第5話X版
第5話の続きです。
生徒会執行部役員について相談する為、美術室へやて来た晶子。
志鶴は出かけているのか、美術室には誰も居なかった。
手持ちぶさたに周囲を見渡すと、壁に展示さられた絵が一新されている事に気づく。興味を惹かれた。以前の絵は美術の教科書に載っているような、有名な作品のレプリカばかりだった。
新しく展示された絵は、全て同じ作風なのだが、どこかで見たことのあるような気がした。何葉目かの絵を観た際にようやく、以前ニュースで見た絵である事に気づいた。
展示されているのは志鶴の作品だった。
「うわー、志鶴さんは何かに受賞した事もあるって聞いてたけど、こんなにすごかったんだー」
まるで空気までしっかり描かれてるような、不思議な印象を受ける。鼻歌混じりにじっくりと鑑賞してゆき、一葉の裸婦画が目に映った瞬間、思わず噴き出した。
「うわー、これがツリ目(仮)に盗撮されて掲示板に貼り出された兄さんがモデルの絵ですか」
影武者の兄がモデルなのだが、対外的には晶子がモデルになっている。あまりに平坦に描かれた胸が原因で「晶子男性疑惑」に油を注いだ問題作だ。
「私、こんなにまな板じゃないし」
己の胸を見下ろす。申し訳程度の膨らみはあるが、悲しいほどに平坦だった。
自然と目が潤んでくる。考えるのを止め、当初の目的である志鶴を探す事にする。
準備室の扉に近づくと物音がした。
「志鶴さ~ん?」
そっと扉を開け、隙間から覗く。
「はぁ、はあ…、彰さん…」
志鶴が異臭を放つゴスロリ衣装に顔を埋め、一人遊びに耽っていた。
制服の上衣を首まで捲り上げ、ブラのフロントホックは外され、右手でゆっくりと自身の乳房を撫でている。
ショーツは右足首にひっかけられて、左の人差し指と中指をクレバスに上下に這わせている。
二本の指が動くたび、志鶴の口から甘い吐息が漏れる。
ごくり。親友の一人エッチを見て思わず唾を飲み込む。
見てはけない、そう思っているにも関わらず、目が離せない。
「ん、ふあ…、彰さん、彰さん…、ん、はあ」
次第に這わせる指が早くなる。
クリトリスを強く摘み、一瞬ぐったりと力が抜ける。
花びらを広げ、右の人差し指を挿入する。第二関節まで、ゆっくりと、出し入れする。
時折指を曲げ、中で引っかけて刺激を増す毎に嬌声をあげる。
「あ、二本も…」
志鶴が挿入する指を二本に増やすのを見て、晶子も自然と自らの秘処をショーツの上からなぞっていた。
次第に湿り気を帯びてくるのを気にしつつも、指を止められずにいた。
「だめ、もうだめぇっ、い、イクぅ~……」
大きく声をあげ、脚をピンと伸ばし、ぐたったりとして余韻に浸る志鶴。
反対に、声を押し殺してイク晶子。
(あ、このままじゃ見つかちゃう…)
まだ余韻に震える躰をゆっくりと動かし、廊下へ向かう。
注意力が落ちており、イーゼルを倒してしまう。
ガタン。
あっ、と注意を倒したイーゼルに向けていると、準備室から衣服が乱れたまま――自慰していた時のまま――の志鶴が異臭を放つゴスロリ衣装を持ったまま出てきた。
「あ、あの、私ナニも見てませんから!」
慌てて逃げようとする晶子の肩が掴まれ、無理矢理振り向かされる。
「彰さん…」
志鶴はゆっくりと晶子の首に手を回し、頭を押さえ、
おとがいに指をあて、口づけた。
「んー、ひゃん」
「あぁ、彰さん…」
「ち、違います! 晶子、晶子ですってー!」
否定は受け入れられず、再び口を塞がれる。
口腔を舌で犯され、蹂躙される。
「はぁ、お、お願い、息させて」
力一杯振り解こうとするが、すぐに口を塞がれ、舌を入れられる。
歯茎を、歯を、舌を舐められ、顔の向き変え、口内のありとあらゆるものを吸われる。
気が付くと、晶子は力が抜け、志鶴にしなだれかかっていた。
「っはあ…」
何分口付けを交わしていたのか、口が離れると、二人とも大きく息をする。
ようやく拘束を解かれ、晶子はぐったりと椅子に座る。
「ごめんなさい、晶子さん」
吐息まじりに呟き、ゴスロリ衣装を鼻にあて、大きく息を吸い込む。
「あー、でも、晶子さんがいけないんですよ。こんなもの学校に持ってくるから」
再び臭いを嗅ぐ志鶴。
「だって、こんなに彰さんの臭いの染みついた物を渡されて、帰宅するまで我慢できるわけないじゃないですか」
「な、なによそれー」
志鶴は、未だに晶子の躰から力が抜けているのを確認すると、スカートを捲り上げ、ショーツの上から舌で舐めはじめた。
「やめて、ねえ、志鶴さん?」
志鶴はわざと音を立て、ショーツ越しに愛液を吸い出す。
「ゴメンなさい、晶子さん。なんだか止まらなくて…」
「んふっ、晶子さんと彰さんは双子だけあって、臭いも似てますね」
ジュルジュル音をたてて吸う。
「ふふふ」上機嫌にショーツを脱がし、直にヴァギナに口付け、舌を這わせる。
そして、紐に気づくと、ゆっくりと紐をひっぱる。
「あぁ、タンポン抜かないで、お願い」
晶子の懇願を無視し、少しづつタンポンをひっぱり抜く。
志鶴は経血と愛液の染み込んだタンポンを顔の前に掲げ、臭いを嗅ぎ、恍惚を浮かべ、口に含んだ。
「ん~、彰さんには及びませんが、晶子さんの臭いも素敵です♪」
「そんなの食べないでください!」
晶子の声を無視し、タンポンを口内で転がす。
志鶴はどこからともなく絵筆を取り出し、晶子の花びら周辺を繊細妙なタッチで責める。
「んぁあ、ほん、本当にやめてください…」
「んふふ、まだ抵抗するんですか? 彰さんならもう私のなすがままになっている頃ですよ」
クリトリス周辺を念入りに責める。
「あ……」
小さく漏らし、晶子がイッたの確認し、志鶴は絵筆プレイに満足した。
「今度は、私の指でイッてくださいね♪」
ぼーとする頭で呆然と志鶴を眺めていた晶子だが、晶子の指が挿入されると、ハッとし、志鶴を突き飛ばす。
「止めてください! わ、私の初めては兄さんにあげるって決めてるんです!」
「まぁ、残念です」
晶子は、急いで着衣の乱れを直し、逃げ出した。
志鶴は再び自慰に耽る。
あとがき
この間、レズコーナーのAVを借り、わくわくして家路についたのですが、
再生するとシーメイルが女を食べるものでした。
絶望した―――っ!