新世紀桜に浪漫の嵐!?

 

第零話 「始まりはいつも唐突に」 

 

written  by  tatsu2号機

 

 


 

そう、始まりはとっても唐突だったんだ・・・

まず、ゼーレっていう爺さんたちの組織が起こした「人類補完計画」って言うモノが発動して・・・・

僕はそのトリガーにされて・・・・壊れたんだよね・・そこまでは覚えてる。

だけど、何で僕はこんな事に成っちゃったんだろう・・・・?


 
 
 
 
 
 
 

彼の名前は碇シンジ、この物語の主人公です。

今彼はとんでもないことに成っちゃっています・・・・・なぜなら・・・・・

 


 
 
 
 
 

広がる紅い海に、満天の星空、月にかかる紅い血の川、真っ白な砂浜は生命を感じさせない・・・・

そう、それはサードインパクトが発動した世界だった。

廃墟と化した世界に残されたのは14歳の少年と少女の二人だけだった。

少女は戦いの傷か・・・または心の傷かで、その短い生命を閉じた。

少年は壊れた心でその“死”を看取った。

それは、少年を正気の戻すには十分すぎることだった。


 

「アスカ! アスカぁ!!・・・・目を開けてよ、笑ってよ・・・・・僕にかまってよ・・・・」

少年の悲鳴にも似た叫びは彼女には届かない


 

「・・・・・・・・・・・」


 

もはや死んでしまったものは何も言うことはできない。

少女は原始の海えへかえっていくだろう

彼は、この世界で生きている唯一の存在となってしまった。


 
 
 
 
 

そのころ、原始の、LCLの海中では・・・・・・・・


 
 
 

「ふっ・・・僕の愛しのシンジ君、待っていてね。すぐに僕が傷心の君をこの燃えるような愛で優しく包んであげるよ。なに、怖いと感じるのは一瞬だけさ、さあ!僕たちの失楽園にレッツゴーさ!!」


 

なにやら、かなり頭が逝ってしまった人らしい・・・かなり危ないことを叫んでいた銀髪の少年が居た・・・・・・


 

背後には蒼い少女が『100t』と刻まれたごついハンマーを振り上げている


 

「そう、よかったわね(怒)」


 

蒼の少女は無表情?にそう言い放って銀の少年にハンマーを振り下ろした。


 

 


 

              ブン!!

            

           ゴシャッ・・・・・・・

 

    

         ズルズルズル・・・・・・・・


 

蒼の少女は・・・・・綾波レイは、銀の少年・・・・・・渚カヲルと呼ばれていた少年の襟首をつかむと引きずりながらその場から去っていった・・・


 
 
 
 
 
 

再び、海岸にて


 

LCLに還ってしまったアスカが着ていたプラグスーツを抱きしめながらシンジはまだ泣いていた。


 

急に、そこへ蒼白いまばゆい光が溢れた・・・・・・


 

(いったい何が起こったんだ・・・・・・・・)


 

シンジはこれから起こる悲劇(喜劇?)を知らずにただ目を閉じるだけだった。


 

光が退いて、その光源が見えるとシンジは驚愕した。


 

それは、先のサードインパクトでキーとなった綾波レイが立っていたからだ・・・・・


 

しかも、その手にあるのは血みどろの渚カヲルこと、第十七使徒、自由天使ダブリスの変わり果てたものだったからだ。


 

「綾波に・・・・・・・・それ、カヲル君?」


 

シンジはレイの手に捕まれている少年をふるえる手で指さしながらいった。


 

コクン


 

レイは頷いてその質問に答えた。


 

「そ、そうなの・・・・・ハハハハ・・・・」


 

シンジはあまりの出来事にまた精神崩壊を起こす一歩手前まで来ていた。

そのとき、シンジの声(本人曰く「僕のシンジ君を愛する力は∞(無限大)なのさ!」)を聞いて超復活をとげたカヲルがシンジに抱きついた・・・・かに思えた


 

しかし、それは襟首を捕まれたカヲルには不可能なことだった・・・


 

「ダブリス、あなた煩い・・・・」


 

レイは、冷たい声でカヲルに言い放った。


 

「ふっ、リリス。君の行動は好意に値しないね・・・・嫌いってことさ。」


 

カヲルはおなじみの台詞でレイに言った。


 

今まさに、使徒同士の格闘戦が始まろうとしたときに、


 

「二人とも!こんな時に喧嘩なんかしないでよ!!」


 

