新世紀桜に浪漫の嵐!?

 

第四話 「アイリス、暴走」 

 

 

written by tatsu2号機

 


 

 

米田のおじちゃんからさっき聞いたんだけど今日、新しく花組に入団する人がいるんだって。

今日はとっても良い日!!だって、お兄ちゃんも帰ってきたし、新しく仲間も増えるんだよぉ〜〜。

どんな人が来るのかなぁ〜〜〜〜。

 

「アイリス、ちょっとそこの垂れ幕を取ってくれないかしら?」

 

「は〜いっ、これでいいの?かすみぃ?」

 

「そうよ、ありがとうアイリス。」

 

そういって、アイリスはかすみに長〜い垂れ幕を渡したの。

 

藤井かすみ・・・・・・長くてサラサラした髪を柔らかく三つ編みにして、落ち着いた感じの着物を着ている帝劇のお姉さん的存在である。

まさに落ち着いた大人の女性という言葉がぴったりくる。

帝國華激団・風組では椿と由里の纏め役といった感じで、帝劇三人娘で結構名物になっている。

 

「アイリス〜、かすみ〜、椿〜〜〜、大ニュ〜スよ〜〜」

 

そういって、アイリス達の方に走ってくるのが風組の一人の榊原 由里。

真っ赤な受付嬢の制服を着ていてこの帝劇の受付をしている。

かなりの情報網を持っており、噂話が大好きのミーハーな性格である。

 

 

「どうしたんですか?由里さん。そんなに慌てて・・・」

 

(花びんを運びながら椿が由里の方を向いた・・・・ああ、よそ見したらあぶないよぉ・・・・・)

 

「あっ・・・・わわわっ!!」

 

思ったとおり、椿・・・・こけちゃった・・・・・・ケガはなさそうだし、花びんも無事だったみたい。

 

朱色の半被を着た少女・・・・・・・高村 椿。風組の一人で売店の売り子をしているいつも元気な少女だ。

 

「いたたたたたぁ・・・・・」

「・・・・大丈夫そうね、よかった〜」

 

由里が心配そうに椿に駆け寄ってきた。

「で、一体何が大ニュースなのかしら?」

「そうなのよ、聞いてよみんな・・・・・・・」

 

 

 

「なんだってぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

 

 

「きゃっ!!なに!?まだ何も言ってないわよ!?」

「なんなの?今の叫び声は・・・・・・・」

「(きゅ〜〜〜〜)」

 

ぱたん

 

・・・・あうっ・・・・耳が痛いよ〜〜〜・・・・

椿なんか目を回しちゃっているし、みんなは耳をふさいでた。

あっ、あの時のすごく大きい霊力がまた出た!場所は・・・・・・・ここの地下なのぉ!?

 

「そうそう、新入りの人はまだちょっと遅れるみたいなのよ。それと、あの女の子が目を覚ましたみたいよ。」

 

さっき、言いかけてたことを由里が言ってた。

・・・・・・・・じゃあ、さっきの人がこの大きな霊気の発生源なの?

もしあのお姉ちゃんが敵だったらお兄ちゃんが危ないかも・・・・・

 

「ちょっとアイリス、あのお姉ちゃんの様子を見てくる〜!」

思って、医務室に思いっきり走っていったの。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・カヲル君、綾波・・・・・・・

どうやら、本当は僕を困らせたかったんだね・・・・・だから僕をわざと大正送りにしたり、こんな容姿にしたりしたんだ・・・

ふっ・・・・謎はすべて解けたよ・・・・・(壊笑)

淡い期待が絶望に変わった時のショックは何よりも大きいよ。

・・・・・・このやるせない気持をどうやって表そう・・・この銀座をディラックの海に沈めるか?

 

そう言って、僕はそのかなりブラックな思考を実行しようとした時に何かが近づいてくる気配を感じた。

大神さんは何故か気絶している・・・・・どうしたんだろう?

