲耶 12票
4位 花穂 23票
2位 鞠絵、亞里亞 25票
1位 可憐 27票

「さすが可憐チャマ!」

「えっへん。……って、ちょっと待って! これって、どういうこと?」

「どういうもこういうも、この通りデス!」

「病気がちな鞠絵ちゃんは判るわ。それに、出番がほとんどなかった亞里亞ちゃんや、お兄ちゃんになかなか気付いてもらえなかった花穂ちゃんも、まぁ判るの。でも、可憐がどうしてっ!?」

「……可憐くん、真実は……ひとつだよ」

「ふ、ふぇぇぇん。お兄ちゃ〜ん」

「あらら、泣きながら走って行っちゃった」

「そういう咲耶チャマも12票入ってるデス!」

「……まぁ、いつの世も、ヒロインはねたまれてしまうものなのよ。そう、椅子に画鋲を仕掛けられたり、靴を隠されたりなんていじめにあってしまうの。でも、それに耐えてこそ、お兄様と幸せを掴めるのよっ! うふふふっ
ゥ」

「えーっと。この中じゃ一番可哀想じゃないっていうことになってるのは、白雪ちゃんってことになるんだけど、そこのあたりはどう?」

「姫は、にいさまに美味しいお料理を食べてもらえれば幸せですの
ゥ」

「そっかぁ。白雪ちゃん、いつもあにぃのところにお弁当持って行ってたもんね」

「はいですの。そして、にいさまはいつも、そんな姫のお料理を美味しいって食べてくれますの。……むふん
ゥ」

「きゃぁ、やだ。お兄様ったら、そんなぁ
ゥ」

「四葉さん、長くなりそうだから次に参りましょう」

「四葉もそう思ったデス! それではネクスト!」
ここのSSを読む前に、既にシスプリを知ってましたか?

「まぁ、説明するまでもない質問だけど」

「え? でも、にいさま、姫たちのことを知らないで、こんなお話しを読んだりするんですの?」

「ふっ、甘いわよ白雪ちゃん。ここで初めて私達の魅力を知って、そのままキャラコレやゲームを買ったりアニメを見てしまった、なんてお兄様もいるの
ゥ」

「……ふふっ」

「千影ちゃん、なぜそこで笑うの?」

「……なんでも、ないよ……」

「あ〜っと、それじゃ春歌ちゃん、お願いね」

「心得ました。知っていた兄君さまが124人、知らなかった兄君さまが25人でした。知っていた、が83%ということになりますね」

「なるほど、それじゃ25人のお兄様が新たに私のと・り・こ
ゥになってくれたってわけなのね。うふふっ」

「……咲耶チャマ、なんか怖いデス……」

「……亞里亞も……怖いの……」

「さぁて、それじゃ! いよいよ、次はこれっ!」
一番美味しかったヒロイン賞

「つまり、第一部で一番活躍したヒロイン、ってわけね。ふふっ」

「咲耶チャマ、なんだか余裕の笑みデス!」

「……やはり、第一部では後から参戦したわたくし達は、不利を否めませんね。はぁ……」

「春歌たん、ないちゃ、めっ、なの。ヒナがいいこいいこしたげるから。ね?」

「ま、ボクはあんまりそういうの気にしてないし。あははっ」

「それでは、兄チャマからの票が10票以下をまとめてチェキ!」
11位 衛、鞠絵 0票
9位 花穂、雛子 1票
7位 白雪、亞里亞 2票
6位 鈴凛 3票
5位 春歌 4票
4位 四葉 7票