まさに、鶴の一声とも言えるシンジの叫びで二人はその動きを止めた。


 

「・・・・そうね、あなたに構っている暇なんか無かったわ、ダブリス」


 

「僕だってそうさ、僕はシンジ君と愛の巣に旅立つのさ!」


 

「・・・・・・・・・・・(二人とも・・・どうしたんだろう・・・)」


 

上から、レイ、カヲル、シンジの順だ。


 

「それはそうと、二人とも何でここにいるの?」


 

シンジは、やっとまともな質問をすることができた。


 

「そうだね・・・・・シンジ君・・「あなたは何を望むの?」


 

カヲルの台詞が言い切る前にレイは割り込んで言った。


 

カヲルが恨めしそうにレイを見ているがレイは全く無視をしていた。


 

「・・・・・僕は・・・エヴァでみんなを守りたかった・・・人類の存続なんてそんな大層な目的じゃなかったから・・ただ、綾波を、アスカを、トウジを

 ケンスケを、ミサトさんを、山岸さんを、マナ達を、カヲルくん、ネルフの皆を・・・・とにかく守りたかった・・・

 だから僕はあのときに戻りたいんだ・・・・・我が侭なのは解ってるけど・・・」


 

シンジは強い意志を持った瞳で二人に話した・・・その瞳を見て二人はその白い頬を桜色に染めていたが・・・・・


 

「できることならやり直したい・・・でも無理だよね・・・そんなこと・・・・」


 

シンジは寂しげに微笑んだ・・・・


 

「そ、そんなことはないよシンジ君。僕たちの力さえあれば過去へ送ることなんて造作もないことさ。」


 

「だ、ダブリスの言うとおりよ・・・・そのかわり、過去へ行くことはまず普通の人間では体が持たないの。」


 

シンジの憂いを含んだ微笑に見とれていた二人だったが何とか言葉を言うことができた。


 

「!!過去へ戻れるの!? それだったら僕は悪魔にもなる覚悟があるよ!なんだって耐えてみせるさ。」


 

シンジはまさに二人に飛びつきそうな勢いで言った・・・・・が!


 

(ニヤリ)

 

(ニヤリ)


 

その言葉を聞いて二人は同時に某特務機関総司令も真っ青のニヤリ笑いを炸裂させた。

 

その指令も、今頃海の中で奥方にこってり絞られているだろうが・・・・・

 

「「・・・・・・・シンジ君(碇君)、その言葉に嘘はないよね(無いわね)」」

 

先ほどの仲の悪さとはうってかわって、完璧なユニゾンをみせた二人にシンジはいやな汗をかいてしまった・・・・

 

(なんだか、猛烈にいやな予感がする!)

 

しかし、時既に遅し・・・・

 

「シンジ君、じゃあ、君を第十八使徒リリンの完全体として過去に送るよ・・・まあ、ATフィールドやその他の能力を使えるようになるけど大して君は変わらないから安心してね。」

 

「ATフィールドはエヴァに乗っていたときと同じ要領で使えるし、応用次第では最高の武器、防御、回復に使えるわ・・・」

 

「そして、すべての過去の歴史を教えておくよ・・・・・まあ、知っていると思うけどね。」

 

二人は説明しながら僕を光に包んでいった、そして最後にこう言った。

 

「シンジ君・・・・それと、君は性別を自由に変えることができるようになるからね。(はあと)これで僕と君との間には何の障害もないってことさ!!」

「・・・・・・問題ないわ・・・・(碇君の女の子姿・・・・・・見たいもの・・・・・この気持ちは何?・・・・そう、これがモエモエなのね・・)」

カヲルとレイがニヤリ笑いを浮かべつつシンジに言ったのが聞こえた・・・(レイにいたってはかなり危ない考えだ!!)

 

(二人とも・・・・・・性格変わりすぎだよ)

 

 

そしてシンジは過去へと旅立っていった。

 

 

 

 

 

 

 

第一話に続くかも?

 

 

あとがき


 

初めまして、tatsu二号機と申しますです。


 

実は小説ってはじめて書くものですので、かなり読みにくいかもしれませんが・・・・・


 

広い心で読んでやってくださいね♪


 

タイトルからして分かるかもしれませんが、これはある作品とのごっちゃ混ぜものです・・・・(笑)


 

なので、わからない方が居るかもしれませんので、いつか設定資料を書こうと思います。(汗)


 

では、これからもよろしくお願いします〜