人類が繁栄を極め数百年が経ったころ、地殻変動が起こった。後の歴史書に「森羅破壊事件」と記されたそれは、人類の約三分の一を死滅させることなる。同時に今まで築きあげてきた文明は、ほぼ白紙の状態に戻った。
しかし、異常はこれだけでは済まなかった。
地殻変動により、地上には多くの洞窟が現れた。生き残った人類たちは慎重な会議を重ねた結果、探索隊を編成しこの突如できた洞窟を調査することになる。そして、理解した。それは『迷宮』と呼ばれるものだった
数百人は余裕で入る大空洞。下手をしたら戻れなくなるぐらい入り組んだ道。何から何までもが“偶然”できたとは想像できない代物なのだ。しかも、中には初めて見る凶暴な生物が多数存在しており、調査隊は壊滅状態に追いやられた。
しかし、人類は迷宮に潜ることを止めなかった。命からがら逃げてきた隊の一員がこう証言したのだ。「中は宝の山だった」。この時、世界全体で食糧が枯渇しており、生物が存在し食すことのできる植物があることは、宝ほどの価値があったのだ。
こうして、日々死と隣り合わせになりながらも、人類の迷宮に潜り続ける生活が始まった。『迷宮時代』の幕開けである。
ええと、とりあえず始まりましたチー太郎と言います。お初にお目にかかります。パソコンで小説を書くのは初めてでして、不慣れなところもありますがよろしくお願いします。なお、この作品はノープロットで作られており、突然止まったりすることもありますでのご了承ください。
では、迷宮×学院という二番煎じなものになる予定ですが、どうか見捨てないで下さい。