「……気に、してないよ、ボク……。あはははは」

「ま、衛ちゃん、しっかりしてっ! ど、どうしようっ」

「……はぁ。兄上様、やはり病弱なおさげの眼鏡っ子というのは、トレンドから外れてしまっているのでしょうか……?」

「まぁ、鞠絵ちゃんの場合、純粋に出番が少なかっただけじゃないかって思うけど」

「姫は納得いかないですの! どうしてこれだけしかないんですのっ!?」

「ふぇぇ、やっぱり花穂はドジっ子だから……」

「……それにしても、アタシ達12人のうち9人までが10票いってないなんて、票の偏りがすごすぎるよねぇ」

「……くすん。兄や……」

「……こうしてみると、出番の後先はあまり関係ないような気がしますね」

「イエス! つまり、四葉にもチェキチャンスありってことデス!」

「……四葉さん、意味不明ですよ、それじゃ」

「それじゃ、あとはまとめて! チェキッ!!」
3位 千影 17票
2位 可憐 18票
1位 咲耶 85票

「うふふ、やっぱりお兄様は私を選んでしまうのね」

「そうだね。とりあえず、おめでとう、と言っておくよ」

「うん。これだけ差を付けられちゃったら、もう何も言えないよね」

「全得票のうち6割近くを咲耶ちゃん一人で持って行っちゃってるもんね〜」

「うふっ、それじゃ今夜は私がお兄様のところにお泊まりね
ゥ」

「ええっ!? いつの間にそんなこと決まってたのっ!?」

「そんなこと、この姫が許しませんのっ!」

「まぁまぁ、白雪さん、落ち着いてくださいまし」

「にいさまは、姫の手作りのお料理でおもてなしするんですのっ。そしてそのまま二人は甘い夜を過ごすんですの。……むふぅん
ゥ」

「ちがうもん。おにいたまは、ヒナといっしょなんだもんっ。それでそれで、いっしょにしみつするんだもんっ!」

「あうあう、花穂のお兄ちゃまがぁ……」

「……いいわ。それじゃ、これで白黒つけましょうか」
結局、俊一は誰と付き合うと思いますか?

「ちなみに、“てゆうか、兄妹はまずいだろ”という常識的なアニキは15人だったよ」

「ちょうど1割、ですね」

「まぁ、このアンケートの時点では、私たち全員が、実は血がつながってないっていう衝撃の真実は、まだ明らかになってなかったものね」

「……それじゃ、残りの兄上様は、たとえ血がつながっててもかまわない、ということなんですか?」

「そういう鞠絵ちゃんはどうなのよ?」

「えっ? 私ですか? 私は、その、あの……。……ああっ、めまいが……」

「きゃぁ! 鞠絵ちゃんっ、しっかりしてっ!」

「あらあら。それじゃ鈴凛ちゃん、発表のほう、よろしくね」

「了解。んじゃ……」

「チェキっと発表デス!!」
9位 雛子、鞠絵、鈴凛、白雪 0票
8位 花穂 1票
6位 衛、四葉 2票
4位 春歌、亞里亞 3票
3位 千影 6票
2位 可憐 13票
1位 咲耶 31票

「うわぁ〜ん、おにいたまぁ〜〜」

「ほらほら、雛子ちゃん泣かないの。仕方ないのよ。やっぱりお兄様は私のことを……
ゥ」

「まぁ、待ちたまえ、咲耶くん」

「……何よ、千影ちゃん?」

「真の1位は、……これだよ」
みんな可愛いので決められない 73票

「う……」

「そうなのよねぇ。1位の咲耶ちゃんの倍以上の票だもん。まったく、アニキってば優柔不断というか何というか」

「うん、そうよ、まだ決まったわけでもなんでもないんだもんねっ」

「……可憐くん、何をそう、一生懸命に……なってるんだい?」

「ぎく。な、なんでもないのっ」

「……ふふっ、そういうことに、しておくよ……」

「とっ、ともかく、これで今回の分は全部おしまいよねっ!」

「うん、そうだけど」

「ふわぁ〜っ、疲れたぁ。ボクはやっぱり、身体動かしてる方が楽でいいなぁ」

「姫は、にいさまのお料理を作ってるほうがずっと楽しいですのっ。ぷんぷんっ」

「あう、白雪ちゃん怒ってる〜」

「みんな、怒ったら、め〜なのよー」

「ひ、雛子ちゃん、それセリフが違うわよっ」

「ふぇ?」

「……やっぱり、私ももっと元気になって兄上様にアピールしなくっちゃ……。ね、ミカエル?」

「か、可憐も負けないもん。ね、ミルク?」

「花穂は、もっともっと、お兄ちゃまのために、がんばり……ます
ゥ」

「それで、結局3部門制覇でノリノリのクイーンさんの方は、どうなの?」

「どうって言われても……。まぁ、私は私なりにお兄様のハートをキャッチしていくだけよ
ゥ」

「亞里亞も……がんばるの。がんばって……兄やに……なでなでしてもらうの……」

「四葉も兄チャマを、チェキチェキチェキデス!!」

「はい。わたくしも、これからは一層、滅私奉公の大和撫子として、兄君さまに尽くす所存ですわ。……ぽっ
ゥ」

「それじゃ、千影ちゃん、最後の挨拶、よろしくね」

「……ふふっ。それじゃ、また……来世……」