 

そこには、うつ伏せになって気絶している大神が倒れていた。

 

 

あんなにでかい声を同じ部屋の中で聞いたら、誰でも失神します(汗) by 作者

 

 

「おにいちゃ〜ん、あのお姉ちゃんが気がついたって・・・本・・・・当・・・?」

 

医務室に金髪の可愛らしい少女が駆け込んできた。しかし、入ってくると大神さんが倒れているのを見て、

顔面蒼白と言った感じにでうつむいてしまった・・・・・どうしたんだろう?。

 

アイリスは、ポロポロと涙を流しながらうつむいていた・・・・・・おそらく大神がシンジに殺害されたと思ったのだろう。

 

 

「よくも・・・・・・・・」

 

「え?」

 

「よくもお兄ちゃんを〜〜〜〜!!」

 

 

倒れてる大神さんを見て・・・・・・・・・・・・・どうやら、かなりの誤解があるみたいだ。

まずい、こんなところで大騒ぎでもされて行動しにくくなったらかなりマズイ・・・・・・・・・

何とかしてこの誤解を解かないと・・・・って!?

そう考えている間に、僕の体は宙を舞っていた。

 

「なっ・・・ちょっと待って、たぶん君勘違いしてるって・・・・うわ〜〜〜〜」

 

 

バキッ

 

 

僕は何かにすさまじい勢いで壁に叩き付けられた。一体何が起こったんだ!?

 

「なんですって〜〜〜!!お兄ちゃんを殺しておいてよくも〜〜〜〜!!!」

 

「だから誤解だぁ〜〜〜〜〜〜(泣)」

 

グシャッ

 

 

医務室の、スチール製の机に叩き付けられた、机は真っ二つに割れてしまった。

・・・・・普通の人間だったら即死モノだよ・・・・・。

 

「よくもよくも〜〜〜〜〜〜〜」

 

 

がちゃ〜ん!!

 

 

バキバキッ!!

 

 

ドスン!!

 

いかん、完全に暴走モードに入っちゃてるみたいだ・・・・このままだとこの建物が崩壊してしまう!

(そして本当に僕が死んでしまう・・・・・・)

 

「ちいっ!!使徒の能力で!!」

 

僕はATフィールドを鞭のように収束させて少女の首筋を強打した・・・・・・まあ、痣は残らないし痛みも一瞬だったからから大丈夫だよね?

 

「あうっ・・・・・・」

 

そういって、金髪の少女はその場に崩れるように倒れた。

 

金髪の少女の最後の攻撃で、僕は壁に縫い付けられていた・・・・・・・

・・・・なんとか、気を失わずにすんだ〜。

何故か気を失ってる間にどんどんトラブルが起こるからね・・・・・もう懲り懲りだよ。

 

僕は、貼り付けの状態からなんとか抜け出した瞬間・・・・上から何かが崩れる音がした。

 

がらっ

 

 

 

ひゅ〜〜〜〜〜

 

 

 

 

ごわぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜ん

 

 

「ぐはっ・・・・何でタライが・・・・・・・落ちて・・・・」(ガクッ)

そこで僕の意識はまた途絶えた。

 

 

 

その廃虚と化した医務室に残ったのは、気絶している三人とやかましく音を立てている金ダライだけであった。

 

 

 

 

第五話に続く


 

あとがき

 

・・・・・・もう何も言うまい・・・・・

新世紀桜に浪漫の嵐!第四話を読んで頂いて有り難うございました。

次回も、頑張ります。

 

 

 

さくら「後書きぐらい・・・・・きちんと書くべきだと思います!!」

 

シンジ「そうですよね、いくらテスト中だからって・・・・・」

 

作者T「・・・・・・・オマエらに僕の苦労がわかってたまるかぁぁぁぁぁ・・・・・」(ダダダダダ)

 

カヲル「また逃げた・・・・・・ね」

 

レイ「ところで・・・・・・・・何故私たち、ここにいるの?」